上 下
3 / 4

はじめて③

しおりを挟む
 

「えっ?バカバカ!なに脱がそうとしてるのよ!」 
 ディーンが遠慮なく下衣を引っ張る。エリカは下衣を押さえ足をバタバタさせて抵抗した。 
 
「エリカ、わがまま言ったら駄目だよ。脱がなきゃ剃れないよ!」 
 
「――そうなんだけど」  
 
(わがまま?私、わがままなの?) 
  
 ベッドの上では剃れないし汚れるからとディーンに促され場所をシャワー室に移動した。 
 二人で入るには狭くエリカはシャワー室の奥のお風呂用の椅子に座らされた。 
 ディーンは入り口を塞ぐように、エリカの前に座り。完全に退路は塞がれた。
 
(なんで……こんなことになったんだろう?) 
 
 エリカは現実逃避したかった。しかし、太ももの間に陣取る美少年がそれを許してくれない。  

「エリカ、今後こそズボン脱がすから少しお尻上げて」ディーンが下衣の端を掴んだ。
 エリカは観念してお尻を浮かした。 
「きゃ!」 
 ディーンは下衣と下着を一気に足首まで下ろすと驚くエリカの足から抜いた。それを丸めて、自分の体の後ろに投げた。 
 
「み、見ないでよ」 
 咄嗟にエリカは自分の下半身を両手で隠した。潤む瞳、羞恥に震え顔は真っ赤だ。いつもは気の強いエリカが小動物のよう。またディーンの下半身がずくりとする。エリカの羞恥に震える顔を……もっと見たい。 
 
「エリカ大丈夫だから、僕は君を馬鹿にしない。ただ綺麗に剃るだけだからね……ほら、力を抜いて」 
 ディーンの優しい声音に力を抜いたエリカの手にタオルを持たせ、下半身から引き離すことに成功した。 
 
 ついに……大密林はディーンの眼下にその全貌を現した。 

 お臍のすぐ下から生えた黒々とした硬い針葉樹のような大密林は波打ちながら、密度を増し恥丘まで続いていた。 
 
「――――あっ!」  
 エリカの片足を持ち上げディーンの肩にかけ、詳細に陰部を観察する。密林は太ももの付け根から大陰唇まで黒々と大繁殖していた。本来そこにあるはずの陰核や膣穴を覆い隠して、お尻の穴の周囲まで及んでいた。
 
(………これは――すごい!!!) 
  
 ディーンは無意識で生唾を飲み込んでいた。期待以上の大密林に目が離せない、瞬きを忘れて食い入る……息が苦しいほどに。 
 ディーンの下半身に血液が集まり、僅かだった熱が上昇していく。 
 ディーンの陰茎が硬くなり、少し上を向く。イライラとむずむずが同居する、蝋燭の火が灯りそうな不思議な感覚。 
  
「バカ、ディーン!は、恥ずかしいのよ……剃るなら早く剃りなさいよ!」 
 羞恥を怒りに転換したエリカだったが、ディーンが居る下を向けず目をぎゅっと瞑った。 

「任せてよエリカ……痛くしないから」 
 目を瞑ったエリカには見えなかった、ディーンが舌なめずりしたことが。 
     
   
  
◇◇◇ 
 
 
「あっ…………んっ、……んっ……あ、ふっ」 
   
――ジョリ………ジョリ……ジョリ……ジョリ。 
 
はぁ、はぁ……。
 
……ジョリ………ジョリリ。  

「んっ!!ぁあっ!」  

 狭いシャワー室で羞恥に耐えるエリカの艶声と、早いディーンの息づかい。そして密林を剃る音がいやに大きく響いた。 
 
 臍下から恥丘まで、たっぷりの泡の乗せられその上を冷たい金属の剃刀が何度も何度も丁寧になぞっていく。 
 そのたび、皮膚が冷たさに体毛を剃られる感触にぞくんぞくんと粟立つ。太ももがピクッと震えお腹の奥の方に熱が籠る。 
 剃刀が皮膚を通るたび、少しずつ恥丘を登り際どい場所に降りていくたびに、蝋燭のような小さい熱がお腹に溜まり、しだいに大きく大きく揺れる。

(な、なにコレ?ディーンに剃られた所が熱いわ。こそばゆくって体が勝手に動いちゃう。変な声が出ちゃって、抑えられない) 
  
 エリカは初めて与えられた快楽にどうしてよいかわからず、ただ羞恥に体を震わせる。 
 強くなることが全てだったエリカは性に対して余りにも無知で無垢だった。
 
「……あっ、……もぅ、くっ……あぁ……」  
  
 その間にもディーンは丁寧に密林を開拓していく、エリカの恥丘は全て丁寧に剃られ白い泡と剃られた黒い毛が混じりあい白黒のマーブル模様でなんとも淫靡だ。 
 
「ちゃんと剃れてるかわからないから、一度流そうか?」 
「あっ!」  
 ディーンはシャワーのお湯の温度を手のひらで確かめるとエリカのお腹から恥骨までの泡を流した。排水に黒々としたものが渦をまく。
  
 エリカの臍下から恥丘を占拠していた大密林はその姿を消し、艶々として瑞々しい褐色の美しい肌が表れた。 
 毛がなくなった分、恥骨の形と丸みがよくわかる。そして、恥骨部分だけが褐色の色が淡くハート型に浮き出でいるように見えた。 
 
(なんか……凄く、いやらしい) 
 
 恥骨から、褐色の淫靡な濃淡から目が離せない。目が充血し、獣のように息を吐いた。
  
 ずくんと下半身が熱くてはち切れそうに痛い。おかしくなったのか?っと、下を向けば自分の陰茎が硬く太くなり下衣を押し上げていた。 
 どくんどくんとうるさいほど、脈打つ陰茎。中から何かかせりあがって来そうな感覚。初めの射精感。 
  
 ――もう、蝋燭の火は灯ってしまったのだ。 

(ああ、これが先輩たちが話していた――興奮して、勃起すると言うことなのか?)
 聡いディーンは理解した。 
 
(確か……先輩たちは女の人の中に、入れるとか言ってた) 
 エリカの隠れている密林の奥に、入れるべき場所がきっと存在するのだ。 
 剃って見つけて……そして、この勃起する熱をどうにか解放したい。もどかしい渇望を満たしたい。
  
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?

石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。 ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。 ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。 「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。 小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。 扉絵は汐の音さまに描いていただきました。

鬼上官と、深夜のオフィス

99
恋愛
「このままでは女としての潤いがないまま、生涯を終えてしまうのではないか。」 間もなく30歳となる私は、そんな焦燥感に駆られて婚活アプリを使ってデートの約束を取り付けた。 けれどある日の残業中、アプリを操作しているところを会社の同僚の「鬼上官」こと佐久間君に見られてしまい……? 「婚活アプリで相手を探すくらいだったら、俺を相手にすりゃいい話じゃないですか。」 鬼上官な同僚に翻弄される、深夜のオフィスでの出来事。 ※性的な事柄をモチーフとしていますが その描写は薄いです。

久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃった件

楠富 つかさ
恋愛
久しぶりに帰省したら私のことが大好きな従妹と姫はじめしちゃうし、なんなら恋人にもなるし、果てには彼女のために職場まで変える。まぁ、愛の力って偉大だよね。 ※この物語はフィクションであり実在の地名は登場しますが、人物・団体とは関係ありません。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

実在しないのかもしれない

真朱
恋愛
実家の小さい商会を仕切っているロゼリエに、お見合いの話が舞い込んだ。相手は大きな商会を営む伯爵家のご嫡男。が、お見合いの席に相手はいなかった。「極度の人見知りのため、直接顔を見せることが難しい」なんて無茶な理由でいつまでも逃げ回る伯爵家。お見合い相手とやら、もしかして実在しない・・・? ※異世界か不明ですが、中世ヨーロッパ風の架空の国のお話です。 ※細かく設定しておりませんので、何でもあり・ご都合主義をご容赦ください。 ※内輪でドタバタしてるだけの、高い山も深い谷もない平和なお話です。何かすみません。

処理中です...