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番外編⑥ 休日はデート ~グレンさんと
しおりを挟む「……本当に……マナツを噛んで良いのか?」
私なりの精一杯のおねだりに、グレンさんは情欲を抑えきれない声で答えた。
「……いいわ」
「竜族にとってお互いの首を噛み合うのは子作りの為だ。噛むことで雄は射精を促され、雌は刺激で排卵する。マナツは、俺との子を望むのか?孕ませていいのか?」
「こ、子作りっ!?」
首を噛むことにそんな意味があったなんて。
グレンさんが仕切りに、私の首を噛みたがったのは私との子が欲しかったからなんだ。
私は、竜族じゃないから排卵はしないだろうけど。
胸に大きな喜びが広がる。それと共鳴して子宮が期待に蜜を垂らして震えた。
私の体も子作りしたいと望んでいる。
「……俺は、マナツを大切にしたい。子を望まないなら我慢できる。マナツは俺を噛んでくれた。それだけで天に昇るような気持ちだ」
泣き笑いの表情を浮かべて言われても説得力ないのに。グレンさんは、いつでも無理をしても私を気付かってくれる。
優しいこの人に報いたいから。
「……私は、グレンさんに噛んで欲しい。赤ちゃん出来たら嬉しいからぁ」
お尻を高くあげて、両手を伸ばしひくつく膣口を広げて見せた。
一度受け入れてグレンさんの形に広がったままの、ソコはもっと欲しくて、赤く充血してしどどに濡れていた。
「早くっ!噛んでっ。私を孕ませてっ。
ーーーーっ!?ひゃ!!痛っ!!あ、あああっん!!」
獣のように唸り声をあげたグレンさんに、首筋を噛みつかれた。鋭い牙が皮膚を破る。血が滲む。痛みに叫ぶ暇を与えず、グレンさんの陰茎が私を貫く。グルルルッと唸りながら、瞳孔が縦長に変化した。獲物になって補食されるよう、私を後ろから突き上げて荒々しく揺さぶる。
膣壁をずりずり擦りあげて、快楽の沼に沈める。それでも足りないと、赤ちゃんの部屋の入り口を荒々しくノックする。入れろ入れろと言うように。
「んんっ!!ああっ!!ひっ、ぁあんっ!!いいのっ!!」
気持ちいいトコロを余すことなく、擦られ潰されて、甘い声をあげることしか出来ない。
首を噛まれたまま、何度も何度も穿たれ揺さぶられる。力強い抽送を受け止めきれずに、顔と胸がベッドに沈む。
ギシギシと壊れそうにベッドが軋む。
「孕めっ!マナツっ!また……出すぞっ!」
お尻だけを持ち上げられた恥ずかしい格好で、何度も何度もたっぷり中に射精されて。
「あー、あー、ぁああんっ!!こ、こんなっ!た、たくさん、ひ、あんっ!!激しいーっ!!んんっ!!」
どちゅんどちゅんどちゅん、と責め立てられ、ただただ喘ぐ。
注がれ過ぎてお腹が苦しくても、飛沫が飛び散っても。それでもグレンさんは止まってくれない。
パチパチと甘く白く気持ちよく弾ける。何度もイカされて思考も体も享楽に溶けてしまう。
滴る汗と、結合部からずるりと抜け落ちた陰茎から、二人分の体液が溢れる。
ぽたり、ぼとりとシーツに大量に落ちた。
「っはっ!!クソっ!はーっ、俺は我慢してたのに、はあ、くっ、散々煽って…どうなるか、わかってなかったのか?」
グレンさんは私の首の噛み跡をいとおしそうに見つめ、そっと撫でた。ぞくぞくと皮膚が粟立つ。
「……あっ、あぁっ」
「もっと……だっ」
横向きにされ、足を大きく持ち上げられた。再び首を噛まれ、当たり前のように挿入される。嬉しいと中が喜び、収縮してわななく、きつく膣壁をすぼめて、グレンさんの陰茎を締めてしまう。
「あっゃ…っ、ぁはんっ、はやぁっーーーーっ!?またぁ、イッちゃうっん!イッちゃうっの、あぁあぁっ!」
「ーーくっ。はっ、し、締まる。
はあっ、はあ。
ハッ……マナツまた絶頂したのか?
……ふーっ。もう、これで何回目だ?」
中に居座ったまま、穿たれ続けて意地悪い質問までされる。
「ん、あー、ぁああんっ!!もぅ、わ、わかんにゃいぃっー」
絶頂の高みを越えて、もう降りてこれない。
「ーーっつ!!絶頂し過ぎて、呂律が回ってないのか!くっ、かわいいっっ!可愛すぎだっ!!……俺にだけその声、聞かせてくれっ!はっ。ふっ、んっ。頼むっ」
たかが外れたグレンさんの暴走は私が気を失っても続いた。
結果的にピザは朝御飯になってしまった。
辛いピザを頬張り晴れやかな表情のグレンさんに対して、私の表情は冴えない。下半身ボロボロで寝不足の隈の妖精ですから。
「そうだ、マナツがこの家を気に入ったのなら俺とレインで買い取るが、どうしたい?」
「え?買い取ってどうするの?」
「三人で住むに決まってるだろう?そのための、物件探しだ。これといったのが見つからなくて、ここが七番目だな。もちろん今、直ぐにと贅沢は言わない。竜神様が成体になってからでいい」
「出先にレインさんと『七番』って、こそこそ言ってたのはこの事だったのね?」
「そうだ……本当はマナツに秘密で探しプレゼントする予定だったが。レインが本人に見てもらった方が良いと判断したからな……。パンもケーキも焼けるかまど付きの、この物件にするか?」
グレンさんに期待を込めた純粋な目で見られる。
婚約者だから一緒に住んでもおかしくはないけど。レインさんが絡んでいる以上、これは俗に言う囲い込み行為だろう。逃げるつもりはないのに。
竜神様が成体に育つまでは、けじめとして結婚式は待ってほしい。レインさんもしつこいからなぁ……遠い目をしながら思う。
「……俺たちと、ここに住むのはいやか?」
「違うわ。この物件素敵だけど。子供が出来たら住居が二階だけになっちゃうから手狭だと思うの。
……子供かぁー。グレンさんに似た女の子とレインさんに似た女の子って絶対かわいいと思うのよね。あっ、でも二人に似た男の子もわんぱくそうで楽しそうね」
家族が増えたらと、想像するだけで顔がにやけてしまう。他人の竜神様でもこんなに可愛いのだから、自分の子供なら本当に目に入れても痛くないほどなのだろう。
グレンさんとレインさんと新しい居場所を作り、家族となって子供を産み育てる。そして、今度は私が子供たちの温かい居場所となって営みは続いていく。
「……俺は、マナツに似た女の子がいい」
グレンさんに、にっこりと穏やかに微笑まれた。 初めて見るその笑顔は、なぜかレインさんを彷彿とさせて。嫌な予感にお腹がぞわりとする。
すっと肩に置かれたグレンさんの手に力が入った。
え?えっ?嘘でしょう??
ーーっつ!!
ーーーーっ!?
結局、片付けもソコソコに大急ぎで神殿に帰ることになってしまう。
お出迎えに遅れた私たちは、竜神様に怒られ、目ざとく首の噛み跡を見つけたノコアちゃんたちには、祝福された。
ベンダルさんは、終始渋い顔で「俺は噛みたいのを我慢しているのに」と、ぶつくさ言っていた。
レインさんには…………。
「グレンとは首を噛み合ったのですから、僕ともしてくれますね」っと、迫られ後日酷い目にあうのだけど、この時の私は、まだ知らない。
番外編 休日はデート~グレンさんと
〈終わり〉
あとがき
後日、レインさんにも噛まれてる→朝までコース→虹色の卵を産むの流れです。
自己エロ補給として書き始めた番外編、思いのほか、長くなりました。お読みくださりありがとうございました。
気が向いたらレインさんサイドも書くかもです~。
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めちゃくちゃ面白くて2日ほどで一気に読んでしまいました。
卵のあたりのお話も読みたいです。
これからも頑張ってください。応援しています。
ありがとーです!
感想とても嬉しいな
今書いているのが落ち着いたら書きたいと思います。
龍神様に癒されたぁ🥰
素敵なお話をありがとうございました👏✨
せちさん、感想嬉しいです!
ありがとうございます!
モチベーション爆上がりです。今書いてる「悪役令嬢の面の皮」もお暇な時に読んで下さい!
とても楽しく読ませて頂いています。
まだ途中ですが続きを楽しみにお待ちしています~♪
ありがとうございます。
感想ありがとうございます!
後半部も頑張って書いていきます(^-^)/