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4章 因縁の姉妹
18 二人で
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(同行? ヒューゴが?!)
ヒューゴについてきてもらうわけにはいかない。何回も頭の中で同じ言葉が鳴り響く。
私は護衛だから。ヒューゴに申し訳ないから。
(いや、違う)
本当は護衛だからとか、申し訳ないからとかじゃない。
私が、ヒューゴに頼るのが怖いから……真面目で聞き分けのいいふりをして、誰かに頼るのを避けてきただけ。
エリカがさっき、弱かったらいらない、生きていけないと言っていた。
そうじゃないと返したかった。けど、言えなかった。同じようなことを昔私も考えていたから。
孤児が生きていくのに、教会の恵みだけじゃ足りない。野草を拾ってしのぐだけじゃ耐えられない……窃盗やスリに手を出す孤児は当然のようにいた。
私は鑑定を使えたから、私とエリカが食べていくことはできた。そうじゃない子たちは徒党を組んで、盗みやスリをやるしかない。
そして、使えない人間は切り捨てられる。私はそれを見ていることしかできなかった。
(使えなかったら、足を引っ張ったら捨てられる)
エドワードに拾われてからも、孤児の時染みついた感覚が抜けなくて。仕事を率先してやり、迷惑はかけないように気を付けて。そうやってきたつもりだった。
(でも捨てられた! エリカの訴えだけ聞いて、私の反論は聞かなかった。私の方が要らなかった。そういうことでしょ?)
ずっと蓋をしてきた気持ちがあふれる。ヒューゴに申し訳ないから断りたいんじゃなくて、ヒューゴに頼るのが怖いから断りたいんだ。
なんでか知らないけど、ヒューゴが手伝ってくれるらしいのは嬉しい。けど、もしその最中で迷惑をかけたら?
孤児のグループだったあの子みたいに、エドワードに追放されたときのように、見捨てられるんじゃないの?
(ああ、もう。こうして無様に動揺して、嫌すぎる)
「き、危険よ、それにこれはヒューゴの旅とも何の関係も……」
急に泣き出すようなことだけはしたくない。目がぼやけるのを無視した。
「関係ならあります。あなたの側にいたいと言ったことをお忘れですか?」
その言葉に、宴の最中のことを思い出す。そう、ヒューゴが私に好きだと言ったときのこと。
「クレアはすぐ迷惑をかけたとか言いますが、あなたに迷惑をかけられた覚えなんてありません。あなたが他者を助けるように、私はあなただけの力になりたい」
「……いいの? 本当に」
「もちろんです。それに、危険だと言うのならあなた一人で行く方がよほど危険でしょう。私が要れば移動も早いですし攻撃もできますよ?」
そうして手を差し出すヒューゴ。その手を取ったほうがいいのか、頭がぐるぐる回る。
「きゃ~熱烈告白! いいじゃん、クレア一人だとさすがに心配だし。二人で行って来たら?」
ミリアの軽い掛け声にはっと現実に意識が引き戻された。
(そうだ、ミリアとレナードがいたんだった……!)
さきほどまでのことを思い出し急に顔が赤くなる。
「お前空気ってもん読もうとか思わねえの?」
「最大級に読んでるよ、もう」
レナードに小突かれたミリアは、笑顔でレナードの脛を蹴り上げた。呻くレナードを無視し、珍しく真面目な顔で私の方を見つめる。
「なんかよくわかんないけど、このエリカって子なら私たちが見とくし」
「それは……嬉しいけど」
「おやミリアさん。それは助かります。ついでに彼女の仲間たちも捕まえといてもらえます? 報酬はお支払いしますので」
「いくら?」
「明日の夜までで金貨10枚ほど」
「乗った!」
目の前で鮮やかに話が進んでいく。
そして、ふとヒューゴが私に声をかけた。
「そういうことで、いいですよね?……クレア」
「え、っと……お願いします」
なんだか有無を言わなさいオーラが出ていた気がする。けど、正直ヒューゴがついてきてくれるというのはありがたかった。
(なんかいろいろすごい発言してた気がするけど……?!)
今はそんなこと考えている場合じゃない。そう言い聞かせて、ナンシーがいるであろう森への道を脳内で描いた。
レナードたちがエリカを連れてギルド(なぜか合鍵を持っていた)に行くのを見送りながら、ヒューゴに話す。
「その、ナンシーっていう前のパーティメンバーが近くの森に放置されてるらしいの。徒歩で半日くらいで……このままだと死んでしまうかも」
「なるほど、それはすぐに出発した方がよさそうですね。ですがクレア、体調は大丈夫なのですか? 掃討作戦もありましたし」
そういえば、掃討作戦で倒れて、起きてから宴に行って、今日はノンストップだったかもしれない。それにもう真夜中で、そろそろ寝る時間でもある。
「全然大丈夫。それよりヒューゴは本当に大丈夫なの?」
「もちろん。では、行きましょうか」
私はヒューゴの手を取り、自分たちを対象にいくらかの支援魔術をかけた。特に夜中で気温が下がっているのもあって防寒系は念入りに。
そして、ヒューゴの魔法で私たちは宙に浮いた。
ガルシアの雪道でなにもせず歩くと、雪に足を取られてしまい、時間がかかる。けれど、この状態なら半日といわず数時間でつけるかもしれない。
「ありがとう、ヒューゴ。行きましょう」
ヒューゴについてきてもらうわけにはいかない。何回も頭の中で同じ言葉が鳴り響く。
私は護衛だから。ヒューゴに申し訳ないから。
(いや、違う)
本当は護衛だからとか、申し訳ないからとかじゃない。
私が、ヒューゴに頼るのが怖いから……真面目で聞き分けのいいふりをして、誰かに頼るのを避けてきただけ。
エリカがさっき、弱かったらいらない、生きていけないと言っていた。
そうじゃないと返したかった。けど、言えなかった。同じようなことを昔私も考えていたから。
孤児が生きていくのに、教会の恵みだけじゃ足りない。野草を拾ってしのぐだけじゃ耐えられない……窃盗やスリに手を出す孤児は当然のようにいた。
私は鑑定を使えたから、私とエリカが食べていくことはできた。そうじゃない子たちは徒党を組んで、盗みやスリをやるしかない。
そして、使えない人間は切り捨てられる。私はそれを見ていることしかできなかった。
(使えなかったら、足を引っ張ったら捨てられる)
エドワードに拾われてからも、孤児の時染みついた感覚が抜けなくて。仕事を率先してやり、迷惑はかけないように気を付けて。そうやってきたつもりだった。
(でも捨てられた! エリカの訴えだけ聞いて、私の反論は聞かなかった。私の方が要らなかった。そういうことでしょ?)
ずっと蓋をしてきた気持ちがあふれる。ヒューゴに申し訳ないから断りたいんじゃなくて、ヒューゴに頼るのが怖いから断りたいんだ。
なんでか知らないけど、ヒューゴが手伝ってくれるらしいのは嬉しい。けど、もしその最中で迷惑をかけたら?
孤児のグループだったあの子みたいに、エドワードに追放されたときのように、見捨てられるんじゃないの?
(ああ、もう。こうして無様に動揺して、嫌すぎる)
「き、危険よ、それにこれはヒューゴの旅とも何の関係も……」
急に泣き出すようなことだけはしたくない。目がぼやけるのを無視した。
「関係ならあります。あなたの側にいたいと言ったことをお忘れですか?」
その言葉に、宴の最中のことを思い出す。そう、ヒューゴが私に好きだと言ったときのこと。
「クレアはすぐ迷惑をかけたとか言いますが、あなたに迷惑をかけられた覚えなんてありません。あなたが他者を助けるように、私はあなただけの力になりたい」
「……いいの? 本当に」
「もちろんです。それに、危険だと言うのならあなた一人で行く方がよほど危険でしょう。私が要れば移動も早いですし攻撃もできますよ?」
そうして手を差し出すヒューゴ。その手を取ったほうがいいのか、頭がぐるぐる回る。
「きゃ~熱烈告白! いいじゃん、クレア一人だとさすがに心配だし。二人で行って来たら?」
ミリアの軽い掛け声にはっと現実に意識が引き戻された。
(そうだ、ミリアとレナードがいたんだった……!)
さきほどまでのことを思い出し急に顔が赤くなる。
「お前空気ってもん読もうとか思わねえの?」
「最大級に読んでるよ、もう」
レナードに小突かれたミリアは、笑顔でレナードの脛を蹴り上げた。呻くレナードを無視し、珍しく真面目な顔で私の方を見つめる。
「なんかよくわかんないけど、このエリカって子なら私たちが見とくし」
「それは……嬉しいけど」
「おやミリアさん。それは助かります。ついでに彼女の仲間たちも捕まえといてもらえます? 報酬はお支払いしますので」
「いくら?」
「明日の夜までで金貨10枚ほど」
「乗った!」
目の前で鮮やかに話が進んでいく。
そして、ふとヒューゴが私に声をかけた。
「そういうことで、いいですよね?……クレア」
「え、っと……お願いします」
なんだか有無を言わなさいオーラが出ていた気がする。けど、正直ヒューゴがついてきてくれるというのはありがたかった。
(なんかいろいろすごい発言してた気がするけど……?!)
今はそんなこと考えている場合じゃない。そう言い聞かせて、ナンシーがいるであろう森への道を脳内で描いた。
レナードたちがエリカを連れてギルド(なぜか合鍵を持っていた)に行くのを見送りながら、ヒューゴに話す。
「その、ナンシーっていう前のパーティメンバーが近くの森に放置されてるらしいの。徒歩で半日くらいで……このままだと死んでしまうかも」
「なるほど、それはすぐに出発した方がよさそうですね。ですがクレア、体調は大丈夫なのですか? 掃討作戦もありましたし」
そういえば、掃討作戦で倒れて、起きてから宴に行って、今日はノンストップだったかもしれない。それにもう真夜中で、そろそろ寝る時間でもある。
「全然大丈夫。それよりヒューゴは本当に大丈夫なの?」
「もちろん。では、行きましょうか」
私はヒューゴの手を取り、自分たちを対象にいくらかの支援魔術をかけた。特に夜中で気温が下がっているのもあって防寒系は念入りに。
そして、ヒューゴの魔法で私たちは宙に浮いた。
ガルシアの雪道でなにもせず歩くと、雪に足を取られてしまい、時間がかかる。けれど、この状態なら半日といわず数時間でつけるかもしれない。
「ありがとう、ヒューゴ。行きましょう」
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