585 / 604
第584話【タッグマッチ】
しおりを挟む
第九の頭上でアスランがふてぶてしく言う。
「おいおい、アマデウスの旦那さんよ~。こんな大層な巨大一物まで引っ張り出して、そんなにハーデスの錫杖とやらが欲しいのかい?」
突風に髪を揺らすアマデウスがアスランを睨んだ。
凛とした眼差しでアマデウスが答える。
「君なら、死んだ恋人が蘇るのならば、何をしてでも甦らせたいと思わないかね?」
アスランは身体の力を抜くと頭をかきながら言う。
「どうだろうな~。分からないわ~。何せ恋人を喪ったこともないしね~」
そもそもアスランには恋人と呼べる恋人が、スバルちゃんしか居ないからである。
「だろうな……、愚問だった。しかし、喪って見ればわかることだ……。悲しみも、絶望も、そこからやってくるぞ。それが生きる望みに代わるのだ!」
「んん~……?」
アスランには理解が出来ない。
狂うほどに人を愛したことが無いからだ。
アスランが俯いていた頭を上げた。
鋭い瞳でアマデウスを睨む。
「でもよ~、どんな理由があろうと他人に迷惑かけるのはアカンだろ~。見てみろよ」
アスランは親指で第九の外を指差した。
「街が燃えてるじゃんか。幾ら恋人を生き返らせたくっても、他に死者が出たら大問題だぞ」
「恋人以上の妻だ。他人なんぞ、どうでもいいのだ」
「うわ~、スゲ~無責任野郎だな~」
「君は若い、アスラン。まだ喪う悲しみを知らない子供なのだよ」
「大人ぶるなよ、ネクラ野郎」
「ほざけ、ボケガキが」
両腰に手を当てて再びアスランが力無く俯いた。
そして、やる気無く言う。
「まあ、それも叶わない目標だよ、アマデウス」
「何故だ。君が邪魔するからとか言うのか?」
「俺だけじゃあないよ」
「んん?」
「後ろ、見てみ」
「んん?」
アスランに言われてアマデウスが何気無く振り返った。
すると予想外の者が目に入って来る。
「貴様っ!!?」
声を出す意外に反応が出来なかった。
「ううらっ!!」
それは、拳を振りかぶったギルガメッシュだった。
黒く煤けた全裸のギルガメッシュがいつの間にかアマデウスの背後に拳を振りかぶりながら接近していた。
眼前だ。
もう拳は躱せないだろう。
「父親を舐めるなよ、バカ息子が!!」
振るわれる力強い拳がアマデウスの頬を殴り飛ばした。
股間の袋も揺れていた。
「ぐほっ!!」
ギルガメッシュの拳が全力で振りきられる。
「ぜあっ!!」
アマデウスの視界が激しく揺れる。
だが、顔面を殴られたアマデウスは大股を開いて踏み止まった。
腰を落として持ち堪える。
倒れもしない、下がりもしない。
そして、ルーンスタッフを前に突き出すと魔法を唱えた。
「フラッシュショック!!」
「ぬおっ!!」
ギルガメッシュの眼前で光が弾けた。
その光の衝撃にギルガメッシュの体躯が後方に飛ばされる。
「のののっ!!」
身体を飛ばされたギルガメッシュが第九から転落しそうになった。
しかし、第九のギリギリで踏み止まる。
あと一歩下がっていたら転落だっただろう。
アマデウスが切れた口元を袖で拭いながら言う。
「まだ、動けたか、バカ親父め……」
片膝を落としたギルガメッシュが答えた。
「日頃からの鍛え方が違うんでな」
二人を見ながらアスランが述べる。
「意外……。お前ら親子だったの……?」
親子が声を揃える。
「「屈辱的にも……」」
アスランがギルガメッシュに言った。
「じゃあ決着は親子でつけるかい? でも、ギルマスはだいぶダメージが大きいみたいだけど?」
ギルガメッシュは真顔で述べた。
「すまんが、アスラン。力を貸してもらえないか?」
「「汚ねえっ!」」
ギルガメッシュは二人でアマデウスを倒そうと持ち掛けているのだ。
二対一で戦おうと述べている。
有り体に言えば、卑怯である。
「恥も外聞も無いが、親子とは言え、負けたら最後だ。私は息子にそう教えて来た以上、今後もそうするのみである。息子にだけは、何をしても勝たねばならないのだよ!」
「スパルタな家庭だな~……。いや、スパルタとも違うのか。まあ、いいか、力を貸すぜ、ギルマスさんよ~」
「悪いな、アスラン」
ギルガメッシュが膝を上げた。
アスランも腰からグラディウスを引き抜いた。
アスランはギルガメッシュと二人で戦うつもりのようだ。
するとアマデウスが表情を引き締める。
「上等だ。二対一だろうとなんだろうと受けて立とう!!」
もともと覚悟は決めて乗り込んできたのだ。
一対多数。
それも覚悟の上だ。
「男らしいね~、アマデウス~」
「流石は話が分かる息子だ。私の育て方が良かったのだな」
アマデウスが否定する。
「それは無い。それだけは無いから。勝手に自分のてがらみたいにいわないでくれ、バカ親父!」
アスランが一歩前に出た。
「どちらにしろさ。二対一で勝てる気でもいるのかい。凄い自信だね~」
「もう勝てる勝てないでは無いのだ。やるかやらないかの差だ!」
「男らしいね~」
アスランが言った刹那だった。
アマデウスの横に魔法ゲートが現れる。
「魔法のドア?」
「ノストラダムスか?」
そして、扉がゆっくりと開いた。
すると扉の向こうから一人の少女が姿を表す。
ポニーテールにスレンダーな顔立ちの美少女。
白いワンピースの上に血塗れのエプロンを絞めている。
片腕には黒山羊の頭部を抱えて、逆の手には殺伐とした鉈をぶら下げていた。
アルカナ二十二札衆、デビルのカードを暗示する少女。
少女Aだ──。
「う、嘘でしょう……」
見る見るアスランの表情が青ざめて行った。
身体が震えて数歩後退する。
アマデウスが言う。
「デビル嬢、来てくれたか!」
デビル嬢は微笑みながら言った。
「ごめんね、アマデウスちゃん。ちょっと遅刻しちゃった~。良かったわ~、まだ殺し合いが終わってなくてさ~」
デビル嬢が話している最中にアスランが踵を返して走り出した。
そのまま何も考えずに第九からダイブする。
「「「逃げた?」」」
第九から飛び降りたアスランは三階建の建物に着地すると、振り返ることなく瓦の上を走り出す。
「逃がすか、チンカス野郎!!」
怒鳴り声を上げたデビル嬢も第九から飛び降りてアスランを追う。
「「…………」」
第九の頂上にはギルガメッシュとアマデウスが残された。
親子が顔を合わせる。
「じゃあ、決着をつけやうか、バカ息子……」
「そうだな、バカ親父……」
【つづく】
「おいおい、アマデウスの旦那さんよ~。こんな大層な巨大一物まで引っ張り出して、そんなにハーデスの錫杖とやらが欲しいのかい?」
突風に髪を揺らすアマデウスがアスランを睨んだ。
凛とした眼差しでアマデウスが答える。
「君なら、死んだ恋人が蘇るのならば、何をしてでも甦らせたいと思わないかね?」
アスランは身体の力を抜くと頭をかきながら言う。
「どうだろうな~。分からないわ~。何せ恋人を喪ったこともないしね~」
そもそもアスランには恋人と呼べる恋人が、スバルちゃんしか居ないからである。
「だろうな……、愚問だった。しかし、喪って見ればわかることだ……。悲しみも、絶望も、そこからやってくるぞ。それが生きる望みに代わるのだ!」
「んん~……?」
アスランには理解が出来ない。
狂うほどに人を愛したことが無いからだ。
アスランが俯いていた頭を上げた。
鋭い瞳でアマデウスを睨む。
「でもよ~、どんな理由があろうと他人に迷惑かけるのはアカンだろ~。見てみろよ」
アスランは親指で第九の外を指差した。
「街が燃えてるじゃんか。幾ら恋人を生き返らせたくっても、他に死者が出たら大問題だぞ」
「恋人以上の妻だ。他人なんぞ、どうでもいいのだ」
「うわ~、スゲ~無責任野郎だな~」
「君は若い、アスラン。まだ喪う悲しみを知らない子供なのだよ」
「大人ぶるなよ、ネクラ野郎」
「ほざけ、ボケガキが」
両腰に手を当てて再びアスランが力無く俯いた。
そして、やる気無く言う。
「まあ、それも叶わない目標だよ、アマデウス」
「何故だ。君が邪魔するからとか言うのか?」
「俺だけじゃあないよ」
「んん?」
「後ろ、見てみ」
「んん?」
アスランに言われてアマデウスが何気無く振り返った。
すると予想外の者が目に入って来る。
「貴様っ!!?」
声を出す意外に反応が出来なかった。
「ううらっ!!」
それは、拳を振りかぶったギルガメッシュだった。
黒く煤けた全裸のギルガメッシュがいつの間にかアマデウスの背後に拳を振りかぶりながら接近していた。
眼前だ。
もう拳は躱せないだろう。
「父親を舐めるなよ、バカ息子が!!」
振るわれる力強い拳がアマデウスの頬を殴り飛ばした。
股間の袋も揺れていた。
「ぐほっ!!」
ギルガメッシュの拳が全力で振りきられる。
「ぜあっ!!」
アマデウスの視界が激しく揺れる。
だが、顔面を殴られたアマデウスは大股を開いて踏み止まった。
腰を落として持ち堪える。
倒れもしない、下がりもしない。
そして、ルーンスタッフを前に突き出すと魔法を唱えた。
「フラッシュショック!!」
「ぬおっ!!」
ギルガメッシュの眼前で光が弾けた。
その光の衝撃にギルガメッシュの体躯が後方に飛ばされる。
「のののっ!!」
身体を飛ばされたギルガメッシュが第九から転落しそうになった。
しかし、第九のギリギリで踏み止まる。
あと一歩下がっていたら転落だっただろう。
アマデウスが切れた口元を袖で拭いながら言う。
「まだ、動けたか、バカ親父め……」
片膝を落としたギルガメッシュが答えた。
「日頃からの鍛え方が違うんでな」
二人を見ながらアスランが述べる。
「意外……。お前ら親子だったの……?」
親子が声を揃える。
「「屈辱的にも……」」
アスランがギルガメッシュに言った。
「じゃあ決着は親子でつけるかい? でも、ギルマスはだいぶダメージが大きいみたいだけど?」
ギルガメッシュは真顔で述べた。
「すまんが、アスラン。力を貸してもらえないか?」
「「汚ねえっ!」」
ギルガメッシュは二人でアマデウスを倒そうと持ち掛けているのだ。
二対一で戦おうと述べている。
有り体に言えば、卑怯である。
「恥も外聞も無いが、親子とは言え、負けたら最後だ。私は息子にそう教えて来た以上、今後もそうするのみである。息子にだけは、何をしても勝たねばならないのだよ!」
「スパルタな家庭だな~……。いや、スパルタとも違うのか。まあ、いいか、力を貸すぜ、ギルマスさんよ~」
「悪いな、アスラン」
ギルガメッシュが膝を上げた。
アスランも腰からグラディウスを引き抜いた。
アスランはギルガメッシュと二人で戦うつもりのようだ。
するとアマデウスが表情を引き締める。
「上等だ。二対一だろうとなんだろうと受けて立とう!!」
もともと覚悟は決めて乗り込んできたのだ。
一対多数。
それも覚悟の上だ。
「男らしいね~、アマデウス~」
「流石は話が分かる息子だ。私の育て方が良かったのだな」
アマデウスが否定する。
「それは無い。それだけは無いから。勝手に自分のてがらみたいにいわないでくれ、バカ親父!」
アスランが一歩前に出た。
「どちらにしろさ。二対一で勝てる気でもいるのかい。凄い自信だね~」
「もう勝てる勝てないでは無いのだ。やるかやらないかの差だ!」
「男らしいね~」
アスランが言った刹那だった。
アマデウスの横に魔法ゲートが現れる。
「魔法のドア?」
「ノストラダムスか?」
そして、扉がゆっくりと開いた。
すると扉の向こうから一人の少女が姿を表す。
ポニーテールにスレンダーな顔立ちの美少女。
白いワンピースの上に血塗れのエプロンを絞めている。
片腕には黒山羊の頭部を抱えて、逆の手には殺伐とした鉈をぶら下げていた。
アルカナ二十二札衆、デビルのカードを暗示する少女。
少女Aだ──。
「う、嘘でしょう……」
見る見るアスランの表情が青ざめて行った。
身体が震えて数歩後退する。
アマデウスが言う。
「デビル嬢、来てくれたか!」
デビル嬢は微笑みながら言った。
「ごめんね、アマデウスちゃん。ちょっと遅刻しちゃった~。良かったわ~、まだ殺し合いが終わってなくてさ~」
デビル嬢が話している最中にアスランが踵を返して走り出した。
そのまま何も考えずに第九からダイブする。
「「「逃げた?」」」
第九から飛び降りたアスランは三階建の建物に着地すると、振り返ることなく瓦の上を走り出す。
「逃がすか、チンカス野郎!!」
怒鳴り声を上げたデビル嬢も第九から飛び降りてアスランを追う。
「「…………」」
第九の頂上にはギルガメッシュとアマデウスが残された。
親子が顔を合わせる。
「じゃあ、決着をつけやうか、バカ息子……」
「そうだな、バカ親父……」
【つづく】
0
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
異世界転移したら女神の化身にされてしまったので、世界を回って伝説を残します
高崎三吉
ファンタジー
その乙女の名はアルタシャ。
『癒し女神の化身』と称えられる彼女は絶世の美貌の持ち主であると共に、その称号にふさわしい人間を超越した絶大な癒しの力と、大いなる慈愛の心を有していた。
いかなる時も彼女は困っている者を見逃すことはなく、自らの危険も顧みずその偉大な力を振るって躊躇なく人助けを行い、訪れた地に伝説を残していく。
彼女はある時は強大なアンデッドを退けて王国の危機を救い
ある国では反逆者から皇帝を助け
他のところでは人々から追われる罪なき者を守り
別の土地では滅亡に瀕する少数民族に安住の地を与えた
相手の出自や地位には一切こだわらず、報酬も望まず、ただひたすら困っている人々を助けて回る彼女は、大陸中にその名を轟かせ、上は王や皇帝どころか神々までが敬意を払い、下は貧しき庶民の崇敬の的となる偉大な女英雄となっていく。
だが人々は知らなかった。
その偉大な女英雄は元はと言えば、別の世界からやってきた男子高校生だったのだ。
そして元の世界のゲームで回復・支援魔法使いばかりをやってきた事から、なぜか魔法が使えた少年は、その身を女に変えられてしまい、その結果として世界を逃亡して回っているお人好しに過ぎないのだった。
これは魔法や神々の満ち溢れた世界の中で、超絶魔力を有する美少女となって駆け巡り、ある時には命がけで人々を助け、またある時は神や皇帝からプロポーズされて逃げ回る元少年の物語である。
なお主人公は男にモテモテですが応じる気は全くありません。
俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界×ソロ冒険×ハーレム禁止×変態パラダイス×脱線大暴走ストーリー=前代未聞の地味な中毒性。
⬛前書き⬛
この作品は、以前エブリスタのファンタジーカテゴリーで一年間ベスト10以内をうろちょろしていた完結作品を再投稿した作品です。
当時は一日一話以上を投稿するのが目標だったがために、ストーリーや設定に矛盾点が多かったので、それらを改変や改編して書き直した作品です。
完結した後に読者の方々から編集し直して新しく書き直してくれって声や、続編を希望される声が多かったので、もう一度新たに取り組もうと考えたわけです。
また、修整だけでは一度お読みになられた方々には詰まらないだろうからと思いまして、改変的な追加シナリオも入れています。
前作では完結するまで合計約166万文字で601話ありましたが、今回は切りが良いところで区切り直して、単行本サイズの約10万文字前後で第1章分と区切って編成しております。
そうなりますと、すべてを書き直しまして第17章分の改変改編となりますね。
まあ、それらの関係でだいぶ追筆が増えると考えられます。
おそらく改変改編が終わるころには166万文字を遥かに越える更に長い作品になることでしょう。
あと、前作の完結部も改編を考えておりますし、もしかしたら更にアスランの冒険を続行させるかも知れません。
前回だとアスランのレベルが50で物語が終わりましたが、当初の目標であるレベル100まで私も目指して見たいと思っております。
とりあえず何故急に完結したかと言いますと、ご存知の方々も居ると思いますが、私が目を病んでしまったのが原因だったのです。
とりあえずは両目の手術も終わって、一年ぐらいの治療の末にだいぶ落ち着いたので、今回の企画に取り掛かろうと思った次第です。
まあ、治療している間も、【ゴレてん】とか【箱庭の魔王様】などの作品をスローペースで書いては居たのですがねw
なので、まだハクスラ異世界を読まれていない読者から、既に一度お読みになられた読者にも楽しんで頂けるように書き直して行きたいと思っております。
ですので是非にほど、再びハクスラ異世界をよろしくお願いいたします。
by、ヒィッツカラルド。
異世界とチートな農園主
浅野明
ファンタジー
ありがち異世界転移もの。
元引きこもりが異世界に行って、農業する。
チートありだけど、勇者にはなりません。世界の危機もないかも?
よくあるテンプレ異世界もの、ご都合主義お好きでないかたはお止めください。
注釈:農業とはいえ畜産や養蜂、養殖なども後々入ってきます。
女主人公です。
7月27 、アルファポリス様より書籍化進行中のため、8月3日、3章までをダイジェスト化させていただきます。
1月25日、アルファポリス様より2巻刊行決定のため、2月3日、「果樹園を作ろう」までをダイジェスト化させていただきます。
7月2日、アルファポリス様より3巻刊行決定のため、7月11日「花畑を作ろう」をダイジェスト化させていただきます。
異世界転生令嬢、出奔する
猫野美羽
ファンタジー
※書籍化しました(2巻発売中です)
アリア・エランダル辺境伯令嬢(十才)は家族に疎まれ、使用人以下の暮らしに追いやられていた。
高熱を出して粗末な部屋で寝込んでいた時、唐突に思い出す。
自分が異世界に転生した、元日本人OLであったことを。
魂の管理人から授かったスキルを使い、思い入れも全くない、むしろ憎しみしか覚えない実家を出奔することを固く心に誓った。
この最強の『無限収納EX』スキルを使って、元々は私のものだった財産を根こそぎ奪ってやる!
外見だけは可憐な少女は逞しく異世界をサバイバルする。
愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」
「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」
「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」
貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・?
何故、私を愛するふりをするのですか?
[登場人物]
セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。
×
ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。
リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。
アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?
【完結】辺境の魔法使い この世界に翻弄される
秋.水
ファンタジー
記憶を無くした主人公は魔法使い。しかし目立つ事や面倒な事が嫌い。それでも次々増える家族を守るため、必死にトラブルを回避して、目立たないようにあの手この手を使っているうちに、自分がかなりヤバい立場に立たされている事を知ってしまう。しかも異種族ハーレムの主人公なのにDTでEDだったりして大変な生活が続いていく。最後には世界が・・・・。まったり系異種族ハーレムもの?です。
クラス転移したら追い出されたので神の声でモンスターと仲良くします
ねこねこ大好き
ファンタジー
モンスターと仲良くお話! 戦うなんてできません!
向井零(ムカイゼロ)は修学旅行中に事故にあい、気づくとクラスメイトとともに異世界へ飛ばされた。
勇者なので魔軍と戦ってほしいとのこと。
困惑するゼロは不安ながらもクラスメイトとともに迷宮へ潜り、戦いの特訓をする。
しかしモンスターと戦うのが嫌なゼロは足を引っ張るばかり。
「死ね!」
ついに追い出されてしまう。
「お腹が空いたの?」
追い出されてすぐにゼロは一匹のモンスターを助ける。
「言葉が分かる?」
ゼロはモンスターの言葉が分かる神の声の持ち主だった!
『小説家になろう様に転載します』
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる