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第296話【増殖祭り】
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俺はカンパネルラ爺さんと一緒に建物の陰に隠れて休んでいた。
大通りのほうからは、戦闘する騒音が絶えず聴こえて来る。
俺とカンパネルラ爺さんは壁に背を付けて体育座りをしながら詰まらない会話をしていた。
「なあ、アスラン」
「なんだよ、カンパネルラ爺さん?」
「鼠講って、知ってるか?」
「んん、なんだそれ?」
「まず一番トップの人物が、五人の手下に幸せになれる壷を十個売るんだ。その壷には勿論ながら幸せになる効果なんて無いがな。ただ、必ず儲かると言って、ある条件を更に教える。そして五人の手下は十人の客を捜して壷を一つずつ売るんだ」
「まあ、普通の商売じゃね? その壷を持ってたら幸せになれるって言う嘘以外はよ」
「だが、鼠講ってやつは、そうじゃあないんだ」
「言ってる意味が分からんな?」
「五人の手下は、十人に壷を売る際に、こう言うんだ」
「なんだ?」
「キミらが新たな客を捜して来てくれたら、壷を八割の値段で下ろすよってな。それをキミらが七割の値段で売れば、必ず一割分は儲かるって言うんだ。もちろん五人の手下はボスから壷を九割の値段で下ろしていいるから、一割分は儲かる」
「あらま、お得ね」
「だから十人の客は、更に客を捜して壷を売る。そのあとに、必ず儲かるからって口説いて、新しい客を捜してきたら壷を六割の値段で売るよって言うんだ」
「あー、なるほど……」
「だから客たちは新たな客を捜せば捜すほど儲かって行く。笑いが止まらないほどにな。そして金はドンドンと壷を下ろしている上に登って行く」
「だが、それだといつか客は居なくなるだろ。何せ世界の人工は決まってるからな」
「そうなんだ。だが金の欲に魅せられた連中には、それが頭で理解できていても分からないんだ。それが金欲の怖さってやつよ」
がめつい宗教と盲目な恋愛も一緒だな。
「それで、最後はどうなる?」
「勿論いつかは打ち止めだ。打ち止めが近付いたらボスはドロンよ。そして騙されていた手下が今度はボスになって新しい石像を売り始める。新しい客にな。それが無限に続くんだ」
「破綻しても手を変え品を変えてってか……」
「でえ、その状況がこれだ。分かるだろアスラン君よ~」
「ああ、分かるわー。これっていつか破綻するのかな?」
俺は裏路地から大通りを覗き見た。
あちらこちらで番兵や冒険者たちが増殖したケルベロスと戦っている。
もうケルベロスの数は三十体を越えていた。
一匹が三匹に増えて、その三匹が九匹に増えると、更に九匹が二十八匹に増えたのである。
あれ、計算が違うかな?
二十六匹かな?
まあ、細かいことはどうでもいいや。
兎に角、三倍三倍っと、ドンドンと増殖してしまったのだ。
こうなると俺一人ではどうにもならないから逃げ出すと、周囲で見ていた冒険者たちが助けに入ってくれたのだ。
そして町のあちらこちらで戦闘よ。
もう、お祭り状態だ。
だが、ケルベロスの増殖は止まらずに、更に増え続けている。
倒しても倒しても減りやしない。
そして俺は戦いに疲れたので、物陰で休んでいます。
今は冒険者だけじゃあなく、番兵や魔法使いギルドの面々も加わって大合戦の空気となっていますよ。
「あ、あいつはエスキモーじゃあないか」
俺が休憩がてら覗き見ていると、魔法使いギルドの火消し班の責任者であるエスキモーも戦いに参加していた。
エスキモーの背後では火消し班のメンバーが、引火した家の炎を消しているから、エスキモーはそれを護衛しているようだ。
「冷却魔法が効いてるじゃんか、頑張れ~、エスキモー。かわいいぞ~」
俺の声援を聞いてカンパネルラ爺さんも裏路地から顔を出してエスキモーを覗き見た。
「おお、可愛い娘さんじゃの。ワシの枯れていた雄がヌルヌルしてくるぞ!」
「ばっちい表現をするなよな、糞ジジイが!」
「ばっちくなんかないわい。俺のヌルヌルは神聖じゃわい!」
「てか、あのエスキモーってヤツは男だぞ。知らないのか?」
「お前さんは、嘘が下手だな~。もっと大人の世界を勉強しないと冒険者として生き残れないぞ、ワシみたいに」
「貧乏人として、生き恥を晒したくないわい!」
「なんだとー!!」
そんな感じで俺たちが観戦していると、ゴリが裏路地に飛び込んで来る。
その手には焦げた角材が握られていた。
「あちちっ、アイツら火を吐くなんて……」
「よう、ゴリ。お前も休憩か?」
「アスラン、こんなところに隠れてたのかよ!」
「いや~、だいぶ戦ったからさ、ちょっと休んでた。俺一人で三体のケルベロスを倒したんだぜ」
「一体目を倒すところは俺も見ていたが、そのあとは乱闘戦だったからな。俺も仕方ないから戦ってたんだぜ、角材で……」
「角材一本で良く戦えたな」
「ほとんど戦いになってねえよ。他の冒険者のサポートだ」
「ならばキミにこれを授けよう。ジャジャーーン!」
俺は異次元宝物庫から【バトルアックス+1。攻撃力向上】を取り出してゴリに差し出した。
正直なところ、どこで拾った戦利品かも覚えていない。
「これは、マジックアイテムか!?」
「そうだよ~。良く頑張ってるキミに譲渡しよう」
「本当か!?」
「マジマジ」
「でも、これ、お高いでしょう!?」
「たぶん2500Gぐらいはすると思うぞ。ただであげるよ」
「本当にくれるのか、俺に!?」
「マジマジ、ほれ、持ってみ~」
俺はゴリにバトルアックス+1を手渡す。
するとゴリはブルンブルンと力強く何度か振り回した。
「なんか、良さそうだ!」
「だろ~う」
「よし、俺、ちょっと試し斬りしてくるわ!」
「いってらっしゃ~い」
俺が手を振って見送ると、ゴリは角材を捨ててバトルアックス+1を振り回しながら走って行った。
再び戦火の中に飛び込んで行く。
「いいな~、ワシも何か欲しいな~」
「じゃあ、これあげる」
カンパネルラ爺さんが、物乞いのように指を咥えて俺を見ていたので、俺はゴリが捨てた角材を拾ってカンパネルラ爺さんに渡した。
「いるか、こんな物!!」
カンパネルラ爺さんが角材を床に叩き付けた瞬間である。
「グルルルル!」
喉を唸らせる獣の音だ。
俺が通りのほうを見れば、一匹のケルベロスが怖い表情で裏路地を覗き込んでいた。
「おっと、そろそろ休憩は終わりかな」
「ヒィィイイイ!!」
カンパネルラ爺さんは、情けない悲鳴を上げて逃げて行く。
俺は時間稼ぎをするようにケルベロスの前に立った。
両手で確りと黄金剣を構える。
「あっ、その傷は、もしかして」
俺がケルベロスの真ん中の頭部を見れば、額に三日月の傷が刻まれていた。
たぶん最初に俺が切り付けた傷だろう。
だとするならば、こいつは最初の一匹の真ん中の頭だ。
「もしかして、俺を捜していたかい?」
「グルルル!!」
「そうかいそうかい、一途だね~」
「ガルッ!!」
唐突にケルベロスが飛び掛かって来た。
俺は牙を躱しながら剣を振るう。
しかし、互いの攻撃は当たらない。
そして、少し間合いが開いたところでケルベロスが炎を吐いた。
だが、俺は知っている。
この程度の火力ならば、耐火能力が高い俺には効かない。
俺はファイアーブレスを浴びながら前進した。
体か燃える。
熱い。
息苦しい。
しかし、我慢だ。
耐えられる。
接近したかな?
炎で前がはっきりと見えない。
兎に角だ、やみくもに黄金剣を振るった。
すると何かに切っ先が当たった。
その感触の後にファイアーブレスが止まる。
どうやらケルベロスの鼻先を切ったようだ。
しかし、傷は浅そうだな。
追撃!
「ウェポンスマッシュ!」
だが、空振る。
ケルベロスは後方に高くジャンプして逃げた。
糞っ!
それでも俺は逃がさない。
「ダッシュクラッシャー!」
3メートルダッシュからの袈裟斬り。
その追撃の刃が右の頭を切り裂いた。
「キャン!!」
額が割れて鮮血が激しく飛び散った。
グッタリと垂れ下がる右頭をそのままに、今度はケルベロスが突進して来る。
俺は袈裟斬りを振ったモーションのまま、ケルベロスの二頭の頭突きを正面から食らった。
「のはっ!!」
強い衝撃と共に吹っ飛んだ俺が家の壁に激突して止まる。
「やるね!」
尻餅を付きそうになるも、俺は堪えた。
するとケルベロスが三匹に別れる。
真ん中と左の二匹。
右の頭はグッタリとして死んでいる。
そして二匹は再び左右の肩から頭を生やすとブラックドッグからケルベロスにチェンジした。
「これって、もしかして無限なのかな?」
「「「ガルルルルル!!」」」
「こりゃあ、鼠講みたいに破綻は有り得ないぞ……。どうするべ……」
【つづく】
大通りのほうからは、戦闘する騒音が絶えず聴こえて来る。
俺とカンパネルラ爺さんは壁に背を付けて体育座りをしながら詰まらない会話をしていた。
「なあ、アスラン」
「なんだよ、カンパネルラ爺さん?」
「鼠講って、知ってるか?」
「んん、なんだそれ?」
「まず一番トップの人物が、五人の手下に幸せになれる壷を十個売るんだ。その壷には勿論ながら幸せになる効果なんて無いがな。ただ、必ず儲かると言って、ある条件を更に教える。そして五人の手下は十人の客を捜して壷を一つずつ売るんだ」
「まあ、普通の商売じゃね? その壷を持ってたら幸せになれるって言う嘘以外はよ」
「だが、鼠講ってやつは、そうじゃあないんだ」
「言ってる意味が分からんな?」
「五人の手下は、十人に壷を売る際に、こう言うんだ」
「なんだ?」
「キミらが新たな客を捜して来てくれたら、壷を八割の値段で下ろすよってな。それをキミらが七割の値段で売れば、必ず一割分は儲かるって言うんだ。もちろん五人の手下はボスから壷を九割の値段で下ろしていいるから、一割分は儲かる」
「あらま、お得ね」
「だから十人の客は、更に客を捜して壷を売る。そのあとに、必ず儲かるからって口説いて、新しい客を捜してきたら壷を六割の値段で売るよって言うんだ」
「あー、なるほど……」
「だから客たちは新たな客を捜せば捜すほど儲かって行く。笑いが止まらないほどにな。そして金はドンドンと壷を下ろしている上に登って行く」
「だが、それだといつか客は居なくなるだろ。何せ世界の人工は決まってるからな」
「そうなんだ。だが金の欲に魅せられた連中には、それが頭で理解できていても分からないんだ。それが金欲の怖さってやつよ」
がめつい宗教と盲目な恋愛も一緒だな。
「それで、最後はどうなる?」
「勿論いつかは打ち止めだ。打ち止めが近付いたらボスはドロンよ。そして騙されていた手下が今度はボスになって新しい石像を売り始める。新しい客にな。それが無限に続くんだ」
「破綻しても手を変え品を変えてってか……」
「でえ、その状況がこれだ。分かるだろアスラン君よ~」
「ああ、分かるわー。これっていつか破綻するのかな?」
俺は裏路地から大通りを覗き見た。
あちらこちらで番兵や冒険者たちが増殖したケルベロスと戦っている。
もうケルベロスの数は三十体を越えていた。
一匹が三匹に増えて、その三匹が九匹に増えると、更に九匹が二十八匹に増えたのである。
あれ、計算が違うかな?
二十六匹かな?
まあ、細かいことはどうでもいいや。
兎に角、三倍三倍っと、ドンドンと増殖してしまったのだ。
こうなると俺一人ではどうにもならないから逃げ出すと、周囲で見ていた冒険者たちが助けに入ってくれたのだ。
そして町のあちらこちらで戦闘よ。
もう、お祭り状態だ。
だが、ケルベロスの増殖は止まらずに、更に増え続けている。
倒しても倒しても減りやしない。
そして俺は戦いに疲れたので、物陰で休んでいます。
今は冒険者だけじゃあなく、番兵や魔法使いギルドの面々も加わって大合戦の空気となっていますよ。
「あ、あいつはエスキモーじゃあないか」
俺が休憩がてら覗き見ていると、魔法使いギルドの火消し班の責任者であるエスキモーも戦いに参加していた。
エスキモーの背後では火消し班のメンバーが、引火した家の炎を消しているから、エスキモーはそれを護衛しているようだ。
「冷却魔法が効いてるじゃんか、頑張れ~、エスキモー。かわいいぞ~」
俺の声援を聞いてカンパネルラ爺さんも裏路地から顔を出してエスキモーを覗き見た。
「おお、可愛い娘さんじゃの。ワシの枯れていた雄がヌルヌルしてくるぞ!」
「ばっちい表現をするなよな、糞ジジイが!」
「ばっちくなんかないわい。俺のヌルヌルは神聖じゃわい!」
「てか、あのエスキモーってヤツは男だぞ。知らないのか?」
「お前さんは、嘘が下手だな~。もっと大人の世界を勉強しないと冒険者として生き残れないぞ、ワシみたいに」
「貧乏人として、生き恥を晒したくないわい!」
「なんだとー!!」
そんな感じで俺たちが観戦していると、ゴリが裏路地に飛び込んで来る。
その手には焦げた角材が握られていた。
「あちちっ、アイツら火を吐くなんて……」
「よう、ゴリ。お前も休憩か?」
「アスラン、こんなところに隠れてたのかよ!」
「いや~、だいぶ戦ったからさ、ちょっと休んでた。俺一人で三体のケルベロスを倒したんだぜ」
「一体目を倒すところは俺も見ていたが、そのあとは乱闘戦だったからな。俺も仕方ないから戦ってたんだぜ、角材で……」
「角材一本で良く戦えたな」
「ほとんど戦いになってねえよ。他の冒険者のサポートだ」
「ならばキミにこれを授けよう。ジャジャーーン!」
俺は異次元宝物庫から【バトルアックス+1。攻撃力向上】を取り出してゴリに差し出した。
正直なところ、どこで拾った戦利品かも覚えていない。
「これは、マジックアイテムか!?」
「そうだよ~。良く頑張ってるキミに譲渡しよう」
「本当か!?」
「マジマジ」
「でも、これ、お高いでしょう!?」
「たぶん2500Gぐらいはすると思うぞ。ただであげるよ」
「本当にくれるのか、俺に!?」
「マジマジ、ほれ、持ってみ~」
俺はゴリにバトルアックス+1を手渡す。
するとゴリはブルンブルンと力強く何度か振り回した。
「なんか、良さそうだ!」
「だろ~う」
「よし、俺、ちょっと試し斬りしてくるわ!」
「いってらっしゃ~い」
俺が手を振って見送ると、ゴリは角材を捨ててバトルアックス+1を振り回しながら走って行った。
再び戦火の中に飛び込んで行く。
「いいな~、ワシも何か欲しいな~」
「じゃあ、これあげる」
カンパネルラ爺さんが、物乞いのように指を咥えて俺を見ていたので、俺はゴリが捨てた角材を拾ってカンパネルラ爺さんに渡した。
「いるか、こんな物!!」
カンパネルラ爺さんが角材を床に叩き付けた瞬間である。
「グルルルル!」
喉を唸らせる獣の音だ。
俺が通りのほうを見れば、一匹のケルベロスが怖い表情で裏路地を覗き込んでいた。
「おっと、そろそろ休憩は終わりかな」
「ヒィィイイイ!!」
カンパネルラ爺さんは、情けない悲鳴を上げて逃げて行く。
俺は時間稼ぎをするようにケルベロスの前に立った。
両手で確りと黄金剣を構える。
「あっ、その傷は、もしかして」
俺がケルベロスの真ん中の頭部を見れば、額に三日月の傷が刻まれていた。
たぶん最初に俺が切り付けた傷だろう。
だとするならば、こいつは最初の一匹の真ん中の頭だ。
「もしかして、俺を捜していたかい?」
「グルルル!!」
「そうかいそうかい、一途だね~」
「ガルッ!!」
唐突にケルベロスが飛び掛かって来た。
俺は牙を躱しながら剣を振るう。
しかし、互いの攻撃は当たらない。
そして、少し間合いが開いたところでケルベロスが炎を吐いた。
だが、俺は知っている。
この程度の火力ならば、耐火能力が高い俺には効かない。
俺はファイアーブレスを浴びながら前進した。
体か燃える。
熱い。
息苦しい。
しかし、我慢だ。
耐えられる。
接近したかな?
炎で前がはっきりと見えない。
兎に角だ、やみくもに黄金剣を振るった。
すると何かに切っ先が当たった。
その感触の後にファイアーブレスが止まる。
どうやらケルベロスの鼻先を切ったようだ。
しかし、傷は浅そうだな。
追撃!
「ウェポンスマッシュ!」
だが、空振る。
ケルベロスは後方に高くジャンプして逃げた。
糞っ!
それでも俺は逃がさない。
「ダッシュクラッシャー!」
3メートルダッシュからの袈裟斬り。
その追撃の刃が右の頭を切り裂いた。
「キャン!!」
額が割れて鮮血が激しく飛び散った。
グッタリと垂れ下がる右頭をそのままに、今度はケルベロスが突進して来る。
俺は袈裟斬りを振ったモーションのまま、ケルベロスの二頭の頭突きを正面から食らった。
「のはっ!!」
強い衝撃と共に吹っ飛んだ俺が家の壁に激突して止まる。
「やるね!」
尻餅を付きそうになるも、俺は堪えた。
するとケルベロスが三匹に別れる。
真ん中と左の二匹。
右の頭はグッタリとして死んでいる。
そして二匹は再び左右の肩から頭を生やすとブラックドッグからケルベロスにチェンジした。
「これって、もしかして無限なのかな?」
「「「ガルルルルル!!」」」
「こりゃあ、鼠講みたいに破綻は有り得ないぞ……。どうするべ……」
【つづく】
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