268 / 604
第268話【森のヒロイン】
しおりを挟む
「ギィ、ググ……」
俺は巨大カマキリの頭にショートソードを刺したままの状態でいた。
何故ならば、まだ巨大カマキリの両鎌で両肩をガッチリと掴まれたままだったからだ。
「頭を割られても、体の反応は終わらないのか……」
俺は巨大カマキリの頭からショートソードを抜くと、巨大カマキリの両腕をスパリと斬り落とした。
いや、落ちてないか。
二つの鎌は俺の肩を掴んだままだ。
しかし、やっと両方の鎌から僅かに力が緩んだ。
その二つの鎌をショートソードの先でこじ開けるように取り外す。
ボトリボトリと二つの鎌が地面に落ちると、頭を割られた巨大カマキリの腰が揺らいで沈む。
だが、まだ完全には倒れていない。
「やっと死んだか……?」
「ギ、ギィ……」
「まだ生きてるか……」
なかなか死なないな。
しかし巨大カマキリの瞳は少しずつ黒く濁り出していた。
バッタやカマキリの瞳って、普段は緑の水晶見たいに澄んでいるけれど、ストレスが積もったり、死が近付くと黒く濁り出すんだよね。
まあ、こいつは、ほっといても死ぬけれどさ。
でも、まだ生きてるんだよな……。
俺はショートソードを横に振りかぶった。
「せやっ!」
俺は二つに割れた巨大カマキリの首を跳ねてやった。
二つの頭が地面に転がる。
これで死ぬだろう──。
昆虫にだって痛覚ぐらい有るだろうさ。
あのまま首が繋がっていたら、いつまでも痛みを感じながら朦朧としていたかも知れない。
これで頭に栄養が回らなければ、ちゃんと早く死ぬだろうさ。
まあ、僅かな慈悲だ。
よし、俺はショートソードを鞘に収めると、奪われたロングソードを拾う。
すると近くの草むらが、ガサガサと揺れだした。
何か大きな物が潜んで居るようだ。
そのぐらい派手に草むらが揺れている。
「もう次が来たのかよ……」
新手だ。
さて、次は何が出て来るのかな。
俺が呆れる心の中でワクワク感を燃やしていると、草むらから巨大な顔だけが飛び出した。
「仮面ラ◯ダー?」
「違いますよ。っと、言いますか。誰ですか、それは?」
それは言葉をしゃべりながら、草むらから出て来た。
「殿様バッタ……。もしかして、さっきのヤツか?」
「はい、そうです」
巨大殿様バッタは明るい口調で答えた。
「先程はお助け頂き大変有り難うございました」
律儀な殿様バッタだな。
ちゃんとお礼を言いに来たか。
でも、俺が助けたわけじゃあないんだけどね。
巨大カマキリが勝手にお前を解放して、ターゲットを俺に変えただけなんだけれどさ。
まあ、ここは乗っかっておこうかな。
「いや、気にするな。か弱い巨大殿様バッタを魔の手から救っただけだからよ」
「いえいえ、あなた様は命の恩人です。なんと言ってお礼をしたらいいのやら」
「お礼なんて要らんよ」
「ですが……。あっ、そうですわ!」
えっ、何か思い付いたのか?
「どうでしょう。お礼の代わりに私と交尾をしませんか。私もお強い子種が欲しいですから」
俺はズルリと転けた……。
「えっ、おまえ、雌なの?」
「はい、ピチピチの乙女ですわ」
いや~、巨大化してても昆虫なんか、雌か雄かなんて分からんわ……。
それどころかピチピチしているかも分からんぞ。
てか、こいつが麗しい乙女であろうと、殿様バッタなんかと交尾なんて出きるかよ。
マジで全然燃えないよ……。
「では、どうぞ。好きなだけ私の背中に乗っかってくださいませ」
そう言うと雌の殿様バッタは俺にお尻を向ける。
正直、そんな乗っかりかたはしたくないわ。
「いや~……、バッタは、雄が雌の背中に乗っかって交尾するのは知っているけどさ。ほら、俺、人間だからさ……」
「そんなこと言わずに、遠慮無くどうぞ。私はもう発情期ですから!」
「俺には発情期が来ないからさ……」
「あれれ、人間は何時でも何処でも発情できると聞きましたが?」
「うん、それは間違いでは無いけれどね……」
「それじゃあ何が不満ですか? 私の美貌が足りませんか!?」
「お前が可愛いかどうかなんて人間の俺に分かるわけないだろ……」
「そ、そうなんですか……。私は結構モテモテの殿様バッタなんですがね」
あー、確かにさっきも巨大カマキリにモテモテだったもんな。
「お前さ、人間をバッタ界の繁殖に引き摺り込むなよな……」
「じゃあ、この哀れで麗しいヒロインは、どうやってあなた様にお礼をしたら良いのですか!?」
「うーわー、このアマ、自分から哀れで麗しいヒロインとか言い出しやがったわ。痛いぞ。超痛いぞ!」
「だってこのシチュエーションだと、私が森のヒロインで、あなた様が助けに来た王子さま的なヒーローさまじゃあ有りませんか!?」
「俺がヒーローなのは間違いないが、お前がヒロインってのは理解できないぞ」
「あらら~、自分からヒーローとか言い出しましたは、この人ったら……。本当に痛いわね……」
「てめー、この殿様バッタが! 俺と同じ呆れかたをすんなよな! 他人を痛いとか言うな!!」
「もう、このツンデレさんが。本当に照れ屋さんなんだからw」
「ゴラァ、語尾にwとか付けてんじゃあねえぞ! それに誰がツンデレだ!!」
「もー、じゃあ、どうやって私はあなた様に感謝のお礼をしたら良いのですか!?」
「それじゃあさ、この森がどうなってるか聞かせろ。情報を貰えれば感謝するからさ!」
「それだけですか……?」
「なんか、不満そうだな?」
「本当に私の体は要りませんか?」
「だから、要らねーから情報をよこせって言ってるんだよ!!」
「ピチピチですよ?」
「くどい!!」
「もう人間って謙虚ね……。本当に詰まらないわ……」
駄目だ、この殿様バッタちゃんは……。
頭ん中までお花が咲き乱れるほどに発情期だわ。
そもそもなんで殿様なのに雌なんだよ。
雌なら姫様バッタとかじゃあね?
人妻なら奥方バッタじゃあね?
てか、久々に出て来た女性キャラが殿様バッタかよ……。
そんなの有りかよ……。
こいつが今回のヒロイン候補とか有り得ないだろ……。
本当に萌えないぜ……。
「兎に角だ。いいから早く森の情報を話して別の雄を求めに行けよな」
「わ、か、り、ま、し、た~。ダーリン」
何、その反応は!?
マジで俺はカップルになった恋人と詰まらない喧嘩をしている見たいじゃあねえかよ!!
それに誰がダーリンだ!!
ちょーー、イライラするな!!
まあ、なんやかんやあったが、俺は巨大殿様バッタちゃんから森の状況を聞いた。
それが思ったよりも良い情報を聞けたのである。
まず、森の巨大昆虫のすべてが、若干の差はあるが、自分並みの知能は有しているらしいのだ。
それもすべて魔法使いの研究で進化した結果らしい。
そして、森は三層に別れているらしいのだ。
まず今現在俺たちが居るポイントが、緑の森エリアと呼ばれており、いろいろなポピュラーでピープルな巨大昆虫が住んでいるらしい。
そして、森の中間ぐらいのエリアが、黒い森エリアと呼ばれている。
そこは巨大蜘蛛が多く巣くうエリアらしいのだ。
巨大蜘蛛のリーダーはマリベルと呼ばれる雌の巨大蜘蛛で、自分の子供たちで広く縄張りを仕切っている。
更に魔法使いの塔の周辺は森の中央で、毒の森エリアと呼ばれている。
そこは毒を有した巨大昆虫が巣くって居るらしいのだ。
その毒の森は西と東に勢力が割れており、西は蠍男爵婦人のグレーテがリーダーで、東は百足女郎のアイラがリーダーらしいのだ。
ただし、この殿様バッタちゃんは、毒の森まで行ったことは無いらしく、詳しくは知らないらしいとのことだ。
そもそもである。
巨大蜘蛛のマリベルも、蠍男爵婦人のグレーテも、百足女郎のアイラも、すべてが雌だ。
昆虫の世界では、雌のほうが体も大きく強いらしく、交尾の最後で雄を食らうことも少なくないので、雌がリーダーとして幅を効かせているのが現状である。
兎に角、昆虫の武力世界は、雌が有利で強く長生きで、リーダーとして権力を握りやすいとのことである。
「なるほどね。ここからは雌が強敵になるのか」
「はい、ですからお気を付けてください」
「サンキュー、殿様バッタちゃん。それじゃあ俺は行くぜ」
「じゃあ、最後に言わせてくださいませ、私のヒーローさま」
「なんだい?」
「本当に私と交尾をしなくていいのですか?」
「だから、それはいいってばよ……」
本当に、くどいわ……。
【つづく】
俺は巨大カマキリの頭にショートソードを刺したままの状態でいた。
何故ならば、まだ巨大カマキリの両鎌で両肩をガッチリと掴まれたままだったからだ。
「頭を割られても、体の反応は終わらないのか……」
俺は巨大カマキリの頭からショートソードを抜くと、巨大カマキリの両腕をスパリと斬り落とした。
いや、落ちてないか。
二つの鎌は俺の肩を掴んだままだ。
しかし、やっと両方の鎌から僅かに力が緩んだ。
その二つの鎌をショートソードの先でこじ開けるように取り外す。
ボトリボトリと二つの鎌が地面に落ちると、頭を割られた巨大カマキリの腰が揺らいで沈む。
だが、まだ完全には倒れていない。
「やっと死んだか……?」
「ギ、ギィ……」
「まだ生きてるか……」
なかなか死なないな。
しかし巨大カマキリの瞳は少しずつ黒く濁り出していた。
バッタやカマキリの瞳って、普段は緑の水晶見たいに澄んでいるけれど、ストレスが積もったり、死が近付くと黒く濁り出すんだよね。
まあ、こいつは、ほっといても死ぬけれどさ。
でも、まだ生きてるんだよな……。
俺はショートソードを横に振りかぶった。
「せやっ!」
俺は二つに割れた巨大カマキリの首を跳ねてやった。
二つの頭が地面に転がる。
これで死ぬだろう──。
昆虫にだって痛覚ぐらい有るだろうさ。
あのまま首が繋がっていたら、いつまでも痛みを感じながら朦朧としていたかも知れない。
これで頭に栄養が回らなければ、ちゃんと早く死ぬだろうさ。
まあ、僅かな慈悲だ。
よし、俺はショートソードを鞘に収めると、奪われたロングソードを拾う。
すると近くの草むらが、ガサガサと揺れだした。
何か大きな物が潜んで居るようだ。
そのぐらい派手に草むらが揺れている。
「もう次が来たのかよ……」
新手だ。
さて、次は何が出て来るのかな。
俺が呆れる心の中でワクワク感を燃やしていると、草むらから巨大な顔だけが飛び出した。
「仮面ラ◯ダー?」
「違いますよ。っと、言いますか。誰ですか、それは?」
それは言葉をしゃべりながら、草むらから出て来た。
「殿様バッタ……。もしかして、さっきのヤツか?」
「はい、そうです」
巨大殿様バッタは明るい口調で答えた。
「先程はお助け頂き大変有り難うございました」
律儀な殿様バッタだな。
ちゃんとお礼を言いに来たか。
でも、俺が助けたわけじゃあないんだけどね。
巨大カマキリが勝手にお前を解放して、ターゲットを俺に変えただけなんだけれどさ。
まあ、ここは乗っかっておこうかな。
「いや、気にするな。か弱い巨大殿様バッタを魔の手から救っただけだからよ」
「いえいえ、あなた様は命の恩人です。なんと言ってお礼をしたらいいのやら」
「お礼なんて要らんよ」
「ですが……。あっ、そうですわ!」
えっ、何か思い付いたのか?
「どうでしょう。お礼の代わりに私と交尾をしませんか。私もお強い子種が欲しいですから」
俺はズルリと転けた……。
「えっ、おまえ、雌なの?」
「はい、ピチピチの乙女ですわ」
いや~、巨大化してても昆虫なんか、雌か雄かなんて分からんわ……。
それどころかピチピチしているかも分からんぞ。
てか、こいつが麗しい乙女であろうと、殿様バッタなんかと交尾なんて出きるかよ。
マジで全然燃えないよ……。
「では、どうぞ。好きなだけ私の背中に乗っかってくださいませ」
そう言うと雌の殿様バッタは俺にお尻を向ける。
正直、そんな乗っかりかたはしたくないわ。
「いや~……、バッタは、雄が雌の背中に乗っかって交尾するのは知っているけどさ。ほら、俺、人間だからさ……」
「そんなこと言わずに、遠慮無くどうぞ。私はもう発情期ですから!」
「俺には発情期が来ないからさ……」
「あれれ、人間は何時でも何処でも発情できると聞きましたが?」
「うん、それは間違いでは無いけれどね……」
「それじゃあ何が不満ですか? 私の美貌が足りませんか!?」
「お前が可愛いかどうかなんて人間の俺に分かるわけないだろ……」
「そ、そうなんですか……。私は結構モテモテの殿様バッタなんですがね」
あー、確かにさっきも巨大カマキリにモテモテだったもんな。
「お前さ、人間をバッタ界の繁殖に引き摺り込むなよな……」
「じゃあ、この哀れで麗しいヒロインは、どうやってあなた様にお礼をしたら良いのですか!?」
「うーわー、このアマ、自分から哀れで麗しいヒロインとか言い出しやがったわ。痛いぞ。超痛いぞ!」
「だってこのシチュエーションだと、私が森のヒロインで、あなた様が助けに来た王子さま的なヒーローさまじゃあ有りませんか!?」
「俺がヒーローなのは間違いないが、お前がヒロインってのは理解できないぞ」
「あらら~、自分からヒーローとか言い出しましたは、この人ったら……。本当に痛いわね……」
「てめー、この殿様バッタが! 俺と同じ呆れかたをすんなよな! 他人を痛いとか言うな!!」
「もう、このツンデレさんが。本当に照れ屋さんなんだからw」
「ゴラァ、語尾にwとか付けてんじゃあねえぞ! それに誰がツンデレだ!!」
「もー、じゃあ、どうやって私はあなた様に感謝のお礼をしたら良いのですか!?」
「それじゃあさ、この森がどうなってるか聞かせろ。情報を貰えれば感謝するからさ!」
「それだけですか……?」
「なんか、不満そうだな?」
「本当に私の体は要りませんか?」
「だから、要らねーから情報をよこせって言ってるんだよ!!」
「ピチピチですよ?」
「くどい!!」
「もう人間って謙虚ね……。本当に詰まらないわ……」
駄目だ、この殿様バッタちゃんは……。
頭ん中までお花が咲き乱れるほどに発情期だわ。
そもそもなんで殿様なのに雌なんだよ。
雌なら姫様バッタとかじゃあね?
人妻なら奥方バッタじゃあね?
てか、久々に出て来た女性キャラが殿様バッタかよ……。
そんなの有りかよ……。
こいつが今回のヒロイン候補とか有り得ないだろ……。
本当に萌えないぜ……。
「兎に角だ。いいから早く森の情報を話して別の雄を求めに行けよな」
「わ、か、り、ま、し、た~。ダーリン」
何、その反応は!?
マジで俺はカップルになった恋人と詰まらない喧嘩をしている見たいじゃあねえかよ!!
それに誰がダーリンだ!!
ちょーー、イライラするな!!
まあ、なんやかんやあったが、俺は巨大殿様バッタちゃんから森の状況を聞いた。
それが思ったよりも良い情報を聞けたのである。
まず、森の巨大昆虫のすべてが、若干の差はあるが、自分並みの知能は有しているらしいのだ。
それもすべて魔法使いの研究で進化した結果らしい。
そして、森は三層に別れているらしいのだ。
まず今現在俺たちが居るポイントが、緑の森エリアと呼ばれており、いろいろなポピュラーでピープルな巨大昆虫が住んでいるらしい。
そして、森の中間ぐらいのエリアが、黒い森エリアと呼ばれている。
そこは巨大蜘蛛が多く巣くうエリアらしいのだ。
巨大蜘蛛のリーダーはマリベルと呼ばれる雌の巨大蜘蛛で、自分の子供たちで広く縄張りを仕切っている。
更に魔法使いの塔の周辺は森の中央で、毒の森エリアと呼ばれている。
そこは毒を有した巨大昆虫が巣くって居るらしいのだ。
その毒の森は西と東に勢力が割れており、西は蠍男爵婦人のグレーテがリーダーで、東は百足女郎のアイラがリーダーらしいのだ。
ただし、この殿様バッタちゃんは、毒の森まで行ったことは無いらしく、詳しくは知らないらしいとのことだ。
そもそもである。
巨大蜘蛛のマリベルも、蠍男爵婦人のグレーテも、百足女郎のアイラも、すべてが雌だ。
昆虫の世界では、雌のほうが体も大きく強いらしく、交尾の最後で雄を食らうことも少なくないので、雌がリーダーとして幅を効かせているのが現状である。
兎に角、昆虫の武力世界は、雌が有利で強く長生きで、リーダーとして権力を握りやすいとのことである。
「なるほどね。ここからは雌が強敵になるのか」
「はい、ですからお気を付けてください」
「サンキュー、殿様バッタちゃん。それじゃあ俺は行くぜ」
「じゃあ、最後に言わせてくださいませ、私のヒーローさま」
「なんだい?」
「本当に私と交尾をしなくていいのですか?」
「だから、それはいいってばよ……」
本当に、くどいわ……。
【つづく】
0
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第二章シャーカ王国編
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
特殊スキル持ちの低ランク冒険者の少年は、勇者パーティーから追い出される際に散々罵しった癖に能力が惜しくなって戻れって…頭は大丈夫か?
アノマロカリス
ファンタジー
少年テイトは特殊スキルの持ち主だった。
どんなスキルかというと…?
本人でも把握出来ない程に多いスキルなのだが、パーティーでは大して役には立たなかった。
パーティーで役立つスキルといえば、【獲得経験値数○倍】という物だった。
だが、このスキルには欠点が有り…テイトに経験値がほとんど入らない代わりに、メンバーには大量に作用するという物だった。
テイトの村で育った子供達で冒険者になり、パーティーを組んで活躍し、更にはリーダーが国王陛下に認められて勇者の称号を得た。
勇者パーティーは、活躍の場を広げて有名になる一方…レベルやランクがいつまでも低いテイトを疎ましく思っていた。
そしてリーダーは、テイトをパーティーから追い出した。
ところが…勇者パーティーはのちに後悔する事になる。
テイトのスキルの【獲得経験値数○倍】の本当の効果を…
8月5日0:30…
HOTランキング3位に浮上しました。
8月5日5:00…
HOTランキング2位になりました!
8月5日13:00…
HOTランキング1位になりました(๑╹ω╹๑ )
皆様の応援のおかげです(つД`)ノ
俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界×ソロ冒険×ハーレム禁止×変態パラダイス×脱線大暴走ストーリー=前代未聞の地味な中毒性。
⬛前書き⬛
この作品は、以前エブリスタのファンタジーカテゴリーで一年間ベスト10以内をうろちょろしていた完結作品を再投稿した作品です。
当時は一日一話以上を投稿するのが目標だったがために、ストーリーや設定に矛盾点が多かったので、それらを改変や改編して書き直した作品です。
完結した後に読者の方々から編集し直して新しく書き直してくれって声や、続編を希望される声が多かったので、もう一度新たに取り組もうと考えたわけです。
また、修整だけでは一度お読みになられた方々には詰まらないだろうからと思いまして、改変的な追加シナリオも入れています。
前作では完結するまで合計約166万文字で601話ありましたが、今回は切りが良いところで区切り直して、単行本サイズの約10万文字前後で第1章分と区切って編成しております。
そうなりますと、すべてを書き直しまして第17章分の改変改編となりますね。
まあ、それらの関係でだいぶ追筆が増えると考えられます。
おそらく改変改編が終わるころには166万文字を遥かに越える更に長い作品になることでしょう。
あと、前作の完結部も改編を考えておりますし、もしかしたら更にアスランの冒険を続行させるかも知れません。
前回だとアスランのレベルが50で物語が終わりましたが、当初の目標であるレベル100まで私も目指して見たいと思っております。
とりあえず何故急に完結したかと言いますと、ご存知の方々も居ると思いますが、私が目を病んでしまったのが原因だったのです。
とりあえずは両目の手術も終わって、一年ぐらいの治療の末にだいぶ落ち着いたので、今回の企画に取り掛かろうと思った次第です。
まあ、治療している間も、【ゴレてん】とか【箱庭の魔王様】などの作品をスローペースで書いては居たのですがねw
なので、まだハクスラ異世界を読まれていない読者から、既に一度お読みになられた読者にも楽しんで頂けるように書き直して行きたいと思っております。
ですので是非にほど、再びハクスラ異世界をよろしくお願いいたします。
by、ヒィッツカラルド。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる