169 / 604
第169話【修道僧】
しおりを挟む
そいつを見付けたのは、日が落ちたばかりの暗がりだった。
ゴモラタウンのピンクな明かりが届かない薄暗い裏路地の片隅である。
三階建ての建物と建物との間に置かれた荷物の陰で、指先に魔法の炎を揺らしながら潜んでいた。
あれはキャッチファイヤーの魔法だな。
まさに今現在放火中ですか。
その人物は、麻のローブにフードを被り、腰は荒縄で縛られていた。
貧乏な修道僧の姿である。
坊主が放火魔だなんて、嫌な世の中だな。
俺はスキルで気配を消しながら忍び寄る。
坊主ごときに俺の隠密行動が破られるわけがなかろう。
くっくっくっ、捕まえてやるぜ。
俺が背後から近付くと、修道僧は木箱を指先の炎で炙りだしていた。
もうすぐ引火するだろう。
しかし中々木箱は燃え上がらない。
俺はローブに顔を近付けて囁いた。
「あんた、楽しいか?」
「っ!!???」
修道僧が驚きながら立ち上がる。
俺は腰に下げていたロングソード+2を引き抜いた。
「抵抗するな、放火魔さんよ。抵抗したら切り捨てるぞ!」
「っっ!?」
放火魔さんは、狼狽えていた。
ちなみに何故にロングソードを使っているかと言えば、黄金剣は目立つので異次元宝物庫に入れてあるだけだ。
万が一の時だけ装備しようと決めている。
あれを使えば、ちょっとした敵ならすべてザコになるだろう。
それでは自分の訓練に成らないからな。
試練は苦難なほど、乗り越えた時の経験値が高いのだ。
だからこんな放火魔ごときは、このロングソードで十分だ。
「お前さんが、ここ最近の放火犯だな。取っ捕まえて、番屋に付き出してやるぜ!」
俺が台詞を言い終わると、修道僧は右手を前に付き出した。
「おっ、反抗しますのね。いいよ~、来なさい」
「ファイヤーシャード!」
修道僧の掌内から放たれた炎の礫が俺に浴びせられた。
しかし、俺は動かない。
魔法の礫は俺の眼前で消えて無くなる。
効くわけが無かろう。
俺の全身には複数のマジックアイテムが装備されているんだぞ。
【バックラー+1。魔法耐久向上】
【メイジネックレス+2。魔法耐久向上。魔法の抵抗率向上】
【プレートメイルの左腕+3。耐火向上。魔法耐久向上。体術向上】
【ウィザードローブ+3。耐火向上。耐冷気向上。魔法耐久向上】
これだけの対魔法と対火防御能力だぜ。
そんじょそこらの魔法使いレベルが、屁のような魔法で炙ったぐらいじゃあよ、焦げの一つもつけられないんだからね。
案の定、修道僧も驚いてやがる。
だが、まだ諦めてないようだな。
その証拠に逃げやがらない。
まあ、逃げたからって俺の俊足から逃げ切れはしないけれどな。
そう、お前は俺に見つかった段階で、詰んだのだよ。
諦めない修道僧が両手を付き出した。
なんだい?
今度はどんな魔法かな?
どんな魔法でも弾いてやるぜ。
「マジックインフェルノォォオオオ!!」
えっ?
なにその魔法?
聞いたこと有りませんが?
「ぅぅらあああ!!」
「うそっ!!!」
修道僧から放たれる魔法は炎の津波だった。
この路地一杯を包み込むレベルの炎の大波が押し寄せて来る。
躱す余地は皆無。
食らうしか無い。抵抗するしか無い。
兎に角、耐えるしか無い!!
「ゆぅぅううう!!!」
俺は腕をクロスさせて顔だけ守った。
熱いじゃんか!!
抵抗しきれて無いな。
身体が焦げているぞ。
だが、耐えられる。
この程度ならば、耐えられるぞ。
何せエクスフロイダー・プロミスのファイヤーボールも我慢したんだ。
このぐらい耐えられるぞ。
しかし────。
炎の波が止まらない!?
炎が止まれば!!
止まれば!?
止まれよ!?
やば、熱には耐えられそうだけど、呼吸ができないぞ。
空気が燃え上がってて、酸素がねえじゃんか!?
このままだと、窒息しちゃうわ!!
俺は踵を返すと路地を逆走した。
吹き出す炎と一緒に大通りに飛び出す。
「ぷっはぁ~、空気だ!!」
俺は大きく息を吸い込むと振り返る。
「今日は新鮮な空気が旨い日だぜ!」
俺が裏路地を睨み付ければ、修道僧が走って逃げ出していた。
「逃がすか、ボケ!!」
俺は走り出していた。
町中で派手な炎系魔法を使いやがって、火事に成ったらどうする気だよ。
俺はあちらこちらが焦げ付いた路地を走り抜けると修道僧を追った。
「人混み……」
裏路地を抜けると、人通りの多い大通りに出る。
多くの風俗嬢が甘い言葉で客を誘っていた。
「見失ったか……」
辺りを見回したが、修道僧のダサイ身なりは見当たらない。
完全に人混みに紛れている。
「何処に行きやがった……」
俺は愚痴を呟きながら周囲を探し回った。
そして、道の隅に落ちている修道僧のローブを見つける。
あの野郎、俺が素顔を知らないからって、ローブだけを脱ぎ捨てて逃げやがったな。
娼婦や客に紛れ込んだな。
卑怯なり!!
畜生、完全に逃げられたぜ。
しかし、ヒントはゲットしている。
犯人は炎系の魔法使いだ。
しかもマジックインフェルノって魔法を使いやがる。
けっこうレベルの高い魔法ぽかったから、あの魔法を使える魔法使いも限られているだろう。
俺は魔法使いギルドに急いだ。
ゾディアックさんなら、あの魔法使いを特定できるかも知れないな。
まだゾディアックさんが魔法使いギルドに残っていてくれればいいんだが。
それを願いながら俺は先を急いだ。
俺、あの人の家を知らんのだよな。
まだ、残業をしていてください、ゾディアックさん!!
【つづく】
ゴモラタウンのピンクな明かりが届かない薄暗い裏路地の片隅である。
三階建ての建物と建物との間に置かれた荷物の陰で、指先に魔法の炎を揺らしながら潜んでいた。
あれはキャッチファイヤーの魔法だな。
まさに今現在放火中ですか。
その人物は、麻のローブにフードを被り、腰は荒縄で縛られていた。
貧乏な修道僧の姿である。
坊主が放火魔だなんて、嫌な世の中だな。
俺はスキルで気配を消しながら忍び寄る。
坊主ごときに俺の隠密行動が破られるわけがなかろう。
くっくっくっ、捕まえてやるぜ。
俺が背後から近付くと、修道僧は木箱を指先の炎で炙りだしていた。
もうすぐ引火するだろう。
しかし中々木箱は燃え上がらない。
俺はローブに顔を近付けて囁いた。
「あんた、楽しいか?」
「っ!!???」
修道僧が驚きながら立ち上がる。
俺は腰に下げていたロングソード+2を引き抜いた。
「抵抗するな、放火魔さんよ。抵抗したら切り捨てるぞ!」
「っっ!?」
放火魔さんは、狼狽えていた。
ちなみに何故にロングソードを使っているかと言えば、黄金剣は目立つので異次元宝物庫に入れてあるだけだ。
万が一の時だけ装備しようと決めている。
あれを使えば、ちょっとした敵ならすべてザコになるだろう。
それでは自分の訓練に成らないからな。
試練は苦難なほど、乗り越えた時の経験値が高いのだ。
だからこんな放火魔ごときは、このロングソードで十分だ。
「お前さんが、ここ最近の放火犯だな。取っ捕まえて、番屋に付き出してやるぜ!」
俺が台詞を言い終わると、修道僧は右手を前に付き出した。
「おっ、反抗しますのね。いいよ~、来なさい」
「ファイヤーシャード!」
修道僧の掌内から放たれた炎の礫が俺に浴びせられた。
しかし、俺は動かない。
魔法の礫は俺の眼前で消えて無くなる。
効くわけが無かろう。
俺の全身には複数のマジックアイテムが装備されているんだぞ。
【バックラー+1。魔法耐久向上】
【メイジネックレス+2。魔法耐久向上。魔法の抵抗率向上】
【プレートメイルの左腕+3。耐火向上。魔法耐久向上。体術向上】
【ウィザードローブ+3。耐火向上。耐冷気向上。魔法耐久向上】
これだけの対魔法と対火防御能力だぜ。
そんじょそこらの魔法使いレベルが、屁のような魔法で炙ったぐらいじゃあよ、焦げの一つもつけられないんだからね。
案の定、修道僧も驚いてやがる。
だが、まだ諦めてないようだな。
その証拠に逃げやがらない。
まあ、逃げたからって俺の俊足から逃げ切れはしないけれどな。
そう、お前は俺に見つかった段階で、詰んだのだよ。
諦めない修道僧が両手を付き出した。
なんだい?
今度はどんな魔法かな?
どんな魔法でも弾いてやるぜ。
「マジックインフェルノォォオオオ!!」
えっ?
なにその魔法?
聞いたこと有りませんが?
「ぅぅらあああ!!」
「うそっ!!!」
修道僧から放たれる魔法は炎の津波だった。
この路地一杯を包み込むレベルの炎の大波が押し寄せて来る。
躱す余地は皆無。
食らうしか無い。抵抗するしか無い。
兎に角、耐えるしか無い!!
「ゆぅぅううう!!!」
俺は腕をクロスさせて顔だけ守った。
熱いじゃんか!!
抵抗しきれて無いな。
身体が焦げているぞ。
だが、耐えられる。
この程度ならば、耐えられるぞ。
何せエクスフロイダー・プロミスのファイヤーボールも我慢したんだ。
このぐらい耐えられるぞ。
しかし────。
炎の波が止まらない!?
炎が止まれば!!
止まれば!?
止まれよ!?
やば、熱には耐えられそうだけど、呼吸ができないぞ。
空気が燃え上がってて、酸素がねえじゃんか!?
このままだと、窒息しちゃうわ!!
俺は踵を返すと路地を逆走した。
吹き出す炎と一緒に大通りに飛び出す。
「ぷっはぁ~、空気だ!!」
俺は大きく息を吸い込むと振り返る。
「今日は新鮮な空気が旨い日だぜ!」
俺が裏路地を睨み付ければ、修道僧が走って逃げ出していた。
「逃がすか、ボケ!!」
俺は走り出していた。
町中で派手な炎系魔法を使いやがって、火事に成ったらどうする気だよ。
俺はあちらこちらが焦げ付いた路地を走り抜けると修道僧を追った。
「人混み……」
裏路地を抜けると、人通りの多い大通りに出る。
多くの風俗嬢が甘い言葉で客を誘っていた。
「見失ったか……」
辺りを見回したが、修道僧のダサイ身なりは見当たらない。
完全に人混みに紛れている。
「何処に行きやがった……」
俺は愚痴を呟きながら周囲を探し回った。
そして、道の隅に落ちている修道僧のローブを見つける。
あの野郎、俺が素顔を知らないからって、ローブだけを脱ぎ捨てて逃げやがったな。
娼婦や客に紛れ込んだな。
卑怯なり!!
畜生、完全に逃げられたぜ。
しかし、ヒントはゲットしている。
犯人は炎系の魔法使いだ。
しかもマジックインフェルノって魔法を使いやがる。
けっこうレベルの高い魔法ぽかったから、あの魔法を使える魔法使いも限られているだろう。
俺は魔法使いギルドに急いだ。
ゾディアックさんなら、あの魔法使いを特定できるかも知れないな。
まだゾディアックさんが魔法使いギルドに残っていてくれればいいんだが。
それを願いながら俺は先を急いだ。
俺、あの人の家を知らんのだよな。
まだ、残業をしていてください、ゾディアックさん!!
【つづく】
0
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
異世界転移したら女神の化身にされてしまったので、世界を回って伝説を残します
高崎三吉
ファンタジー
その乙女の名はアルタシャ。
『癒し女神の化身』と称えられる彼女は絶世の美貌の持ち主であると共に、その称号にふさわしい人間を超越した絶大な癒しの力と、大いなる慈愛の心を有していた。
いかなる時も彼女は困っている者を見逃すことはなく、自らの危険も顧みずその偉大な力を振るって躊躇なく人助けを行い、訪れた地に伝説を残していく。
彼女はある時は強大なアンデッドを退けて王国の危機を救い
ある国では反逆者から皇帝を助け
他のところでは人々から追われる罪なき者を守り
別の土地では滅亡に瀕する少数民族に安住の地を与えた
相手の出自や地位には一切こだわらず、報酬も望まず、ただひたすら困っている人々を助けて回る彼女は、大陸中にその名を轟かせ、上は王や皇帝どころか神々までが敬意を払い、下は貧しき庶民の崇敬の的となる偉大な女英雄となっていく。
だが人々は知らなかった。
その偉大な女英雄は元はと言えば、別の世界からやってきた男子高校生だったのだ。
そして元の世界のゲームで回復・支援魔法使いばかりをやってきた事から、なぜか魔法が使えた少年は、その身を女に変えられてしまい、その結果として世界を逃亡して回っているお人好しに過ぎないのだった。
これは魔法や神々の満ち溢れた世界の中で、超絶魔力を有する美少女となって駆け巡り、ある時には命がけで人々を助け、またある時は神や皇帝からプロポーズされて逃げ回る元少年の物語である。
なお主人公は男にモテモテですが応じる気は全くありません。
俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界×ソロ冒険×ハーレム禁止×変態パラダイス×脱線大暴走ストーリー=前代未聞の地味な中毒性。
⬛前書き⬛
この作品は、以前エブリスタのファンタジーカテゴリーで一年間ベスト10以内をうろちょろしていた完結作品を再投稿した作品です。
当時は一日一話以上を投稿するのが目標だったがために、ストーリーや設定に矛盾点が多かったので、それらを改変や改編して書き直した作品です。
完結した後に読者の方々から編集し直して新しく書き直してくれって声や、続編を希望される声が多かったので、もう一度新たに取り組もうと考えたわけです。
また、修整だけでは一度お読みになられた方々には詰まらないだろうからと思いまして、改変的な追加シナリオも入れています。
前作では完結するまで合計約166万文字で601話ありましたが、今回は切りが良いところで区切り直して、単行本サイズの約10万文字前後で第1章分と区切って編成しております。
そうなりますと、すべてを書き直しまして第17章分の改変改編となりますね。
まあ、それらの関係でだいぶ追筆が増えると考えられます。
おそらく改変改編が終わるころには166万文字を遥かに越える更に長い作品になることでしょう。
あと、前作の完結部も改編を考えておりますし、もしかしたら更にアスランの冒険を続行させるかも知れません。
前回だとアスランのレベルが50で物語が終わりましたが、当初の目標であるレベル100まで私も目指して見たいと思っております。
とりあえず何故急に完結したかと言いますと、ご存知の方々も居ると思いますが、私が目を病んでしまったのが原因だったのです。
とりあえずは両目の手術も終わって、一年ぐらいの治療の末にだいぶ落ち着いたので、今回の企画に取り掛かろうと思った次第です。
まあ、治療している間も、【ゴレてん】とか【箱庭の魔王様】などの作品をスローペースで書いては居たのですがねw
なので、まだハクスラ異世界を読まれていない読者から、既に一度お読みになられた読者にも楽しんで頂けるように書き直して行きたいと思っております。
ですので是非にほど、再びハクスラ異世界をよろしくお願いいたします。
by、ヒィッツカラルド。
異世界とチートな農園主
浅野明
ファンタジー
ありがち異世界転移もの。
元引きこもりが異世界に行って、農業する。
チートありだけど、勇者にはなりません。世界の危機もないかも?
よくあるテンプレ異世界もの、ご都合主義お好きでないかたはお止めください。
注釈:農業とはいえ畜産や養蜂、養殖なども後々入ってきます。
女主人公です。
7月27 、アルファポリス様より書籍化進行中のため、8月3日、3章までをダイジェスト化させていただきます。
1月25日、アルファポリス様より2巻刊行決定のため、2月3日、「果樹園を作ろう」までをダイジェスト化させていただきます。
7月2日、アルファポリス様より3巻刊行決定のため、7月11日「花畑を作ろう」をダイジェスト化させていただきます。
異世界転生令嬢、出奔する
猫野美羽
ファンタジー
※書籍化しました(2巻発売中です)
アリア・エランダル辺境伯令嬢(十才)は家族に疎まれ、使用人以下の暮らしに追いやられていた。
高熱を出して粗末な部屋で寝込んでいた時、唐突に思い出す。
自分が異世界に転生した、元日本人OLであったことを。
魂の管理人から授かったスキルを使い、思い入れも全くない、むしろ憎しみしか覚えない実家を出奔することを固く心に誓った。
この最強の『無限収納EX』スキルを使って、元々は私のものだった財産を根こそぎ奪ってやる!
外見だけは可憐な少女は逞しく異世界をサバイバルする。
愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」
「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」
「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」
貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・?
何故、私を愛するふりをするのですか?
[登場人物]
セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。
×
ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。
リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。
アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?
【完結】辺境の魔法使い この世界に翻弄される
秋.水
ファンタジー
記憶を無くした主人公は魔法使い。しかし目立つ事や面倒な事が嫌い。それでも次々増える家族を守るため、必死にトラブルを回避して、目立たないようにあの手この手を使っているうちに、自分がかなりヤバい立場に立たされている事を知ってしまう。しかも異種族ハーレムの主人公なのにDTでEDだったりして大変な生活が続いていく。最後には世界が・・・・。まったり系異種族ハーレムもの?です。
クラス転移したら追い出されたので神の声でモンスターと仲良くします
ねこねこ大好き
ファンタジー
モンスターと仲良くお話! 戦うなんてできません!
向井零(ムカイゼロ)は修学旅行中に事故にあい、気づくとクラスメイトとともに異世界へ飛ばされた。
勇者なので魔軍と戦ってほしいとのこと。
困惑するゼロは不安ながらもクラスメイトとともに迷宮へ潜り、戦いの特訓をする。
しかしモンスターと戦うのが嫌なゼロは足を引っ張るばかり。
「死ね!」
ついに追い出されてしまう。
「お腹が空いたの?」
追い出されてすぐにゼロは一匹のモンスターを助ける。
「言葉が分かる?」
ゼロはモンスターの言葉が分かる神の声の持ち主だった!
『小説家になろう様に転載します』
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる