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第120話【プリンセス・ポラリス】
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俺はパーカーさんと一緒にスパイダーさんを、城の教会に連れて行った。
スパイダーさんは椅子に縛られたままである。
俺とパーカーさんとで担いで運んだのだ。
勿論ながらスパイダーさんの猿轡もそのままだ。
しかも、プリップリッと屁が五月蝿い。
そして、呪われたスパイダーさんを椅子ごと祭壇の前に置くと司祭さまを待った。
「へぇ~、ここが教会かぁ~。豪華だな~」
よくよく考えたら、この世界にやって来て一度も教会に訪れたことが無かったな。
まあ、信者でもないしね。
この教会は城内にあるんだから、相当お金が掛かってるんだろうけれど、それにしても豪華だわ。
俺が豪華な教会内をキョロキョロ見回している横で、スパイダーさんは項垂れながらプリップリッとしていた。
なんだか暴れる気力すら失せたようだ。
するとパーカーさんがドヤ顔で話し掛けて来る。
「どうだ、豪華だろ。この教会は」
「ええ、確かに豪華ですな」
「俺の家と、スパイダーやピーターの家などが数年前に資金を出して改装されたばかりの教会なんだぜ」
「へぇ~、そりゃあ凄いや」
だから役立たずの次男でも、囲って貰えてるんだね。
そして、しばらくすると司祭さまがやって来た。
モッチリと腹を出した髭面の老人で、人は良さそうな感じである。
その後ろに、きらびやかなドレスを纏ったお姫さま風の女性と数人のメイドを連れていた。
なんだろう?
屁が止まらない野郎を、面白半分に見に来たのか?
それにしても美人揃いだな。
メイドたちも美人ばかりで可愛らしいが、きらびやかに着飾ってるお姫さま風の女の子も美人だった。
髪型が縦ロールだよ。
初めて見たわ。
それにしても、可愛い度が三割で、美人度が七割ぐらいの配分ですな。
年頃は俺と代わらない。
ちょっと強きなところがチャーミングですわ。
そんなことを俺が考えていると、髭面司教さまが慌てながら話し掛けて来る。
「屁の呪いだとか? それはそれは大変ですね!?」
俺は受け応えをパーカーさんに任せる。
俺みたいな無礼者が出て行って、話が揉めたら詰まらなかろう。
「はい、司祭さま。このスパイダーが屁の呪いに落ちました!」
「屁の呪いとは、おそろしや!」
皆が耳をすませば、スパイダーさんからプリップリップリッと、はしたない音楽が聴こえて来る。
やべぇ~な。笑っちまいそうだわ!
真面目に屁の屁のって五月蝿いよ!
ほら、後ろの女性人たちも笑いを耐えてのがやっとじゃあないか。
お姫さまなんて扇子で隠しているけれど、頬を膨らまして笑いを耐えているよ。
パーカーさんが真顔で問う。
「司祭さま、どうやったらこの屁の呪いは解けるのでしょうか!?」
「聖水ですな!」
「聖水、ですか?」
「そう、聖水です!!」
そう述べると司祭さまは袖口から瓶に詰まった聖水を取り出した。
「これを頭から思いっきりかけてみなされ」
「はい、分かりました」
パーカーさんが司祭さまから聖水の入った瓶を渡される。
瓶の口はコルク栓で塞がれていた。
「あ、あれ~……」
パーカーさんが瓶のコルク栓を引き抜こうとしていたが、なかなか栓は引き抜けない。
「か、固いな、この栓……」
「え、そんなに固いのですか?」
パーカーさんと司祭さまがあたふたしているので俺が出て行く。
「ちょっと貸してみな」
「す、すまない、アスランくん……」
俺はパーカーさんから聖水の瓶を受け取ると、コルク栓を引き抜こうと力を込めた。
よーし、女子たちに俺のかっこいいところを見せちゃうぞぉ~。
ぬぬっ!
思ったより固いぞ。
もう一度だ!
「おぉぉらあああ!!」
かーてーえーぞー!!
何これ固いじゃんか!?
「ぉぉおおおらああ!!」
マジで抜けねえ!?
俺が必死に栓を抜こうと力んでいると、姫さま風の縦ロール女子が近寄って来る。
「貸してみなさい」
「えっ?」
俺は隙をつかれて瓶を奪われる。
そして彼女は軽くコルク栓を引っ張ると、容易く栓を抜いた。
「「「ええっ!」」」
男子三人が顔を青ざめながら驚いていた。
なんだ、このお姫さまはよ!!
怪力お姫さまかよ!!
「だらしない殿方だこと」
お姫さまは冷めた眼差しでそう述べると瓶を俺に手渡す。
そして元の位置に戻って行った。
その表情はドヤ顔そのもので、なんだかスゲームカつく感じでしたわ。
なんだ、この女はよ!
俺はイライラしながら聖水をパーカーさんに渡した。
司祭さまが述べる。
「パーカー殿、それでは聖水をお掛けになってくださいませ」
「は、はい……」
パーカーさんは言われるがままにスパイダーさんの頭に聖水をドボドボっとぶっかけた。
するとスパイダーさんの身体から、ジュワジュワっと白い蒸気が上がり出す。
それと同時にスパイダーさんが酷く苦しみだした。
「ぐぅぁあああ!!」
それを見ていた女子から悲鳴が上がる。
えっ、マジで呪いだったの?
すると見る見る蒸気が人の形に変わって行く。
屁の霊ですか!?
『おのぉ~れぇ~! 屁で祟り殺してやろうと思ったのにぃぃいいい!!』
マジですか!?
面白い爆笑幽霊の登場ですか!!
でも──。
俺は腰の鞘からショートソードを引き抜いた。
「おらっ!!」
俺は問答無用で斬りかかる。
白い蒸気の霊体に鋭い袈裟斬りを放った。
「ウェポンスマッシュ!」
斬っ、と風を切る。
『ぎぃぁあああ!!』
おお、効いたぜ!
流石はマジックアイテム+1だな!
白い蒸気の霊体は、それで消え失せた。
あっさりと決着が付く。
【おめでとうございます。レベル18に成りました!】
おお、ここでレベルアップですか。
ナイスだね。
俺が歓喜していると後ろから声を掛けられる。
「あなた、なかなかやりますわね」
背後から話し掛けて来たのは、お姫さま風の縦ロール女子だった。
俺が踵を返して見ると、ふてぶてしく微笑んでいやがる。
なんだかやっぱりこのお姫さまは気に食わねえな。
とっても態度が大きいぜ。
そしてお姫さまは高飛車な口調で訊いて来た。
「あなたは、どなたてすの?」
「ああ、俺か?」
「彼は冒険者ギルドのアスラン殿です」
俺が名乗ろうとしたらパーカーさんに先を越された。
するとお姫さまの形相が怖いものに変わる。
持っていた扇子をパーカーさんの顔面に投げつけた。
「どぁっ!!」
ドスンっと重々しい音を立ててパーカーさんが吹っ飛んだ。
扇子の一撃とは思えない衝撃である。
「えっ、なにこの扇子……」
俺が扇子を拾い上げると重々しい重量があった。
これは扇子の重さではないだろう。
鉄扇だわ。
完全な武器である。
「有り難うございます、冒険者さま」
お姫さまは俺から高飛車な態度で扇子を受けとると踵を返した。
そのまま出口に歩み出す。
「今日は面白い物を見せて貰いましたわ。また明日にでもお会いしましょう。それでは──」
そう述べるとお姫さまとメイドたちは、さっさと教会を出て行った。
呆然とする男子全員。
俺は司祭さまに訊いてみた。
「あのお姫さまは誰なの?」
「し、知らんのかね!?」
「知らんから訊いてるんだよ」
「この城の第三プリンセスのポラリスさまです」
「プリンセス・ポラリスかぁ……。怖いな……」
このお姫さまとの出会いが、この城での俺の暮らしを大きく変えるのであった。
そして、俺はよろめきながら立ち上がるパーカーさんに声を掛けた。
「大丈夫か、パーカーさん?」
「だ、大丈夫だよ……」
そう言うパーカーさんの顔面には大きな痣が残っている。
それで鉄扇の重さが鑑みれた。
「か、帰ろうか……」
「そうだね」
俺とパーカーさんが教会を去ろうとすると、司祭さまが声を掛けて来た。
「忘れものですよ……」
司祭さまは、椅子に縛られたままのスパイダーさんを指差している。
ああ、完全に忘れていたわ。
でも、もうどうでもいいや。
スパイダーさんなんてよ。
【つづく】
スパイダーさんは椅子に縛られたままである。
俺とパーカーさんとで担いで運んだのだ。
勿論ながらスパイダーさんの猿轡もそのままだ。
しかも、プリップリッと屁が五月蝿い。
そして、呪われたスパイダーさんを椅子ごと祭壇の前に置くと司祭さまを待った。
「へぇ~、ここが教会かぁ~。豪華だな~」
よくよく考えたら、この世界にやって来て一度も教会に訪れたことが無かったな。
まあ、信者でもないしね。
この教会は城内にあるんだから、相当お金が掛かってるんだろうけれど、それにしても豪華だわ。
俺が豪華な教会内をキョロキョロ見回している横で、スパイダーさんは項垂れながらプリップリッとしていた。
なんだか暴れる気力すら失せたようだ。
するとパーカーさんがドヤ顔で話し掛けて来る。
「どうだ、豪華だろ。この教会は」
「ええ、確かに豪華ですな」
「俺の家と、スパイダーやピーターの家などが数年前に資金を出して改装されたばかりの教会なんだぜ」
「へぇ~、そりゃあ凄いや」
だから役立たずの次男でも、囲って貰えてるんだね。
そして、しばらくすると司祭さまがやって来た。
モッチリと腹を出した髭面の老人で、人は良さそうな感じである。
その後ろに、きらびやかなドレスを纏ったお姫さま風の女性と数人のメイドを連れていた。
なんだろう?
屁が止まらない野郎を、面白半分に見に来たのか?
それにしても美人揃いだな。
メイドたちも美人ばかりで可愛らしいが、きらびやかに着飾ってるお姫さま風の女の子も美人だった。
髪型が縦ロールだよ。
初めて見たわ。
それにしても、可愛い度が三割で、美人度が七割ぐらいの配分ですな。
年頃は俺と代わらない。
ちょっと強きなところがチャーミングですわ。
そんなことを俺が考えていると、髭面司教さまが慌てながら話し掛けて来る。
「屁の呪いだとか? それはそれは大変ですね!?」
俺は受け応えをパーカーさんに任せる。
俺みたいな無礼者が出て行って、話が揉めたら詰まらなかろう。
「はい、司祭さま。このスパイダーが屁の呪いに落ちました!」
「屁の呪いとは、おそろしや!」
皆が耳をすませば、スパイダーさんからプリップリップリッと、はしたない音楽が聴こえて来る。
やべぇ~な。笑っちまいそうだわ!
真面目に屁の屁のって五月蝿いよ!
ほら、後ろの女性人たちも笑いを耐えてのがやっとじゃあないか。
お姫さまなんて扇子で隠しているけれど、頬を膨らまして笑いを耐えているよ。
パーカーさんが真顔で問う。
「司祭さま、どうやったらこの屁の呪いは解けるのでしょうか!?」
「聖水ですな!」
「聖水、ですか?」
「そう、聖水です!!」
そう述べると司祭さまは袖口から瓶に詰まった聖水を取り出した。
「これを頭から思いっきりかけてみなされ」
「はい、分かりました」
パーカーさんが司祭さまから聖水の入った瓶を渡される。
瓶の口はコルク栓で塞がれていた。
「あ、あれ~……」
パーカーさんが瓶のコルク栓を引き抜こうとしていたが、なかなか栓は引き抜けない。
「か、固いな、この栓……」
「え、そんなに固いのですか?」
パーカーさんと司祭さまがあたふたしているので俺が出て行く。
「ちょっと貸してみな」
「す、すまない、アスランくん……」
俺はパーカーさんから聖水の瓶を受け取ると、コルク栓を引き抜こうと力を込めた。
よーし、女子たちに俺のかっこいいところを見せちゃうぞぉ~。
ぬぬっ!
思ったより固いぞ。
もう一度だ!
「おぉぉらあああ!!」
かーてーえーぞー!!
何これ固いじゃんか!?
「ぉぉおおおらああ!!」
マジで抜けねえ!?
俺が必死に栓を抜こうと力んでいると、姫さま風の縦ロール女子が近寄って来る。
「貸してみなさい」
「えっ?」
俺は隙をつかれて瓶を奪われる。
そして彼女は軽くコルク栓を引っ張ると、容易く栓を抜いた。
「「「ええっ!」」」
男子三人が顔を青ざめながら驚いていた。
なんだ、このお姫さまはよ!!
怪力お姫さまかよ!!
「だらしない殿方だこと」
お姫さまは冷めた眼差しでそう述べると瓶を俺に手渡す。
そして元の位置に戻って行った。
その表情はドヤ顔そのもので、なんだかスゲームカつく感じでしたわ。
なんだ、この女はよ!
俺はイライラしながら聖水をパーカーさんに渡した。
司祭さまが述べる。
「パーカー殿、それでは聖水をお掛けになってくださいませ」
「は、はい……」
パーカーさんは言われるがままにスパイダーさんの頭に聖水をドボドボっとぶっかけた。
するとスパイダーさんの身体から、ジュワジュワっと白い蒸気が上がり出す。
それと同時にスパイダーさんが酷く苦しみだした。
「ぐぅぁあああ!!」
それを見ていた女子から悲鳴が上がる。
えっ、マジで呪いだったの?
すると見る見る蒸気が人の形に変わって行く。
屁の霊ですか!?
『おのぉ~れぇ~! 屁で祟り殺してやろうと思ったのにぃぃいいい!!』
マジですか!?
面白い爆笑幽霊の登場ですか!!
でも──。
俺は腰の鞘からショートソードを引き抜いた。
「おらっ!!」
俺は問答無用で斬りかかる。
白い蒸気の霊体に鋭い袈裟斬りを放った。
「ウェポンスマッシュ!」
斬っ、と風を切る。
『ぎぃぁあああ!!』
おお、効いたぜ!
流石はマジックアイテム+1だな!
白い蒸気の霊体は、それで消え失せた。
あっさりと決着が付く。
【おめでとうございます。レベル18に成りました!】
おお、ここでレベルアップですか。
ナイスだね。
俺が歓喜していると後ろから声を掛けられる。
「あなた、なかなかやりますわね」
背後から話し掛けて来たのは、お姫さま風の縦ロール女子だった。
俺が踵を返して見ると、ふてぶてしく微笑んでいやがる。
なんだかやっぱりこのお姫さまは気に食わねえな。
とっても態度が大きいぜ。
そしてお姫さまは高飛車な口調で訊いて来た。
「あなたは、どなたてすの?」
「ああ、俺か?」
「彼は冒険者ギルドのアスラン殿です」
俺が名乗ろうとしたらパーカーさんに先を越された。
するとお姫さまの形相が怖いものに変わる。
持っていた扇子をパーカーさんの顔面に投げつけた。
「どぁっ!!」
ドスンっと重々しい音を立ててパーカーさんが吹っ飛んだ。
扇子の一撃とは思えない衝撃である。
「えっ、なにこの扇子……」
俺が扇子を拾い上げると重々しい重量があった。
これは扇子の重さではないだろう。
鉄扇だわ。
完全な武器である。
「有り難うございます、冒険者さま」
お姫さまは俺から高飛車な態度で扇子を受けとると踵を返した。
そのまま出口に歩み出す。
「今日は面白い物を見せて貰いましたわ。また明日にでもお会いしましょう。それでは──」
そう述べるとお姫さまとメイドたちは、さっさと教会を出て行った。
呆然とする男子全員。
俺は司祭さまに訊いてみた。
「あのお姫さまは誰なの?」
「し、知らんのかね!?」
「知らんから訊いてるんだよ」
「この城の第三プリンセスのポラリスさまです」
「プリンセス・ポラリスかぁ……。怖いな……」
このお姫さまとの出会いが、この城での俺の暮らしを大きく変えるのであった。
そして、俺はよろめきながら立ち上がるパーカーさんに声を掛けた。
「大丈夫か、パーカーさん?」
「だ、大丈夫だよ……」
そう言うパーカーさんの顔面には大きな痣が残っている。
それで鉄扇の重さが鑑みれた。
「か、帰ろうか……」
「そうだね」
俺とパーカーさんが教会を去ろうとすると、司祭さまが声を掛けて来た。
「忘れものですよ……」
司祭さまは、椅子に縛られたままのスパイダーさんを指差している。
ああ、完全に忘れていたわ。
でも、もうどうでもいいや。
スパイダーさんなんてよ。
【つづく】
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