50 / 604
第50話【薬草採取】
しおりを挟む
俺は次の日の早朝にゲート前で、毒ガス美少女のスバルちゃんと合流する。
おっと、毒ガスは違った。
薬師魔法使いのスバルちゃんだ。
彼女はツインテールとピンクのローブを微風に靡かせながら俺を待っていた。
彼女の清々しい笑顔は爽やかだったが、彼女の風下を行き来する人々は卒倒しそうな表情で逃げるように去って行く。
スバルちゃんは、そんな周りの人々の様子には気付いていないようだった。
この子は周りが見えていないタイプのようだな。
自覚がないとは、実に残念である。
俺はスカル姉さんの診療所を出る前から、丸めた綿を両方の鼻の穴に詰め込んでから来ている。
準備万端だったお掛けでスバルちゃんの体臭を防げていた。
何事も準備は大切だと実感する。
この子の範囲攻撃は、何せキツイのだ。
昨晩スカル姉さんにスバルちゃんのことを知っているかと訊いたら良く知っていると言っていた。
スカル姉さんの診療所にある薬のほとんどが、彼女がおろした品物らしいのだ。
なんでも彼女はソドムタウンでも有名な薬師であるとか。
安くて品質の良い薬草を販売していると、一般人にも有名らしい。
なので直接彼女から薬を購入する一般人も少なくないらしいのだ。
要するに町でも有名な薬師である。
そんな彼女が朝から俺を待っていてくれた。
これがデートの待ち合わせなら最高なのだが、現実はただのビジネスだ。
これから二人で薬草取りの旅に出るだけなのだ。
「おはよう、スバルちゃん。またせたかな?」
俺はそう言いながら風上から近づいた。念のためである。
「いいえ、私も来たばかりですから」
「そうなんだ」
「あれ、アスランさん、風邪ですか。鼻声ですよ?」
「いいや、ちょっと鼻が詰まっているだけだよ。心配しないでいいから、仕事には支障ないからさ」
「そうですか、よかった」
ニコリと優しく微笑むスバルちゃん。
なんて可愛い性格だろう。
もしも毒ガス美少女じゃなければ、良からぬ妄想に耽ってしまうところだったぜ。
この子も俺の呪いが発動しない貴重な女性だと分かった。
しかし、分かったが、ぜんぜん嬉しくない。
微妙な気分である。
「それでは出発しましょう。馬車に乗ってください、アスランさん」
そう言うとスバルちゃんは後ろに控えてあった一頭立ての荷馬車に乗り込んだ。
それから手綱を握る。
「へぇ~。スバルちゃんって馬車を持ってるんだ」
俺も馬車に乗り込みスバルちゃんの横に座る。
ちょうど風上で助かった。
スバルちゃんが俺の言葉に笑顔で答える。
「これから大量に薬草を取りに行くんですよ。人力だけでは何キロも運べませんからね」
俺がスバルちゃんの話を聞きながら荷台を覗き見れば、大樽二つと麻の大袋が畳まれて何枚も積み重ねられていた。
「もしかして、すっごい量を取るの?」
「ええ、荷台が一杯になるぐらい薬草を取りますよ。アスランさんにも、手伝ってもらいますからね」
「は、はい……」
俺は舐めていた。
貴重な薬草取りとか聞いていたから、勝手なイメージで小袋にちょいちょいっと摘む程度かと思っていたのだ。
そうだよね。よくよく考えれば、薬師としてソドムタウンに多くの常連が居る薬屋さんだもの、ちょこっとだけ薬草を摘んできても足りるわけがないよね。
これはもしかして、薬草取りのほうが護衛より苦戦するやも知れないな。
ちょっと覚悟しないとならないかもしれん。
それから俺たちは荷馬車に揺られながらソドムタウンを出る。
こうして三日間を予定している薬草取りの旅に出た。
スバルちゃん曰く、薬草を取るポイントは二日間に別けて二ヶ所らしい。
初日に向かう場所は安全な森だが、複数の薬草を大量に採取するらしいのだ。
問題は二日目に向かう場所が危険であるとか。
そこは森の中の沼地でリバーボアの生息地らしいのだ。
リバーボアってのは、狂暴な大蛇だ。
毎回遭遇するほどではないとスバルちゃんは言っているが、俺が一緒に行くのに出会わなければ嘘だろう。
話の盛り上がりに欠けてしまう。
むしろ出会いたいぐらいだ。
俺の格好いいところを是非にも見せたい。
そして俺たちは初日の目的地に到着した。
スバルちゃんは馬車を森の側に進めると、辺りを見回してから停車する。
「じゃあ、この辺にしましょうか」
スバルちゃんが馬車を下りたので俺も飛び下りた。
周囲に気を配るがモンスターの気配は無い。
まあ、安全だろう。
「アスランさん、これを」
俺はスバルちゃんから麻の袋を手渡される。
45Lぐらいの大きな麻袋だった。
「いいですか、アスランさん」
「お、おう……」
「アスランさんは、ひたすらこの葉っぱを集めてください」
そう言うとスバルちゃんは側に生えていた雑草の葉っぱを一枚取って俺に見せてくれた。
見たことないが、特徴的な形の葉っぱだった。
これなら分かりやすい。俺でも見分けがつく。
「アスランさんは、この葉っぱを三袋分集めてくださいね」
「三袋も!?」
「はい、三袋分です」
「分かった……」
これも仕事だ。頑張ろう。
「アスランさんは出来るだけ馬車から離れないで、この周辺で採取していてくださいね」
馬車を見張りながら薬草を集めろってことだろう。
「ああ、分かったよ。スバルちゃんはどうするの?」
「私は森の中に入って五種類の薬草を二袋ずつ取ってきますので」
「計十袋かよ。凄いな……」
俺が感心しているとスバルちゃんが、チリンチリンと音が鳴る鈴を腰に括る。
「なに、その鈴?」
「熊避けですよ、森ですからね」
「熊が出るんだ……」
「出るかもの用心ですよ。私は一度も熊になんて出合ったことが無いですけどね」
なんかリバーボアは見たこともないからイメージできないせいで怖くないけれど、熊は知っている分だけ怖く感じる。
そう言えば昔、田舎の爺ちゃんが熊に襲われて、巴投げで窮地を脱出したとか自慢してたっけな。
でも、怖いもんは怖いな。
出来れば出合いたくないものだ。
「じゃあ、私は森の中に行ってきますから、アスランさんも頑張って薬草を取っててくださいね」
「はーい」
スバルちゃんが森の中に入って行ってから、俺も薬草摘みに励む。
そして、俺が三袋目を摘み終わりそうなころに、森の中からスバルちゃんが帰ってきた音が聞こえた。
俺は草木が揺れているほうに向かって言った。
「スバルちゃん、おかえりなさ~い。俺ももうちょっとで三袋目が摘み終わるよ」
「がるぅ……」
え?
がるぅって何さ?
俺は揺れていた草木の場所を凝視した。
あら、まあ……、熊だった。
大きな熊だよ!!
「くーーまーーだーー!!」
「がるるるるるるぅう!!」
俺がびっくりして叫ぶと、熊も驚いたのか後ろ足だけで立ち上り大きく威嚇してきた。
俺は麻袋を投げ捨てると腰のショートソードを引き抜く。
表情を引き締め戦闘態勢に入った。
バトルアックスは作業の邪魔だったので馬車の荷台に置いてある。
それでも問題ないだろう。
熊ぐらいなら剣と魔法だけで、最低でも追い払えるはずだ。
そして、熊も剣を構えた俺に更なる威嚇を見せた。
すっごく鼻の頭に皺を寄せながら牙を剥いていやがる。
これはヤバイな。
戦いになるぞ!
気を引き締めないと!!
その時である。
「アスランさん、大丈夫ですか!」
スバルちゃんが別の方向から走ってきた。
ヤバイな。スバルちゃんには逃げて貰いたかった。
だがしかし、スバルちゃんが現れると熊が涙目で鼻を押さえる。
次の瞬間には逃げたしていた。
熊は風下に居たのだ。
「よかったアスランさん。私の声に驚いて熊は逃げて行ったのですね!」
「あ、ああ……。そ、そうだね……」
違うと思うぞ……。
熊の表情と行動からして、強烈な体臭に驚き逃げて行ったのだと思う。
なるほどね。彼女が熊に出合ったことが無い理由が分かった気がした。
恐るべし、毒ガス美少女!!
【つづく】
おっと、毒ガスは違った。
薬師魔法使いのスバルちゃんだ。
彼女はツインテールとピンクのローブを微風に靡かせながら俺を待っていた。
彼女の清々しい笑顔は爽やかだったが、彼女の風下を行き来する人々は卒倒しそうな表情で逃げるように去って行く。
スバルちゃんは、そんな周りの人々の様子には気付いていないようだった。
この子は周りが見えていないタイプのようだな。
自覚がないとは、実に残念である。
俺はスカル姉さんの診療所を出る前から、丸めた綿を両方の鼻の穴に詰め込んでから来ている。
準備万端だったお掛けでスバルちゃんの体臭を防げていた。
何事も準備は大切だと実感する。
この子の範囲攻撃は、何せキツイのだ。
昨晩スカル姉さんにスバルちゃんのことを知っているかと訊いたら良く知っていると言っていた。
スカル姉さんの診療所にある薬のほとんどが、彼女がおろした品物らしいのだ。
なんでも彼女はソドムタウンでも有名な薬師であるとか。
安くて品質の良い薬草を販売していると、一般人にも有名らしい。
なので直接彼女から薬を購入する一般人も少なくないらしいのだ。
要するに町でも有名な薬師である。
そんな彼女が朝から俺を待っていてくれた。
これがデートの待ち合わせなら最高なのだが、現実はただのビジネスだ。
これから二人で薬草取りの旅に出るだけなのだ。
「おはよう、スバルちゃん。またせたかな?」
俺はそう言いながら風上から近づいた。念のためである。
「いいえ、私も来たばかりですから」
「そうなんだ」
「あれ、アスランさん、風邪ですか。鼻声ですよ?」
「いいや、ちょっと鼻が詰まっているだけだよ。心配しないでいいから、仕事には支障ないからさ」
「そうですか、よかった」
ニコリと優しく微笑むスバルちゃん。
なんて可愛い性格だろう。
もしも毒ガス美少女じゃなければ、良からぬ妄想に耽ってしまうところだったぜ。
この子も俺の呪いが発動しない貴重な女性だと分かった。
しかし、分かったが、ぜんぜん嬉しくない。
微妙な気分である。
「それでは出発しましょう。馬車に乗ってください、アスランさん」
そう言うとスバルちゃんは後ろに控えてあった一頭立ての荷馬車に乗り込んだ。
それから手綱を握る。
「へぇ~。スバルちゃんって馬車を持ってるんだ」
俺も馬車に乗り込みスバルちゃんの横に座る。
ちょうど風上で助かった。
スバルちゃんが俺の言葉に笑顔で答える。
「これから大量に薬草を取りに行くんですよ。人力だけでは何キロも運べませんからね」
俺がスバルちゃんの話を聞きながら荷台を覗き見れば、大樽二つと麻の大袋が畳まれて何枚も積み重ねられていた。
「もしかして、すっごい量を取るの?」
「ええ、荷台が一杯になるぐらい薬草を取りますよ。アスランさんにも、手伝ってもらいますからね」
「は、はい……」
俺は舐めていた。
貴重な薬草取りとか聞いていたから、勝手なイメージで小袋にちょいちょいっと摘む程度かと思っていたのだ。
そうだよね。よくよく考えれば、薬師としてソドムタウンに多くの常連が居る薬屋さんだもの、ちょこっとだけ薬草を摘んできても足りるわけがないよね。
これはもしかして、薬草取りのほうが護衛より苦戦するやも知れないな。
ちょっと覚悟しないとならないかもしれん。
それから俺たちは荷馬車に揺られながらソドムタウンを出る。
こうして三日間を予定している薬草取りの旅に出た。
スバルちゃん曰く、薬草を取るポイントは二日間に別けて二ヶ所らしい。
初日に向かう場所は安全な森だが、複数の薬草を大量に採取するらしいのだ。
問題は二日目に向かう場所が危険であるとか。
そこは森の中の沼地でリバーボアの生息地らしいのだ。
リバーボアってのは、狂暴な大蛇だ。
毎回遭遇するほどではないとスバルちゃんは言っているが、俺が一緒に行くのに出会わなければ嘘だろう。
話の盛り上がりに欠けてしまう。
むしろ出会いたいぐらいだ。
俺の格好いいところを是非にも見せたい。
そして俺たちは初日の目的地に到着した。
スバルちゃんは馬車を森の側に進めると、辺りを見回してから停車する。
「じゃあ、この辺にしましょうか」
スバルちゃんが馬車を下りたので俺も飛び下りた。
周囲に気を配るがモンスターの気配は無い。
まあ、安全だろう。
「アスランさん、これを」
俺はスバルちゃんから麻の袋を手渡される。
45Lぐらいの大きな麻袋だった。
「いいですか、アスランさん」
「お、おう……」
「アスランさんは、ひたすらこの葉っぱを集めてください」
そう言うとスバルちゃんは側に生えていた雑草の葉っぱを一枚取って俺に見せてくれた。
見たことないが、特徴的な形の葉っぱだった。
これなら分かりやすい。俺でも見分けがつく。
「アスランさんは、この葉っぱを三袋分集めてくださいね」
「三袋も!?」
「はい、三袋分です」
「分かった……」
これも仕事だ。頑張ろう。
「アスランさんは出来るだけ馬車から離れないで、この周辺で採取していてくださいね」
馬車を見張りながら薬草を集めろってことだろう。
「ああ、分かったよ。スバルちゃんはどうするの?」
「私は森の中に入って五種類の薬草を二袋ずつ取ってきますので」
「計十袋かよ。凄いな……」
俺が感心しているとスバルちゃんが、チリンチリンと音が鳴る鈴を腰に括る。
「なに、その鈴?」
「熊避けですよ、森ですからね」
「熊が出るんだ……」
「出るかもの用心ですよ。私は一度も熊になんて出合ったことが無いですけどね」
なんかリバーボアは見たこともないからイメージできないせいで怖くないけれど、熊は知っている分だけ怖く感じる。
そう言えば昔、田舎の爺ちゃんが熊に襲われて、巴投げで窮地を脱出したとか自慢してたっけな。
でも、怖いもんは怖いな。
出来れば出合いたくないものだ。
「じゃあ、私は森の中に行ってきますから、アスランさんも頑張って薬草を取っててくださいね」
「はーい」
スバルちゃんが森の中に入って行ってから、俺も薬草摘みに励む。
そして、俺が三袋目を摘み終わりそうなころに、森の中からスバルちゃんが帰ってきた音が聞こえた。
俺は草木が揺れているほうに向かって言った。
「スバルちゃん、おかえりなさ~い。俺ももうちょっとで三袋目が摘み終わるよ」
「がるぅ……」
え?
がるぅって何さ?
俺は揺れていた草木の場所を凝視した。
あら、まあ……、熊だった。
大きな熊だよ!!
「くーーまーーだーー!!」
「がるるるるるるぅう!!」
俺がびっくりして叫ぶと、熊も驚いたのか後ろ足だけで立ち上り大きく威嚇してきた。
俺は麻袋を投げ捨てると腰のショートソードを引き抜く。
表情を引き締め戦闘態勢に入った。
バトルアックスは作業の邪魔だったので馬車の荷台に置いてある。
それでも問題ないだろう。
熊ぐらいなら剣と魔法だけで、最低でも追い払えるはずだ。
そして、熊も剣を構えた俺に更なる威嚇を見せた。
すっごく鼻の頭に皺を寄せながら牙を剥いていやがる。
これはヤバイな。
戦いになるぞ!
気を引き締めないと!!
その時である。
「アスランさん、大丈夫ですか!」
スバルちゃんが別の方向から走ってきた。
ヤバイな。スバルちゃんには逃げて貰いたかった。
だがしかし、スバルちゃんが現れると熊が涙目で鼻を押さえる。
次の瞬間には逃げたしていた。
熊は風下に居たのだ。
「よかったアスランさん。私の声に驚いて熊は逃げて行ったのですね!」
「あ、ああ……。そ、そうだね……」
違うと思うぞ……。
熊の表情と行動からして、強烈な体臭に驚き逃げて行ったのだと思う。
なるほどね。彼女が熊に出合ったことが無い理由が分かった気がした。
恐るべし、毒ガス美少女!!
【つづく】
0
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
異世界転移したら女神の化身にされてしまったので、世界を回って伝説を残します
高崎三吉
ファンタジー
その乙女の名はアルタシャ。
『癒し女神の化身』と称えられる彼女は絶世の美貌の持ち主であると共に、その称号にふさわしい人間を超越した絶大な癒しの力と、大いなる慈愛の心を有していた。
いかなる時も彼女は困っている者を見逃すことはなく、自らの危険も顧みずその偉大な力を振るって躊躇なく人助けを行い、訪れた地に伝説を残していく。
彼女はある時は強大なアンデッドを退けて王国の危機を救い
ある国では反逆者から皇帝を助け
他のところでは人々から追われる罪なき者を守り
別の土地では滅亡に瀕する少数民族に安住の地を与えた
相手の出自や地位には一切こだわらず、報酬も望まず、ただひたすら困っている人々を助けて回る彼女は、大陸中にその名を轟かせ、上は王や皇帝どころか神々までが敬意を払い、下は貧しき庶民の崇敬の的となる偉大な女英雄となっていく。
だが人々は知らなかった。
その偉大な女英雄は元はと言えば、別の世界からやってきた男子高校生だったのだ。
そして元の世界のゲームで回復・支援魔法使いばかりをやってきた事から、なぜか魔法が使えた少年は、その身を女に変えられてしまい、その結果として世界を逃亡して回っているお人好しに過ぎないのだった。
これは魔法や神々の満ち溢れた世界の中で、超絶魔力を有する美少女となって駆け巡り、ある時には命がけで人々を助け、またある時は神や皇帝からプロポーズされて逃げ回る元少年の物語である。
なお主人公は男にモテモテですが応じる気は全くありません。
俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界×ソロ冒険×ハーレム禁止×変態パラダイス×脱線大暴走ストーリー=前代未聞の地味な中毒性。
⬛前書き⬛
この作品は、以前エブリスタのファンタジーカテゴリーで一年間ベスト10以内をうろちょろしていた完結作品を再投稿した作品です。
当時は一日一話以上を投稿するのが目標だったがために、ストーリーや設定に矛盾点が多かったので、それらを改変や改編して書き直した作品です。
完結した後に読者の方々から編集し直して新しく書き直してくれって声や、続編を希望される声が多かったので、もう一度新たに取り組もうと考えたわけです。
また、修整だけでは一度お読みになられた方々には詰まらないだろうからと思いまして、改変的な追加シナリオも入れています。
前作では完結するまで合計約166万文字で601話ありましたが、今回は切りが良いところで区切り直して、単行本サイズの約10万文字前後で第1章分と区切って編成しております。
そうなりますと、すべてを書き直しまして第17章分の改変改編となりますね。
まあ、それらの関係でだいぶ追筆が増えると考えられます。
おそらく改変改編が終わるころには166万文字を遥かに越える更に長い作品になることでしょう。
あと、前作の完結部も改編を考えておりますし、もしかしたら更にアスランの冒険を続行させるかも知れません。
前回だとアスランのレベルが50で物語が終わりましたが、当初の目標であるレベル100まで私も目指して見たいと思っております。
とりあえず何故急に完結したかと言いますと、ご存知の方々も居ると思いますが、私が目を病んでしまったのが原因だったのです。
とりあえずは両目の手術も終わって、一年ぐらいの治療の末にだいぶ落ち着いたので、今回の企画に取り掛かろうと思った次第です。
まあ、治療している間も、【ゴレてん】とか【箱庭の魔王様】などの作品をスローペースで書いては居たのですがねw
なので、まだハクスラ異世界を読まれていない読者から、既に一度お読みになられた読者にも楽しんで頂けるように書き直して行きたいと思っております。
ですので是非にほど、再びハクスラ異世界をよろしくお願いいたします。
by、ヒィッツカラルド。
異世界とチートな農園主
浅野明
ファンタジー
ありがち異世界転移もの。
元引きこもりが異世界に行って、農業する。
チートありだけど、勇者にはなりません。世界の危機もないかも?
よくあるテンプレ異世界もの、ご都合主義お好きでないかたはお止めください。
注釈:農業とはいえ畜産や養蜂、養殖なども後々入ってきます。
女主人公です。
7月27 、アルファポリス様より書籍化進行中のため、8月3日、3章までをダイジェスト化させていただきます。
1月25日、アルファポリス様より2巻刊行決定のため、2月3日、「果樹園を作ろう」までをダイジェスト化させていただきます。
7月2日、アルファポリス様より3巻刊行決定のため、7月11日「花畑を作ろう」をダイジェスト化させていただきます。
異世界転生令嬢、出奔する
猫野美羽
ファンタジー
※書籍化しました(2巻発売中です)
アリア・エランダル辺境伯令嬢(十才)は家族に疎まれ、使用人以下の暮らしに追いやられていた。
高熱を出して粗末な部屋で寝込んでいた時、唐突に思い出す。
自分が異世界に転生した、元日本人OLであったことを。
魂の管理人から授かったスキルを使い、思い入れも全くない、むしろ憎しみしか覚えない実家を出奔することを固く心に誓った。
この最強の『無限収納EX』スキルを使って、元々は私のものだった財産を根こそぎ奪ってやる!
外見だけは可憐な少女は逞しく異世界をサバイバルする。
愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」
「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」
「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」
貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・?
何故、私を愛するふりをするのですか?
[登場人物]
セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。
×
ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。
リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。
アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?
【完結】辺境の魔法使い この世界に翻弄される
秋.水
ファンタジー
記憶を無くした主人公は魔法使い。しかし目立つ事や面倒な事が嫌い。それでも次々増える家族を守るため、必死にトラブルを回避して、目立たないようにあの手この手を使っているうちに、自分がかなりヤバい立場に立たされている事を知ってしまう。しかも異種族ハーレムの主人公なのにDTでEDだったりして大変な生活が続いていく。最後には世界が・・・・。まったり系異種族ハーレムもの?です。
クラス転移したら追い出されたので神の声でモンスターと仲良くします
ねこねこ大好き
ファンタジー
モンスターと仲良くお話! 戦うなんてできません!
向井零(ムカイゼロ)は修学旅行中に事故にあい、気づくとクラスメイトとともに異世界へ飛ばされた。
勇者なので魔軍と戦ってほしいとのこと。
困惑するゼロは不安ながらもクラスメイトとともに迷宮へ潜り、戦いの特訓をする。
しかしモンスターと戦うのが嫌なゼロは足を引っ張るばかり。
「死ね!」
ついに追い出されてしまう。
「お腹が空いたの?」
追い出されてすぐにゼロは一匹のモンスターを助ける。
「言葉が分かる?」
ゼロはモンスターの言葉が分かる神の声の持ち主だった!
『小説家になろう様に転載します』
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる