45 / 604
第45話【新たなる展開】
しおりを挟む
俺の借りたての家が燃えたのは、大屋さんの寝タバコが原因だったらしい。
堅物っぽかったミセスでも、寝タバコってするんだなって思った。
てか、寝タバコで家が全焼とかって怖い話である。
俺はタバコを吸わないけれど、吸う人は気を付けなはれや!
って、感じであった。
三階建ての家は全焼したが、死傷者は無かったらしい。
炎もほかの家に燃え移るまえに魔法使いギルドのメンバーによって対策が打たれたらしいのだ。
どうやったかは知らないが、兎に角魔法の力なのは間違いないだろう。
この異世界の大きな町では、火災を消すのは消防士ではなく、魔法使いギルドの役目らしい。
魔法って、便利だよね。
まあ、そんなこんなで、もうしばらくスカル姉さんの診療所に、お世話になることにした。
そうと決まれば俺がやることは一つだった。
荷物を置く場所が決まったので、これからは冒険者の仕事に励まなくてはならない。
住まい探しは一旦終了である。
何故にそうなるかは俺も良く分からないが、思考が告げているのだ。
冒険をしなさい、と──。
それから俺は、今後から冒険者らしい身形でギルド本部に行くことに決めていた。
と、言いますか。
皆がフル装備でギルドに集まっているからだ。
何故かと理由をスカル姉さんに尋ねたら、流石は元冒険者である。
的確に俺の疑問を解き明かしてくれた。
「冒険者がちゃんとフル装備でギルドに居るのは、パーティーを組みやすいようにだ」
「パーティーを組みやすい?」
「身形でどんなクラスか、何が出来るのかが、装備を見れば大体分かるだろ」
「あー、なるほどね~」
そう言った理由らしい。
なので俺もフル装備を整える。
レザーアーマーの上にローブを羽織り、視線隠し用のフードを被った。
腰のベルトには、ショートソードとダガー三本を装着。
背中には矢筒とショートボウを背負った。
そして、手にはバトルアックスを持つ。
うむ、ちょっと欲張りすぎかな、この装備数は……。
俺はショートボウを諦めた。矢筒も外す。
代わりにバトルアックスを背負った。
此れぐらいなら良いだろう。
重量的にも動けるしな。
バトルアックスの重量軽減が大変助かっている。
この効果がなければ、俺にはバトルアックスなんて重すぎる武器になる。
装備すらしないだろう。
よし、これで冒険者ギルドに行ってみるぞ!
「スカル姉さん、行ってきま~す」
「はいはい、行ってらっしゃい」
俺はやる気の無いスカル姉さんに見送られて診療所をあとにした。
それとこの前のウルブズトレイン事件の際にレベルアップしていたんだが、その際に新スキルも習得していたので報告いたします。
新スキルは二つでした。
【パッシブ・アックスファイター。斧系武器の戦闘技術が向上】
【ノットラン。走る速力向上】
走る速力って、単純に言うと足が速くなるってことだろう。
まあ、この前の事件からして覚えそうなスキルであった。
ともあれ、どちらとも役にはたつスキルだろう。ありがたく貰っておく。
しばらく歩くと俺は冒険者ギルドに到着した。
一階の酒場を眺めたら、知った顔が一人だけ居る。
この町で、数少ない俺の知人の一人である。
見習い冒険者戦士のクラウドだ。
クラウドも俺に気付いたようで、こちらに歩み寄って来た。
だが、少し顔が赤いし、アルコールの臭いもする。
昼間っから酒を飲んでいるようだ。
「よー、アスランくん。元気だったかい?」
「まあ、それなりにな」
「これから僕さー、冒険に出るんだ。初パーティーを先輩冒険者さんと組んでね」
あー、こいつ、俺らと組んだパーティーをカウントから除外しているよ。
まあ、忘れたい記憶でもあるがな。
だから突っ込まない。俺って優しいぜ。
「キミも早く冒険に出れるといいね、アスランくん」
なんか見下されてるな、俺。
何故か上から目線ですねクラウドさんよ。
ちょっと構ってやるか。
「この前のゴブリン退治の依頼なら、あのあと俺一人で終了させといたぞ。元々ゴブリン退治ぐらいなら、俺一人で依頼を受けるつもりだったからさ」
嘘ではない。事実だ。
「え、本当に?」
クラウドは、可愛らしく目を点にさせていた。
「本当本当、これが戦利品だ。ホブゴブリンが持ってた戦斧だぞ」
俺は言いながら背中に背負っていたバトルアックスを片手で翳した。
「うわぁ……。ホブゴブリンなんか倒して来たんだ……」
「ゴブリンシャーマンも居たぞ」
「そうなの、それは本当に凄いじゃんか……。本当に一人で?」
「ああ、一人でな」
「す、凄いね……」
クラウドは信じ込んでいる。
まあ、嘘は一言も言っていない。騙してもいない。
それにしてもこいつは簡単に人のことを信用してしまうな。
だから騙されて装備を全部盗まれるんだ。
あ、俺もか……。
そうかぁ、俺って純粋無垢なんだなぁ~。
「ちょっと、どけや」
「うわっ!」
クラウドの後ろから大きな男が顔を出す。
大きく太い手でクラウドを押し退けた。
「坊主、立派な戦斧を持っていやがるじゃあねえか」
大男はゴリラみたいな顔をしていた。
巨漢には、鉄鎧を纏っている。
そして腰には俺と同じぐらいの戦斧を下げていた。
俺が戦斧を腰に下げたら、地面に付いて引き摺って歩いてしまうが、このおっさんは違う。
武器のサイズと、身体のサイズが一致している。
それだけ体格が俺とは違うのだ。
「ぷはぁ~~」
「ぅぷ!」
ゴリラ男が行きなり息を吹き掛けてきた。
酒臭い上に生臭い。
最悪だ。反吐が出そうになる。
「良い戦斧を持っているな、坊主」
「ああ、今のところお気に入りだ」
「でもよ、ちょっとデカ過ぎないか?」
「そうかな。扱えるから気にはしていないぞ」
「いやいや、デカいって、お前さんの口と一緒でな。がはははははー!」
あー、馬鹿にされてるね、俺。
ビックマウスってことか。
でも、ここでは、揉め事を起こしたくないから、グッと堪えた。
喧嘩なんて馬鹿らしい。
だが、まだゴリラ男は俺に突っ掛かって来る。
ウザイな、本当に。
「なんだ、坊主。馬鹿にされたのに言い返しもしないのか?」
構ってられない。俺は踵を返した。
「ちっ、デカイ斧を持ってる割りには金玉が小さいのかよ」
金玉だと!
俺の金玉を見たこともないくせに!
俺は呟くように言った。
「お前のほうこそ体格より金玉は小さいだろ」
「なんだと、ごらぁ!」
あ、やばい。ちゃんと聞こえたようだ。てへぺろ。
俺が咄嗟に振り返るとゴリラ男が殴り掛かって来る。
早いな、暴力に訴えるのがさ。野蛮人かよ。
なんとも沸点が低いおっさんである。
「捻り潰してやるぞ、ガキ!」
いやいや、掴まず捻らずに、殴り掛かってるやんか。
俺はバトルアックスを盾代わりに拳を防いだ。
すると拳で叩かれたバトルアックスから除夜の鐘のようないい音が響く。
「ぐぁぁ……」
痛めた拳を押さえながらゴリラ男がよろめいた。
だが、その次には腰の戦斧を取ると振りかぶる。
マジですか?
それだともう戻れませんよ?
「この糞ガキが! 殴り殺してやる!」
いやいや、もう切り殺す段階だよ!
台詞が一つ遅れてますよ!
まあ、仕方ないので俺も戦斧を構えた。
それにしても、何故か自信があった。
こいつには負けないと───。
しかし、ゴリラ男が切りかかろうとした時である。
ゴリラ顔の前に白い霧が出たように見えた。
「ふぅぁぁ~ん……」
するとゴリラ男は、突然前のめりに倒れる。
「気絶した?」
いや、違う。
良く観察してみれば、寝ている。
鼾をかいて寝ていやがる。
「酔いつぶれたのか?」
「違うな」
言ったのはテーブル席に座っているローブの男だった。
男は木の杖を持っている。
身体の線は細いが視線は鋭い。
まるで刃物のような双眸である。
「魔法のスリープクラウドだ」
この男は、魔法使いのようだ。
だが、それ以上に、ヤバそうだ。
鷹のような眼である……。
【つづく】
堅物っぽかったミセスでも、寝タバコってするんだなって思った。
てか、寝タバコで家が全焼とかって怖い話である。
俺はタバコを吸わないけれど、吸う人は気を付けなはれや!
って、感じであった。
三階建ての家は全焼したが、死傷者は無かったらしい。
炎もほかの家に燃え移るまえに魔法使いギルドのメンバーによって対策が打たれたらしいのだ。
どうやったかは知らないが、兎に角魔法の力なのは間違いないだろう。
この異世界の大きな町では、火災を消すのは消防士ではなく、魔法使いギルドの役目らしい。
魔法って、便利だよね。
まあ、そんなこんなで、もうしばらくスカル姉さんの診療所に、お世話になることにした。
そうと決まれば俺がやることは一つだった。
荷物を置く場所が決まったので、これからは冒険者の仕事に励まなくてはならない。
住まい探しは一旦終了である。
何故にそうなるかは俺も良く分からないが、思考が告げているのだ。
冒険をしなさい、と──。
それから俺は、今後から冒険者らしい身形でギルド本部に行くことに決めていた。
と、言いますか。
皆がフル装備でギルドに集まっているからだ。
何故かと理由をスカル姉さんに尋ねたら、流石は元冒険者である。
的確に俺の疑問を解き明かしてくれた。
「冒険者がちゃんとフル装備でギルドに居るのは、パーティーを組みやすいようにだ」
「パーティーを組みやすい?」
「身形でどんなクラスか、何が出来るのかが、装備を見れば大体分かるだろ」
「あー、なるほどね~」
そう言った理由らしい。
なので俺もフル装備を整える。
レザーアーマーの上にローブを羽織り、視線隠し用のフードを被った。
腰のベルトには、ショートソードとダガー三本を装着。
背中には矢筒とショートボウを背負った。
そして、手にはバトルアックスを持つ。
うむ、ちょっと欲張りすぎかな、この装備数は……。
俺はショートボウを諦めた。矢筒も外す。
代わりにバトルアックスを背負った。
此れぐらいなら良いだろう。
重量的にも動けるしな。
バトルアックスの重量軽減が大変助かっている。
この効果がなければ、俺にはバトルアックスなんて重すぎる武器になる。
装備すらしないだろう。
よし、これで冒険者ギルドに行ってみるぞ!
「スカル姉さん、行ってきま~す」
「はいはい、行ってらっしゃい」
俺はやる気の無いスカル姉さんに見送られて診療所をあとにした。
それとこの前のウルブズトレイン事件の際にレベルアップしていたんだが、その際に新スキルも習得していたので報告いたします。
新スキルは二つでした。
【パッシブ・アックスファイター。斧系武器の戦闘技術が向上】
【ノットラン。走る速力向上】
走る速力って、単純に言うと足が速くなるってことだろう。
まあ、この前の事件からして覚えそうなスキルであった。
ともあれ、どちらとも役にはたつスキルだろう。ありがたく貰っておく。
しばらく歩くと俺は冒険者ギルドに到着した。
一階の酒場を眺めたら、知った顔が一人だけ居る。
この町で、数少ない俺の知人の一人である。
見習い冒険者戦士のクラウドだ。
クラウドも俺に気付いたようで、こちらに歩み寄って来た。
だが、少し顔が赤いし、アルコールの臭いもする。
昼間っから酒を飲んでいるようだ。
「よー、アスランくん。元気だったかい?」
「まあ、それなりにな」
「これから僕さー、冒険に出るんだ。初パーティーを先輩冒険者さんと組んでね」
あー、こいつ、俺らと組んだパーティーをカウントから除外しているよ。
まあ、忘れたい記憶でもあるがな。
だから突っ込まない。俺って優しいぜ。
「キミも早く冒険に出れるといいね、アスランくん」
なんか見下されてるな、俺。
何故か上から目線ですねクラウドさんよ。
ちょっと構ってやるか。
「この前のゴブリン退治の依頼なら、あのあと俺一人で終了させといたぞ。元々ゴブリン退治ぐらいなら、俺一人で依頼を受けるつもりだったからさ」
嘘ではない。事実だ。
「え、本当に?」
クラウドは、可愛らしく目を点にさせていた。
「本当本当、これが戦利品だ。ホブゴブリンが持ってた戦斧だぞ」
俺は言いながら背中に背負っていたバトルアックスを片手で翳した。
「うわぁ……。ホブゴブリンなんか倒して来たんだ……」
「ゴブリンシャーマンも居たぞ」
「そうなの、それは本当に凄いじゃんか……。本当に一人で?」
「ああ、一人でな」
「す、凄いね……」
クラウドは信じ込んでいる。
まあ、嘘は一言も言っていない。騙してもいない。
それにしてもこいつは簡単に人のことを信用してしまうな。
だから騙されて装備を全部盗まれるんだ。
あ、俺もか……。
そうかぁ、俺って純粋無垢なんだなぁ~。
「ちょっと、どけや」
「うわっ!」
クラウドの後ろから大きな男が顔を出す。
大きく太い手でクラウドを押し退けた。
「坊主、立派な戦斧を持っていやがるじゃあねえか」
大男はゴリラみたいな顔をしていた。
巨漢には、鉄鎧を纏っている。
そして腰には俺と同じぐらいの戦斧を下げていた。
俺が戦斧を腰に下げたら、地面に付いて引き摺って歩いてしまうが、このおっさんは違う。
武器のサイズと、身体のサイズが一致している。
それだけ体格が俺とは違うのだ。
「ぷはぁ~~」
「ぅぷ!」
ゴリラ男が行きなり息を吹き掛けてきた。
酒臭い上に生臭い。
最悪だ。反吐が出そうになる。
「良い戦斧を持っているな、坊主」
「ああ、今のところお気に入りだ」
「でもよ、ちょっとデカ過ぎないか?」
「そうかな。扱えるから気にはしていないぞ」
「いやいや、デカいって、お前さんの口と一緒でな。がはははははー!」
あー、馬鹿にされてるね、俺。
ビックマウスってことか。
でも、ここでは、揉め事を起こしたくないから、グッと堪えた。
喧嘩なんて馬鹿らしい。
だが、まだゴリラ男は俺に突っ掛かって来る。
ウザイな、本当に。
「なんだ、坊主。馬鹿にされたのに言い返しもしないのか?」
構ってられない。俺は踵を返した。
「ちっ、デカイ斧を持ってる割りには金玉が小さいのかよ」
金玉だと!
俺の金玉を見たこともないくせに!
俺は呟くように言った。
「お前のほうこそ体格より金玉は小さいだろ」
「なんだと、ごらぁ!」
あ、やばい。ちゃんと聞こえたようだ。てへぺろ。
俺が咄嗟に振り返るとゴリラ男が殴り掛かって来る。
早いな、暴力に訴えるのがさ。野蛮人かよ。
なんとも沸点が低いおっさんである。
「捻り潰してやるぞ、ガキ!」
いやいや、掴まず捻らずに、殴り掛かってるやんか。
俺はバトルアックスを盾代わりに拳を防いだ。
すると拳で叩かれたバトルアックスから除夜の鐘のようないい音が響く。
「ぐぁぁ……」
痛めた拳を押さえながらゴリラ男がよろめいた。
だが、その次には腰の戦斧を取ると振りかぶる。
マジですか?
それだともう戻れませんよ?
「この糞ガキが! 殴り殺してやる!」
いやいや、もう切り殺す段階だよ!
台詞が一つ遅れてますよ!
まあ、仕方ないので俺も戦斧を構えた。
それにしても、何故か自信があった。
こいつには負けないと───。
しかし、ゴリラ男が切りかかろうとした時である。
ゴリラ顔の前に白い霧が出たように見えた。
「ふぅぁぁ~ん……」
するとゴリラ男は、突然前のめりに倒れる。
「気絶した?」
いや、違う。
良く観察してみれば、寝ている。
鼾をかいて寝ていやがる。
「酔いつぶれたのか?」
「違うな」
言ったのはテーブル席に座っているローブの男だった。
男は木の杖を持っている。
身体の線は細いが視線は鋭い。
まるで刃物のような双眸である。
「魔法のスリープクラウドだ」
この男は、魔法使いのようだ。
だが、それ以上に、ヤバそうだ。
鷹のような眼である……。
【つづく】
0
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第二章シャーカ王国編
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
特殊スキル持ちの低ランク冒険者の少年は、勇者パーティーから追い出される際に散々罵しった癖に能力が惜しくなって戻れって…頭は大丈夫か?
アノマロカリス
ファンタジー
少年テイトは特殊スキルの持ち主だった。
どんなスキルかというと…?
本人でも把握出来ない程に多いスキルなのだが、パーティーでは大して役には立たなかった。
パーティーで役立つスキルといえば、【獲得経験値数○倍】という物だった。
だが、このスキルには欠点が有り…テイトに経験値がほとんど入らない代わりに、メンバーには大量に作用するという物だった。
テイトの村で育った子供達で冒険者になり、パーティーを組んで活躍し、更にはリーダーが国王陛下に認められて勇者の称号を得た。
勇者パーティーは、活躍の場を広げて有名になる一方…レベルやランクがいつまでも低いテイトを疎ましく思っていた。
そしてリーダーは、テイトをパーティーから追い出した。
ところが…勇者パーティーはのちに後悔する事になる。
テイトのスキルの【獲得経験値数○倍】の本当の効果を…
8月5日0:30…
HOTランキング3位に浮上しました。
8月5日5:00…
HOTランキング2位になりました!
8月5日13:00…
HOTランキング1位になりました(๑╹ω╹๑ )
皆様の応援のおかげです(つД`)ノ
俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界×ソロ冒険×ハーレム禁止×変態パラダイス×脱線大暴走ストーリー=前代未聞の地味な中毒性。
⬛前書き⬛
この作品は、以前エブリスタのファンタジーカテゴリーで一年間ベスト10以内をうろちょろしていた完結作品を再投稿した作品です。
当時は一日一話以上を投稿するのが目標だったがために、ストーリーや設定に矛盾点が多かったので、それらを改変や改編して書き直した作品です。
完結した後に読者の方々から編集し直して新しく書き直してくれって声や、続編を希望される声が多かったので、もう一度新たに取り組もうと考えたわけです。
また、修整だけでは一度お読みになられた方々には詰まらないだろうからと思いまして、改変的な追加シナリオも入れています。
前作では完結するまで合計約166万文字で601話ありましたが、今回は切りが良いところで区切り直して、単行本サイズの約10万文字前後で第1章分と区切って編成しております。
そうなりますと、すべてを書き直しまして第17章分の改変改編となりますね。
まあ、それらの関係でだいぶ追筆が増えると考えられます。
おそらく改変改編が終わるころには166万文字を遥かに越える更に長い作品になることでしょう。
あと、前作の完結部も改編を考えておりますし、もしかしたら更にアスランの冒険を続行させるかも知れません。
前回だとアスランのレベルが50で物語が終わりましたが、当初の目標であるレベル100まで私も目指して見たいと思っております。
とりあえず何故急に完結したかと言いますと、ご存知の方々も居ると思いますが、私が目を病んでしまったのが原因だったのです。
とりあえずは両目の手術も終わって、一年ぐらいの治療の末にだいぶ落ち着いたので、今回の企画に取り掛かろうと思った次第です。
まあ、治療している間も、【ゴレてん】とか【箱庭の魔王様】などの作品をスローペースで書いては居たのですがねw
なので、まだハクスラ異世界を読まれていない読者から、既に一度お読みになられた読者にも楽しんで頂けるように書き直して行きたいと思っております。
ですので是非にほど、再びハクスラ異世界をよろしくお願いいたします。
by、ヒィッツカラルド。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる