578 / 611
【最終章】魔王城の決戦編
最終章-6【凶助の夢】
しおりを挟む
マッチョなエルフたちが各々の手に斧を持って森を切り開いていた。森の中のあちらこちらからトントンっと木を切り叩く軽快な音が聞こえて来る。
大木を切り倒すエルフたち、倒された大木から枝を切り落とすエルフたち、丸太と化した大木を運ぶエルフたち、切り株を掘り返すエルフたちと作業を分担して精を出していた。
そのような作業風景の中でエルフの若大将である凶介は薪割り斧を傍らに置いて丸太に腰を下ろしていた。休憩のティータイムだ。
凶介は魔王城前にあるエルフ村の若大将である。要するに、次の村長であるのだ。
このエルフ村では村長を村長とは呼ばずに社長と呼ぶ風習がある。これはエルフ特有の風習であるらしい。
この世界ではエルフ族の族長は、何処でも社長と呼ばれるのだ。本当か嘘かは分からんけれどね。
まあ、とにかく、だから凶介は次期社長なのだ。
それは、幼いころから期待されていた運命である。
そのために伝統に基づきリーゼントで頭を決めて、特効服に身を包んでいるのだ。
これがエルフの社長を引き継ぐための修行風景の姿だった。
そのことに凶介は疑問すら感じずに過ごしている。
自分の将来はエルフの社長だ。故に皆を束ねてエルフ族を引っ張って行くのだと思っていた。
だが、最近アスランと知り合ってからは、それに疑問を抱き初めていた。
自分は親の後を継いで社長に収まってて良いのか?
親の七光りに甘えてて良いのだろうか?
俺はこのままで良いのだろうか?
そう、疑問に抱き始めた。
自分には別の夢が有った。
子供のころには社長になる以外の夢があったはずだ。
それをアスランと出会ってから思い出していたのだ。
アスランのように自由に生きたい。
自由なままに歩いてみたい。
自分オリジナルの夢を追ってみたい。
俺は俺の道を進んで見たいと考えていた。
「はぁ~……」
おもむろに凶介が深い溜め息を吐いた。すると凶介の背後から声が掛けられる。
「おう、休憩中か」
知った馴染み深い渋声だった。
丸太に座ったままの凶介が首だけで振り返ると、背後にはスーツ姿で首からマフラーを下げた社長が立っていた。父である。
その出で立ちは、まるで893。気質には伺えない。
「なんだ、親父かよ。珍しいな、親父が現場に顔を出すなんてよ……」
「どうした、息子。なんだか暗いな?」
エルフの社長もコーヒーカップを片手に丸太に腰かけた。親子が二人で並んで休憩を取る。
金髪で禿げ上がった頭部に、堀の深い眼光は少し垂れ目、だが眉毛は凛々しく吊り上がっている。そして、二つに割れた顎には口髭を蓄えていた。
社長は高価なスーツ姿だが、その下には剛力な筋肉を隠している。いや、筋肉の太さと盛り上がりが、それを隠し切れていない。
身長も2メートルは有るだろう。スーツ姿だがビジネスマンには見えなかった。明らかに顔付きはマフィアかギャングのボスだ。2メートルの体型を含めれば、ベテランプロレスラーにも窺える。
社長はコーヒーを啜った後に息子に話しかける。
「どうした、息子。溜め息なんて吐いて?」
「いやな、ちょっと悩んでるんだ……」
「何をだ?」
「俺、このまま親父の後を当たり前のように継いでいいのかなってさ……」
「いいに決まってるだろ」
「でも、俺は親父のように立端も高くねえし、身体だって細い。なんて言うか、社長としての威厳が無いんだよな……」
それが自分を自覚する凶介の感想だった。
凶介の身長は170センチ。体型もマッチョでは無い。だいぶ痩せている。
社長は空を見上げながら言った。
「俺だって最初っからマッチョじゃあねえし、のっぽでもなかったんだぜ」
「マジか?」
「俺の身長が伸び始めたのは10歳ぐらいからだ。それまでは痩せでチビだったんだぜ」
「じゃあ、15歳で身長は何センチ有ったんだ?」
「190センチは越えていた」
「ぜって~~に、あんたには俺の気持ちが理解出来ないわぁ……」
凶助が溜め息混じりで述べた。それに対して社長は首を傾げる。
「そうかな~?」
「そうだよ……」
再び凶助が溜め息を溢す。
「それで、お前が俺の後を継がないのなら、お前は何になるつもりだ?」
今度は凶介が空を見上げながら話し出した。
「なあ、親父。子供のころに一緒にゴモラタウンに行ったのを覚えているかい?」
「ああ、確か商売の交渉でお前を初めてゴモラタウンに連れて行った時の話だな」
「ああ、その時に食べた鳥の串焼きがスゲ~旨くってさ」
「俺が酒の摘まみで買った焼き鳥をお前が全部食っちまったっけ。懐かしい思い出だな」
凶介が足元の小石を拾うと前に放り投げる。投げられた小石が木にぶつかると跳ね返って転がった。
「あの時の焼き鳥の味が今でも忘れられないんだ」
「そうか」
「だから俺のもう一つの夢が、焼き鳥屋だったんだ」
「まさかお前、焼き鳥屋を始めたいとか言い出すんじゃあねえだろうな!!」
社長の声が大きくなっていた。そこから反対の思いが伝わって来る。
「ダメかい、焼き鳥屋?」
「ダメだダメだダメだ、焼き鳥屋なんて絶対にダメだ!!」
「なんでだよ、親父!?」
「同じ夢を見るならアイドルとか歌手とか役者とか芸能人とか、もっともっとドリーミーな職業がいくらでもあるだろう。なんでここで焼き鳥屋かな~!?」
「ちょっと全国の焼き鳥屋に失礼じゃないか、親父?」
「とにかく、お父さんは焼き鳥屋なんて絶対に反対だからな。どうせならアイドルになれよ、リーゼントのアイドルなんて隙間産業的にプチヒットぐらいするんじゃあないの、芸能界に傷痕ぐらい残せるんじゃあねえの!?」
「俺、業界に傷痕を残したいわけじゃあないからさ……」
「でも業界に潜り込めれば、いろんな芸能人に会えるぞ。もしかしたら女子アナとも結婚出来るかも知れんぞ!」
「お前は煩悩の塊だな、親父……」
その時であった、空気が歪んで唸りだす。ゴゴゴゴゴゴォゴォゴォォっと大気が揺れていた。その唸りは空気を揺らし、木々を揺らして、大地も揺らしていた。
「な、何事だ!?」
「地震か!!」
初めて耳にする振動だった。周囲で作業をしていたマッチョエルフたちも辺りを見回しながら戸惑っている。
凶介が空を指差しながら叫んだ。
「親父、なんだアレは!?」
社長も空を見上げると手に持っていたコーヒーカップを足元に落とした。
呟く。
「浮き島……」
「島が、飛んでやがる……」
マッチョエルフたちが見上げる森の上空には、巨大で長細い岩の島が浮遊しながら進んでいた。それはまるで岩の船のように見えた。
全長100メートルはあるだろう。下から見上げる風景は、まさに船底を見上げているような光景だったのだ。
社長がボソリと述べる。
「まさか、天空要塞ヴァルハラなのか……。ヴァルハラが魔王城に攻めて来たのか……」
500年前の魔王戦線では、ヴァルハラは人間サイドの兵器であった。人間の魔道士が操り魔王城攻略に使われたと語られている。だが、その最後は、魔王城に墜落して、この森の周囲にクレーター山脈を作った元凶であった。
そう、あの浮き島は兵器である。
空飛ぶ浮き島は、真っ直ぐ魔王城の方角にすすんで行った。
「何が起きてるんだ……」
「とにかく、アスラン殿に報告だ!」
二人は魔王城に向かって走り出した。
大木を切り倒すエルフたち、倒された大木から枝を切り落とすエルフたち、丸太と化した大木を運ぶエルフたち、切り株を掘り返すエルフたちと作業を分担して精を出していた。
そのような作業風景の中でエルフの若大将である凶介は薪割り斧を傍らに置いて丸太に腰を下ろしていた。休憩のティータイムだ。
凶介は魔王城前にあるエルフ村の若大将である。要するに、次の村長であるのだ。
このエルフ村では村長を村長とは呼ばずに社長と呼ぶ風習がある。これはエルフ特有の風習であるらしい。
この世界ではエルフ族の族長は、何処でも社長と呼ばれるのだ。本当か嘘かは分からんけれどね。
まあ、とにかく、だから凶介は次期社長なのだ。
それは、幼いころから期待されていた運命である。
そのために伝統に基づきリーゼントで頭を決めて、特効服に身を包んでいるのだ。
これがエルフの社長を引き継ぐための修行風景の姿だった。
そのことに凶介は疑問すら感じずに過ごしている。
自分の将来はエルフの社長だ。故に皆を束ねてエルフ族を引っ張って行くのだと思っていた。
だが、最近アスランと知り合ってからは、それに疑問を抱き初めていた。
自分は親の後を継いで社長に収まってて良いのか?
親の七光りに甘えてて良いのだろうか?
俺はこのままで良いのだろうか?
そう、疑問に抱き始めた。
自分には別の夢が有った。
子供のころには社長になる以外の夢があったはずだ。
それをアスランと出会ってから思い出していたのだ。
アスランのように自由に生きたい。
自由なままに歩いてみたい。
自分オリジナルの夢を追ってみたい。
俺は俺の道を進んで見たいと考えていた。
「はぁ~……」
おもむろに凶介が深い溜め息を吐いた。すると凶介の背後から声が掛けられる。
「おう、休憩中か」
知った馴染み深い渋声だった。
丸太に座ったままの凶介が首だけで振り返ると、背後にはスーツ姿で首からマフラーを下げた社長が立っていた。父である。
その出で立ちは、まるで893。気質には伺えない。
「なんだ、親父かよ。珍しいな、親父が現場に顔を出すなんてよ……」
「どうした、息子。なんだか暗いな?」
エルフの社長もコーヒーカップを片手に丸太に腰かけた。親子が二人で並んで休憩を取る。
金髪で禿げ上がった頭部に、堀の深い眼光は少し垂れ目、だが眉毛は凛々しく吊り上がっている。そして、二つに割れた顎には口髭を蓄えていた。
社長は高価なスーツ姿だが、その下には剛力な筋肉を隠している。いや、筋肉の太さと盛り上がりが、それを隠し切れていない。
身長も2メートルは有るだろう。スーツ姿だがビジネスマンには見えなかった。明らかに顔付きはマフィアかギャングのボスだ。2メートルの体型を含めれば、ベテランプロレスラーにも窺える。
社長はコーヒーを啜った後に息子に話しかける。
「どうした、息子。溜め息なんて吐いて?」
「いやな、ちょっと悩んでるんだ……」
「何をだ?」
「俺、このまま親父の後を当たり前のように継いでいいのかなってさ……」
「いいに決まってるだろ」
「でも、俺は親父のように立端も高くねえし、身体だって細い。なんて言うか、社長としての威厳が無いんだよな……」
それが自分を自覚する凶介の感想だった。
凶介の身長は170センチ。体型もマッチョでは無い。だいぶ痩せている。
社長は空を見上げながら言った。
「俺だって最初っからマッチョじゃあねえし、のっぽでもなかったんだぜ」
「マジか?」
「俺の身長が伸び始めたのは10歳ぐらいからだ。それまでは痩せでチビだったんだぜ」
「じゃあ、15歳で身長は何センチ有ったんだ?」
「190センチは越えていた」
「ぜって~~に、あんたには俺の気持ちが理解出来ないわぁ……」
凶助が溜め息混じりで述べた。それに対して社長は首を傾げる。
「そうかな~?」
「そうだよ……」
再び凶助が溜め息を溢す。
「それで、お前が俺の後を継がないのなら、お前は何になるつもりだ?」
今度は凶介が空を見上げながら話し出した。
「なあ、親父。子供のころに一緒にゴモラタウンに行ったのを覚えているかい?」
「ああ、確か商売の交渉でお前を初めてゴモラタウンに連れて行った時の話だな」
「ああ、その時に食べた鳥の串焼きがスゲ~旨くってさ」
「俺が酒の摘まみで買った焼き鳥をお前が全部食っちまったっけ。懐かしい思い出だな」
凶介が足元の小石を拾うと前に放り投げる。投げられた小石が木にぶつかると跳ね返って転がった。
「あの時の焼き鳥の味が今でも忘れられないんだ」
「そうか」
「だから俺のもう一つの夢が、焼き鳥屋だったんだ」
「まさかお前、焼き鳥屋を始めたいとか言い出すんじゃあねえだろうな!!」
社長の声が大きくなっていた。そこから反対の思いが伝わって来る。
「ダメかい、焼き鳥屋?」
「ダメだダメだダメだ、焼き鳥屋なんて絶対にダメだ!!」
「なんでだよ、親父!?」
「同じ夢を見るならアイドルとか歌手とか役者とか芸能人とか、もっともっとドリーミーな職業がいくらでもあるだろう。なんでここで焼き鳥屋かな~!?」
「ちょっと全国の焼き鳥屋に失礼じゃないか、親父?」
「とにかく、お父さんは焼き鳥屋なんて絶対に反対だからな。どうせならアイドルになれよ、リーゼントのアイドルなんて隙間産業的にプチヒットぐらいするんじゃあないの、芸能界に傷痕ぐらい残せるんじゃあねえの!?」
「俺、業界に傷痕を残したいわけじゃあないからさ……」
「でも業界に潜り込めれば、いろんな芸能人に会えるぞ。もしかしたら女子アナとも結婚出来るかも知れんぞ!」
「お前は煩悩の塊だな、親父……」
その時であった、空気が歪んで唸りだす。ゴゴゴゴゴゴォゴォゴォォっと大気が揺れていた。その唸りは空気を揺らし、木々を揺らして、大地も揺らしていた。
「な、何事だ!?」
「地震か!!」
初めて耳にする振動だった。周囲で作業をしていたマッチョエルフたちも辺りを見回しながら戸惑っている。
凶介が空を指差しながら叫んだ。
「親父、なんだアレは!?」
社長も空を見上げると手に持っていたコーヒーカップを足元に落とした。
呟く。
「浮き島……」
「島が、飛んでやがる……」
マッチョエルフたちが見上げる森の上空には、巨大で長細い岩の島が浮遊しながら進んでいた。それはまるで岩の船のように見えた。
全長100メートルはあるだろう。下から見上げる風景は、まさに船底を見上げているような光景だったのだ。
社長がボソリと述べる。
「まさか、天空要塞ヴァルハラなのか……。ヴァルハラが魔王城に攻めて来たのか……」
500年前の魔王戦線では、ヴァルハラは人間サイドの兵器であった。人間の魔道士が操り魔王城攻略に使われたと語られている。だが、その最後は、魔王城に墜落して、この森の周囲にクレーター山脈を作った元凶であった。
そう、あの浮き島は兵器である。
空飛ぶ浮き島は、真っ直ぐ魔王城の方角にすすんで行った。
「何が起きてるんだ……」
「とにかく、アスラン殿に報告だ!」
二人は魔王城に向かって走り出した。
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態パラダイス✕脱線大暴走ストーリー=166万文字完結÷微妙に癖になる。
変態が、変態のために、変態が送る、変態的な少年のハチャメチャ変態冒険記。
ハクスラとはハックアンドスラッシュの略語である。敵と戦い、どんどんレベルアップを果たし、更に強い敵と戦いながら、より良いマジックアイテムを発掘するゲームのことを指す。
タイトルのままの世界で奮闘しながらも冒険を楽しむ少年のストーリーです。(タイトルに一部偽りアリ)
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる