555 / 611
【第20章】喧嘩祭り編
20-19【敗北の怒り】
しおりを挟む
なんだ……。俺は何をしていたんだ……。
うっすらとした記憶の中に何かが映り残っている。
少年……。
短髪の少年が、俺のパンチを躱してから迫って来る。
速い──。
そして、肘……。
その直後に頭が揺れて記憶が途絶えた。
俺は何をしているんだ?
身体が重い……。
ここは……。
壁?
顔に壁が押し付けられている。
なんで壁が?
いや、これは壁なのか?
違うぞ……。土だ……。
もしかして、地面なのか?
俺は地面に顔を押し付けているのか?
そうだ、俺はKOされたんだ。肘鉄の強打を食らって、今、ダウンしているんだ。
状況が理解でき始めた。
今、俺は、地面に俯せで倒れているんだ。
起き上がらなければ!!
まだ、あの変態少年と喧嘩の最中だ!!
俺は回る頭を押さえながら身体を起こした。しかし、上半身は起こせたが下半身が動かない。脚に力が入らないのだ。腰が抜けている。まだ尻餅を付いたままでいる。周りを見たら野次馬たちが俺を囲んでいた。
「おお、目覚めたぞ!」
「良かった~。死んでないよ~」
俺が周囲を見舞わせば、あの変態少年の姿はなかった。見えるのは野次馬ばかりだ。
「居ない……。俺は負けたのか……?」
俺の問いに誰も答えなかった。皆がバツの悪そうな顔で視線を反らしている。
なるほど、俺は負けたんだ。しかも気絶させられたのか……。
そのことが理解できたころには、心の底からムカムカした溶岩のような物が沸き上がって来ていた。イラ付きが煮えたぎっていた。
その怒りに煽られ力を込めた拳を地面に叩きつける。
「糞っ!!」
悔しい……。喧嘩に負けて、こんなに悔しかったことは無い。
今は一撃のジオンググと呼ばれているが、子供のころは年上のガキ大将に喧嘩で負けたこともあった。人生で喧嘩に関して無敗と言うわけではない。だから、敗北の悔しさも人並みに心得ている。
だが、この悔しさは異物だ。悔しさよりも何よりも、納得行かない。
ちゃんと戦っていたら勝てた──。
次に戦えば負けない──。
卑怯な手段さえ封じれば勝てる──。
そう言った感覚じゃあないのだ。リベンジしたのなら勝てる勝てないじゃあないのだ。
この喧嘩は完敗だ。何よりも相手の土俵の上で匠に転がされた思いがいっぱいである。
しかも、その土俵は俺の土俵から出ていない。自分の土俵内に敵の土俵を作られた感じであるのだ。
だから、納得いかないが、次に再戦しても勝てる気が沸かないのである。このまま再戦しても、またルールを書き換えられるのではないのかと思ってしまう。だからこそ今のままでは勝てないと分かるのだ。
それが分かるからこそ、悔しいのである。悔しさがムカ付くのだ。完敗なのを認めたくないだけなのかも知れない。
まるで子供だ。子供の我が儘だ。
自分の考えが幼子の我が儘のような気がしてきた。忘れなくては……。
そろそろ足が動くだろう。
俺は立ち上がるとふらつきながらも人混みから歩み出る。
喧嘩祭りの会場からは歓声が聞こえて来た。
俺は振り返ると空を眺める。
そろそろ決勝戦が終わったのだろう。
誰が優勝したのか……?
グゲルグなのか?
グフザクなのか?
どうでもいいか……。
自分以外が優勝したのだ、関係無い。
俺は町のほうに向かって歩き出した。それよりも、あの変態少年は来年も喧嘩祭りに出場するだろうか?
そこでリベンジしたい。今度こそ勝つ。いや、祭りでリベンジを待たずに、再び路上で喧嘩を吹っ掛けようか?
しかし、俺と喧嘩をしてくれるだろうか?
してくれない可能性が高いかも知れない。
でも、勝ちたいのだ。何が何でも勝ちたいのだ。
来年の喧嘩祭りまで待てない。待ちたくない。
すぐ仕掛けるか?
でも実力的に勝てないだろう。分かっているが悔しいのだ。戦いたい、勝ちたい、負かしたい。あんな糞餓鬼に負けてられるか……。この尻の穴から燃え上がるような業火な怒りが押さえられない。ジリジリと背骨を導火線のように炎が登って来る。怒りの炎が俺の傲慢に引火しそうだ。これは純粋な憤怒なのか……。怒りが押さえられない。
俺は怒りを燃やしながら町を歩いた。黙々と歩く俺の身体に祭りを楽しむ能天気な人々がぶつかって行く。それすら怒りで感じられないほどに俺は怒りに飲まれていた。何処を歩いているか、何処を目指しているかも分かっていない。ただ歩いた。
「その怒り、ぶつける先を示してやろうか?」
誰だ!?
今の声は!?
なんだ、急に周囲が暗くなったぞ!?
闇!?
暗黒!?
漆黒が波打っている。不快な闇である。
ここは何処だ!?
「そんなことは、どうでもいいだろう」
誰だ、貴様は!?
闇の中から男が現れた。中肉中背、頭が禿げ上がった中年男性だった。旅商人風に窺える。平凡な風貌だが、その笑みは怪しい。
誰だ、貴様は!?
「その怒りを沈めるために、力を貸してやろうか?」
力を貸す?
男は片手を差し出した。その手には紙切れが摘ままれている。
なんだ、それは?
「呪術札です」
呪術札!?
「これを胸に貼れば、再び恨めしい相手との再戦が叶うでしょう。この術は運命を操作する術ですからね」
運命を操る?
「そう、その代わり代償を払って貰います」
金か?
「いやいや、お金は取りませんよ。だが、貴方が払うべき代償が私の願いに繋がります」
それは?
「私の復讐です」
俺の願いを叶えて、自分の復讐を果たすのか?
「そうなりますかな」
分かった、その札をよこせ。俺の怒りがお前の願いを叶えてやる!!
「いえいえ、願いが叶うのは貴方だけです。私の復讐は叶いません。ただ続くのみですから」
わけが分からん。いいから札をよこせ!!
「頼みましたよ、ジオンググさん。このギレンの復讐を継続してください」
ギレン?
聞いたことがある名前だ。しかし、どこで聞いたか思い出せない。まあ、構わないか……。それよりも──。
俺は札を受けとると、言われた通りに胸に張り付けた。
なんだ!!
力が沸き上がって来るぞ。胸の札に怒りや恨みが集まり出した。その集合体が俺に力を与えてくれる。
腕が、脚が、首が太くなる。胸の筋肉が膨れ上がった。
大きくなっている。
身体が巨大化しているのか!?
それに連れて怒りが増して、増した分だけ更に強くなっていくようだ。
うぉぉおおあおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
戦いたい!!!!!
あの変態少年を殴り付けたいぞ!!!!!
俺の闘志に燃料が投下された。それはマグマの火力を秘めている。
否いな否イナ否いな否否否ッ!!!
これは俺のパワーだ。覚醒した俺の力だぁぁあああ!!!
うっすらとした記憶の中に何かが映り残っている。
少年……。
短髪の少年が、俺のパンチを躱してから迫って来る。
速い──。
そして、肘……。
その直後に頭が揺れて記憶が途絶えた。
俺は何をしているんだ?
身体が重い……。
ここは……。
壁?
顔に壁が押し付けられている。
なんで壁が?
いや、これは壁なのか?
違うぞ……。土だ……。
もしかして、地面なのか?
俺は地面に顔を押し付けているのか?
そうだ、俺はKOされたんだ。肘鉄の強打を食らって、今、ダウンしているんだ。
状況が理解でき始めた。
今、俺は、地面に俯せで倒れているんだ。
起き上がらなければ!!
まだ、あの変態少年と喧嘩の最中だ!!
俺は回る頭を押さえながら身体を起こした。しかし、上半身は起こせたが下半身が動かない。脚に力が入らないのだ。腰が抜けている。まだ尻餅を付いたままでいる。周りを見たら野次馬たちが俺を囲んでいた。
「おお、目覚めたぞ!」
「良かった~。死んでないよ~」
俺が周囲を見舞わせば、あの変態少年の姿はなかった。見えるのは野次馬ばかりだ。
「居ない……。俺は負けたのか……?」
俺の問いに誰も答えなかった。皆がバツの悪そうな顔で視線を反らしている。
なるほど、俺は負けたんだ。しかも気絶させられたのか……。
そのことが理解できたころには、心の底からムカムカした溶岩のような物が沸き上がって来ていた。イラ付きが煮えたぎっていた。
その怒りに煽られ力を込めた拳を地面に叩きつける。
「糞っ!!」
悔しい……。喧嘩に負けて、こんなに悔しかったことは無い。
今は一撃のジオンググと呼ばれているが、子供のころは年上のガキ大将に喧嘩で負けたこともあった。人生で喧嘩に関して無敗と言うわけではない。だから、敗北の悔しさも人並みに心得ている。
だが、この悔しさは異物だ。悔しさよりも何よりも、納得行かない。
ちゃんと戦っていたら勝てた──。
次に戦えば負けない──。
卑怯な手段さえ封じれば勝てる──。
そう言った感覚じゃあないのだ。リベンジしたのなら勝てる勝てないじゃあないのだ。
この喧嘩は完敗だ。何よりも相手の土俵の上で匠に転がされた思いがいっぱいである。
しかも、その土俵は俺の土俵から出ていない。自分の土俵内に敵の土俵を作られた感じであるのだ。
だから、納得いかないが、次に再戦しても勝てる気が沸かないのである。このまま再戦しても、またルールを書き換えられるのではないのかと思ってしまう。だからこそ今のままでは勝てないと分かるのだ。
それが分かるからこそ、悔しいのである。悔しさがムカ付くのだ。完敗なのを認めたくないだけなのかも知れない。
まるで子供だ。子供の我が儘だ。
自分の考えが幼子の我が儘のような気がしてきた。忘れなくては……。
そろそろ足が動くだろう。
俺は立ち上がるとふらつきながらも人混みから歩み出る。
喧嘩祭りの会場からは歓声が聞こえて来た。
俺は振り返ると空を眺める。
そろそろ決勝戦が終わったのだろう。
誰が優勝したのか……?
グゲルグなのか?
グフザクなのか?
どうでもいいか……。
自分以外が優勝したのだ、関係無い。
俺は町のほうに向かって歩き出した。それよりも、あの変態少年は来年も喧嘩祭りに出場するだろうか?
そこでリベンジしたい。今度こそ勝つ。いや、祭りでリベンジを待たずに、再び路上で喧嘩を吹っ掛けようか?
しかし、俺と喧嘩をしてくれるだろうか?
してくれない可能性が高いかも知れない。
でも、勝ちたいのだ。何が何でも勝ちたいのだ。
来年の喧嘩祭りまで待てない。待ちたくない。
すぐ仕掛けるか?
でも実力的に勝てないだろう。分かっているが悔しいのだ。戦いたい、勝ちたい、負かしたい。あんな糞餓鬼に負けてられるか……。この尻の穴から燃え上がるような業火な怒りが押さえられない。ジリジリと背骨を導火線のように炎が登って来る。怒りの炎が俺の傲慢に引火しそうだ。これは純粋な憤怒なのか……。怒りが押さえられない。
俺は怒りを燃やしながら町を歩いた。黙々と歩く俺の身体に祭りを楽しむ能天気な人々がぶつかって行く。それすら怒りで感じられないほどに俺は怒りに飲まれていた。何処を歩いているか、何処を目指しているかも分かっていない。ただ歩いた。
「その怒り、ぶつける先を示してやろうか?」
誰だ!?
今の声は!?
なんだ、急に周囲が暗くなったぞ!?
闇!?
暗黒!?
漆黒が波打っている。不快な闇である。
ここは何処だ!?
「そんなことは、どうでもいいだろう」
誰だ、貴様は!?
闇の中から男が現れた。中肉中背、頭が禿げ上がった中年男性だった。旅商人風に窺える。平凡な風貌だが、その笑みは怪しい。
誰だ、貴様は!?
「その怒りを沈めるために、力を貸してやろうか?」
力を貸す?
男は片手を差し出した。その手には紙切れが摘ままれている。
なんだ、それは?
「呪術札です」
呪術札!?
「これを胸に貼れば、再び恨めしい相手との再戦が叶うでしょう。この術は運命を操作する術ですからね」
運命を操る?
「そう、その代わり代償を払って貰います」
金か?
「いやいや、お金は取りませんよ。だが、貴方が払うべき代償が私の願いに繋がります」
それは?
「私の復讐です」
俺の願いを叶えて、自分の復讐を果たすのか?
「そうなりますかな」
分かった、その札をよこせ。俺の怒りがお前の願いを叶えてやる!!
「いえいえ、願いが叶うのは貴方だけです。私の復讐は叶いません。ただ続くのみですから」
わけが分からん。いいから札をよこせ!!
「頼みましたよ、ジオンググさん。このギレンの復讐を継続してください」
ギレン?
聞いたことがある名前だ。しかし、どこで聞いたか思い出せない。まあ、構わないか……。それよりも──。
俺は札を受けとると、言われた通りに胸に張り付けた。
なんだ!!
力が沸き上がって来るぞ。胸の札に怒りや恨みが集まり出した。その集合体が俺に力を与えてくれる。
腕が、脚が、首が太くなる。胸の筋肉が膨れ上がった。
大きくなっている。
身体が巨大化しているのか!?
それに連れて怒りが増して、増した分だけ更に強くなっていくようだ。
うぉぉおおあおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
戦いたい!!!!!
あの変態少年を殴り付けたいぞ!!!!!
俺の闘志に燃料が投下された。それはマグマの火力を秘めている。
否いな否イナ否いな否否否ッ!!!
これは俺のパワーだ。覚醒した俺の力だぁぁあああ!!!
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態パラダイス✕脱線大暴走ストーリー=166万文字完結÷微妙に癖になる。
変態が、変態のために、変態が送る、変態的な少年のハチャメチャ変態冒険記。
ハクスラとはハックアンドスラッシュの略語である。敵と戦い、どんどんレベルアップを果たし、更に強い敵と戦いながら、より良いマジックアイテムを発掘するゲームのことを指す。
タイトルのままの世界で奮闘しながらも冒険を楽しむ少年のストーリーです。(タイトルに一部偽りアリ)
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる