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【第十六章】死海エリアのクラーケン編。
16-1【無限の欲望】
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ハイランダーズとの決戦が終わり彼らの引っ越しが済んだ次の日である。
俺が朝起きるとテントの外は少し肌寒かった。
空を見上げれば、まだ若干薄暗い。
「ふぅぁ~~~ん、……眠い」
俺は欠伸を吐きながら背伸びをした。それから周囲を見渡す。
魔王城前のキャンプ場は、まだ建物らしい建物は一軒も建っていない。
ここで寝泊まりしている者たちはテント暮らしだ。
幾つものテントがズラズラッと並んでいる。
魔王城前の倒壊した石橋から真っ直ぐ森が切り開かれ、長い道がエルフの村まで延びている。だが、まだエルフの村まで開通はしていない。
まだまだ工事半ばで町とは呼べるような景色ではなかった。
この道が魔王城の城下町のメインストリートになる予定だ。
その道も左右に切り開かれ建物を建てるスペースも作られ始めている。
まだ資材置き場程度の広場だが、後々は建物を建てて住めるようになるはずだ。
その辺の進行度合いは、建築家のバトリアヌスにお任せである。
そう言えば、あのアナル野郎は最近見ないな。
もしかしてソドムタウンで遊びまくってるのかな?
あのホモ野郎は美少年が好物だったからソドムタウンのようなピンクな町はパラダイスなのだろう。
まあ、どうでもいいけれどさ。
「さてと──。ヒルダは居るか?」
俺がヒルダを呼ぶと異次元宝物庫内から返事が戻って来る。
『はい、アスラン様。ここに──』
ヒルダは朝日を避けるために異次元宝物庫から出てこない。
そんなヒルダに俺は腕立て伏せをしながら訊いた。
「お前の縫合は終わったのか?」
『はい、わたくしとプロ子お姉さま、それに三人のメイドたちが縫合作業が終わっております。残りは復旧したメイドたちから全力で縫合作業を増やせば明日までに縫合作業が終わると思われます』
「そうか、良かったな。お前たちがバラバラにされたときにはどうなるかと心配したものだが、全員無事で元通りに戻れるならば喜ばしいよ」
『ありがとう御座います、アスラン様』
腕立て伏せを止めた俺は、次に腹筋運動を始めた。
「じゃあ、朝食の準備は出来るか?」
『勿論でございます。では、申し訳ありませんが、テント内に用意いたします』
「わり~な。朝のトレーニングが終わったら食べに行くわ」
『はい』
異次元宝物庫から出たヒルダが俺のテントに飛び込んだ。
やっぱり朝日を避けている。本当は日の光が苦手なんだ。
そんなこんなで俺が朝食を食べ終わったころには、朝日はだいぶ高い位置まで動いていた。
テントの外も騒がしくなっている。
エルフたちやビキニノームたちが仕事の前の準備を始めていた。
「よし、今日は閉鎖ダンジョンに入る前に魔法使いギルドに買い物だぜ!」
目的はファイアーブレスの魔法書だ。昨日俺を笑った奴らの頭を燃やしてやるためである。
俺は気合いを入れて大型転送絨毯でソドムタウンに移動した。
そしてスカル姉さんの診療所から飛び出る。
まだ早朝の町は若干静かであった。露天の店主たちが荷物を運び込んで忙しそうに働いている。
「ちょっとまだ早いな。魔法使いギルドがオープンするまで時間があるぞ……」
そんなわけで時間潰しに俺が町の広場に移動すると、広場のベンチに知った顔を見付ける。
それはエルフ耳の金髪リーゼント。
「あれ、凶介じゃね?」
間違いないだろう。エルフ村の若大将、凶介だ。
なんかベンチに項垂れながら腰かけて居るぞ。
酔い潰れているのかな?
俺が凶介に近付いたが凶介は俺に気がつかない。うーうーっと気持ち悪げに唸っている。
「どうした、凶介。二日酔いか?」
「ええ~……?」
話し掛けた俺を凶介がゆっくりと見上げた。
そして俺の顔を見るなり驚いたのか、ベンチから跳ねるように立ち上がった。
「アスランの兄貴!!」
「うわっ、ビビった。何を急に大声だしてやがるんだよ!?」
「いや、失礼しやした。兄貴!!」
「うるせえよ。朝から広場で大声だすなよ。皆がこっち見てるじゃあねえか!」
「すんませーん、兄貴!!!」
「だから声のボリュームを下げやがれ!!」
俺は凶介の乱れたリーゼントをぶん殴った。
それで凶介も冷静さを取り戻す。
「でえ、何をしてたんだ。朝から?」
「いや、ちょっと小銭を稼いだので、飲みに来ていたんですよ。ほら、ここには可愛い人間の女性がわんさか居るじゃあないですか~」
「ただの女遊びだな」
畜生……。色欲まみれのエルフだな。風俗で遊べるなんて羨ましいぞ……。
俺だって呪いがなければ今頃全力で命尽きるまでガンガンとパフパフしてもらってたのにさ!!
ううっ……。
ちょっと胸に来た……。
呪われていない普通の人間が羨ましいぞ!!
糞っ!!
すると凶介が申し訳無さそうに話し掛けてきた。
「あの~、兄貴に話しておきたいことがありまして……」
「なんだよ?」
俺はムスリと凶介を睨み付ける。
「ちょっとここでは話せませんので、魔王城前に戻ってからていいっすか」
「ああ、分かった」
俺と凶介はスカル姉さんの診療所から再び魔王城前キャンプに戻った。
魔王城前では様々な亜種が土木作業を始めようとしている。
「ちょっとこちらに……」
「んん?」
凶介は人気の無い森の中に俺を連れ込んだ。
「なんだよ、こんな寂しいところに連れ込んで?」
「それが──」
「なんか恥ずかしいことをさせるつもりじゃあないだろうな!?」
「させません!!」
「ちぇ……」
「えっ、したかったの……?」
「少しだけ……」
「いや、そんなことより、伝えたいことがありまして。大切な話です……」
「愛の告白か?」
「違いやす……」
「俺はノーマルだからお前の期待には答えられないぞ」
「だから違いやすってば……」
「じゃあなんだよ?」
「これなんですが……」
凶介は自分用の異次元宝物庫から神々のスコップを取り出した。
俺が凶介に預けておいたマジックアイテムだ。
「あれ、お前も異次元宝物庫が使えるのか?」
「親父から貰いました。ですが兄貴の異次元宝物庫に比べたら、俺のは異次元ポケットレベルですよ。収納スペースが小さいんです」
「へぇ~、そうなんだ~」
なるほど。異次元宝物庫にも色々なサイズが有るんだな。
「でえ、神々のスコップがどうかしたのか?」
「兄貴、ちょっと見ててください」
「ああ、分かった」
すると凶介は足元の地面を神々のスコップで掘りだした。
ほんの15センチほど掘って手を休める。
少し掘っただけだったが、掘った土は穴より多い。掘った土が増えているのだ。
これが神々のスコップの能力である。
掘りだした鉱物が倍になる。金や鉄、土や石まで増えるのだ。
それだけじゃあない。
望んだ鉱物が埋まっている場所すら見つけ出せる。
要するに、金脈を見つけたら倍の量の金を掘り出せるのだ。
まさに神々のスコップである。
「でえ、穴を掘ったがどうした?」
「ここに、これを入れます」
凶介がポケットから指先サイズの小石を取り出した。
それは金の塊だ。しかし小さな金塊だった。
「金?」
「はい、金の原石です」
凶介は金塊を穴に落とした。そして蓋をするように土で埋めてしまう。
「何している。おまえ?」
「これを、もう一度掘り返します」
凶介が再び穴を掘り返す。
俺もここでピーンっと来た。
「もしかして……」
「はい──」
凶介は掘り返した土の山を手で崩して金塊を探しだす。
そして、埋めたはずの金塊を見つけ出して俺に見せた。
金塊の数は二つだ。数が増えている。
「ふ、増えるのか!!」
「はい、兄貴!」
俺は凶介の手から二つの金塊を奪い取って見比べる。
「うり二つだな……」
まるで二つの金塊はクローンのようにそっくりだった。
大きさ、形、色、へこみ。すべてが同じに見える金塊が二つあった。
「神々のスコップで掘り返すと、増えるのか!?」
「はい、色々試してみましたが、人の加工が加わった金塊や宝石は増えませんが、加工される前の鉱物なら、我々が埋めて掘り返しただけで増えやす!」
盲点だ。神々の盲点だ。
おそらく神々のスコップを作った製作者の意図とは違う使いかたなのだろう。まさに裏技だ。
凶介が嫌らしく微笑みながら言った。
「これで、幾らでも稼げやすぜ!!」
俺も嫌らしく微笑みながら返す。
「だな!!!」
凶介がソドムタウンで酔い潰れていたのは、この方法で稼いだ金で遊んでいたのだろう。
許されぬ。使い込みだ。
だが、許す。
こんな凄い裏技を見つけ出したのだ、許す!!
俺は声を潜めて凶介に訊いた。
「この仕掛けを知っているのは、お前だけか──?」
凶介も声を潜めて返答する。
「はい、まだ俺しか知りません。マミーレイス婦人やゴースト大臣ズも気付いていやせん。そもそも神々のスコップの存在すら皆は知りませんからね」
「凶介、お前を今日から秘密の大蔵大臣に任命するぞ!!」
「兄貴、ありがたき幸せでやんす!!」
「密かに増やすんだ。金や宝石を増やしまくれ!!」
「へいっ!!」
俺が朝起きるとテントの外は少し肌寒かった。
空を見上げれば、まだ若干薄暗い。
「ふぅぁ~~~ん、……眠い」
俺は欠伸を吐きながら背伸びをした。それから周囲を見渡す。
魔王城前のキャンプ場は、まだ建物らしい建物は一軒も建っていない。
ここで寝泊まりしている者たちはテント暮らしだ。
幾つものテントがズラズラッと並んでいる。
魔王城前の倒壊した石橋から真っ直ぐ森が切り開かれ、長い道がエルフの村まで延びている。だが、まだエルフの村まで開通はしていない。
まだまだ工事半ばで町とは呼べるような景色ではなかった。
この道が魔王城の城下町のメインストリートになる予定だ。
その道も左右に切り開かれ建物を建てるスペースも作られ始めている。
まだ資材置き場程度の広場だが、後々は建物を建てて住めるようになるはずだ。
その辺の進行度合いは、建築家のバトリアヌスにお任せである。
そう言えば、あのアナル野郎は最近見ないな。
もしかしてソドムタウンで遊びまくってるのかな?
あのホモ野郎は美少年が好物だったからソドムタウンのようなピンクな町はパラダイスなのだろう。
まあ、どうでもいいけれどさ。
「さてと──。ヒルダは居るか?」
俺がヒルダを呼ぶと異次元宝物庫内から返事が戻って来る。
『はい、アスラン様。ここに──』
ヒルダは朝日を避けるために異次元宝物庫から出てこない。
そんなヒルダに俺は腕立て伏せをしながら訊いた。
「お前の縫合は終わったのか?」
『はい、わたくしとプロ子お姉さま、それに三人のメイドたちが縫合作業が終わっております。残りは復旧したメイドたちから全力で縫合作業を増やせば明日までに縫合作業が終わると思われます』
「そうか、良かったな。お前たちがバラバラにされたときにはどうなるかと心配したものだが、全員無事で元通りに戻れるならば喜ばしいよ」
『ありがとう御座います、アスラン様』
腕立て伏せを止めた俺は、次に腹筋運動を始めた。
「じゃあ、朝食の準備は出来るか?」
『勿論でございます。では、申し訳ありませんが、テント内に用意いたします』
「わり~な。朝のトレーニングが終わったら食べに行くわ」
『はい』
異次元宝物庫から出たヒルダが俺のテントに飛び込んだ。
やっぱり朝日を避けている。本当は日の光が苦手なんだ。
そんなこんなで俺が朝食を食べ終わったころには、朝日はだいぶ高い位置まで動いていた。
テントの外も騒がしくなっている。
エルフたちやビキニノームたちが仕事の前の準備を始めていた。
「よし、今日は閉鎖ダンジョンに入る前に魔法使いギルドに買い物だぜ!」
目的はファイアーブレスの魔法書だ。昨日俺を笑った奴らの頭を燃やしてやるためである。
俺は気合いを入れて大型転送絨毯でソドムタウンに移動した。
そしてスカル姉さんの診療所から飛び出る。
まだ早朝の町は若干静かであった。露天の店主たちが荷物を運び込んで忙しそうに働いている。
「ちょっとまだ早いな。魔法使いギルドがオープンするまで時間があるぞ……」
そんなわけで時間潰しに俺が町の広場に移動すると、広場のベンチに知った顔を見付ける。
それはエルフ耳の金髪リーゼント。
「あれ、凶介じゃね?」
間違いないだろう。エルフ村の若大将、凶介だ。
なんかベンチに項垂れながら腰かけて居るぞ。
酔い潰れているのかな?
俺が凶介に近付いたが凶介は俺に気がつかない。うーうーっと気持ち悪げに唸っている。
「どうした、凶介。二日酔いか?」
「ええ~……?」
話し掛けた俺を凶介がゆっくりと見上げた。
そして俺の顔を見るなり驚いたのか、ベンチから跳ねるように立ち上がった。
「アスランの兄貴!!」
「うわっ、ビビった。何を急に大声だしてやがるんだよ!?」
「いや、失礼しやした。兄貴!!」
「うるせえよ。朝から広場で大声だすなよ。皆がこっち見てるじゃあねえか!」
「すんませーん、兄貴!!!」
「だから声のボリュームを下げやがれ!!」
俺は凶介の乱れたリーゼントをぶん殴った。
それで凶介も冷静さを取り戻す。
「でえ、何をしてたんだ。朝から?」
「いや、ちょっと小銭を稼いだので、飲みに来ていたんですよ。ほら、ここには可愛い人間の女性がわんさか居るじゃあないですか~」
「ただの女遊びだな」
畜生……。色欲まみれのエルフだな。風俗で遊べるなんて羨ましいぞ……。
俺だって呪いがなければ今頃全力で命尽きるまでガンガンとパフパフしてもらってたのにさ!!
ううっ……。
ちょっと胸に来た……。
呪われていない普通の人間が羨ましいぞ!!
糞っ!!
すると凶介が申し訳無さそうに話し掛けてきた。
「あの~、兄貴に話しておきたいことがありまして……」
「なんだよ?」
俺はムスリと凶介を睨み付ける。
「ちょっとここでは話せませんので、魔王城前に戻ってからていいっすか」
「ああ、分かった」
俺と凶介はスカル姉さんの診療所から再び魔王城前キャンプに戻った。
魔王城前では様々な亜種が土木作業を始めようとしている。
「ちょっとこちらに……」
「んん?」
凶介は人気の無い森の中に俺を連れ込んだ。
「なんだよ、こんな寂しいところに連れ込んで?」
「それが──」
「なんか恥ずかしいことをさせるつもりじゃあないだろうな!?」
「させません!!」
「ちぇ……」
「えっ、したかったの……?」
「少しだけ……」
「いや、そんなことより、伝えたいことがありまして。大切な話です……」
「愛の告白か?」
「違いやす……」
「俺はノーマルだからお前の期待には答えられないぞ」
「だから違いやすってば……」
「じゃあなんだよ?」
「これなんですが……」
凶介は自分用の異次元宝物庫から神々のスコップを取り出した。
俺が凶介に預けておいたマジックアイテムだ。
「あれ、お前も異次元宝物庫が使えるのか?」
「親父から貰いました。ですが兄貴の異次元宝物庫に比べたら、俺のは異次元ポケットレベルですよ。収納スペースが小さいんです」
「へぇ~、そうなんだ~」
なるほど。異次元宝物庫にも色々なサイズが有るんだな。
「でえ、神々のスコップがどうかしたのか?」
「兄貴、ちょっと見ててください」
「ああ、分かった」
すると凶介は足元の地面を神々のスコップで掘りだした。
ほんの15センチほど掘って手を休める。
少し掘っただけだったが、掘った土は穴より多い。掘った土が増えているのだ。
これが神々のスコップの能力である。
掘りだした鉱物が倍になる。金や鉄、土や石まで増えるのだ。
それだけじゃあない。
望んだ鉱物が埋まっている場所すら見つけ出せる。
要するに、金脈を見つけたら倍の量の金を掘り出せるのだ。
まさに神々のスコップである。
「でえ、穴を掘ったがどうした?」
「ここに、これを入れます」
凶介がポケットから指先サイズの小石を取り出した。
それは金の塊だ。しかし小さな金塊だった。
「金?」
「はい、金の原石です」
凶介は金塊を穴に落とした。そして蓋をするように土で埋めてしまう。
「何している。おまえ?」
「これを、もう一度掘り返します」
凶介が再び穴を掘り返す。
俺もここでピーンっと来た。
「もしかして……」
「はい──」
凶介は掘り返した土の山を手で崩して金塊を探しだす。
そして、埋めたはずの金塊を見つけ出して俺に見せた。
金塊の数は二つだ。数が増えている。
「ふ、増えるのか!!」
「はい、兄貴!」
俺は凶介の手から二つの金塊を奪い取って見比べる。
「うり二つだな……」
まるで二つの金塊はクローンのようにそっくりだった。
大きさ、形、色、へこみ。すべてが同じに見える金塊が二つあった。
「神々のスコップで掘り返すと、増えるのか!?」
「はい、色々試してみましたが、人の加工が加わった金塊や宝石は増えませんが、加工される前の鉱物なら、我々が埋めて掘り返しただけで増えやす!」
盲点だ。神々の盲点だ。
おそらく神々のスコップを作った製作者の意図とは違う使いかたなのだろう。まさに裏技だ。
凶介が嫌らしく微笑みながら言った。
「これで、幾らでも稼げやすぜ!!」
俺も嫌らしく微笑みながら返す。
「だな!!!」
凶介がソドムタウンで酔い潰れていたのは、この方法で稼いだ金で遊んでいたのだろう。
許されぬ。使い込みだ。
だが、許す。
こんな凄い裏技を見つけ出したのだ、許す!!
俺は声を潜めて凶介に訊いた。
「この仕掛けを知っているのは、お前だけか──?」
凶介も声を潜めて返答する。
「はい、まだ俺しか知りません。マミーレイス婦人やゴースト大臣ズも気付いていやせん。そもそも神々のスコップの存在すら皆は知りませんからね」
「凶介、お前を今日から秘密の大蔵大臣に任命するぞ!!」
「兄貴、ありがたき幸せでやんす!!」
「密かに増やすんだ。金や宝石を増やしまくれ!!」
「へいっ!!」
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