453 / 611
【第十五章】暗闇のハイランダーズ編
15-23【地上の太陽】
しおりを挟む
「さてさてと、これで二人目だ」
タピオカ姫が述べていたハイランダーズの強者たち。
隼斬りのエクレア。
炎剣氷剣のバームとクーヘン兄弟。
あと残るは、長槍のパンナコッタと、謀反軍リーダーで剣豪のティラミスだっけな。
残るは二人だ。
あと、雑魚が十六名か~。
まあ、雑兵どもはどうでもいい。
幹部だけ倒せばハイランダーズ全員を仲間に入れられるだろう。
二の間に一人残った俺は、扉に近付きトラップを調べる。
「罠や鍵は無し。たぶん今まで見てきたハイランダーズの性格からして、このエリアには罠は無いな」
あいつらは武士に近い戦士だ。
罠とかの小細工は使わないだろう。
そして、俺が扉のノブに手を掛けると、異次元宝物庫内からヒルダが声を掛けてきた。
『失礼いたします、アスラン様──』
「なんだ、ヒルダ?」
『そろそろ昼食のお時間ですが、お食事は如何なされますか?』
「あ~、もう昼飯の時間かぁ~」
確かにお腹が空いてきたぞ。
ダンジョン内に潜ると時間の感覚が無くなってしまうんだよね。
ここは一旦魔王城前のキャンプに帰って、ゆっくりと昼飯にでもするかな。
ちゃんと暖かくて旨い飯が食いたいのだ。
それに、ハムナプトラのことも気になるしさ。
俺は異次元宝物庫から転送絨毯を出して二の間の隅に敷いた。
「なあ、ヒルダ、プロ子。俺はキャンプに帰って昼飯を食って来るから、転送絨毯の見張りを頼むわ~」
『『畏まりました』』
異次元宝物庫内からゾロゾロと出てきたメイドたち21名が、俺が中央に立つ転送絨毯を囲んで背を向けた。
その手にはクロスボウが握られている。
『それでは昼食をお楽しみになられてくださいませ。転送絨毯の警護は我らメイドたちにお任せあれ』
「ああ、ヒルダ。任せるぞ。──チ◯コ」
合言葉を述べた俺は瞬時に魔王城前のキャンプに転送された。
俺がテントから出ると外では様々な者たちが土木作業に性を出していた。
マッチョなエルフたちが大木を切り倒し、サイクロプスが刈株を掘り返し、フォーハンドスケルトンたちが木材を運んでいる。
その足元を小人たちが煉瓦を背負って運んでいた。
人間も居るには居るが、亜種やモンスターの数が多く見える。
故にカオス!!
なんだか魔王城らしい光景が広がっていた。
「眩しいな……」
ダンジョンから出たばかりの俺は暗闇に目が慣れていたために、太陽の光が瞳に刺さるようで痛かった。
俺はローブのフードを被って日差しから視線を守る。
「まあ、目が慣れるまでだ」
すると美味しそうな匂いが微風に乗って漂って来た。
「クンクン──。炊き出しの匂いだ。石橋のほうだな」
俺は焼き肉の匂いに誘われて足を進める。
最近では倒壊している石橋の手前で炊き出しを作るのが日々の作業となっていた。
今日はユキちゃんとオアイドスが炊き出しを作っている。
「おら、へっぽこミュージシャン、早く肉を調理しないと作業員どもが昼食に来るぞ。急げ!!」
「はぁ~……。もう腕が疲れた……。私はリュートを弾く以外に腕を使いたくないのにさ……」
おうおう、オアイドスが愚痴ってる愚痴ってる。
俺は二人が調理に励む現場に入ると声を掛けた。
「ユキちゃん、オアイドス。ご苦労様~。もう昼飯は食えるか?」
「よう、ダーリン、おはよう。今頃の出社か!?」
出社ってなんだよ……。
こいつらもエルフたちの文化に汚染され始めたのか?
「ああ、今はゴモラタウンの閉鎖ダンジョンに籠ってる最中だ。なかなか金になる依頼を受けててな~」
「そうかそうか。ダーリンには外貨を稼いでもらって、早くこの町を完成してもらわないとならんからな!」
「そんなことより昼飯だ。何か食わせてくれ」
オアイドスが本日のメニューを言う。
「今日はケルベロスの焼き肉とワニガラスープですが、いいですか、アスランさん?」
「それしか無いなら、それでいいよ。とになく温かい食い物が食いたいんだよ」
俺が長テーブルに腰かけるとユキちゃんが料理を運んで来る。
「頂きまーーす!!」
俺がケルベロスの焼き肉にかぶりつくとユキちゃんが不機嫌そうに言った。
「ダーリン、飯を食う時ぐらいフードを取れよ……」
言うなりユキちゃんが俺のフードを剥ぐった。
「「ぶっ!?」」
二人は俺のハゲ頭を見た刹那に真顔で吹いてしまう。
そして、腹を抱えて笑い出す。
「わっひゃひゃひゃ~。なんだよダーリン、そのハゲ頭は!?」
「アスランさん、もうハゲ始めましたか? 若ハゲですか!?」
「ちゃうわい!!」
あー、もー、このハゲ頭もどうにかせんとならないな。
見る知人すべてに笑われる。
スゲー悔しいわ……。
まあ、なんやかんや笑われながらだが、俺は昼飯を食べ終わった。
俺は爪楊枝で歯の隙間に引っ掛かった肉片をホジリながら二人に訊いた。
「スカル姉さんとハムナプトラは話し合ったのか?」
オアイドスが答える。
「ハムナプトラって、あのミイラ男ですよね?」
「ああ、そうだ」
「今朝、二人が話しているのを見ましたよ。作業員として働く代わりに住人登録を契約してました」
「それは良かった」
流石はスカル姉さんだぜ。
相手がミイラだろうとモンスターだろうとすべてウエルカムだ。
話が面倒臭くならないで助かる。
オアイドスが遠くのミケランジェロを眺めながら言う。
「それにしてもアスランさんって、テイマーでもないのに、よくモンスターを仲間に出来ますね」
「ああ、最近特にモンスターに好かれていてな」
言いながら俺は異次元宝物庫の扉を開けた。
するとハイランダーズたち七名がゾロゾロと出て来る。
「ここは……?」
「「地上だな……」」
タピオカ姫、キャッサバ、スターチ、プディング、エクレア嬢、バームとクーヘン兄弟は、地上の景色を見回して興奮していた。
「ここが地上か!?」
「地上!!??」
「わ、私、地上に出るのは初めてだぞ!!」
「わ、私だって!!」
「姫、こんなに明るいですぞ!!」
「皆、上を見ろ。あれが噂に聞いた太陽じゃあないか!?」
「マジ、あれが噂に名高い太陽か!!」
「「生きててよかった……。まさか地上に出れる日が来るとは!!」」
あらら……?
なんかスゲー感動している感じだな。
もしかしてハイランダーズってダンジョンで産まれてダンジョンで死んで行くようなモンスターだったのかな?
ちょっと訊いてみよう。
「お前ら、ダンジョンから出るのは初めてなのか?」
俺の質問にタピオカ姫が答えた。
「当然じゃ!!」
プディングに持たれたエクレア嬢が続く。
「我々ハイランダーズは閉鎖ダンジョン特有のモンスターだと聞いています。だから地上を見るのは初めてですわ!」
「ほほう、なるほどね~」
このはしゃぎよう。
この感動の仕方。
使える!!
使えるぞ!!
残りのハイランダーズを仲間に引き込む餌が見つかった。
地上の感動を餌にハイランダーズ全員を仲間に引き込んで、魔王城の警備としてコキ使ってやるぞ!!
これって、もしかして──。
俺、もしかしたら魔王としてデビュー出来るんじゃね!?
俺、魔王の才能があるのか?
席を立った俺がハイランダーズに言う。
「よし、お前ら、閉鎖ダンジョンに帰るぞ!」
「えー、私はここに残りたいな~」
「黙れタピオカ姫。お前らも来るんだよ!!」
こいつらには他のハイランダーズに地上の感想を伝えてもらわなきゃならんのだからな。
そして俺はハイランダーズを異次元宝物庫に押し込むとテント内の転送絨毯で閉鎖ダンジョンに帰る。
だが、二の間に帰った俺の目の前に、とんでもない光景が飛び込んできた。
「なんじゃこりゃあ!!!」
それは、バラバラに刻まれたメイドたちの死体だった。
手足だけでなく首まで切り離されて、まさにバラバラ。
残酷で哀れな光景が室内に広がっていた。
そして二十一個の首が扉の前に、横一列で綺麗に並べられている。
その首の中には、ヒルダとプロ子の者もあった。
「ヒルダ……、プロ子……」
タピオカ姫が述べていたハイランダーズの強者たち。
隼斬りのエクレア。
炎剣氷剣のバームとクーヘン兄弟。
あと残るは、長槍のパンナコッタと、謀反軍リーダーで剣豪のティラミスだっけな。
残るは二人だ。
あと、雑魚が十六名か~。
まあ、雑兵どもはどうでもいい。
幹部だけ倒せばハイランダーズ全員を仲間に入れられるだろう。
二の間に一人残った俺は、扉に近付きトラップを調べる。
「罠や鍵は無し。たぶん今まで見てきたハイランダーズの性格からして、このエリアには罠は無いな」
あいつらは武士に近い戦士だ。
罠とかの小細工は使わないだろう。
そして、俺が扉のノブに手を掛けると、異次元宝物庫内からヒルダが声を掛けてきた。
『失礼いたします、アスラン様──』
「なんだ、ヒルダ?」
『そろそろ昼食のお時間ですが、お食事は如何なされますか?』
「あ~、もう昼飯の時間かぁ~」
確かにお腹が空いてきたぞ。
ダンジョン内に潜ると時間の感覚が無くなってしまうんだよね。
ここは一旦魔王城前のキャンプに帰って、ゆっくりと昼飯にでもするかな。
ちゃんと暖かくて旨い飯が食いたいのだ。
それに、ハムナプトラのことも気になるしさ。
俺は異次元宝物庫から転送絨毯を出して二の間の隅に敷いた。
「なあ、ヒルダ、プロ子。俺はキャンプに帰って昼飯を食って来るから、転送絨毯の見張りを頼むわ~」
『『畏まりました』』
異次元宝物庫内からゾロゾロと出てきたメイドたち21名が、俺が中央に立つ転送絨毯を囲んで背を向けた。
その手にはクロスボウが握られている。
『それでは昼食をお楽しみになられてくださいませ。転送絨毯の警護は我らメイドたちにお任せあれ』
「ああ、ヒルダ。任せるぞ。──チ◯コ」
合言葉を述べた俺は瞬時に魔王城前のキャンプに転送された。
俺がテントから出ると外では様々な者たちが土木作業に性を出していた。
マッチョなエルフたちが大木を切り倒し、サイクロプスが刈株を掘り返し、フォーハンドスケルトンたちが木材を運んでいる。
その足元を小人たちが煉瓦を背負って運んでいた。
人間も居るには居るが、亜種やモンスターの数が多く見える。
故にカオス!!
なんだか魔王城らしい光景が広がっていた。
「眩しいな……」
ダンジョンから出たばかりの俺は暗闇に目が慣れていたために、太陽の光が瞳に刺さるようで痛かった。
俺はローブのフードを被って日差しから視線を守る。
「まあ、目が慣れるまでだ」
すると美味しそうな匂いが微風に乗って漂って来た。
「クンクン──。炊き出しの匂いだ。石橋のほうだな」
俺は焼き肉の匂いに誘われて足を進める。
最近では倒壊している石橋の手前で炊き出しを作るのが日々の作業となっていた。
今日はユキちゃんとオアイドスが炊き出しを作っている。
「おら、へっぽこミュージシャン、早く肉を調理しないと作業員どもが昼食に来るぞ。急げ!!」
「はぁ~……。もう腕が疲れた……。私はリュートを弾く以外に腕を使いたくないのにさ……」
おうおう、オアイドスが愚痴ってる愚痴ってる。
俺は二人が調理に励む現場に入ると声を掛けた。
「ユキちゃん、オアイドス。ご苦労様~。もう昼飯は食えるか?」
「よう、ダーリン、おはよう。今頃の出社か!?」
出社ってなんだよ……。
こいつらもエルフたちの文化に汚染され始めたのか?
「ああ、今はゴモラタウンの閉鎖ダンジョンに籠ってる最中だ。なかなか金になる依頼を受けててな~」
「そうかそうか。ダーリンには外貨を稼いでもらって、早くこの町を完成してもらわないとならんからな!」
「そんなことより昼飯だ。何か食わせてくれ」
オアイドスが本日のメニューを言う。
「今日はケルベロスの焼き肉とワニガラスープですが、いいですか、アスランさん?」
「それしか無いなら、それでいいよ。とになく温かい食い物が食いたいんだよ」
俺が長テーブルに腰かけるとユキちゃんが料理を運んで来る。
「頂きまーーす!!」
俺がケルベロスの焼き肉にかぶりつくとユキちゃんが不機嫌そうに言った。
「ダーリン、飯を食う時ぐらいフードを取れよ……」
言うなりユキちゃんが俺のフードを剥ぐった。
「「ぶっ!?」」
二人は俺のハゲ頭を見た刹那に真顔で吹いてしまう。
そして、腹を抱えて笑い出す。
「わっひゃひゃひゃ~。なんだよダーリン、そのハゲ頭は!?」
「アスランさん、もうハゲ始めましたか? 若ハゲですか!?」
「ちゃうわい!!」
あー、もー、このハゲ頭もどうにかせんとならないな。
見る知人すべてに笑われる。
スゲー悔しいわ……。
まあ、なんやかんや笑われながらだが、俺は昼飯を食べ終わった。
俺は爪楊枝で歯の隙間に引っ掛かった肉片をホジリながら二人に訊いた。
「スカル姉さんとハムナプトラは話し合ったのか?」
オアイドスが答える。
「ハムナプトラって、あのミイラ男ですよね?」
「ああ、そうだ」
「今朝、二人が話しているのを見ましたよ。作業員として働く代わりに住人登録を契約してました」
「それは良かった」
流石はスカル姉さんだぜ。
相手がミイラだろうとモンスターだろうとすべてウエルカムだ。
話が面倒臭くならないで助かる。
オアイドスが遠くのミケランジェロを眺めながら言う。
「それにしてもアスランさんって、テイマーでもないのに、よくモンスターを仲間に出来ますね」
「ああ、最近特にモンスターに好かれていてな」
言いながら俺は異次元宝物庫の扉を開けた。
するとハイランダーズたち七名がゾロゾロと出て来る。
「ここは……?」
「「地上だな……」」
タピオカ姫、キャッサバ、スターチ、プディング、エクレア嬢、バームとクーヘン兄弟は、地上の景色を見回して興奮していた。
「ここが地上か!?」
「地上!!??」
「わ、私、地上に出るのは初めてだぞ!!」
「わ、私だって!!」
「姫、こんなに明るいですぞ!!」
「皆、上を見ろ。あれが噂に聞いた太陽じゃあないか!?」
「マジ、あれが噂に名高い太陽か!!」
「「生きててよかった……。まさか地上に出れる日が来るとは!!」」
あらら……?
なんかスゲー感動している感じだな。
もしかしてハイランダーズってダンジョンで産まれてダンジョンで死んで行くようなモンスターだったのかな?
ちょっと訊いてみよう。
「お前ら、ダンジョンから出るのは初めてなのか?」
俺の質問にタピオカ姫が答えた。
「当然じゃ!!」
プディングに持たれたエクレア嬢が続く。
「我々ハイランダーズは閉鎖ダンジョン特有のモンスターだと聞いています。だから地上を見るのは初めてですわ!」
「ほほう、なるほどね~」
このはしゃぎよう。
この感動の仕方。
使える!!
使えるぞ!!
残りのハイランダーズを仲間に引き込む餌が見つかった。
地上の感動を餌にハイランダーズ全員を仲間に引き込んで、魔王城の警備としてコキ使ってやるぞ!!
これって、もしかして──。
俺、もしかしたら魔王としてデビュー出来るんじゃね!?
俺、魔王の才能があるのか?
席を立った俺がハイランダーズに言う。
「よし、お前ら、閉鎖ダンジョンに帰るぞ!」
「えー、私はここに残りたいな~」
「黙れタピオカ姫。お前らも来るんだよ!!」
こいつらには他のハイランダーズに地上の感想を伝えてもらわなきゃならんのだからな。
そして俺はハイランダーズを異次元宝物庫に押し込むとテント内の転送絨毯で閉鎖ダンジョンに帰る。
だが、二の間に帰った俺の目の前に、とんでもない光景が飛び込んできた。
「なんじゃこりゃあ!!!」
それは、バラバラに刻まれたメイドたちの死体だった。
手足だけでなく首まで切り離されて、まさにバラバラ。
残酷で哀れな光景が室内に広がっていた。
そして二十一個の首が扉の前に、横一列で綺麗に並べられている。
その首の中には、ヒルダとプロ子の者もあった。
「ヒルダ……、プロ子……」
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態パラダイス✕脱線大暴走ストーリー=166万文字完結÷微妙に癖になる。
変態が、変態のために、変態が送る、変態的な少年のハチャメチャ変態冒険記。
ハクスラとはハックアンドスラッシュの略語である。敵と戦い、どんどんレベルアップを果たし、更に強い敵と戦いながら、より良いマジックアイテムを発掘するゲームのことを指す。
タイトルのままの世界で奮闘しながらも冒険を楽しむ少年のストーリーです。(タイトルに一部偽りアリ)
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる