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【第十四章】太陽のモンスター編。
14-33【ボルトン男爵】
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俺がワイズマンの屋敷を旅立ったのは、マヌカハニーさんから正式に依頼を受けた日の昼過ぎだった。
昼飯を頂き、ワイズマンと軽く変態談義に花を咲かせてからである。
久々の気兼ねない変態談義を長々と続けたかったが、マヌカハニーさんが怖い顔を見せ始めたので話を中断したのだ。
流石に新婚夫婦の間に長々と居座るのは失礼だろう。
そう考えた俺は、夜の野宿を覚悟で旅立ったのだ。
そして一晩野宿した後に、ボルトン男爵が統治する土地に入ったのである。
時間は昼前であった。
俺は立ち寄った村で話を訊く。
どこにでもありそうな、素朴で平和そうな村だった。
「なあ、すまんがボルトン男爵の屋敷はどこだい?」
俺がアキレスの背中に跨がりながら訊くと、家の前で揺り椅子に腰掛けながら日向ぼっこをしていた老婆が答える。
「あー、なんだって~?」
「だから、ボルトン男爵の家はどこだよ!?」
「あたしゃあ、今年で九十八歳だよ~」
「あんたの歳を訊いてるんじゃあねえよ。ボルトン男爵だよ、ボ・ル・ト・ン!!」
「爺さんは十年も前に死んだから、今は独身じゃよ」
「そんなこと訊いてねーーよ!!」
駄目だな、こりゃあ……。
諦めて他の人に訊いてみよう。
「それにしても……」
馬の上から見渡していても、村に見えるのは年寄りばかりだ。
若い村人は見当たらないし、子供すら見当たらない。
「んん……」
村の外から人が歩いて来るのが見えた。
二十人ほど居るぞ。
全員白装束だ。
白い服で、白い被り物を被ってやがる。
丸腰だ。
でも、なんか怪しいな。
それでも俺は馬を進めた。
そいつらの前をアキレスで塞ぐ。
そいつらは怪しそうに俺を見上げていた。
俺はできるだけフレンドリーに訊く。
「すまんが、ボルトン男爵の屋敷はどこだい?」
白装束の一人が俺に言う。
かなり警戒した口調であった。
「あんたは、誰だい?」
「あんたこそ、誰だ。人に名前を訪ねるなら、自分から名乗るのが礼儀だろ?」
「そんな礼儀、この辺で聞いたことないぞ、余所者!」
「えっ、マジ!?」
すると白装束の男に後ろから女性の白装束が耳打ちする。
「彼が言ったことは、この辺でも当然の礼儀ですよ……」
「えっ、本当か……」
「本当です、村長……」
なに、こいつが村長なの?
三十歳ぐらいのおっさんだが、村長をやるには若くねえ?
まあ、なんだって良いけれどさ。
「まあ、名前は良しとしよう。それよりボルトン男爵に何用ですかな?」
「ワイズマン商会の依頼で来たんだよ。そんなのお前らに関係ないだろ」
「もしかして、討伐依頼の?」
あれ、知ってるのかな?
「そうだよ、討伐依頼を受けた冒険者だよ」
すると白装束の一団の緊張感がプツリと途切れた。
皆が安堵の顔を見せる。
「なんだ、それならそうと早く言ってくれよ。待ってたんだぜ!」
「待ってた?」
「そりゃそうさ。ジャイアントサンライズが三匹も逃げ出して、困ってたんだ。何せあいつらの日照りはキツイからな。畑に立ち寄れば稲が枯れるし、家畜に近寄れば丸焦げだからな」
よくよく見てみれば、こいつらの白装束はあちらこちらが焦げている。
「もしかして、お前らはボルトン男爵のところで働いているのか?」
「ああ、我々村の者が、ジャイアントサンライズの世話をしている」
なるほど、それで焦げてるんだ。
「じゃあよ、事情は分かっただろ。さっさとボルトン男爵のところに連れてってくれないか」
「分かった、ワシが案内するよ。皆は先に帰って昼飯の準備をしていてくれないか」
村長の言葉を聞いた白装束の村人たちは、さっさと村の中に帰って行った。
俺は村長に連れられてボルトン男爵の屋敷に案内される。
そして俺たちは村外れをしばらく歩く。
「ここが、ボルトン男爵の屋敷だ」
「小さくね……」
そこは二階建ての小さな屋敷だった。
屋敷ではあるが、かなりコンパクトである。
「なあ、ボルトン男爵って、もしかして貧乏なの?」
「倹約家と言ってもらいたいな……」
「倹約家ねぇ~」
「ちょっと待っててくれたまえ、今着替えてくるから」
「なんでお前の着替えを待たないとならないんだよ。いいからボルトン男爵に会わせろよ」
「何を言ってるんだ、お前は?」
村長が不思議そうに俺の顔を見ていた。
「なんだよ?」
「言っとくが、ワシがボルトン男爵だぞ」
「えっ、マジで……」
この村長がボルトン男爵だと?
あー、まー、そう言うことも、あるよね……。
うんうん、あるある。
俺は村長と一緒に館の中に入った。
そして村長が着替えてくるのをロビーで待つ。
しばらくして──。
「お待たせしたな、冒険者殿。紹介が遅れてしまった、私がボルトン男爵だ」
焦げや煤だらけだった白装束からスーツに着替えた男は、村長から貴族に変わっていた。
白髪混じりの七三ヘアーに切り揃えられた紳士的な髭面。
ピシッと伸びた姿勢の良さから育ちが良いのが分かる。
まさにザ・貴族だ。
ボルトン男爵が言う。
「では、早く依頼の話を済ませよう。私は仕事で疲れてお腹がペコペコなんだ。早く村で昼飯を食べたいからね」
「村で飯を食うのか。当主なのに?」
「当然だ。村の飯は旨いぞ。それに倹約になる」
あー、こいつ、完全に倹約キャラだな。
守銭奴ってやつか。
セコそうだ。
「まあ、仕事の内容なんだが、見てもらったほうが早いから、こっちに来てくれないか」
そう言うとボルトン男爵が屋敷の置くに進んで行く。
廊下を進みながらボルトン男爵が訊いてきた。
「ところであんたの名前はなんだい。冒険者殿?」
「ソドムタウンのソロ冒険者のアスランだ」
「なに、ソロなのか?」
「ああ、ソロだ」
「てっきり仲間は別で待機しているのかと思ったのに……。一人で大丈夫なのか?」
「俺はワイズマンが寄越した冒険者だぞ。信用しやがれってんだ」
「ああ、そうだな。ワイズマン殿が寄越した冒険者なのだから、間違いは無いか……」
俺たちが話しながら歩いていると、直ぐに裏口から外に出た。
外は森だった。
「森か?」
「逃げ出したジャイアントサンライズは三匹で固まって巣くってる」
「森に?」
「森の向こうにだ」
俺たちは更に森の中を歩いた。
直ぐに森から広野に出る。
「ええーっと、あの辺に居るはずだ。あー、居た居た~」
ボルトン男爵が広野の向こうを指差しながら言った。
「あそこにジャイアントサンライズが寄り添いながら寝ていやがる。見えるかい?」
俺も目を細めて広野を眺めた。
なんか赤い塊が見える。
俺は魔法の双眼鏡を異次元宝物庫から出して遠くを見てみた。
【魔法の望遠鏡+2】
普通の望遠鏡より遠くが見える。ズームができる。
「おお~、あれがジャイアントサンライズか~」
三個の球体が赤々っと燃え上がりながら地面に踞って居やがった。
まるで三つの太陽が沈みかけているように見える。
「一番大きなヤツが居るだろ」
「ああ、一匹だけ一回り大きいな」
「あれが雌のジャイアントサンライズだ」
「えっ、雌のほうが大きいのか?」
「ああ、昆虫って、雌のほうが大きいヤツっているだろ。それだよ」
確かに蜘蛛とかは雌のほうが大きいな。
俺は蠱毒の森での出会いを思い出していた。
「なあ、もしかして……」
「なんだ?」
「ジャイアントサンライズって昆虫なのか?」
「ああ、燃えてはいるが、蜘蛛の一種だからな」
そうボルトン男爵が言った刹那だった。
双眼鏡で覗き見ていたジャイアントサンライズが動き出す。
大きな燃える球体が長くて細い八本足で歩き出したのだ。
「ああー、本当に蜘蛛だ……」
そのビジュアルは高足蟹のような長い足の蜘蛛だった。
ちょっとキモい。
昼飯を頂き、ワイズマンと軽く変態談義に花を咲かせてからである。
久々の気兼ねない変態談義を長々と続けたかったが、マヌカハニーさんが怖い顔を見せ始めたので話を中断したのだ。
流石に新婚夫婦の間に長々と居座るのは失礼だろう。
そう考えた俺は、夜の野宿を覚悟で旅立ったのだ。
そして一晩野宿した後に、ボルトン男爵が統治する土地に入ったのである。
時間は昼前であった。
俺は立ち寄った村で話を訊く。
どこにでもありそうな、素朴で平和そうな村だった。
「なあ、すまんがボルトン男爵の屋敷はどこだい?」
俺がアキレスの背中に跨がりながら訊くと、家の前で揺り椅子に腰掛けながら日向ぼっこをしていた老婆が答える。
「あー、なんだって~?」
「だから、ボルトン男爵の家はどこだよ!?」
「あたしゃあ、今年で九十八歳だよ~」
「あんたの歳を訊いてるんじゃあねえよ。ボルトン男爵だよ、ボ・ル・ト・ン!!」
「爺さんは十年も前に死んだから、今は独身じゃよ」
「そんなこと訊いてねーーよ!!」
駄目だな、こりゃあ……。
諦めて他の人に訊いてみよう。
「それにしても……」
馬の上から見渡していても、村に見えるのは年寄りばかりだ。
若い村人は見当たらないし、子供すら見当たらない。
「んん……」
村の外から人が歩いて来るのが見えた。
二十人ほど居るぞ。
全員白装束だ。
白い服で、白い被り物を被ってやがる。
丸腰だ。
でも、なんか怪しいな。
それでも俺は馬を進めた。
そいつらの前をアキレスで塞ぐ。
そいつらは怪しそうに俺を見上げていた。
俺はできるだけフレンドリーに訊く。
「すまんが、ボルトン男爵の屋敷はどこだい?」
白装束の一人が俺に言う。
かなり警戒した口調であった。
「あんたは、誰だい?」
「あんたこそ、誰だ。人に名前を訪ねるなら、自分から名乗るのが礼儀だろ?」
「そんな礼儀、この辺で聞いたことないぞ、余所者!」
「えっ、マジ!?」
すると白装束の男に後ろから女性の白装束が耳打ちする。
「彼が言ったことは、この辺でも当然の礼儀ですよ……」
「えっ、本当か……」
「本当です、村長……」
なに、こいつが村長なの?
三十歳ぐらいのおっさんだが、村長をやるには若くねえ?
まあ、なんだって良いけれどさ。
「まあ、名前は良しとしよう。それよりボルトン男爵に何用ですかな?」
「ワイズマン商会の依頼で来たんだよ。そんなのお前らに関係ないだろ」
「もしかして、討伐依頼の?」
あれ、知ってるのかな?
「そうだよ、討伐依頼を受けた冒険者だよ」
すると白装束の一団の緊張感がプツリと途切れた。
皆が安堵の顔を見せる。
「なんだ、それならそうと早く言ってくれよ。待ってたんだぜ!」
「待ってた?」
「そりゃそうさ。ジャイアントサンライズが三匹も逃げ出して、困ってたんだ。何せあいつらの日照りはキツイからな。畑に立ち寄れば稲が枯れるし、家畜に近寄れば丸焦げだからな」
よくよく見てみれば、こいつらの白装束はあちらこちらが焦げている。
「もしかして、お前らはボルトン男爵のところで働いているのか?」
「ああ、我々村の者が、ジャイアントサンライズの世話をしている」
なるほど、それで焦げてるんだ。
「じゃあよ、事情は分かっただろ。さっさとボルトン男爵のところに連れてってくれないか」
「分かった、ワシが案内するよ。皆は先に帰って昼飯の準備をしていてくれないか」
村長の言葉を聞いた白装束の村人たちは、さっさと村の中に帰って行った。
俺は村長に連れられてボルトン男爵の屋敷に案内される。
そして俺たちは村外れをしばらく歩く。
「ここが、ボルトン男爵の屋敷だ」
「小さくね……」
そこは二階建ての小さな屋敷だった。
屋敷ではあるが、かなりコンパクトである。
「なあ、ボルトン男爵って、もしかして貧乏なの?」
「倹約家と言ってもらいたいな……」
「倹約家ねぇ~」
「ちょっと待っててくれたまえ、今着替えてくるから」
「なんでお前の着替えを待たないとならないんだよ。いいからボルトン男爵に会わせろよ」
「何を言ってるんだ、お前は?」
村長が不思議そうに俺の顔を見ていた。
「なんだよ?」
「言っとくが、ワシがボルトン男爵だぞ」
「えっ、マジで……」
この村長がボルトン男爵だと?
あー、まー、そう言うことも、あるよね……。
うんうん、あるある。
俺は村長と一緒に館の中に入った。
そして村長が着替えてくるのをロビーで待つ。
しばらくして──。
「お待たせしたな、冒険者殿。紹介が遅れてしまった、私がボルトン男爵だ」
焦げや煤だらけだった白装束からスーツに着替えた男は、村長から貴族に変わっていた。
白髪混じりの七三ヘアーに切り揃えられた紳士的な髭面。
ピシッと伸びた姿勢の良さから育ちが良いのが分かる。
まさにザ・貴族だ。
ボルトン男爵が言う。
「では、早く依頼の話を済ませよう。私は仕事で疲れてお腹がペコペコなんだ。早く村で昼飯を食べたいからね」
「村で飯を食うのか。当主なのに?」
「当然だ。村の飯は旨いぞ。それに倹約になる」
あー、こいつ、完全に倹約キャラだな。
守銭奴ってやつか。
セコそうだ。
「まあ、仕事の内容なんだが、見てもらったほうが早いから、こっちに来てくれないか」
そう言うとボルトン男爵が屋敷の置くに進んで行く。
廊下を進みながらボルトン男爵が訊いてきた。
「ところであんたの名前はなんだい。冒険者殿?」
「ソドムタウンのソロ冒険者のアスランだ」
「なに、ソロなのか?」
「ああ、ソロだ」
「てっきり仲間は別で待機しているのかと思ったのに……。一人で大丈夫なのか?」
「俺はワイズマンが寄越した冒険者だぞ。信用しやがれってんだ」
「ああ、そうだな。ワイズマン殿が寄越した冒険者なのだから、間違いは無いか……」
俺たちが話しながら歩いていると、直ぐに裏口から外に出た。
外は森だった。
「森か?」
「逃げ出したジャイアントサンライズは三匹で固まって巣くってる」
「森に?」
「森の向こうにだ」
俺たちは更に森の中を歩いた。
直ぐに森から広野に出る。
「ええーっと、あの辺に居るはずだ。あー、居た居た~」
ボルトン男爵が広野の向こうを指差しながら言った。
「あそこにジャイアントサンライズが寄り添いながら寝ていやがる。見えるかい?」
俺も目を細めて広野を眺めた。
なんか赤い塊が見える。
俺は魔法の双眼鏡を異次元宝物庫から出して遠くを見てみた。
【魔法の望遠鏡+2】
普通の望遠鏡より遠くが見える。ズームができる。
「おお~、あれがジャイアントサンライズか~」
三個の球体が赤々っと燃え上がりながら地面に踞って居やがった。
まるで三つの太陽が沈みかけているように見える。
「一番大きなヤツが居るだろ」
「ああ、一匹だけ一回り大きいな」
「あれが雌のジャイアントサンライズだ」
「えっ、雌のほうが大きいのか?」
「ああ、昆虫って、雌のほうが大きいヤツっているだろ。それだよ」
確かに蜘蛛とかは雌のほうが大きいな。
俺は蠱毒の森での出会いを思い出していた。
「なあ、もしかして……」
「なんだ?」
「ジャイアントサンライズって昆虫なのか?」
「ああ、燃えてはいるが、蜘蛛の一種だからな」
そうボルトン男爵が言った刹那だった。
双眼鏡で覗き見ていたジャイアントサンライズが動き出す。
大きな燃える球体が長くて細い八本足で歩き出したのだ。
「ああー、本当に蜘蛛だ……」
そのビジュアルは高足蟹のような長い足の蜘蛛だった。
ちょっとキモい。
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