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【第九章】アンデッドなメイドたち編
9-19【人形の群れ】
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『ここからが地下の小ダンジョンです』
「ほうほう……」
俺はヒルダの案内で地下ダンジョンの入り口前に立っていた。
木製の扉を開けた先には、地下に下って行く石畳の階段が続いている。
その階段の下から乾燥した空気が流れ上がって来ていた。
なんとも嫌な空気である。
『ここから先には我々メイドたちでは進めませんので、中がどうなっているかは分かりません。ただし、この奥には人形たちが入って行ってます……』
「へぇ~」
俺がしゃがんで石畳の階段を見てみれば、階段には埃が溜まっており、その埃には小さな足跡が複数残されていた。
人形が出入りした足跡だろうな。
「人形の数って分かるかい?」
『さあ、分かりません。ですが毎晩のようにこちらから出入りしております。その数は多いとしか言えませんね』
「分かったよ」
俺は立ち上がるとショートソードを抜いた。
ショートソードの先にマジックトーチを掛ける。
「まあ、入って自分で確かめるさ」
『お気を付けてください。アスラン様……』
「じゃあ、行ってきまーす」
俺は呑気に明るく言うと階段を下って行く。
正直、空元気である。
まだ午前中だが、階段の奥はインキ臭くておどろおどろしていた。
石造りのダンジョンはメイドたちが入れないだけあって掃除は行き届いていない。
この先には人形の幽霊が沢山取り憑いていると分かってるのだ。
そりゃあ気が滅入るよね。
でも、この地下ダンジョンは狭いと聞いている。
リトルダンジョンなのだ。
だから探索に何時間も掛からないだろう。
さっさと漁って、さっさとガーディアンドールをぶっ倒して、さっさと地下金庫室からコア水晶をゲットしてクエストを終了させたいな。
そんな弱気で俺が進んでいると、霊体感知スキルにビンビンと気配が引っ掛かって来る。
思わず「妖気だ」っとか言って頭の毛がピーンと立っちゃうかと思うぐらいの反応であった。
沢山居るわ……。
相当量の霊体が居ますわ……。
もうメーターがずっと振り切ってますもの……。
「おっ、部屋だ……」
俺は広い部屋に出た。
部屋には真っ直ぐ進む通路と、右に進む通路がある。
その他には壁に複数の棚があり、みっしりと人形が置かれていた。
様々なフランス人形だ。
大きく高価なフランス人形から、小さく粗末な人形まで、様々な人形が沢山置かれている。
それらの人形一体一体から霊気を感じ取れるが、それらの人形は、まるで目を開けたまま寝ぬっているかのように動かない。
「完璧にこいつらがお化けだよな……」
昨晩廊下で見たのは、これらの一体なのだろうか?
おそらくこいつらも動くんだろうな。
俺は警戒しながら部屋に入った。
飾られている人形の数は百体は越えているだろう。
こんな数に教われたら、流石に怖いかな。
俺は部屋の中央で異次元宝物庫からロングソード+2も引き抜いた。
ショートソードとの二刀流だ。
「どうする?」
俺は誰に言うわけでもなく囁いた。
「俺は脅しても逃げ出さないぞ。俺を追っ払いたければ、力ずくで来な」
すると一体のフランス人形が反応した。
『ギィギィギィギィギィーー』
動いたわ!!
やっぱり動いたわん!!
フランス人形の一体が、首だけを曲げてこっちを見ましたわ。
なんかギィーギィー言ってますがな。
『おにーちゃん、私と遊んでくれるの?』
しゃべったーー!!
おにーちゃんとか呼ばれましたよ!!
こいつら妹系なのか!?
すると反対の壁にあったフランス人形がしゃべりだす。
『駄目よ、おにーちゃん。私と遊んでよ』
今度は正面のフランス人形が話し出した。
『駄目よ駄目。おにーちゃんは僕と遊ぶのよ』
『いいえ、私と遊ぶの』
俺があたふたしていると、フランス人形たちが、どんどんと自分の意見を語り出す。
『違うは、わっちと遊ぶのよ』
『ダーメー、僕と遊ぶって言ってるの』
『いえいえいえ、私とよ』
気が付けば、部屋全体の人形が言い争っていた。
それが奇怪に見えて背筋が震え出す。
『じゃあ、早い者勝ちにしない?』
『それがいいわね』
『そう、肉も魂も、早い者勝ち』
『ちぎって奪ってもいいの?』
『ちぎっていいなら私は耳で遊びたいな』
『僕は目ん玉をくりぬいて遊びたいよ』
『じゃあわっちは金玉を引っこ抜いて遊びたいわ』
なに!?
なに、こいつら何を怖いこと言ってるの!?
正気ですか!?
てか、完全に悪霊じゃんか!?
すると棚に座っていた人形たちが立ち上がる。
こいつら飛び掛かって来るぞ!!
百体を越える数で一斉に飛び掛かって来る気だな!!
『『『『キィーーーーー!!!』』』』
そして、複数の人形たちが同時に飛び掛かって来た。
部屋の四方八方から一斉にだ。
俺は一瞬で百体の人形に捕まれる。
俺を他所から見たら人形の山に埋もれているように見えただろうな。
だが、こんなパターンは想定済みである。
むしろ誘ったと言えよう。
よくさ、ラノベのネタであるよね。
小さなフランス人形の群れに襲われるってネタがさ。
だから対策済みだったんだよ、俺はな。
「ファイアーボール!!」
俺は自分を中心にファイアーボールを撃ち込んだ。
自爆行為だが気にしない。
俺を中心に爆発した爆風が、俺を生き埋めていた人形を飛び散らした。
吹き飛ばされた人形か飛び散り壁に激突して粉砕する。
部屋の中は燃え上がる人形たちでインフェルノ状態だった。
部屋の中が赤く染まっている。
まあ、人形風情ならば十分な火力だっただろう。
やはり人形は火に弱かったのね。
でも、俺のほうはファイアーボールの一発ならば、魔法防御と耐火向上を有しているから、どってことはない。
自爆しても平気なのだ。
『ギィ……ギィ……』
『火遊びは、禁止よ……』
まだ動いている人形も居たが、身体に引火した炎に呑まれてバタバタと倒れて行く。
数分後には、すべての人形が燃え尽きて灰になる。
「よし、これでザコの人形どもは始末できただろう」
煤けた顔を脱ぐいながら俺が言った刹那だった。
正面と右の通路から大量の霊気が流れ出て来た。
それも複数だ。
「えっ……?」
『おにーちゃん、遊ぼう』
『私たちと、遊ぼう』
ぎぃあーーーーー!!
二つの通路から、まだまだ複数の人形たちが現れたわ!!
大群で津波のように押し寄せて来るぞ。
「ファイアーボール! ファイアーボール! ファイアーシャード! ファイアーシャード!!」
俺は二つの通路に魔法の火球を撃ち込んだ。
更にファイアーシャードも撃ち込む。
「燃えろ! 燃えろ~!!」
結局ザコ人形を片付けるのには、もう少し時間が掛かってしまった。
自力で撃てるファイアーボールを使いきり、ファイアーシャードもだいぶ使ってしまう。
これではガーディアンドールと戦う際に使える炎系の魔法は、ファイアーボールリング+2から出せるファイアーボール二発と、ファイアーシャードが二発。
あとはファイアーエンチャントウェポンだけになる。
勝てるかな?
一回引き返して、またお風呂に入ってから明日に出直そうかな?
一日過ぎれば魔法もリチャージされるしさ……。
「ほうほう……」
俺はヒルダの案内で地下ダンジョンの入り口前に立っていた。
木製の扉を開けた先には、地下に下って行く石畳の階段が続いている。
その階段の下から乾燥した空気が流れ上がって来ていた。
なんとも嫌な空気である。
『ここから先には我々メイドたちでは進めませんので、中がどうなっているかは分かりません。ただし、この奥には人形たちが入って行ってます……』
「へぇ~」
俺がしゃがんで石畳の階段を見てみれば、階段には埃が溜まっており、その埃には小さな足跡が複数残されていた。
人形が出入りした足跡だろうな。
「人形の数って分かるかい?」
『さあ、分かりません。ですが毎晩のようにこちらから出入りしております。その数は多いとしか言えませんね』
「分かったよ」
俺は立ち上がるとショートソードを抜いた。
ショートソードの先にマジックトーチを掛ける。
「まあ、入って自分で確かめるさ」
『お気を付けてください。アスラン様……』
「じゃあ、行ってきまーす」
俺は呑気に明るく言うと階段を下って行く。
正直、空元気である。
まだ午前中だが、階段の奥はインキ臭くておどろおどろしていた。
石造りのダンジョンはメイドたちが入れないだけあって掃除は行き届いていない。
この先には人形の幽霊が沢山取り憑いていると分かってるのだ。
そりゃあ気が滅入るよね。
でも、この地下ダンジョンは狭いと聞いている。
リトルダンジョンなのだ。
だから探索に何時間も掛からないだろう。
さっさと漁って、さっさとガーディアンドールをぶっ倒して、さっさと地下金庫室からコア水晶をゲットしてクエストを終了させたいな。
そんな弱気で俺が進んでいると、霊体感知スキルにビンビンと気配が引っ掛かって来る。
思わず「妖気だ」っとか言って頭の毛がピーンと立っちゃうかと思うぐらいの反応であった。
沢山居るわ……。
相当量の霊体が居ますわ……。
もうメーターがずっと振り切ってますもの……。
「おっ、部屋だ……」
俺は広い部屋に出た。
部屋には真っ直ぐ進む通路と、右に進む通路がある。
その他には壁に複数の棚があり、みっしりと人形が置かれていた。
様々なフランス人形だ。
大きく高価なフランス人形から、小さく粗末な人形まで、様々な人形が沢山置かれている。
それらの人形一体一体から霊気を感じ取れるが、それらの人形は、まるで目を開けたまま寝ぬっているかのように動かない。
「完璧にこいつらがお化けだよな……」
昨晩廊下で見たのは、これらの一体なのだろうか?
おそらくこいつらも動くんだろうな。
俺は警戒しながら部屋に入った。
飾られている人形の数は百体は越えているだろう。
こんな数に教われたら、流石に怖いかな。
俺は部屋の中央で異次元宝物庫からロングソード+2も引き抜いた。
ショートソードとの二刀流だ。
「どうする?」
俺は誰に言うわけでもなく囁いた。
「俺は脅しても逃げ出さないぞ。俺を追っ払いたければ、力ずくで来な」
すると一体のフランス人形が反応した。
『ギィギィギィギィギィーー』
動いたわ!!
やっぱり動いたわん!!
フランス人形の一体が、首だけを曲げてこっちを見ましたわ。
なんかギィーギィー言ってますがな。
『おにーちゃん、私と遊んでくれるの?』
しゃべったーー!!
おにーちゃんとか呼ばれましたよ!!
こいつら妹系なのか!?
すると反対の壁にあったフランス人形がしゃべりだす。
『駄目よ、おにーちゃん。私と遊んでよ』
今度は正面のフランス人形が話し出した。
『駄目よ駄目。おにーちゃんは僕と遊ぶのよ』
『いいえ、私と遊ぶの』
俺があたふたしていると、フランス人形たちが、どんどんと自分の意見を語り出す。
『違うは、わっちと遊ぶのよ』
『ダーメー、僕と遊ぶって言ってるの』
『いえいえいえ、私とよ』
気が付けば、部屋全体の人形が言い争っていた。
それが奇怪に見えて背筋が震え出す。
『じゃあ、早い者勝ちにしない?』
『それがいいわね』
『そう、肉も魂も、早い者勝ち』
『ちぎって奪ってもいいの?』
『ちぎっていいなら私は耳で遊びたいな』
『僕は目ん玉をくりぬいて遊びたいよ』
『じゃあわっちは金玉を引っこ抜いて遊びたいわ』
なに!?
なに、こいつら何を怖いこと言ってるの!?
正気ですか!?
てか、完全に悪霊じゃんか!?
すると棚に座っていた人形たちが立ち上がる。
こいつら飛び掛かって来るぞ!!
百体を越える数で一斉に飛び掛かって来る気だな!!
『『『『キィーーーーー!!!』』』』
そして、複数の人形たちが同時に飛び掛かって来た。
部屋の四方八方から一斉にだ。
俺は一瞬で百体の人形に捕まれる。
俺を他所から見たら人形の山に埋もれているように見えただろうな。
だが、こんなパターンは想定済みである。
むしろ誘ったと言えよう。
よくさ、ラノベのネタであるよね。
小さなフランス人形の群れに襲われるってネタがさ。
だから対策済みだったんだよ、俺はな。
「ファイアーボール!!」
俺は自分を中心にファイアーボールを撃ち込んだ。
自爆行為だが気にしない。
俺を中心に爆発した爆風が、俺を生き埋めていた人形を飛び散らした。
吹き飛ばされた人形か飛び散り壁に激突して粉砕する。
部屋の中は燃え上がる人形たちでインフェルノ状態だった。
部屋の中が赤く染まっている。
まあ、人形風情ならば十分な火力だっただろう。
やはり人形は火に弱かったのね。
でも、俺のほうはファイアーボールの一発ならば、魔法防御と耐火向上を有しているから、どってことはない。
自爆しても平気なのだ。
『ギィ……ギィ……』
『火遊びは、禁止よ……』
まだ動いている人形も居たが、身体に引火した炎に呑まれてバタバタと倒れて行く。
数分後には、すべての人形が燃え尽きて灰になる。
「よし、これでザコの人形どもは始末できただろう」
煤けた顔を脱ぐいながら俺が言った刹那だった。
正面と右の通路から大量の霊気が流れ出て来た。
それも複数だ。
「えっ……?」
『おにーちゃん、遊ぼう』
『私たちと、遊ぼう』
ぎぃあーーーーー!!
二つの通路から、まだまだ複数の人形たちが現れたわ!!
大群で津波のように押し寄せて来るぞ。
「ファイアーボール! ファイアーボール! ファイアーシャード! ファイアーシャード!!」
俺は二つの通路に魔法の火球を撃ち込んだ。
更にファイアーシャードも撃ち込む。
「燃えろ! 燃えろ~!!」
結局ザコ人形を片付けるのには、もう少し時間が掛かってしまった。
自力で撃てるファイアーボールを使いきり、ファイアーシャードもだいぶ使ってしまう。
これではガーディアンドールと戦う際に使える炎系の魔法は、ファイアーボールリング+2から出せるファイアーボール二発と、ファイアーシャードが二発。
あとはファイアーエンチャントウェポンだけになる。
勝てるかな?
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