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【第七章】魔王城へ旅立ち編
7-31【アスランの失恋】
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俺は次の日に、メトロ・ガイストからメガロ・ガイスト討伐の報酬の120000Gを受け取ると、ワイズマンの屋敷に一部屋借りて、しばし宿泊していた。
今は借りた部屋に転送絨毯を敷いて、ソドムタウンに帰って来ているところだ。
「ボケぇ~~……」
俺はスカル姉さんの空き地で隣の家の壁に寄りかかりながら日陰でダラダラと過ごしていた。
午前中からずっと青い空を眺めている。
そして、俺は小声で呟いた。
「失恋なのだろうか……?」
失恋だろうね。
懐は120000Gでホクホクだが、心が失恋でボロボロである。
「あ~……、悲しいな……。ぐすん……」
まあ、とりあえずレベルアップしたので覚えたスキルアップを報告しておこうか……。
今回の宝物は何も無かったので、本当にスキルアップだけの紹介だ……。
しかも覚えた新スキルは一つだけである。
【マーシャルアーツスキルLv1】
素手系格闘術全般の戦闘技術が向上する。
素手での戦闘技術が全般的に向上したらしい。
今回は素手で殴ったり殴られたりが多かったから覚えたのかな。
ダグラスは女装好きだが殴り合いでは強かったもんな。
ヘッポコ大工にしておくには勿体無いオヤジである。
まあこれで、俺も喧嘩が強くなったってことだろう……。
そして、レベルアップした他のスキルは、前蹴り、廻し蹴り、後ろ廻し蹴り、スリーパーホールドらのスキルが一つずつレベルアップした。
これでモンクにでもクラスチェンジでも出来るのかな。
それよりも……。
「はぁ……」
俺は壁り寄りかかりながら溜め息を溢した。
なんだろう、この心の空白感は……。
心のド真ん中に、ポッカリズッポリパッカリモッチリと、大きな穴が開いた気分だわ……。
これが噂に名高い失恋ってやつですか?
俺は今まで女の子にモテたことがなかった……。
そう、輝ける童貞野郎ですがな……。
何せ彼女が居ないから、告白もしたことがない。
勿論ながらされたこともない。
故に失恋したこともなかった。
そうなのだ、これが初めての失恋なのだ。
しかも相手が人妻だなんて思ってもいなかった。
もしもそのままラブラブで両想いに進んでいたら、それは伝説の不倫状態に突入するところだったんだろう。
「初恋が不倫なんて……」
そんなふしだらな恋愛が俺には耐えられただろうか?
ドロドロとした大人の恋だ……。
そんなシリアスなストーリーなんて俺には無理だろう……。
そう、この恋は結ばれなくて正解だったんだ……。
そう考えれば少しは心の深い生傷は癒えるだろうさ……。
でも、まだ深く抉られた傷跡からは、ドクドクドバドバと血液が噴出しているような気分である。
「はぁ~、恋ってしんどいな……」
俺が失恋に暮れていると、ゴリと全裸のオアイドスがコソコソと何かを話していた。
「アスランさんは、どうしたんですか?」
「なんでも人妻に不倫を申し込んだらしいが、断られたらしいぞ」
「ま~、卑猥~。アスランさんって案外と不潔な願望が多い人なのですね」
畜生、スカル姉さんのヤツめ、しゃべりやがったな。
悲しみのあまりスカル姉さんに愚痴ったのが失敗だったぜ。
あの人は口がペラペラなぐらい薄くて軽いんだな。
体育座りをしている俺は膝の間に顔を埋めて泣いた。
畜生、もっと良い人を見つけてラブイチャストーリーをエンジョイしてやるからな!!
すると──。
「はーい、お前たちー、飯の時間だぞ~」
高々に声を上げたのはスカル姉さんだった。
焚き火に鍋を掛けて作った昼食が準備できたようだ。
ゴリに全裸のオアイドスが器とスプーンを持って駆け寄ると、その回りを白銀の狼三匹が駆け回っていた。
あー、無邪気だな、あいつらはさ……。
「腹へった……」
どうやら失恋してても腹はちゃんと減るらしい。
人間の機能って、正直だな……。
俺も器とスプーンを持ってゴリたちの後ろに並んだ。
「今日の午前中、久々に重症の怪我を負った患者が出てさ、ヒールをふんだんにかけて来たから、儲かった儲かった。だから奮発して牛肉を買って来たんだ。今日の昼食は豪華な牛肉入りスープだぞ、ホームレスども。たぁ~んと、食べな~」
「わーい、やったぜ!!」
「感謝感謝です~」
「「「がるるるるぅ~~」」」
ゴリと全裸のオアイドスが両手を上げて喜んでいた。
その周りを狼たちが無邪気に跳ねている。
しかし俺には、そんな元気は無い。
「ほら、アスランも食べな」
「うい……」
スカル姉さんから牛肉のスープを貰うとテントの前で座って食べた。
「これ、テールスープだな……」
肉の部位の中でも安い部位だ。
たぶん肉代をケチったのだろう。
俺がスープを啜っていると、向かえにスカル姉さんが座った。
「まだ、しょぼくれているのかい、アスラン?」
「あー、もう元気だ。食欲もあるから心配無いぞ……」
嘘である。
まだ泣きたい気分だ……。
食欲も回復していない。
でも、腹は減る。
そこも悲しかった。
「そうは見えないぞ。そんなに人妻と不倫が出来なかったことが、悔しいのか?」
「あー、俺の説明が悪かったのかな……」
昨晩、急に帰って来て、わんわん泣きながらスカル姉さんに話したもんな。
たぶん訳の分からないことを口走っていたんだろうさ。
しゃーないか……。
「アスラン」
「なに、スカル姉さん……」
スカル姉さんが優しく微笑みながら両腕を広げて言った。
その笑みは女神のように優しく輝いている。
「悲しかったら、泣いてもいいんだぞ。私が胸を貸してあげるからさ」
俺はスカル姉さんの胸元を見てから言った。
「ペチャパイに飛び込むほど俺も落ちぶれてないぞ……」
「そうか」
スカル姉さんはニッコリと微笑みながら俺の後ろに回った。
そして背後からそっと身体を寄せて来る。
スカル姉さんの小さな胸が俺の背中に当たっていた。
なんだか人の優しい温もりを感じる。
それからスカル姉さんが俺の耳元で囁くように言った。
「ゴー・トゥー・ヘル!!」
殺気っ!!!
スカル姉さんは背後から俺を羽交い締めに抱き寄せると、力任せに持ち上げた。
凄い力である。
俺の身体が軽々と持ち上げられた。
「ヒィィイイイイ!!」
「死ねーー、糞ガキーーー!!」
ジャーマンスープレックスだった。
俺は脳天から逆さまに投げられていた。
凄いスピードで世界が逆転する。
そして、空き地の土の上に頭を打ち付けると意識を失う。
その後に聞かされた。
スカル姉さんが冒険者だったころの必殺技がジャーマンスープレックスだったとか──。
とんでもないヒーラーだな……。
なんでもジャーマンスープレックスだけで、コボルトの集落を壊滅させたことが有るとか……、無いとか……。
もしも、その話が本当ならば、世の中にはとんでもない冒険者が存在するんだなって、俺は思った。
そして、やはり女は侮れん……。
【つづく】
■名前■
【アスラン】
【レベル22】
■スキル■
【ハクスラスキル】
鍛えれば無限にレベルアップする能力と、わんさかとマジックアイテムを掘れる能力
【アイテム鑑定】
通常アイテムの鑑定が出来るようになり、アイテムの名前や使い方が分かるようになる。マジックアイテムの鑑定も出来るが、本人とのレベル差が開いていると鑑定出来ない。
【魔力感知スキル】
スキルを発動してから数秒間、自分から半径3メートル以内にある魔力を黙視で確認できる。
【モンスターネーム判定スキル】
モンスターのネームが分かるようになる。
【ロングソードスキルLv3】
長剣の戦闘力が上がる。
【ショートソードスキルLv4】
短剣の戦闘力が上がる。
【ツーハンドウェポンスキルLv1】
二刀流の武器戦闘技術が向上する。
【アイアンメイススキルLv2】
金槌器系武器の戦闘技術が向上する。
【クラブスキルLv2】
棍棒での戦闘力が上がる。
【バトルアックススキルLv2】
戦斧の戦闘力が向上する。
【ハンドアックススキルLv1】
手斧の戦闘力が上がる。
【ハンドアックス投擲スキルLv1】
手斧を投擲した際の命中率と威力が上がる。
【ショートスピアスキルLv1】
手槍系武器の戦闘技術が向上する。
【ダガー投擲スキルLv2】
短刀を投擲した際の命中率と威力が上がる。
【ショートボウスキルLv3】
小型弓の戦闘力が上がる。
【ロングボウスキルLv1】
大型弓系武器の戦闘技術が向上する。
【マーシャルアーツスキルLv1】
素手系格闘術全般の戦闘技術が向上する。
【ラリアットスキルLv1】
ラリアットでの威力と命中率が上がる。
【ドロップキックスキルLv1】
ドロップキックでの威力と命中率が上がる。
【前蹴りスキルLv3】
前蹴りの威力と命中率が上がる。
【廻し蹴りLv3】
廻し蹴りの威力と命中率が向上する。
【後ろ廻し蹴りLv2】
後ろ廻し蹴りの威力と命中率が向上する。
【マウントポジションLv1】
倒れた相手の上に乗っかり有利な攻撃ポジションを築く。
【スリーパーホールドスキルLv2】
このスキルで相手を絞め落とすことが容易くなる。
【バックスタブスキルLv4】
背後から不意打ちの成功率が上がる。
【忍び足Lv3】
足音がスキルレベル×10秒間消える。クールタイム五分。
【気配消しLv4】
気配を消しながら行動が出来る。
【潜伏スキルLv4】
物陰に潜伏して身を隠せる確率が上がる。
【尾行スキルLv2】
対象者に気が付かれずに尾行か出来る確率が上がる。
【トラップサーチスキルLv2】
トラップを感知して見付けやすくなる。解除できるわけではない。
【クライムウォールLv1】
岩場などをよじ登る技術が向上する。
【スライディングスキルLv1】
スライディングの距離が1.25倍される。
【パワーマスタリースキルLv1】
筋力が向上する。
【フットワークスキルLv1】
巧みなフットワークで回避率が向上する。
【マラソンコストダウンLv3】
長距離を走っている間の体力消費が軽減される。
【ノットランLv2】
走る速力が向上する。
【御者スキルLv1】
荷馬車の操作ができるようになる。
【乗馬スキルLv1】
乗馬の技術が向上する。
【荒縄拘束スキルLv1】
荒縄で相手を手際良く拘束できるようになる。
【薬物鑑定スキル】
薬草やポーションの鑑定ができるようになり、効能まで分かる。
【痛覚耐性スキルLv2】
痛みによる我慢態勢が向上する。
【霊体感知スキルLv2】
パッシブで霊体を感知する確率が向上する。
【バーサーカースイッチLv2】
ON/OFFが出来るスキル。効果中は冷静な判断が失われるが、戦闘技術やステータス値全般が1.25倍に向上する。
【インプルーブピンチスキルLv2】
生命力が残り一割を切ると発動する。発動中はすべての運動能力が約三倍まで向上する。
【ウェポンスマッシュスキルLv4】
すべての武器で強打力と攻撃速度が1.25倍された一撃を放てるようになる。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【ヘルムクラッシャーLv4】
すべての武器で、兜割り限定の縦振り強打を放つ。それは攻撃力が1.5倍された一撃である。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【ダッシュクラッシャーLv1】
すべての武器で、3メートルダッシュ後に強打を放つ。それは攻撃力が2倍された一撃になる。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【スマッシュアローLv3】
すべての弓矢系武器で強打力が1.25倍された一撃を放てるようになる。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
■魔法■
【魔法マジックトーチLv5】
何かの先端を対象に光のオーブを召喚する魔法。それは無生物であり棒状の先でなければならない。一日に魔法のレベル分だけ召還出来て、5時間継続する。
【魔法キャッチファイアーLv1】
指先に小さな炎をつける。一日にレベル分だけの回数使える。
【魔法スターライトLv1】
術者のみ夜目が効くようになるが、夜空に星が瞬いている時の野外のみでの効果である。効果時間6時間。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
【魔法インセクトニュースLv1】
些細な一日の予言を、分かり難いが知らせてくれる。一日に一回のみ使える。
【魔法マジックアローLv4】
攻撃力は小。光属性。射程距離15メートルの飛翔体魔法。一日に撃てる回数は、魔法レベル分だけ撃てる。
【魔法ファイヤーシャードLv3】
攻撃力は小。火属性。射程距離10メートルの飛翔体魔法。回数は魔法レベル分だけ撃てる。
【魔法マジックプレスLv1】
攻撃力は中。重力属性。射程距離5メートルの魔法。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【魔法ライトニングボルトLv2】
攻撃力は中。雷属性。射程距離10メートルの飛翔体魔法。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【魔法セルフヒールLv3】
術者本人のみの傷を小回復させる。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
【魔法ピュアヒールLv2】
傷に接触しながら仕様すると小回復させる。他人にも仕様出来る。一日に仕様出来る回数は、魔法レベル分だけ使用可能。
【魔法イリュージョンデコイLv1】
術者の姿を幻影で写し出す。デコイは簡単な動作ならば移動も出来る。攻撃などを受けると消えてしまう。一日に魔法のレベル分回数だけ召還出来て、消えるまで5時間継続する。
【魔法ファイアーエンチャントウェポンLv1】
武器に火属性の効果を与える。効果時間は5分。一日に使用できる回数は、魔法レベル分だけ使用可能。
【魔法フォーカスアイLv1】
物理攻撃命中率が向上する。効果時間30分。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
【魔法ディフェンスアーマーLv1】
防具の強度を向上させる。効果時間30分。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
【魔法ディフェンスシールドLv1】
盾の強度の向上する。効果時間30分。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【魔法オーバーランLv2】
一分間、レベル回数分だけ、走るスピードがアップする。
【魔法サモンインプLv1】
小悪魔インプを召喚して、簡単な指示を与えることができる。召還時間3時間。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
【魔法サモンキャットLv1】
可愛い猫を一日にレベル数だけの回数分使い魔として召喚できる。召還時間12時間。好きなだけ愛でれば良い。
【魔法スピリットトークLv1】
術者が普段は見えない霊体を呼び出して会話が可能になる。ただし夜や暗い場所のみでの効果。
■マジックアイテム■
【ドラゴンルビーの指輪+3】
異次元宝物庫が使える。
【ショートソード+1】
攻撃力が向上する。
【ショートソード+1】
この武器に魔法サンダーエンチャントウェポンが使える。武器に雷属性の効果を与える。効果時間は5分。回数は一日一回。
【バトルアックス+1】
装備者のみ、この斧の重量軽減効果。
【ゴールドロングソード+3】
ロングソードスキルが向上する。攻撃力が向上する。魔法の耐久が向上する。
【ロングソード+2】
攻撃速度が向上する。アンデッドにダメージ特効。
【ロングソード+2】
攻撃力が小向上する。攻撃速度が向上する。
【マジックメイス+1】
クラッシュウェーブが一回使える。
【ロングボウ+1】
攻撃力が向上する。
【パワーメイス+2】
所有者の腕力が小向上する。命中率が向上する。
【ダガー+1】
投擲時の命中率が向上する。
【ダガー+1】
一日一回、ライトの魔法で三時間ほど輝く。
【エクスフロージョンスタッフ+2】
爆発系魔法の範囲が広がる。爆発系魔法の破壊力が向上する。
【シルバーウルフシールド+2】
シルバーウルフ三体を一日一回召喚できる。防御率が向上する。
【バックラー+1】
魔法耐久が向上する。
【レザーアーマー+2】
強度が向上する。耐冷気が向上する。
【プレートメイルの左腕+3】
耐火が向上する。魔法耐久が向上する。体術が向上する。
【ディフェンスガントレット+2】
防御率が向上する。腕力が向上する。
【プレートブーツ+2】
走る速さが向上する。防御率が向上する。
【ウィザードローブ+3】
耐火が向上する。耐冷気が向上する。魔法耐久が向上する。
【ディフェンスリング+1】
防御率が向上する。
【パワーブレスレット+1】
腕力が向上する。
【パワーブレスレット+1】
腕力が向上する。
【レジストリング+1】
魔法の抵抗率が向上する。
【スピードリング+1】
体術が向上する。
【ファイヤーボールリング+2】
ファイヤーボールをニ発撃てる。
【シルバークラウン+2】
マジックイレイザーが一日に二発撃てる。
【シルバーネックレス+2】
矢の直撃を二回だけ避ける。
【メイジネックレス+2】
魔法耐久が小向上する。魔法の抵抗率が向上する。
【クリスタルの破片+1】
病気抵抗力が向上する。
【白銀のチャイナドレス+3】
魔法の耐久が大向上する。魔法の抵抗力が大向上する。幻影魔法が向上する。
【金馬のトロフィー+1】
疲れ知らずの鍛えられた黒馬を召喚できる。一日に何度でも召喚できるが、同時に一頭だけの召還になる。
【木馬の置物+1】
一日に一回、五時間の間、木馬が輝く。
【魔法の水筒+1】
水を入れて暫くたつとワインに変わる。
【占いの水晶+1】
占いの成功率が向上する。
今は借りた部屋に転送絨毯を敷いて、ソドムタウンに帰って来ているところだ。
「ボケぇ~~……」
俺はスカル姉さんの空き地で隣の家の壁に寄りかかりながら日陰でダラダラと過ごしていた。
午前中からずっと青い空を眺めている。
そして、俺は小声で呟いた。
「失恋なのだろうか……?」
失恋だろうね。
懐は120000Gでホクホクだが、心が失恋でボロボロである。
「あ~……、悲しいな……。ぐすん……」
まあ、とりあえずレベルアップしたので覚えたスキルアップを報告しておこうか……。
今回の宝物は何も無かったので、本当にスキルアップだけの紹介だ……。
しかも覚えた新スキルは一つだけである。
【マーシャルアーツスキルLv1】
素手系格闘術全般の戦闘技術が向上する。
素手での戦闘技術が全般的に向上したらしい。
今回は素手で殴ったり殴られたりが多かったから覚えたのかな。
ダグラスは女装好きだが殴り合いでは強かったもんな。
ヘッポコ大工にしておくには勿体無いオヤジである。
まあこれで、俺も喧嘩が強くなったってことだろう……。
そして、レベルアップした他のスキルは、前蹴り、廻し蹴り、後ろ廻し蹴り、スリーパーホールドらのスキルが一つずつレベルアップした。
これでモンクにでもクラスチェンジでも出来るのかな。
それよりも……。
「はぁ……」
俺は壁り寄りかかりながら溜め息を溢した。
なんだろう、この心の空白感は……。
心のド真ん中に、ポッカリズッポリパッカリモッチリと、大きな穴が開いた気分だわ……。
これが噂に名高い失恋ってやつですか?
俺は今まで女の子にモテたことがなかった……。
そう、輝ける童貞野郎ですがな……。
何せ彼女が居ないから、告白もしたことがない。
勿論ながらされたこともない。
故に失恋したこともなかった。
そうなのだ、これが初めての失恋なのだ。
しかも相手が人妻だなんて思ってもいなかった。
もしもそのままラブラブで両想いに進んでいたら、それは伝説の不倫状態に突入するところだったんだろう。
「初恋が不倫なんて……」
そんなふしだらな恋愛が俺には耐えられただろうか?
ドロドロとした大人の恋だ……。
そんなシリアスなストーリーなんて俺には無理だろう……。
そう、この恋は結ばれなくて正解だったんだ……。
そう考えれば少しは心の深い生傷は癒えるだろうさ……。
でも、まだ深く抉られた傷跡からは、ドクドクドバドバと血液が噴出しているような気分である。
「はぁ~、恋ってしんどいな……」
俺が失恋に暮れていると、ゴリと全裸のオアイドスがコソコソと何かを話していた。
「アスランさんは、どうしたんですか?」
「なんでも人妻に不倫を申し込んだらしいが、断られたらしいぞ」
「ま~、卑猥~。アスランさんって案外と不潔な願望が多い人なのですね」
畜生、スカル姉さんのヤツめ、しゃべりやがったな。
悲しみのあまりスカル姉さんに愚痴ったのが失敗だったぜ。
あの人は口がペラペラなぐらい薄くて軽いんだな。
体育座りをしている俺は膝の間に顔を埋めて泣いた。
畜生、もっと良い人を見つけてラブイチャストーリーをエンジョイしてやるからな!!
すると──。
「はーい、お前たちー、飯の時間だぞ~」
高々に声を上げたのはスカル姉さんだった。
焚き火に鍋を掛けて作った昼食が準備できたようだ。
ゴリに全裸のオアイドスが器とスプーンを持って駆け寄ると、その回りを白銀の狼三匹が駆け回っていた。
あー、無邪気だな、あいつらはさ……。
「腹へった……」
どうやら失恋してても腹はちゃんと減るらしい。
人間の機能って、正直だな……。
俺も器とスプーンを持ってゴリたちの後ろに並んだ。
「今日の午前中、久々に重症の怪我を負った患者が出てさ、ヒールをふんだんにかけて来たから、儲かった儲かった。だから奮発して牛肉を買って来たんだ。今日の昼食は豪華な牛肉入りスープだぞ、ホームレスども。たぁ~んと、食べな~」
「わーい、やったぜ!!」
「感謝感謝です~」
「「「がるるるるぅ~~」」」
ゴリと全裸のオアイドスが両手を上げて喜んでいた。
その周りを狼たちが無邪気に跳ねている。
しかし俺には、そんな元気は無い。
「ほら、アスランも食べな」
「うい……」
スカル姉さんから牛肉のスープを貰うとテントの前で座って食べた。
「これ、テールスープだな……」
肉の部位の中でも安い部位だ。
たぶん肉代をケチったのだろう。
俺がスープを啜っていると、向かえにスカル姉さんが座った。
「まだ、しょぼくれているのかい、アスラン?」
「あー、もう元気だ。食欲もあるから心配無いぞ……」
嘘である。
まだ泣きたい気分だ……。
食欲も回復していない。
でも、腹は減る。
そこも悲しかった。
「そうは見えないぞ。そんなに人妻と不倫が出来なかったことが、悔しいのか?」
「あー、俺の説明が悪かったのかな……」
昨晩、急に帰って来て、わんわん泣きながらスカル姉さんに話したもんな。
たぶん訳の分からないことを口走っていたんだろうさ。
しゃーないか……。
「アスラン」
「なに、スカル姉さん……」
スカル姉さんが優しく微笑みながら両腕を広げて言った。
その笑みは女神のように優しく輝いている。
「悲しかったら、泣いてもいいんだぞ。私が胸を貸してあげるからさ」
俺はスカル姉さんの胸元を見てから言った。
「ペチャパイに飛び込むほど俺も落ちぶれてないぞ……」
「そうか」
スカル姉さんはニッコリと微笑みながら俺の後ろに回った。
そして背後からそっと身体を寄せて来る。
スカル姉さんの小さな胸が俺の背中に当たっていた。
なんだか人の優しい温もりを感じる。
それからスカル姉さんが俺の耳元で囁くように言った。
「ゴー・トゥー・ヘル!!」
殺気っ!!!
スカル姉さんは背後から俺を羽交い締めに抱き寄せると、力任せに持ち上げた。
凄い力である。
俺の身体が軽々と持ち上げられた。
「ヒィィイイイイ!!」
「死ねーー、糞ガキーーー!!」
ジャーマンスープレックスだった。
俺は脳天から逆さまに投げられていた。
凄いスピードで世界が逆転する。
そして、空き地の土の上に頭を打ち付けると意識を失う。
その後に聞かされた。
スカル姉さんが冒険者だったころの必殺技がジャーマンスープレックスだったとか──。
とんでもないヒーラーだな……。
なんでもジャーマンスープレックスだけで、コボルトの集落を壊滅させたことが有るとか……、無いとか……。
もしも、その話が本当ならば、世の中にはとんでもない冒険者が存在するんだなって、俺は思った。
そして、やはり女は侮れん……。
【つづく】
■名前■
【アスラン】
【レベル22】
■スキル■
【ハクスラスキル】
鍛えれば無限にレベルアップする能力と、わんさかとマジックアイテムを掘れる能力
【アイテム鑑定】
通常アイテムの鑑定が出来るようになり、アイテムの名前や使い方が分かるようになる。マジックアイテムの鑑定も出来るが、本人とのレベル差が開いていると鑑定出来ない。
【魔力感知スキル】
スキルを発動してから数秒間、自分から半径3メートル以内にある魔力を黙視で確認できる。
【モンスターネーム判定スキル】
モンスターのネームが分かるようになる。
【ロングソードスキルLv3】
長剣の戦闘力が上がる。
【ショートソードスキルLv4】
短剣の戦闘力が上がる。
【ツーハンドウェポンスキルLv1】
二刀流の武器戦闘技術が向上する。
【アイアンメイススキルLv2】
金槌器系武器の戦闘技術が向上する。
【クラブスキルLv2】
棍棒での戦闘力が上がる。
【バトルアックススキルLv2】
戦斧の戦闘力が向上する。
【ハンドアックススキルLv1】
手斧の戦闘力が上がる。
【ハンドアックス投擲スキルLv1】
手斧を投擲した際の命中率と威力が上がる。
【ショートスピアスキルLv1】
手槍系武器の戦闘技術が向上する。
【ダガー投擲スキルLv2】
短刀を投擲した際の命中率と威力が上がる。
【ショートボウスキルLv3】
小型弓の戦闘力が上がる。
【ロングボウスキルLv1】
大型弓系武器の戦闘技術が向上する。
【マーシャルアーツスキルLv1】
素手系格闘術全般の戦闘技術が向上する。
【ラリアットスキルLv1】
ラリアットでの威力と命中率が上がる。
【ドロップキックスキルLv1】
ドロップキックでの威力と命中率が上がる。
【前蹴りスキルLv3】
前蹴りの威力と命中率が上がる。
【廻し蹴りLv3】
廻し蹴りの威力と命中率が向上する。
【後ろ廻し蹴りLv2】
後ろ廻し蹴りの威力と命中率が向上する。
【マウントポジションLv1】
倒れた相手の上に乗っかり有利な攻撃ポジションを築く。
【スリーパーホールドスキルLv2】
このスキルで相手を絞め落とすことが容易くなる。
【バックスタブスキルLv4】
背後から不意打ちの成功率が上がる。
【忍び足Lv3】
足音がスキルレベル×10秒間消える。クールタイム五分。
【気配消しLv4】
気配を消しながら行動が出来る。
【潜伏スキルLv4】
物陰に潜伏して身を隠せる確率が上がる。
【尾行スキルLv2】
対象者に気が付かれずに尾行か出来る確率が上がる。
【トラップサーチスキルLv2】
トラップを感知して見付けやすくなる。解除できるわけではない。
【クライムウォールLv1】
岩場などをよじ登る技術が向上する。
【スライディングスキルLv1】
スライディングの距離が1.25倍される。
【パワーマスタリースキルLv1】
筋力が向上する。
【フットワークスキルLv1】
巧みなフットワークで回避率が向上する。
【マラソンコストダウンLv3】
長距離を走っている間の体力消費が軽減される。
【ノットランLv2】
走る速力が向上する。
【御者スキルLv1】
荷馬車の操作ができるようになる。
【乗馬スキルLv1】
乗馬の技術が向上する。
【荒縄拘束スキルLv1】
荒縄で相手を手際良く拘束できるようになる。
【薬物鑑定スキル】
薬草やポーションの鑑定ができるようになり、効能まで分かる。
【痛覚耐性スキルLv2】
痛みによる我慢態勢が向上する。
【霊体感知スキルLv2】
パッシブで霊体を感知する確率が向上する。
【バーサーカースイッチLv2】
ON/OFFが出来るスキル。効果中は冷静な判断が失われるが、戦闘技術やステータス値全般が1.25倍に向上する。
【インプルーブピンチスキルLv2】
生命力が残り一割を切ると発動する。発動中はすべての運動能力が約三倍まで向上する。
【ウェポンスマッシュスキルLv4】
すべての武器で強打力と攻撃速度が1.25倍された一撃を放てるようになる。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【ヘルムクラッシャーLv4】
すべての武器で、兜割り限定の縦振り強打を放つ。それは攻撃力が1.5倍された一撃である。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【ダッシュクラッシャーLv1】
すべての武器で、3メートルダッシュ後に強打を放つ。それは攻撃力が2倍された一撃になる。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【スマッシュアローLv3】
すべての弓矢系武器で強打力が1.25倍された一撃を放てるようになる。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
■魔法■
【魔法マジックトーチLv5】
何かの先端を対象に光のオーブを召喚する魔法。それは無生物であり棒状の先でなければならない。一日に魔法のレベル分だけ召還出来て、5時間継続する。
【魔法キャッチファイアーLv1】
指先に小さな炎をつける。一日にレベル分だけの回数使える。
【魔法スターライトLv1】
術者のみ夜目が効くようになるが、夜空に星が瞬いている時の野外のみでの効果である。効果時間6時間。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
【魔法インセクトニュースLv1】
些細な一日の予言を、分かり難いが知らせてくれる。一日に一回のみ使える。
【魔法マジックアローLv4】
攻撃力は小。光属性。射程距離15メートルの飛翔体魔法。一日に撃てる回数は、魔法レベル分だけ撃てる。
【魔法ファイヤーシャードLv3】
攻撃力は小。火属性。射程距離10メートルの飛翔体魔法。回数は魔法レベル分だけ撃てる。
【魔法マジックプレスLv1】
攻撃力は中。重力属性。射程距離5メートルの魔法。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【魔法ライトニングボルトLv2】
攻撃力は中。雷属性。射程距離10メートルの飛翔体魔法。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【魔法セルフヒールLv3】
術者本人のみの傷を小回復させる。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
【魔法ピュアヒールLv2】
傷に接触しながら仕様すると小回復させる。他人にも仕様出来る。一日に仕様出来る回数は、魔法レベル分だけ使用可能。
【魔法イリュージョンデコイLv1】
術者の姿を幻影で写し出す。デコイは簡単な動作ならば移動も出来る。攻撃などを受けると消えてしまう。一日に魔法のレベル分回数だけ召還出来て、消えるまで5時間継続する。
【魔法ファイアーエンチャントウェポンLv1】
武器に火属性の効果を与える。効果時間は5分。一日に使用できる回数は、魔法レベル分だけ使用可能。
【魔法フォーカスアイLv1】
物理攻撃命中率が向上する。効果時間30分。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
【魔法ディフェンスアーマーLv1】
防具の強度を向上させる。効果時間30分。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
【魔法ディフェンスシールドLv1】
盾の強度の向上する。効果時間30分。一日に撃てる回数は、スキルレベル分だけ撃てる。
【魔法オーバーランLv2】
一分間、レベル回数分だけ、走るスピードがアップする。
【魔法サモンインプLv1】
小悪魔インプを召喚して、簡単な指示を与えることができる。召還時間3時間。一日に魔法レベル分だけの回数使える。
【魔法サモンキャットLv1】
可愛い猫を一日にレベル数だけの回数分使い魔として召喚できる。召還時間12時間。好きなだけ愛でれば良い。
【魔法スピリットトークLv1】
術者が普段は見えない霊体を呼び出して会話が可能になる。ただし夜や暗い場所のみでの効果。
■マジックアイテム■
【ドラゴンルビーの指輪+3】
異次元宝物庫が使える。
【ショートソード+1】
攻撃力が向上する。
【ショートソード+1】
この武器に魔法サンダーエンチャントウェポンが使える。武器に雷属性の効果を与える。効果時間は5分。回数は一日一回。
【バトルアックス+1】
装備者のみ、この斧の重量軽減効果。
【ゴールドロングソード+3】
ロングソードスキルが向上する。攻撃力が向上する。魔法の耐久が向上する。
【ロングソード+2】
攻撃速度が向上する。アンデッドにダメージ特効。
【ロングソード+2】
攻撃力が小向上する。攻撃速度が向上する。
【マジックメイス+1】
クラッシュウェーブが一回使える。
【ロングボウ+1】
攻撃力が向上する。
【パワーメイス+2】
所有者の腕力が小向上する。命中率が向上する。
【ダガー+1】
投擲時の命中率が向上する。
【ダガー+1】
一日一回、ライトの魔法で三時間ほど輝く。
【エクスフロージョンスタッフ+2】
爆発系魔法の範囲が広がる。爆発系魔法の破壊力が向上する。
【シルバーウルフシールド+2】
シルバーウルフ三体を一日一回召喚できる。防御率が向上する。
【バックラー+1】
魔法耐久が向上する。
【レザーアーマー+2】
強度が向上する。耐冷気が向上する。
【プレートメイルの左腕+3】
耐火が向上する。魔法耐久が向上する。体術が向上する。
【ディフェンスガントレット+2】
防御率が向上する。腕力が向上する。
【プレートブーツ+2】
走る速さが向上する。防御率が向上する。
【ウィザードローブ+3】
耐火が向上する。耐冷気が向上する。魔法耐久が向上する。
【ディフェンスリング+1】
防御率が向上する。
【パワーブレスレット+1】
腕力が向上する。
【パワーブレスレット+1】
腕力が向上する。
【レジストリング+1】
魔法の抵抗率が向上する。
【スピードリング+1】
体術が向上する。
【ファイヤーボールリング+2】
ファイヤーボールをニ発撃てる。
【シルバークラウン+2】
マジックイレイザーが一日に二発撃てる。
【シルバーネックレス+2】
矢の直撃を二回だけ避ける。
【メイジネックレス+2】
魔法耐久が小向上する。魔法の抵抗率が向上する。
【クリスタルの破片+1】
病気抵抗力が向上する。
【白銀のチャイナドレス+3】
魔法の耐久が大向上する。魔法の抵抗力が大向上する。幻影魔法が向上する。
【金馬のトロフィー+1】
疲れ知らずの鍛えられた黒馬を召喚できる。一日に何度でも召喚できるが、同時に一頭だけの召還になる。
【木馬の置物+1】
一日に一回、五時間の間、木馬が輝く。
【魔法の水筒+1】
水を入れて暫くたつとワインに変わる。
【占いの水晶+1】
占いの成功率が向上する。
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