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【第七章】魔王城へ旅立ち編
7-16【スダンの町】
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さて、スカル姉さんたちとも別れは済ましたし、ギルガメッシュにも魔王城の権利を取るお願いは済ました。
最低限の下準備は上々だろう。
冒険者ギルドを出た俺はトボトボと歩いてソドムタウンのゲートを目指す。
旅の身支度も終わってあとは町を出発するのみだ。
また、この町を離れるのか……。
まあ、転送絨毯でいつでも帰ってこれるのだ。
だから寂しくもなんともないんだからね。
そんなに深く考えることはないだろう。
それよりもだ。
残して行く知り合いの三人よりも、狼たち三匹のほうが心配だな。
白銀の狼たち──。
あいつら三匹は、けっこう従順だ。
だから、なかなか可愛いヤツらだ。
ペットとしては百点満点である。
でも、あいつらは死ぬまで消えないのかな?
マジックアイテムの解説には、こうとしか書かれていなかった。
【シルバーウルフシールド+2】
シルバーウルフ三体を一日一回召喚できる。防御率が向上する。
この説明だけでは、よく分からないことが多い。
説明不足だと思うんだよね。
開発の手抜きかな?
あの三匹のためにも、もう少し研究しないとならないのかな。
あいつら三匹が、たまたま召喚された魔法の生命体だとは思えない。
もしかして雪が降る大地から魔法の盾の力で、無理矢理にも糞暑い土地に連れて来られただけかも知れない。
そうなるとペット誘拐とほとんど代わらんじゃあないか……。
いや、国際的な密輸レベルだぞ。
あいつらも行きなり知らない土地に連れてこられて大変な思いをしているのかも知れんな~。
可愛そうかも知れない。
しかもあいつらは氷属性っぽいから、この辺の気候には合わないと思うんだよね。
環境的にも厳しいかも知れん。
もしも今後も俺の手元で飼うなら、もっと涼しい気候のところで飼ってやりたいな。
そのほうがあいつらも暮らしやすいだろう。
そんなことを考えながら俺が歩いていると、人混みの中に木箱を抱えたスバルちゃんを見掛ける。
重そうな木箱を抱えるスバルちゃんは宅配中なのか、人混みに紛れながら歩いていた。
俺は何気なく駆け寄ると、スバルちゃんの腕から木箱を奪い取る。
「きゃっ! 泥棒!!」
「泥棒じゃあねえよ、俺だよ!!」
「あっ、アスランさん!!」
「重たそうだから、持ってやるよ」
「あ、ありがとうございます……」
どうやらスバルちゃんは配達中だったらしい。
この荷物を魔法使いギルドに届ける途中らしいのだ。
ちなみに中身は、複数のポーションだとか。
「大変だね、スバルちゃんも。こんな重たい荷物を配達しないとならないなんてさ」
「はい、私はまだお店を儲けてないですからね。配達をしてお金を稼がないと、お店も持てないんですよ」
「お店を出すのに、けっこうお金がかかるのかい?」
「できるだけ、いい場所にお店を出したいですからね。でも、大通りは、ほとんど空き家になるのを待っている状態ですよ。だから倍率は高いんですけどね」
「へぇ~、そうなんだ~」
俺が魔王城を占拠して村を作ったら、スバルちゃんも来てくれるかな?
まあ、魔王城を占拠できたら訊いてみるか。
一緒に魔王城で暮らさないかってさ。
それよりも何よりもだ。
まずは、魔王城の占拠が先だろう。
そんなこんなて俺とスバルちゃんは、何気ない会話をしながら魔法使いギルドに到着した。
「じゃあね~。俺は行くからさ~」
「はい、ありがとうございました。では、また~」
俺はスバルちゃんに荷物を渡すと、手を振って別れる。
スバルちゃんは、明るい笑顔だった。
よし、今度こそ町を出るぞ。
そして俺は、防壁を出たところで金馬のトロフィーからアキレスを出して股がった。
それを見ていた門番の兵士が唖然としている。
「カッコイイだろ?」
「あ、ああ……」
俺は門番にウインクを飛ばしてからアキレスを走らせた。
最近、自信が付いてきたのか、貴重なマジックアイテムを隠さなくてもいいんじゃあないかと思い始めている。
黄金剣のセルバンテスとエクスフロイダー・プロミスに勝利したのだ。
もう、大概の冒険者には負けないだろう。
かつての強者に勝利したことで、だいぶ自信が付いたのだ。
俺はパカラパカラっとアキレスを走らせながら、最初の目的地であるスダンの町を目指した。
スダンは農村地域の小さな町で、人口500人程度である。
主な収入源は、ソドムタウンに家畜の肉やミルクを下ろして稼いでいるらしい。
あと、ソドムタウンとゴモラタウンの間にある町なので、中継地点として宿屋も繁盛しているとか。
そして、俺がスダンの町に到着したのは夜だった。
もう完全に日は落ちている。
町の路地は静まり返り、人影すら見られない。
夜のスダンは静かである。
ソドムタウンやゴモラタウンとは、まったく違っていた。
娼婦の姿は見られないし、田舎の空気感だ。
「腹が減ったな~」
スバルちゃんに付き合ったのが誤算と変わって、到着が遅くなってしまった。
あれがなければ、もっと早くスダンの町に到着していただろう。
まあ、俺だって可愛い子とたまにはおしゃべりしたかったのだ。
スバルちゃんは可愛いし素直で良い子だ。
あれで悪臭を放たなければ完璧なヒロインになれたはずなのが残念である。
まあ、最近完成した体臭を消す薬が効いている間はセーフなんだけれどね。
それが命の救いである。
しゃあないよね~、人間ならばいろいろあるさ……。
「さて、宿屋でも探すか。確か──」
そして俺は、以前ゴモラタウンに向かったさいに泊まった宿屋を目指した。
やはり少しでも馴れた宿屋のほうがいいからな。
「お、あったあった」
俺は目的の宿屋の前に到着すると、アキレスをトロフィーに戻してから、店の看板を見上げた。
「淡白な賢者亭……」
うむ、何度見ても思うが、店の親父は淡白でも賢者にも感じられない。
店の親父は陽気な飲んだくれだった。
店の看板に偽りありだな。
そんなことよりも、一階の酒場からはランプの明かりと一緒にリュートの音色が聴こえて来ていた。
優雅だが、なんとも眠たそうな音色だった。
そのせいか、まだ賑やかな時間帯の酒場は静まり返っている。
前回来たときは、もっと騒がしかったから、これはこれで良しだと思った。
俺は酒を飲まないから、夜は静かに眠りたい派なんだよね~。
それでも、この静けさには違和感がある。
静か過ぎるのだ。
俺は不思議そうに店内に入った。
「あれれ~?」
俺が店内に入ると可笑しな光景が広がっていた。
店内に居る客の全員が、酔い潰れたかのように、テーブルに顔を押し付けながら眠って居る。
グーガーグーガーと高い鼾を奏でてているオヤジも居やがった。
全員酔い潰れたのかと思ったが、いつも陽気な店の店主から、ウエイトレスの娘さんまで床に倒れ込んで眠っていた。
「これは、異常じゃあね?」
明らかに異常である。
「集団睡眠だな……」
俺は声を出しながら店内を見渡した。
すると一人だけ眠っていない人物が居た。
そいつは暖炉の前で、椅子に腰掛けながらリュートを弾いてやがる。
こいつだけが起きているのだ。
しかも一人でリュートを引いてやがる。
リュートの腕前は程々。
黒髪の長いキザな男だった。
刺繍が鮮やかな緑のローブを纏っている。
何より怪しいのは、視界を隠すように両目を黒い布で縛っているのだ。
「盲目の吟遊詩人か?」
どうやら男は目が不自由のようだ。
だが、その怪しさがなんだかカッコイイな……。
糞、色男は気に食わねえな~。
少しでもカッコイイと思った俺が情けないぞ。
俺は眠る客たちを見て回ると、リュートを弾く男に話し掛けた。
「これは、あんたの仕業かい?」
「っ!」
目隠しをした男は、ハッとした感じで顎を上げた。
「私の睡眠リュートが効かないのか!?」
睡眠効果がある音楽かよ。
「俺は魔法の抵抗力が、スゲー強いもんでな」
俺はにんまりと笑って威嚇していたが、男には見えてないのだろう。
俺は、それに気付いてなかった。
気取って損したわ……。
最低限の下準備は上々だろう。
冒険者ギルドを出た俺はトボトボと歩いてソドムタウンのゲートを目指す。
旅の身支度も終わってあとは町を出発するのみだ。
また、この町を離れるのか……。
まあ、転送絨毯でいつでも帰ってこれるのだ。
だから寂しくもなんともないんだからね。
そんなに深く考えることはないだろう。
それよりもだ。
残して行く知り合いの三人よりも、狼たち三匹のほうが心配だな。
白銀の狼たち──。
あいつら三匹は、けっこう従順だ。
だから、なかなか可愛いヤツらだ。
ペットとしては百点満点である。
でも、あいつらは死ぬまで消えないのかな?
マジックアイテムの解説には、こうとしか書かれていなかった。
【シルバーウルフシールド+2】
シルバーウルフ三体を一日一回召喚できる。防御率が向上する。
この説明だけでは、よく分からないことが多い。
説明不足だと思うんだよね。
開発の手抜きかな?
あの三匹のためにも、もう少し研究しないとならないのかな。
あいつら三匹が、たまたま召喚された魔法の生命体だとは思えない。
もしかして雪が降る大地から魔法の盾の力で、無理矢理にも糞暑い土地に連れて来られただけかも知れない。
そうなるとペット誘拐とほとんど代わらんじゃあないか……。
いや、国際的な密輸レベルだぞ。
あいつらも行きなり知らない土地に連れてこられて大変な思いをしているのかも知れんな~。
可愛そうかも知れない。
しかもあいつらは氷属性っぽいから、この辺の気候には合わないと思うんだよね。
環境的にも厳しいかも知れん。
もしも今後も俺の手元で飼うなら、もっと涼しい気候のところで飼ってやりたいな。
そのほうがあいつらも暮らしやすいだろう。
そんなことを考えながら俺が歩いていると、人混みの中に木箱を抱えたスバルちゃんを見掛ける。
重そうな木箱を抱えるスバルちゃんは宅配中なのか、人混みに紛れながら歩いていた。
俺は何気なく駆け寄ると、スバルちゃんの腕から木箱を奪い取る。
「きゃっ! 泥棒!!」
「泥棒じゃあねえよ、俺だよ!!」
「あっ、アスランさん!!」
「重たそうだから、持ってやるよ」
「あ、ありがとうございます……」
どうやらスバルちゃんは配達中だったらしい。
この荷物を魔法使いギルドに届ける途中らしいのだ。
ちなみに中身は、複数のポーションだとか。
「大変だね、スバルちゃんも。こんな重たい荷物を配達しないとならないなんてさ」
「はい、私はまだお店を儲けてないですからね。配達をしてお金を稼がないと、お店も持てないんですよ」
「お店を出すのに、けっこうお金がかかるのかい?」
「できるだけ、いい場所にお店を出したいですからね。でも、大通りは、ほとんど空き家になるのを待っている状態ですよ。だから倍率は高いんですけどね」
「へぇ~、そうなんだ~」
俺が魔王城を占拠して村を作ったら、スバルちゃんも来てくれるかな?
まあ、魔王城を占拠できたら訊いてみるか。
一緒に魔王城で暮らさないかってさ。
それよりも何よりもだ。
まずは、魔王城の占拠が先だろう。
そんなこんなて俺とスバルちゃんは、何気ない会話をしながら魔法使いギルドに到着した。
「じゃあね~。俺は行くからさ~」
「はい、ありがとうございました。では、また~」
俺はスバルちゃんに荷物を渡すと、手を振って別れる。
スバルちゃんは、明るい笑顔だった。
よし、今度こそ町を出るぞ。
そして俺は、防壁を出たところで金馬のトロフィーからアキレスを出して股がった。
それを見ていた門番の兵士が唖然としている。
「カッコイイだろ?」
「あ、ああ……」
俺は門番にウインクを飛ばしてからアキレスを走らせた。
最近、自信が付いてきたのか、貴重なマジックアイテムを隠さなくてもいいんじゃあないかと思い始めている。
黄金剣のセルバンテスとエクスフロイダー・プロミスに勝利したのだ。
もう、大概の冒険者には負けないだろう。
かつての強者に勝利したことで、だいぶ自信が付いたのだ。
俺はパカラパカラっとアキレスを走らせながら、最初の目的地であるスダンの町を目指した。
スダンは農村地域の小さな町で、人口500人程度である。
主な収入源は、ソドムタウンに家畜の肉やミルクを下ろして稼いでいるらしい。
あと、ソドムタウンとゴモラタウンの間にある町なので、中継地点として宿屋も繁盛しているとか。
そして、俺がスダンの町に到着したのは夜だった。
もう完全に日は落ちている。
町の路地は静まり返り、人影すら見られない。
夜のスダンは静かである。
ソドムタウンやゴモラタウンとは、まったく違っていた。
娼婦の姿は見られないし、田舎の空気感だ。
「腹が減ったな~」
スバルちゃんに付き合ったのが誤算と変わって、到着が遅くなってしまった。
あれがなければ、もっと早くスダンの町に到着していただろう。
まあ、俺だって可愛い子とたまにはおしゃべりしたかったのだ。
スバルちゃんは可愛いし素直で良い子だ。
あれで悪臭を放たなければ完璧なヒロインになれたはずなのが残念である。
まあ、最近完成した体臭を消す薬が効いている間はセーフなんだけれどね。
それが命の救いである。
しゃあないよね~、人間ならばいろいろあるさ……。
「さて、宿屋でも探すか。確か──」
そして俺は、以前ゴモラタウンに向かったさいに泊まった宿屋を目指した。
やはり少しでも馴れた宿屋のほうがいいからな。
「お、あったあった」
俺は目的の宿屋の前に到着すると、アキレスをトロフィーに戻してから、店の看板を見上げた。
「淡白な賢者亭……」
うむ、何度見ても思うが、店の親父は淡白でも賢者にも感じられない。
店の親父は陽気な飲んだくれだった。
店の看板に偽りありだな。
そんなことよりも、一階の酒場からはランプの明かりと一緒にリュートの音色が聴こえて来ていた。
優雅だが、なんとも眠たそうな音色だった。
そのせいか、まだ賑やかな時間帯の酒場は静まり返っている。
前回来たときは、もっと騒がしかったから、これはこれで良しだと思った。
俺は酒を飲まないから、夜は静かに眠りたい派なんだよね~。
それでも、この静けさには違和感がある。
静か過ぎるのだ。
俺は不思議そうに店内に入った。
「あれれ~?」
俺が店内に入ると可笑しな光景が広がっていた。
店内に居る客の全員が、酔い潰れたかのように、テーブルに顔を押し付けながら眠って居る。
グーガーグーガーと高い鼾を奏でてているオヤジも居やがった。
全員酔い潰れたのかと思ったが、いつも陽気な店の店主から、ウエイトレスの娘さんまで床に倒れ込んで眠っていた。
「これは、異常じゃあね?」
明らかに異常である。
「集団睡眠だな……」
俺は声を出しながら店内を見渡した。
すると一人だけ眠っていない人物が居た。
そいつは暖炉の前で、椅子に腰掛けながらリュートを弾いてやがる。
こいつだけが起きているのだ。
しかも一人でリュートを引いてやがる。
リュートの腕前は程々。
黒髪の長いキザな男だった。
刺繍が鮮やかな緑のローブを纏っている。
何より怪しいのは、視界を隠すように両目を黒い布で縛っているのだ。
「盲目の吟遊詩人か?」
どうやら男は目が不自由のようだ。
だが、その怪しさがなんだかカッコイイな……。
糞、色男は気に食わねえな~。
少しでもカッコイイと思った俺が情けないぞ。
俺は眠る客たちを見て回ると、リュートを弾く男に話し掛けた。
「これは、あんたの仕業かい?」
「っ!」
目隠しをした男は、ハッとした感じで顎を上げた。
「私の睡眠リュートが効かないのか!?」
睡眠効果がある音楽かよ。
「俺は魔法の抵抗力が、スゲー強いもんでな」
俺はにんまりと笑って威嚇していたが、男には見えてないのだろう。
俺は、それに気付いてなかった。
気取って損したわ……。
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