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【第六章】閉鎖ダンジョン後編
6-10【六日目の朝】
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六日目の朝が来る。
城の中にある詰所だが、広々とした中庭の隅っこにある建物のせいか、詰所の窓から流れ込んでくる空気は新鮮で清々しくも旨い。
「ふぁ~~ん、良く寝たぜ~」
俺はベッドから出ると窓から中庭を眺めながら背筋を伸ばした。
背筋を伸ばすと全身の筋肉がバギバギと音を鳴らして伸び縮む。
「うしっ」
俺はちょっと遅めに部屋を出て、下の階に向かった。
パーカーさんとスパイダーさんの二人が、ちゃんと服を来てチェスを打っていた。
朝からチェスとは凄いな。
しかもちゃんと服を着ているぞ。
俺なら朝から頭を使った遊びなんてゴメンだぜ。
寝起きの頭が沸騰してしまうわ。
どうやら朝食は終わっている様子だ。
俺は真剣な表情でチェスを打つ二人に挨拶を掛ける。
「パーカーさん、スパイダーさん、おはようさ~ん」
「やあ、おはよう、アスランくん」
「うっス!」
「アスランくん、俺たちは朝食を食べたが、君はどうする?」
「食事当番は俺っスから、簡単で不味い飯しか作れないっスよ。それでも食べるっスか?」
「じゃあいいや。どうせ今日は城の外に出るつもりだったから、外で朝食を取るよ」
「ああ、分かった」
「パーカーさん、チェックメイトっスよ」
「なにっ!!」
俺は裏庭の詰所を出て行く。
チェスは、意外にスパイダーさんが一番強いんだよな。
この前はピイターさんも負けてたし。
あのチャラ男の脳にパーカーさんもピイターさんも敵わないとは侮れん……。
そんなことを考えながら町に出た俺は、朝食を食べるために不買品亭に入った。
やはり午前中は客足も少ない様子である。
カウンターではデップリと太った女将さんが調理の仕込みをやっていて、病弱そうな細い娘さんがモップでフロアーを掃除していた。
俺は床を拭くモップを避けながらカウンター席に腰かける。
「おばちゃん、なんでもいいから朝食を頼むわ」
ギロリと凄く恐い表情で女将さんに睨まれた。
手に持ったデカイ包丁が殺伐と輝きを放つ。
「誰がおばちゃんだって?」
「お、お姉さん、食事をお願いします……」
「はぁ~い、ちょっと待っててね♡」
俺が言葉を訂正すると女将さんは満面の笑みの上に、語尾にハートマークをつけるほど機嫌を直して食事の準備を始めてくれた。
しばらくすると俺の目の前に朝食が並ぶ。
機嫌が良くなった女将さんは朝食の量を奮発してくれていた。
肉の山がテンコ盛りで出て来る。
「ほら、育ち盛りなんだから、た~~んとお食べ!」
「う~む、流石にこれは食える量じゃあないぞ……」
十人前はありそうだ。
「昨日の晩の余り物だから安くしとくよ。全部食べていいからね」
「全部なんて食えね~よ……」
しかし微笑む女将さんは俺の頭より大きな包丁で生肉の塊をバッコンバッコンと音を鳴らしながら捌いていた。
微笑む女将さんの顔に赤い血が付いてやがる。
「こえーー……」
もしもこの肉の山を食べきらないと、俺も大型包丁で刻まれちゃうのかな?
俺は仕方がないので肉を食えるだけ食った。
それでも肉の山は半分以上残ってしまう。
「も、もう食えない……」
「まあ、あんたのサイズの割には食べたほうだね」
女将さんは、血の付いた顔で微笑んでいたが、台詞に悪意がなくても恐く感じられた。
「うえ……、吐きそうだ……。胃袋から肉の臭いが上がってくるぜ……」
俺は胃袋から込み上げてくる塊の苦痛を我慢しながら店を出た。
一歩踏み込む度に吐きそうになる。
それでも俺は先を目指す。
「そろそろワイズマンのところに向かうか。……うぷ」
俺はのんびりとゲートまで歩いて腹の中を消化させようと心掛ける。
しかし、なかなか胃袋の中は消化なんて出来るもんじゃあねえな……。
まあ、今日はのんびりと行こうか。
俺はゲートを潜って町の外に出た。
しばらく歩いて人目が絶えたら異次元宝物庫から金馬のトロフィーを取り出す。
うむ、これもまだ使ってないよな。
この際だから使ってみるか。
【金馬のトロフィー+1】
疲れ知らずの鍛えられた黒馬を召喚できる。一日に何度でも召喚できるが、同時に一頭だけである。
俺が適当に念じながら金馬のトロフィーを地面に置くと、ドロンっと煙を上げて黒馬が現れた。
「おおぅ、すげーなー」
立派な黒馬だった。
漆黒の体格は筋肉で引き締まっていて凛々しい。
手綱と鞍も付いている。
いつでも乗れる状態だった。
しかも俺に懐いているのか逃げやしない。
どうやらご主人様を心得ているようだ。
「うむ、これは便利だな」
これがいつでもどこでも召喚出来るとなると、今後の旅も楽になるし時間短縮も大きいだろう。
しかし、なんだろうかな、この馬は……。
非常に目付きが悪くね?
立派な体格とは別に、目付きが死んでないか?
やさぐれてないか?
大丈夫なのかな?
まあ、乗せてくれるなら何でもいいや。
俺はなんとか馬の背中に乗り込んだ。
馬に乗るのは始めてなので、上手く走らせる自信がない。
まあ、徐々に馴れて行きますか。
まずは練習からだ。
最初はゆっくり歩いて進む。
それでも自分で歩くよりは早かった。
こうして練習しておけば、レベルアップ時にスキルで覚えるだろうさ。
そこからどんどんと技術アップしていけばよかろうて。
でも、跳ねる俺の身体から朝食が吹き出そうできつかった。
そんな感じで俺は黒馬にまたがりながらワイズマンの屋敷を目指す。
屋敷に到着する直前に、木の影で黒馬から降りるとトロフィーに戻した。
こんな便利な物を誰かに見られると厄介かも知れない。
しばらくは異次元宝物庫同様に、他人には秘密にしておこうと思う。
俺がワイズマンの屋敷の前まで歩いて進むと、後方から馬車が走って来た。
金持ちが乗るような黒塗りの個室付き馬車だ。
この辺に建物はワイズマンの屋敷しかないから目的地は俺と一緒だろう。
馬車は俺を抜き去るとワイズマンの屋敷前に止まる。
馬車から降りてきたのはマヌカハニーさんだった。
俺に手を振っている。
それで、大きな乳が左右に揺れて目の毒だった。
この人は飛びっきりの美人ではないが、とにかく胸元で大きく揺れる二つの凶器がインパクト満点で危険だわ。
その辺を自覚してもらいたいものだ。
巨乳は凶器なんだよ。
だって巨乳で板に釘だって打てるんだもの。
まあ、それは置いといて……。
俺が屋敷の玄関前まで到着すると、丁寧な仕草でマヌカハニーさんが挨拶をして来た。
「おはようございます、アスランさま」
マヌカハニーさんは25歳ぐらいだろうから俺より年上だ。
なのにこれだけ丁寧なのは、ビジネスウーマンの誇りなのだろうかな。
それよりなによりだ……。
微笑む笑顔よりも大きな二つの巨乳のほうが気になった。
うぐぅぅ……。
少し胸が痛む……。
出来るだけ如何わしいことは考えないようにしよう。
俺とマヌカハニーさんは屋敷前で話し込む。
「今日はまたワイズマン様にマジックアイテムの売り込みですか?」
「ああ、少し良さげなマジックアイテムを幾つか手に入れたからな」
俺は異次元宝物庫から銀のスプーンを取り出した。
マヌカハニーさんは異次元宝物庫の穴を見て驚いているようだったが、それ以上には聞いてこない。
まあ、信用できる人には見せても良いだろう。
このマヌカハニーさんは、人間性が確実に信用できる人物だ。
「このスプーンなんて面白いぞ」
「はぁ??」
俺はスプーンに蜂蜜を召喚させた。
スプーンの匙には黄色い液体が一杯に輝き出す。
「スプーンの上に何か湧きましたわ!?」
「蜂蜜だよ」
「蜂蜜ですか!?」
「ああ、こんな感じのマジックアイテムもあるんだぜ。ちょっと舐めてみるかい?」
「では、少々味見を……。おお、これは間違いなく蜂蜜の甘さですわ!」
「甘いだろ~」
「これは面白いですね。蜂蜜は貴重品ですから高く売れるかも知れませんよ」
マヌカハニーさんが笑顔で言ってくれた。
やはり蜂蜜は貴重品のようだな。
良し良しだ。
「どうぞ、全部食べていいよ」
「有り難うございます。私は名前通りに蜂蜜は大好物ですの!」
マヌカハニーさんは、俺が持ったままのスプーンを一口で咥えて蜂蜜を食べる。
まるで恋人同士がアーンをしてやっているようだった。
俺に取っては初アーンの記念日となってしまう。
なんだか少し恥ずかしいな。
そして、マヌカハニーさんは、両手で頬を押さえながら堪能していた。
「美味し~~い♡」
「うむ、喜んでくれて嬉しいわ」
これで二つのスイカも糖分満点になるだろうさ。
あまあまのほわほわだろうな~。
うぐっ……。
ちょっと胸が……。
城の中にある詰所だが、広々とした中庭の隅っこにある建物のせいか、詰所の窓から流れ込んでくる空気は新鮮で清々しくも旨い。
「ふぁ~~ん、良く寝たぜ~」
俺はベッドから出ると窓から中庭を眺めながら背筋を伸ばした。
背筋を伸ばすと全身の筋肉がバギバギと音を鳴らして伸び縮む。
「うしっ」
俺はちょっと遅めに部屋を出て、下の階に向かった。
パーカーさんとスパイダーさんの二人が、ちゃんと服を来てチェスを打っていた。
朝からチェスとは凄いな。
しかもちゃんと服を着ているぞ。
俺なら朝から頭を使った遊びなんてゴメンだぜ。
寝起きの頭が沸騰してしまうわ。
どうやら朝食は終わっている様子だ。
俺は真剣な表情でチェスを打つ二人に挨拶を掛ける。
「パーカーさん、スパイダーさん、おはようさ~ん」
「やあ、おはよう、アスランくん」
「うっス!」
「アスランくん、俺たちは朝食を食べたが、君はどうする?」
「食事当番は俺っスから、簡単で不味い飯しか作れないっスよ。それでも食べるっスか?」
「じゃあいいや。どうせ今日は城の外に出るつもりだったから、外で朝食を取るよ」
「ああ、分かった」
「パーカーさん、チェックメイトっスよ」
「なにっ!!」
俺は裏庭の詰所を出て行く。
チェスは、意外にスパイダーさんが一番強いんだよな。
この前はピイターさんも負けてたし。
あのチャラ男の脳にパーカーさんもピイターさんも敵わないとは侮れん……。
そんなことを考えながら町に出た俺は、朝食を食べるために不買品亭に入った。
やはり午前中は客足も少ない様子である。
カウンターではデップリと太った女将さんが調理の仕込みをやっていて、病弱そうな細い娘さんがモップでフロアーを掃除していた。
俺は床を拭くモップを避けながらカウンター席に腰かける。
「おばちゃん、なんでもいいから朝食を頼むわ」
ギロリと凄く恐い表情で女将さんに睨まれた。
手に持ったデカイ包丁が殺伐と輝きを放つ。
「誰がおばちゃんだって?」
「お、お姉さん、食事をお願いします……」
「はぁ~い、ちょっと待っててね♡」
俺が言葉を訂正すると女将さんは満面の笑みの上に、語尾にハートマークをつけるほど機嫌を直して食事の準備を始めてくれた。
しばらくすると俺の目の前に朝食が並ぶ。
機嫌が良くなった女将さんは朝食の量を奮発してくれていた。
肉の山がテンコ盛りで出て来る。
「ほら、育ち盛りなんだから、た~~んとお食べ!」
「う~む、流石にこれは食える量じゃあないぞ……」
十人前はありそうだ。
「昨日の晩の余り物だから安くしとくよ。全部食べていいからね」
「全部なんて食えね~よ……」
しかし微笑む女将さんは俺の頭より大きな包丁で生肉の塊をバッコンバッコンと音を鳴らしながら捌いていた。
微笑む女将さんの顔に赤い血が付いてやがる。
「こえーー……」
もしもこの肉の山を食べきらないと、俺も大型包丁で刻まれちゃうのかな?
俺は仕方がないので肉を食えるだけ食った。
それでも肉の山は半分以上残ってしまう。
「も、もう食えない……」
「まあ、あんたのサイズの割には食べたほうだね」
女将さんは、血の付いた顔で微笑んでいたが、台詞に悪意がなくても恐く感じられた。
「うえ……、吐きそうだ……。胃袋から肉の臭いが上がってくるぜ……」
俺は胃袋から込み上げてくる塊の苦痛を我慢しながら店を出た。
一歩踏み込む度に吐きそうになる。
それでも俺は先を目指す。
「そろそろワイズマンのところに向かうか。……うぷ」
俺はのんびりとゲートまで歩いて腹の中を消化させようと心掛ける。
しかし、なかなか胃袋の中は消化なんて出来るもんじゃあねえな……。
まあ、今日はのんびりと行こうか。
俺はゲートを潜って町の外に出た。
しばらく歩いて人目が絶えたら異次元宝物庫から金馬のトロフィーを取り出す。
うむ、これもまだ使ってないよな。
この際だから使ってみるか。
【金馬のトロフィー+1】
疲れ知らずの鍛えられた黒馬を召喚できる。一日に何度でも召喚できるが、同時に一頭だけである。
俺が適当に念じながら金馬のトロフィーを地面に置くと、ドロンっと煙を上げて黒馬が現れた。
「おおぅ、すげーなー」
立派な黒馬だった。
漆黒の体格は筋肉で引き締まっていて凛々しい。
手綱と鞍も付いている。
いつでも乗れる状態だった。
しかも俺に懐いているのか逃げやしない。
どうやらご主人様を心得ているようだ。
「うむ、これは便利だな」
これがいつでもどこでも召喚出来るとなると、今後の旅も楽になるし時間短縮も大きいだろう。
しかし、なんだろうかな、この馬は……。
非常に目付きが悪くね?
立派な体格とは別に、目付きが死んでないか?
やさぐれてないか?
大丈夫なのかな?
まあ、乗せてくれるなら何でもいいや。
俺はなんとか馬の背中に乗り込んだ。
馬に乗るのは始めてなので、上手く走らせる自信がない。
まあ、徐々に馴れて行きますか。
まずは練習からだ。
最初はゆっくり歩いて進む。
それでも自分で歩くよりは早かった。
こうして練習しておけば、レベルアップ時にスキルで覚えるだろうさ。
そこからどんどんと技術アップしていけばよかろうて。
でも、跳ねる俺の身体から朝食が吹き出そうできつかった。
そんな感じで俺は黒馬にまたがりながらワイズマンの屋敷を目指す。
屋敷に到着する直前に、木の影で黒馬から降りるとトロフィーに戻した。
こんな便利な物を誰かに見られると厄介かも知れない。
しばらくは異次元宝物庫同様に、他人には秘密にしておこうと思う。
俺がワイズマンの屋敷の前まで歩いて進むと、後方から馬車が走って来た。
金持ちが乗るような黒塗りの個室付き馬車だ。
この辺に建物はワイズマンの屋敷しかないから目的地は俺と一緒だろう。
馬車は俺を抜き去るとワイズマンの屋敷前に止まる。
馬車から降りてきたのはマヌカハニーさんだった。
俺に手を振っている。
それで、大きな乳が左右に揺れて目の毒だった。
この人は飛びっきりの美人ではないが、とにかく胸元で大きく揺れる二つの凶器がインパクト満点で危険だわ。
その辺を自覚してもらいたいものだ。
巨乳は凶器なんだよ。
だって巨乳で板に釘だって打てるんだもの。
まあ、それは置いといて……。
俺が屋敷の玄関前まで到着すると、丁寧な仕草でマヌカハニーさんが挨拶をして来た。
「おはようございます、アスランさま」
マヌカハニーさんは25歳ぐらいだろうから俺より年上だ。
なのにこれだけ丁寧なのは、ビジネスウーマンの誇りなのだろうかな。
それよりなによりだ……。
微笑む笑顔よりも大きな二つの巨乳のほうが気になった。
うぐぅぅ……。
少し胸が痛む……。
出来るだけ如何わしいことは考えないようにしよう。
俺とマヌカハニーさんは屋敷前で話し込む。
「今日はまたワイズマン様にマジックアイテムの売り込みですか?」
「ああ、少し良さげなマジックアイテムを幾つか手に入れたからな」
俺は異次元宝物庫から銀のスプーンを取り出した。
マヌカハニーさんは異次元宝物庫の穴を見て驚いているようだったが、それ以上には聞いてこない。
まあ、信用できる人には見せても良いだろう。
このマヌカハニーさんは、人間性が確実に信用できる人物だ。
「このスプーンなんて面白いぞ」
「はぁ??」
俺はスプーンに蜂蜜を召喚させた。
スプーンの匙には黄色い液体が一杯に輝き出す。
「スプーンの上に何か湧きましたわ!?」
「蜂蜜だよ」
「蜂蜜ですか!?」
「ああ、こんな感じのマジックアイテムもあるんだぜ。ちょっと舐めてみるかい?」
「では、少々味見を……。おお、これは間違いなく蜂蜜の甘さですわ!」
「甘いだろ~」
「これは面白いですね。蜂蜜は貴重品ですから高く売れるかも知れませんよ」
マヌカハニーさんが笑顔で言ってくれた。
やはり蜂蜜は貴重品のようだな。
良し良しだ。
「どうぞ、全部食べていいよ」
「有り難うございます。私は名前通りに蜂蜜は大好物ですの!」
マヌカハニーさんは、俺が持ったままのスプーンを一口で咥えて蜂蜜を食べる。
まるで恋人同士がアーンをしてやっているようだった。
俺に取っては初アーンの記念日となってしまう。
なんだか少し恥ずかしいな。
そして、マヌカハニーさんは、両手で頬を押さえながら堪能していた。
「美味し~~い♡」
「うむ、喜んでくれて嬉しいわ」
これで二つのスイカも糖分満点になるだろうさ。
あまあまのほわほわだろうな~。
うぐっ……。
ちょっと胸が……。
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