43 / 611
【第二章】最臭兵器スバル編
2-14【監獄地獄】
しおりを挟む
ウルブズトレイン事件のあとに俺は逮捕された。
戦いの中で威張り腐りながら指示を飛ばしていた警備隊長だと思われる髭オヤジに、戦いが終わった直後に笑顔で言われたのだ。
「おまえ、なかなかやるな~」
長い戦いにヘバリ果てた俺は照れ隠しに頭をボリボリとかきながら謙遜の言葉を返す。
「そっスか~」
「ああ、その若さで凄いよ」
「褒めすぎですよ~」
「じゃあ、両手を前に出して」
「はい?」
「両手を縛るからな」
「なんで?」
「逮捕するからだよ」
「マジで……」
そんなこんなで今俺は牢獄に居ます。
警備隊宿舎の地下一階ぐらいにある牢獄だ。
武器や防具は没収されたがフード付きローブまでは必死に懇願したら取られなかった。
牢獄と言っても留置場に近い間取りですかね。
広さは十畳ぐらいだろうか。
背後だけがブロック塀で、三方向は鉄格子で囲まれている。
そのような部屋が四室連なっていた。
俺の居る檻には、こっ汚い酔いどれ爺さんが一人で鼻提灯を膨らませながら高い鼾を響かせて寝て居やがる。
酔っぱらっているのだろう、とにかくゴォーゴォーと鼾が五月蝿い。
だが、それ以上に問題は両サイドの牢獄である。
流石はソドムタウンの留置場であると思った。
俺が居る牢獄の両サイドの部屋には、明らかに仕事の途中で捕まっただろうと思われるセクシーな身形の風俗嬢と思われるお姉さんがたが沢山留置されていた。
綺麗なボディーに、きわどくセクシーな洋服を身に付け、魅惑的な胸や太股を晒し、時折からかうように両サイドからピンク色の声を俺に掛けてくる。
「うぬぬぬ……」
糞女神の呪いに苦しむ俺に取ってはまさに地獄だ。
本来なら天国のような監獄生活なのに、俺の心臓がキリキリと痛みだしている。
呪いがなければ牢獄内でもパラダイスのはずなのに!!
俺は身を震わせながらローブのフードを深くかぶり、牢獄の中央で体育座りで呪いに耐えていた。
どっちの壁際にも寄れないのだ。
右に寄れば若くて魅惑的なお姉さんに暇潰し気分で茶化され、左に寄ればセクシーで豊満なミセスにいろいろ弄られる。
どっちに寄っても地獄だから、部屋の中央に避難していたけれど、両サイドからやっぱり茶化され弄られる。
とにかく、地獄である!
右の牢獄から娼婦のお姉さんが甘ったるく声を掛けて来た。
「ねぇ~、坊やぁ~。そんなところに居ないでこっちきなよ。お姉さんと遊ばない~。お金なんか取らないからさ~」
今度は左の牢獄から娼婦のミセスが色っぽく声を掛けて来る。
「あらあら、ねえ、僕ぅ。私が天国に連れてってあげましょうか。私も暇だから無料よ」
「ち、畜生……」
俺だって遊びてーよ!
俺だって天国に行ってみてーよ!
だけどな、だけどな!!
俺は心中で血の涙を流しながら呪いの苦痛に耐えていた。
ただただ胸の痛みと無念差に口元を噛み締める。
そんな俺の気持ちも知らずに両サイドの娼婦たちが俺を遊び気分て煽ってくるのだ。
「ねぇ~、ここでお姉さんがしてやろうかぁ~」
「あらあら、僕ぅ。どうせなら私のを使わないかしらぁ?」
きぃーーーーーーー!!
らめーーーーーーー!!
この作品は性的描写有りにチェックが入っていないし15禁でもないんですよ!!
それ以上の発言はアカンのですよ!!
てか、もう胸が痛いわ!!
心臓が破裂しそうですわ!!
やーめーてー!!
とーめーてー!!
さーそーわーなーいーでー!!
「うわぁ~、かわいい坊やぁだことぉ~。震えちゃってさあ~」
「あらあら、僕ぅ。もう我慢が出来ないのかなぁ。震えているしさぁ。ここで出しちゃうのかしら?」
「わお、出しちゃうのぉ~。いったい何を出してくれるのかな~?」
出ねえーよ!!
何も出さないよ!!
出したら完全にアウトじゃんか!!
何を出しても通報されて終りですよ!!
強制非公開の刑ですよ!!
もう、痛いんですよ!!
震えるほどに心臓が痛いんですよ、呪いがさ!!
俺がちやほやとお姉さまがたに構われているのを檻の外で眺めている警備兵のおっさんが、詰まらなそうに鼻毛を抜いている。
助けてください!
もう反省しましたから、この牢獄から出してください!!
てか、早く事情聴取とかを別室でやってくださいな!!
なんでもゲロりますからさ!!
お腹が空いてるからカツ丼も食べたいしさ!!
とにかく早く素早く速攻で何とかしてくれ!
このままただ牢獄にブチ込んどくだけの放置プレイの刑はやめてください!!
それが一番の懲罰ですからさ!!
保釈金なら払いますから!!
なんぼでも払いますからさ!!
このお色気地獄から解放してください!!
もう気絶寸前ですよ!!
ああ、マジで目眩がしてきた……。
おっぱい怖いよ……。
そんな感じで俺が気絶しそうになった直後である。
上の階から階段を下って知った顔の人物が二人下りてくる。
それは、俺を逮捕した髭面の兵士長とスカル姉さんだった。
俺には二人が神様と女神様に見えた。
背後に後光が差して見えるぐらいである。
二人は話ながらこちらの檻に近付いて来た。
髭面のおっさんが、隣のスカル姉さんに言う。
「まさかお前さんが、あの坊主の身元引き受け人として来るとは思わなかったぜ。ドクトル・スカル」
スカル姉さんは薄い胸の前で両手を組みながら返した。
髑髏の仮面で隠れた顔が困り果てたのか俯いている。
「アイツにも困ったもんだわ……」
「で、お前さんとあの坊主は、どう言う関係なんだい?」
「まあ、弟みたいなもんかしら?」
「弟ねぇ~」
俺は檻に飛び付き必死に懇願した。
「スカル姉さん、早く出してくれ。死んでまう。心臓が爆発しそうなんだ!!」
俺の必死な様子を見て二人がキョトンとしていた。
呪いの事情を知らない兵士長がスカル姉さんに問う。
「どうした、この坊主。何を必死に訴えてんだ?」
溜め息を吐いたスカル姉さんが答える。
「トイレにでも行きたいんじゃないの。膀胱が爆発しそうなんじゃないのかしら……」
「なるほどね」
スカル姉さんは呪いのことを隠してくれている。
でも俺はそれどころじゃない。
「いいから、早く出してくれ!」
「あらあら、坊や。もう行っちゃうの~」
「お姉さんたち、寂しくなっちゃうな~」
その後、俺はすんなり釈放された。
檻から出された直後に俺は、スカル姉さんに抱き付きながら泣きじゃくる。
「怖かったよ~、痛かったよ~。死ぬかと思ったよ~」
そんな俺の姿を見て、檻の中の女たちが俺とスカル姉さんを揶揄する。
「なんだぁ、愛妻が居たのねぇ」
「あらあら。あれ、お母さんじゃないの?」
娼婦の一言が逆鱗に触れたのか、スカル姉さんが俺を殴り付けながら引き離す。
それから檻に向かって怒鳴った。
「誰がお母さんだ!?」
「ほらぁ、やっぱり奥さんじゃないかぁ」
「妻でもねーよ!!」
スカル姉さんはプリプリと怒りながら階段を上って行った。
俺はその後をすぐさま追う。
上の階の受付で、俺は荷物をすべて返して貰った。
チェックしてみたが、ガメられた物は一つもないようだ。
だいたい装備を剥ぎ取られた後は装備品をすべて失うのが最近の俺のパターンなのだが、今回は俺に優しい展開らしい。
すべての装備が返って来たのだ。
ある意味で奇跡である。
「ほら、さっさと帰るよ」
「待ってくれよ、スカル姉さん~」
俺は先に建物を出て行ったスカル姉さんを、素早く荷物をまとめてから追っかけた。
そのまま二人は無言で診療所に帰る。
スカル姉さんは機嫌が悪かった。
娼婦にお母さんとか奥さんとか言われたのが気に食わなかったようだ。
やっぱり姉さんか恋人ぐらいじゃないと不味かったのかな?
たぶんスカル姉さんの古びた乙女心が傷付いたのだろう。
俺はスカル姉さんの機嫌が直るように土下座をしながら頭を下げて謝った。
額を床板に擦り付ける。
そして、謝罪の意味も込めてウルフファングネックレスを差し出した。
「何これ、汚いネックレスね?」
スカル姉さんに、ツンツンと言われた。
確かに汚い狼の牙飾りだ。
俺はしょんぼりとしながら言う。
「このマジックアイテムは、今回の冒険で手に入れた品物なんだけど、スカル姉さんにあげるよ……」
「私にくれるのか。高額なのか?」
「視力向上の効果が有るんだ」
以前に聞いた。
スカル姉さんは視力を病んでいる。
特殊魔法攻撃の後遺症らしい。
それで冒険者を引退したとか──。
多分だが、目を病んでいれば私生活でも不便なことが多いはずだ。
この世界では眼鏡も高級品ぽいしね。
「へぇ~、プレゼントしてくれるんだ」
それからスカル姉さんの固い表情が少し緩んだ。
機嫌を直してくれたスカル姉さんが、ネックレスを受け取ると俺の頭を撫でてくれる。
「ありがとう」
スカル姉さんは、髑髏の仮面の下で微笑んでくれていた。
俺もなんだかちょっぴり嬉しかった。
戦いの中で威張り腐りながら指示を飛ばしていた警備隊長だと思われる髭オヤジに、戦いが終わった直後に笑顔で言われたのだ。
「おまえ、なかなかやるな~」
長い戦いにヘバリ果てた俺は照れ隠しに頭をボリボリとかきながら謙遜の言葉を返す。
「そっスか~」
「ああ、その若さで凄いよ」
「褒めすぎですよ~」
「じゃあ、両手を前に出して」
「はい?」
「両手を縛るからな」
「なんで?」
「逮捕するからだよ」
「マジで……」
そんなこんなで今俺は牢獄に居ます。
警備隊宿舎の地下一階ぐらいにある牢獄だ。
武器や防具は没収されたがフード付きローブまでは必死に懇願したら取られなかった。
牢獄と言っても留置場に近い間取りですかね。
広さは十畳ぐらいだろうか。
背後だけがブロック塀で、三方向は鉄格子で囲まれている。
そのような部屋が四室連なっていた。
俺の居る檻には、こっ汚い酔いどれ爺さんが一人で鼻提灯を膨らませながら高い鼾を響かせて寝て居やがる。
酔っぱらっているのだろう、とにかくゴォーゴォーと鼾が五月蝿い。
だが、それ以上に問題は両サイドの牢獄である。
流石はソドムタウンの留置場であると思った。
俺が居る牢獄の両サイドの部屋には、明らかに仕事の途中で捕まっただろうと思われるセクシーな身形の風俗嬢と思われるお姉さんがたが沢山留置されていた。
綺麗なボディーに、きわどくセクシーな洋服を身に付け、魅惑的な胸や太股を晒し、時折からかうように両サイドからピンク色の声を俺に掛けてくる。
「うぬぬぬ……」
糞女神の呪いに苦しむ俺に取ってはまさに地獄だ。
本来なら天国のような監獄生活なのに、俺の心臓がキリキリと痛みだしている。
呪いがなければ牢獄内でもパラダイスのはずなのに!!
俺は身を震わせながらローブのフードを深くかぶり、牢獄の中央で体育座りで呪いに耐えていた。
どっちの壁際にも寄れないのだ。
右に寄れば若くて魅惑的なお姉さんに暇潰し気分で茶化され、左に寄ればセクシーで豊満なミセスにいろいろ弄られる。
どっちに寄っても地獄だから、部屋の中央に避難していたけれど、両サイドからやっぱり茶化され弄られる。
とにかく、地獄である!
右の牢獄から娼婦のお姉さんが甘ったるく声を掛けて来た。
「ねぇ~、坊やぁ~。そんなところに居ないでこっちきなよ。お姉さんと遊ばない~。お金なんか取らないからさ~」
今度は左の牢獄から娼婦のミセスが色っぽく声を掛けて来る。
「あらあら、ねえ、僕ぅ。私が天国に連れてってあげましょうか。私も暇だから無料よ」
「ち、畜生……」
俺だって遊びてーよ!
俺だって天国に行ってみてーよ!
だけどな、だけどな!!
俺は心中で血の涙を流しながら呪いの苦痛に耐えていた。
ただただ胸の痛みと無念差に口元を噛み締める。
そんな俺の気持ちも知らずに両サイドの娼婦たちが俺を遊び気分て煽ってくるのだ。
「ねぇ~、ここでお姉さんがしてやろうかぁ~」
「あらあら、僕ぅ。どうせなら私のを使わないかしらぁ?」
きぃーーーーーーー!!
らめーーーーーーー!!
この作品は性的描写有りにチェックが入っていないし15禁でもないんですよ!!
それ以上の発言はアカンのですよ!!
てか、もう胸が痛いわ!!
心臓が破裂しそうですわ!!
やーめーてー!!
とーめーてー!!
さーそーわーなーいーでー!!
「うわぁ~、かわいい坊やぁだことぉ~。震えちゃってさあ~」
「あらあら、僕ぅ。もう我慢が出来ないのかなぁ。震えているしさぁ。ここで出しちゃうのかしら?」
「わお、出しちゃうのぉ~。いったい何を出してくれるのかな~?」
出ねえーよ!!
何も出さないよ!!
出したら完全にアウトじゃんか!!
何を出しても通報されて終りですよ!!
強制非公開の刑ですよ!!
もう、痛いんですよ!!
震えるほどに心臓が痛いんですよ、呪いがさ!!
俺がちやほやとお姉さまがたに構われているのを檻の外で眺めている警備兵のおっさんが、詰まらなそうに鼻毛を抜いている。
助けてください!
もう反省しましたから、この牢獄から出してください!!
てか、早く事情聴取とかを別室でやってくださいな!!
なんでもゲロりますからさ!!
お腹が空いてるからカツ丼も食べたいしさ!!
とにかく早く素早く速攻で何とかしてくれ!
このままただ牢獄にブチ込んどくだけの放置プレイの刑はやめてください!!
それが一番の懲罰ですからさ!!
保釈金なら払いますから!!
なんぼでも払いますからさ!!
このお色気地獄から解放してください!!
もう気絶寸前ですよ!!
ああ、マジで目眩がしてきた……。
おっぱい怖いよ……。
そんな感じで俺が気絶しそうになった直後である。
上の階から階段を下って知った顔の人物が二人下りてくる。
それは、俺を逮捕した髭面の兵士長とスカル姉さんだった。
俺には二人が神様と女神様に見えた。
背後に後光が差して見えるぐらいである。
二人は話ながらこちらの檻に近付いて来た。
髭面のおっさんが、隣のスカル姉さんに言う。
「まさかお前さんが、あの坊主の身元引き受け人として来るとは思わなかったぜ。ドクトル・スカル」
スカル姉さんは薄い胸の前で両手を組みながら返した。
髑髏の仮面で隠れた顔が困り果てたのか俯いている。
「アイツにも困ったもんだわ……」
「で、お前さんとあの坊主は、どう言う関係なんだい?」
「まあ、弟みたいなもんかしら?」
「弟ねぇ~」
俺は檻に飛び付き必死に懇願した。
「スカル姉さん、早く出してくれ。死んでまう。心臓が爆発しそうなんだ!!」
俺の必死な様子を見て二人がキョトンとしていた。
呪いの事情を知らない兵士長がスカル姉さんに問う。
「どうした、この坊主。何を必死に訴えてんだ?」
溜め息を吐いたスカル姉さんが答える。
「トイレにでも行きたいんじゃないの。膀胱が爆発しそうなんじゃないのかしら……」
「なるほどね」
スカル姉さんは呪いのことを隠してくれている。
でも俺はそれどころじゃない。
「いいから、早く出してくれ!」
「あらあら、坊や。もう行っちゃうの~」
「お姉さんたち、寂しくなっちゃうな~」
その後、俺はすんなり釈放された。
檻から出された直後に俺は、スカル姉さんに抱き付きながら泣きじゃくる。
「怖かったよ~、痛かったよ~。死ぬかと思ったよ~」
そんな俺の姿を見て、檻の中の女たちが俺とスカル姉さんを揶揄する。
「なんだぁ、愛妻が居たのねぇ」
「あらあら。あれ、お母さんじゃないの?」
娼婦の一言が逆鱗に触れたのか、スカル姉さんが俺を殴り付けながら引き離す。
それから檻に向かって怒鳴った。
「誰がお母さんだ!?」
「ほらぁ、やっぱり奥さんじゃないかぁ」
「妻でもねーよ!!」
スカル姉さんはプリプリと怒りながら階段を上って行った。
俺はその後をすぐさま追う。
上の階の受付で、俺は荷物をすべて返して貰った。
チェックしてみたが、ガメられた物は一つもないようだ。
だいたい装備を剥ぎ取られた後は装備品をすべて失うのが最近の俺のパターンなのだが、今回は俺に優しい展開らしい。
すべての装備が返って来たのだ。
ある意味で奇跡である。
「ほら、さっさと帰るよ」
「待ってくれよ、スカル姉さん~」
俺は先に建物を出て行ったスカル姉さんを、素早く荷物をまとめてから追っかけた。
そのまま二人は無言で診療所に帰る。
スカル姉さんは機嫌が悪かった。
娼婦にお母さんとか奥さんとか言われたのが気に食わなかったようだ。
やっぱり姉さんか恋人ぐらいじゃないと不味かったのかな?
たぶんスカル姉さんの古びた乙女心が傷付いたのだろう。
俺はスカル姉さんの機嫌が直るように土下座をしながら頭を下げて謝った。
額を床板に擦り付ける。
そして、謝罪の意味も込めてウルフファングネックレスを差し出した。
「何これ、汚いネックレスね?」
スカル姉さんに、ツンツンと言われた。
確かに汚い狼の牙飾りだ。
俺はしょんぼりとしながら言う。
「このマジックアイテムは、今回の冒険で手に入れた品物なんだけど、スカル姉さんにあげるよ……」
「私にくれるのか。高額なのか?」
「視力向上の効果が有るんだ」
以前に聞いた。
スカル姉さんは視力を病んでいる。
特殊魔法攻撃の後遺症らしい。
それで冒険者を引退したとか──。
多分だが、目を病んでいれば私生活でも不便なことが多いはずだ。
この世界では眼鏡も高級品ぽいしね。
「へぇ~、プレゼントしてくれるんだ」
それからスカル姉さんの固い表情が少し緩んだ。
機嫌を直してくれたスカル姉さんが、ネックレスを受け取ると俺の頭を撫でてくれる。
「ありがとう」
スカル姉さんは、髑髏の仮面の下で微笑んでくれていた。
俺もなんだかちょっぴり嬉しかった。
10
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態パラダイス✕脱線大暴走ストーリー=166万文字完結÷微妙に癖になる。
変態が、変態のために、変態が送る、変態的な少年のハチャメチャ変態冒険記。
ハクスラとはハックアンドスラッシュの略語である。敵と戦い、どんどんレベルアップを果たし、更に強い敵と戦いながら、より良いマジックアイテムを発掘するゲームのことを指す。
タイトルのままの世界で奮闘しながらも冒険を楽しむ少年のストーリーです。(タイトルに一部偽りアリ)
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる