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【第一章】アスラン伝説編
1-2【状況整理】
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糞女神に転生させられた俺は見知らぬ草原のド真ん中に全裸のままで立って居た。
何処を見ても草原である。
大草原だ。
視界に入る物と言ったら遥か遠くに山脈が見えるぐらいである。
人の姿は見えないし、動物の気配も無いし、建物の一つも見当たらない。
ただただ大草原が永遠のように広がっている。
そして、俺は全裸だ。
服すら着ていないのである。
パンツも履いてないし、靴も履いてない。
正真正銘の全裸である。
なのでモザイク修正をお願いします。
とにかくだ────。
とりあえず、話を整理する。
俺は死んで別世界に転生させられた。
死んだ理由は不明だ。
訊いても無視された。
糞女神に……。
この世界がファンタジーの世界だとは聞いている。
そして、俺はチート無双キャラらしい。
チートスキルは、鍛えれば無限に強くなれる能力と、わんさかとマジックアイテムを拾える能力だそうな。
そんな風に女神は言っていた。
いちいち二つ並べて能力名を呼ぶのは面倒臭いから、二つ合わせて【ハクスラスキル】と名付けよう。
ハクスラってのは、ハックアンドスラッシュの略語である。
ゲームの用語だ。
そもそもの意味は、ゲームのストーリー展開の進行よりも、ひたすらレベル上げに専念したり、より良いアイテムを探しまくるゲームなどを指す用語である。
だから俺の得たチートスキル二つは、これに合致する。
なので合わせてハクスラスキルと呼ぶことにした。
我ながら良い命名だと思う。
俺って命名センスが抜群じゃねえか。
自画自賛だぜ。
あと、ステータスとかはどうやって見るのだろうか?
スキルがあるんだから、ステータスぐらいあるだろう。
それも、追々研究しなきゃあならない課題である。
さて、ここからが問題だ。
それでは一つ目の問題を考えよう。
問題とは、ペナルティーだ。
ほぼ呪いだな……。
エロイ事をすると死ぬペナルティーってなんだよ!
聞いたことねーよ!
じゃあなにか、俺はエロイ事をすると死ぬのか!
あぁ……、そう言ってるな……。
てっ、ことは!
俺は一生童貞なのか!?
それは嫌だ!!
男の子として産まれたのだ、エロイことの一つぐらいしたいわ!
それが生命体としての純望だろう。
いや、出来るなら一つじゃあなく十や百はやりまくりたい。
いやいや、千回万回どころか無限回もやりまくりたいのだ。
それが童貞ボーイの儚い願いである。
とにかくだ、可愛い女の子とイチャラブしたいわ!
理想はペアルックで手を繋ぎながらルンルン気分でデートがしてぇ~よ。
せっかくファンタジー世界でチート無双ができるのに、お約束のハーレムを築けないなんて不幸すぎるぞ、俺!!
てか、ハーレムが作れない主人公の物語を見ていて読者は面白いのか!?
俺だったら、そんなラノベなんぞ読まねえよ!
だって転生の意味がねえじゃんか!
エロの無い青春なんて、異性間交際が全面的に禁止されているスポーツマンか秋葉の売れないアイドルだけが送ればいいんだよ!
まあ、落ち着け……。
ハーレムなんて如何わしい物なんか、今は横に置いておこう。
エロイ事をすると死ぬペナルティーに関しては、追々解決していけば良いだろう。
ここはチートでも如何様でもなんでもありな異世界なのだ、どうにでもなるさ。
きっとこの難問も解決出来るだろうさ。
さて、話を戻して──。
二つ目の問題は、ここ、どこよ!?
大草原のド真ん中じゃんか!?
人影一つ見えないし、人工物の一軒も見当たらないじゃんか!?
あまりの広さで逆に寂しくなってきたぞ。
どこに行ったらいいのか、どっちに向かって進めばいいのかも分からない!
それがスゲー心細い。
昭和的に言えば、明日はどっちだよ!
チュートリアルとか、ねーのかよ!?
あんだけ説明不足な女神なんだから、チュートリアルぐらい用意しとけや!!
これはチュートリアルで積んじまうクソゲーよりも厄介だぞ。
なに、これ!?
飛びっきりの廃クラスなクソゲーかよ!!
てか、ゲームとしてすら成立してねぇ~ぞ!
はあはあ……。
まあ、落ち着こう……。
それと三つ目は、何故に全裸なの、俺!?
初期装備で服ぐらいくれよ!
てか、R指定なの!?
なに、この転生!
罰ゲームか何かかよ!
ハクスラスキルを貰っても、だだっ広い大草原のド真ん中に全裸で放置されたら困るわ~!!
この後に、どうしろって言うんだ。
はあはあ……。
落ち着こうと言ってる最中に興奮してしまった。
未熟者だな、俺……。
反省、反省……。
あと、四つ目の問題は──、俺、誰?
そう、俺、誰よ?
俺は誰ですか?
過去の記憶どころか、名前すら覚えてないじゃんか。
やばくね、俺?
記憶喪失ってヤツですか?
ほぼほぼこれもペナルティーじゃんかよ。
よーし、今度はキレなかったぞ。
俺も成長してるって証拠だな。
まあ、記憶喪失ったって、一生記憶が戻らないとは限らない。
いきなり記憶がすべて戻ったり、徐々に思い出したりといろいろとあるのが記憶障害の病気だってテレビのドキュメント番組で見たことがある。
もしかしたらその内に思い出すかもしれんしな。
──に、しても。
これからどうなるの、俺?
希望と冒険に溢れた異世界転生のはずが、始まった直後からいくつかの問題を抱えながら全裸で路頭に迷ってねえか?
服も無い、名前も分からない、どこに向かえばいいのかも分からない。
詰んでね?
完全に詰んでるわ……。
これもすべて、あの糞女神が適当な仕事をするから悪いんだ。
説明責任ぐらい、ちゃんと果たせや、糞が!
これは責任問題だろ!
おっと、また興奮してきたぞ、冷静に冷静に……。
──に、しても、あの女神のことを考えると、直ぐに興奮してしまう。
でも、エロイ意味で興奮したんじゃないからな。
そもそもタイプじゃあないしよ。
てか、言ってて、ついついエロイことを想像してしまったぜ……。
あれ、何だか胸が苦しいぞ。
頭も少し痛いな……。
まさか、これがペナルティーの前兆か……。
怖……。
もしかして、健康面的に直に来るのか?
頭痛とか胸焼けとかで直に来るのかよ。
それはそれでかなり怖いぞ……。
それにしても最近の転生系だと、ああいう適当な担当の神様が多くねえか?
神様とか女神様とか、適当なヤツが多すぎだぞ。
畜生、俺も被害者かよ……。
てか、天界も人材不足なのか?
人手不足なんだな、きっと。
なら、俺が高校を卒業したら就職してやろうか。
今度求人出てたら面接ぐらい受けてやるかな。
に、しても……。
マジで、これからどうする……。
ここは大草原のド真ん中だ。
周囲には誰も見当たらない。
さ、寂しい……
これじゃあ、放置プレイだわ……。
いきなりマニアックなプレイからスタートだぜ……。
なんて日だ!!
何処を見ても草原である。
大草原だ。
視界に入る物と言ったら遥か遠くに山脈が見えるぐらいである。
人の姿は見えないし、動物の気配も無いし、建物の一つも見当たらない。
ただただ大草原が永遠のように広がっている。
そして、俺は全裸だ。
服すら着ていないのである。
パンツも履いてないし、靴も履いてない。
正真正銘の全裸である。
なのでモザイク修正をお願いします。
とにかくだ────。
とりあえず、話を整理する。
俺は死んで別世界に転生させられた。
死んだ理由は不明だ。
訊いても無視された。
糞女神に……。
この世界がファンタジーの世界だとは聞いている。
そして、俺はチート無双キャラらしい。
チートスキルは、鍛えれば無限に強くなれる能力と、わんさかとマジックアイテムを拾える能力だそうな。
そんな風に女神は言っていた。
いちいち二つ並べて能力名を呼ぶのは面倒臭いから、二つ合わせて【ハクスラスキル】と名付けよう。
ハクスラってのは、ハックアンドスラッシュの略語である。
ゲームの用語だ。
そもそもの意味は、ゲームのストーリー展開の進行よりも、ひたすらレベル上げに専念したり、より良いアイテムを探しまくるゲームなどを指す用語である。
だから俺の得たチートスキル二つは、これに合致する。
なので合わせてハクスラスキルと呼ぶことにした。
我ながら良い命名だと思う。
俺って命名センスが抜群じゃねえか。
自画自賛だぜ。
あと、ステータスとかはどうやって見るのだろうか?
スキルがあるんだから、ステータスぐらいあるだろう。
それも、追々研究しなきゃあならない課題である。
さて、ここからが問題だ。
それでは一つ目の問題を考えよう。
問題とは、ペナルティーだ。
ほぼ呪いだな……。
エロイ事をすると死ぬペナルティーってなんだよ!
聞いたことねーよ!
じゃあなにか、俺はエロイ事をすると死ぬのか!
あぁ……、そう言ってるな……。
てっ、ことは!
俺は一生童貞なのか!?
それは嫌だ!!
男の子として産まれたのだ、エロイことの一つぐらいしたいわ!
それが生命体としての純望だろう。
いや、出来るなら一つじゃあなく十や百はやりまくりたい。
いやいや、千回万回どころか無限回もやりまくりたいのだ。
それが童貞ボーイの儚い願いである。
とにかくだ、可愛い女の子とイチャラブしたいわ!
理想はペアルックで手を繋ぎながらルンルン気分でデートがしてぇ~よ。
せっかくファンタジー世界でチート無双ができるのに、お約束のハーレムを築けないなんて不幸すぎるぞ、俺!!
てか、ハーレムが作れない主人公の物語を見ていて読者は面白いのか!?
俺だったら、そんなラノベなんぞ読まねえよ!
だって転生の意味がねえじゃんか!
エロの無い青春なんて、異性間交際が全面的に禁止されているスポーツマンか秋葉の売れないアイドルだけが送ればいいんだよ!
まあ、落ち着け……。
ハーレムなんて如何わしい物なんか、今は横に置いておこう。
エロイ事をすると死ぬペナルティーに関しては、追々解決していけば良いだろう。
ここはチートでも如何様でもなんでもありな異世界なのだ、どうにでもなるさ。
きっとこの難問も解決出来るだろうさ。
さて、話を戻して──。
二つ目の問題は、ここ、どこよ!?
大草原のド真ん中じゃんか!?
人影一つ見えないし、人工物の一軒も見当たらないじゃんか!?
あまりの広さで逆に寂しくなってきたぞ。
どこに行ったらいいのか、どっちに向かって進めばいいのかも分からない!
それがスゲー心細い。
昭和的に言えば、明日はどっちだよ!
チュートリアルとか、ねーのかよ!?
あんだけ説明不足な女神なんだから、チュートリアルぐらい用意しとけや!!
これはチュートリアルで積んじまうクソゲーよりも厄介だぞ。
なに、これ!?
飛びっきりの廃クラスなクソゲーかよ!!
てか、ゲームとしてすら成立してねぇ~ぞ!
はあはあ……。
まあ、落ち着こう……。
それと三つ目は、何故に全裸なの、俺!?
初期装備で服ぐらいくれよ!
てか、R指定なの!?
なに、この転生!
罰ゲームか何かかよ!
ハクスラスキルを貰っても、だだっ広い大草原のド真ん中に全裸で放置されたら困るわ~!!
この後に、どうしろって言うんだ。
はあはあ……。
落ち着こうと言ってる最中に興奮してしまった。
未熟者だな、俺……。
反省、反省……。
あと、四つ目の問題は──、俺、誰?
そう、俺、誰よ?
俺は誰ですか?
過去の記憶どころか、名前すら覚えてないじゃんか。
やばくね、俺?
記憶喪失ってヤツですか?
ほぼほぼこれもペナルティーじゃんかよ。
よーし、今度はキレなかったぞ。
俺も成長してるって証拠だな。
まあ、記憶喪失ったって、一生記憶が戻らないとは限らない。
いきなり記憶がすべて戻ったり、徐々に思い出したりといろいろとあるのが記憶障害の病気だってテレビのドキュメント番組で見たことがある。
もしかしたらその内に思い出すかもしれんしな。
──に、しても。
これからどうなるの、俺?
希望と冒険に溢れた異世界転生のはずが、始まった直後からいくつかの問題を抱えながら全裸で路頭に迷ってねえか?
服も無い、名前も分からない、どこに向かえばいいのかも分からない。
詰んでね?
完全に詰んでるわ……。
これもすべて、あの糞女神が適当な仕事をするから悪いんだ。
説明責任ぐらい、ちゃんと果たせや、糞が!
これは責任問題だろ!
おっと、また興奮してきたぞ、冷静に冷静に……。
──に、しても、あの女神のことを考えると、直ぐに興奮してしまう。
でも、エロイ意味で興奮したんじゃないからな。
そもそもタイプじゃあないしよ。
てか、言ってて、ついついエロイことを想像してしまったぜ……。
あれ、何だか胸が苦しいぞ。
頭も少し痛いな……。
まさか、これがペナルティーの前兆か……。
怖……。
もしかして、健康面的に直に来るのか?
頭痛とか胸焼けとかで直に来るのかよ。
それはそれでかなり怖いぞ……。
それにしても最近の転生系だと、ああいう適当な担当の神様が多くねえか?
神様とか女神様とか、適当なヤツが多すぎだぞ。
畜生、俺も被害者かよ……。
てか、天界も人材不足なのか?
人手不足なんだな、きっと。
なら、俺が高校を卒業したら就職してやろうか。
今度求人出てたら面接ぐらい受けてやるかな。
に、しても……。
マジで、これからどうする……。
ここは大草原のド真ん中だ。
周囲には誰も見当たらない。
さ、寂しい……
これじゃあ、放置プレイだわ……。
いきなりマニアックなプレイからスタートだぜ……。
なんて日だ!!
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