人体実験サークル

サブシーン

首を……（M）

　床で座ってのんびり過ごしている時、
「首絞めやってみよう」
　そうは言われても首を触られるのも嫌いだから怖い。ヘアカットの時に使う巻くやつも嫌すぎて手でガードしてる。それでも興味はあるから同意した。先輩はスっと後ろに移動した瞬間首に腕をまわしてきた。
「こうやって上に引き上げるようにする」
　そんな説明されても分からない。全く息が出来ないし視界もぼんやりしてゆく。首だけじゃないような苦しさ。
「これは危ないから5秒まで」
　腕の力が弱められたと同時に自分の力が抜けてフワフワとした感覚になった。すぐにまた首を絞められた。まだ呼吸か整う前だからさっきより息が苦しい。そして解放されて、やっと息が吸える。息切れして倒れ込んだ。
「大丈夫？大丈夫だね」
　すぐに指で喉を押してきた。思わずむせるし、ピンポイントで苦しい。
「喉仏の下を押すと相手はこうなる」
　首絞めた後すぐにやるのも意識があるなら大丈夫という考えも恐ろしい。すると今度は手首を掴んで先輩の喉へと引き寄せられた。
「やってみようか、ここら辺押してみて」
　自分がやられて苦しかったことを相手にやるのは気後れする。押しても反応がなく、もっと押すようにと言われる。自分だったら確実にもう無理なことを先輩にやっているのだけれど、余裕そうにみえる。押している指を捕まれ、先輩自身の喉にグリグリと押し込まれる。すると先輩はむせた。相手の手を使って自分を……。
　一般的(？)に首絞めは頸動脈を手で抑えるようにすると気持ちいいと言われている。しかし気持ちよさより攻撃力重視での首絞めは10秒足らずで失神をしてしまうとのこと。

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あとがき

ほぼ実話なんです。みんなで首を押し合いっこして、あーでもないこうでもないってやってました。
首絞めだけだと生ぬるいなぁ……。まぁ、最初はこんなもんやな。実際はみぞおち→柔法技→首絞め→口抑える……とか色々組み合わせすると面白いよ。真似しないでね！