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28.真実
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「まず、重要なことを言います。」
フレイヤは説明を始めた。
「おう。」
「サタナエルはこの世界に複数存在しています。」
「え……。」
「なんですって!?」
沙夜もこの事実を知らなかったらしい。
「サタナエルに限ってではありません。例えば、沙夜と契約しているブリュンヒルデ、他の人ももしかしたらブリュンヒルデと契約している可能性があります。」
フレイヤは衝撃的な発言―。
「フレイヤは…?」
「私は神、唯一無二の存在です。また例外と言えるでしょう。」
「でも同じ天使や悪魔が同じ世界に存在するのはおかしいじゃない、そんなことができるの?」
「できるではなく、正確にはできるようになったしまったのです。
天使や悪魔と契約ということができるように発展してしまっただけでなく
概念が変化し、複数存在できるようになってしまった。
これが今のあなたたちの世界なのです。」
沙夜はその事を聞いて、
「ってことは見た目とかもすべて同じなの?」
と聞いた。
「いいえ、違います。同じ見た目で能力も同じというのはまずあり得ないでしょう。
名前が同じだけ…というのが、分かりやすいかと。」
今度は幸多の疑問。
「でも、なんで見た目や能力が違うの?」
「召喚するときに、契約者は天使や悪魔、と指定して召喚する場合が主です。
どうやらこの世界では情報の伝達するスピードが恐ろしく早いようですね。」
「ネットがあるからな、スマホとか。」
「なので、例えばサタナエルやブリュンヒルデなどあらかじめ狙った魔方陣で召喚する場合も多いでしょう。
召喚する者が天使、悪魔、ブリュンヒルデやサタナエルなどと言われたときに思い浮かべるイメージがそのまま具現化します。能力も同じような仕組みです。」
これを聞くと誰もが思うだろう。
様々な能力を思い浮かべて召喚すれば最強の天使や悪魔が作れてしまうのではないかと。
このことについてもフレイヤが説明した。
「ちなみに天使や悪魔が持つ能力は数に限りがあります。例えばサタナエルという天使だと5つとか、ブリュンヒルデだと4つとか、これは天使全体で決められてるわけではなく個々に決められています。」
「決まった以上に思い浮かべて召喚するとどうなるの?」
「そこはランダムで決められると言っていいでしょう。なにも思い浮かべてない場合は、外見から勝手に作り出されるようです。」
契約者は召喚した天使や悪魔がどんな技を使えるかすぐには把握できない。
感覚でわかるとか、なんとなくわかるとかではなく、召喚した天使や悪魔が技を使用したり契約者に告げない限りわからない。
「あなたたちの世界に契約者の争いが生まれた真の原因は今のことが原因です。」
自分の天使や悪魔は他より強い。
この考えが生まれてしまったのは同じ天使や悪魔が複数存在できるからである。
それによって始まった同じ天使や悪魔の争いは、やがて別の天使や悪魔とも争いを始め、荒れた世界となってしまった。
そんな世界にしてしまったのは何者なのか、能力、魔方陣を決めている者の正体はまだ謎に包まれている。
だが、もしかすると幸多の世界のように、
我々が今生きている世界も【何者か】が創造し裏で操り、
我々はその【何者か】に操られて、今を生きてるのかもしれない……。
フレイヤは説明を始めた。
「おう。」
「サタナエルはこの世界に複数存在しています。」
「え……。」
「なんですって!?」
沙夜もこの事実を知らなかったらしい。
「サタナエルに限ってではありません。例えば、沙夜と契約しているブリュンヒルデ、他の人ももしかしたらブリュンヒルデと契約している可能性があります。」
フレイヤは衝撃的な発言―。
「フレイヤは…?」
「私は神、唯一無二の存在です。また例外と言えるでしょう。」
「でも同じ天使や悪魔が同じ世界に存在するのはおかしいじゃない、そんなことができるの?」
「できるではなく、正確にはできるようになったしまったのです。
天使や悪魔と契約ということができるように発展してしまっただけでなく
概念が変化し、複数存在できるようになってしまった。
これが今のあなたたちの世界なのです。」
沙夜はその事を聞いて、
「ってことは見た目とかもすべて同じなの?」
と聞いた。
「いいえ、違います。同じ見た目で能力も同じというのはまずあり得ないでしょう。
名前が同じだけ…というのが、分かりやすいかと。」
今度は幸多の疑問。
「でも、なんで見た目や能力が違うの?」
「召喚するときに、契約者は天使や悪魔、と指定して召喚する場合が主です。
どうやらこの世界では情報の伝達するスピードが恐ろしく早いようですね。」
「ネットがあるからな、スマホとか。」
「なので、例えばサタナエルやブリュンヒルデなどあらかじめ狙った魔方陣で召喚する場合も多いでしょう。
召喚する者が天使、悪魔、ブリュンヒルデやサタナエルなどと言われたときに思い浮かべるイメージがそのまま具現化します。能力も同じような仕組みです。」
これを聞くと誰もが思うだろう。
様々な能力を思い浮かべて召喚すれば最強の天使や悪魔が作れてしまうのではないかと。
このことについてもフレイヤが説明した。
「ちなみに天使や悪魔が持つ能力は数に限りがあります。例えばサタナエルという天使だと5つとか、ブリュンヒルデだと4つとか、これは天使全体で決められてるわけではなく個々に決められています。」
「決まった以上に思い浮かべて召喚するとどうなるの?」
「そこはランダムで決められると言っていいでしょう。なにも思い浮かべてない場合は、外見から勝手に作り出されるようです。」
契約者は召喚した天使や悪魔がどんな技を使えるかすぐには把握できない。
感覚でわかるとか、なんとなくわかるとかではなく、召喚した天使や悪魔が技を使用したり契約者に告げない限りわからない。
「あなたたちの世界に契約者の争いが生まれた真の原因は今のことが原因です。」
自分の天使や悪魔は他より強い。
この考えが生まれてしまったのは同じ天使や悪魔が複数存在できるからである。
それによって始まった同じ天使や悪魔の争いは、やがて別の天使や悪魔とも争いを始め、荒れた世界となってしまった。
そんな世界にしてしまったのは何者なのか、能力、魔方陣を決めている者の正体はまだ謎に包まれている。
だが、もしかすると幸多の世界のように、
我々が今生きている世界も【何者か】が創造し裏で操り、
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