結界の中は銃社会

ど~はん

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『果てなき無限の戦闘』第六回編

40.5 第六回へ

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彼らは言った―。

技量だけが強さではない、

憧れが終着点ではない、

越える心の強さを持ってこそが真の強さだと…。

 





第五回は春宮たちの活躍があって幕を閉じた。

彼らはある約束をした。

第六回で伝説を塗り替えると。

あれから日常にそれぞれ戻って約半年―。

彼らは忘れていない。
未来へ続くゲートを潜る前の【誓い】を。

視点は変わる。





ある日。

昼すぎなのに今日は異様に暗い。
まるで半年前のあの時のようだ。
激しく地にぶつかる雨音が家の中に響く。

「こんな状態じゃ、外に出る気にはならないな。って言ってたっけ。」

やがて暗い部屋の中を照らす、大きなフラッシュがあった後、地が唸るような音がした。

「天気予報じゃ降らないって言ってたのも同じだな。」

雷の地響きでずれてきたのか、棚の手の届かない上に置いてあったものがひとつ落ちた。

「あれは…。」

それを手に取る。
すると…。


『あなたは選ばれました。参加するなら横になり、引き金を引いてください。』

あの時のように横になり、
俺はトリガーを引いた。



「ここは…。草原フィールド…。」

「いやぁ、また来たね。もう説明は要らないだろ?」

あの時と同じ『謎の声』がした。

「中心都市を目指せって言うんだろ?」

「そうだ。では頑張ってきてくれ。」
 
【謎の声】が聞こえなくなった。



『この謎の声の主が誰かって?それはまたいつか…。』



そして、唯一違ったところがあった。

「前はコルト  シングルアクションアーミー  7.5インチ キャバルリーだったのに、今回家にあったのはM1911じゃねぇか。」

そんなことを気にしながら歩くと中心都市に着いた。

「あいつら…来てるよな。」

とりあえず、周りを見渡していると…、

「すみませ~ん、武器屋を探してるんですが…。ってあれ?春宮くんだ。」

「お、咲希。久しぶりだな。」

「はい。お久しぶりです!」

しばらくすると…、

「お困りかな?お二人さん。」

「仲槙!」

「由依奈!」

「俺のことも忘れてねぇだろうな。」  

続いて成山が合流。

「誰だっけ?成…、成なま?」

「成山だよ!やーま!わざとだろ。」

後はみつめだけ。

「みつめは田島・ハーパーの武器屋にいるはずよ。」

「よし、いくか!」

田島・ハーパーの武器屋に行く。





「おぉー久しぶりだなぁおめぇら。」

『お久しぶりです!』 

「みつめも久しぶり。」

「久しぶり、春宮。まさかあれから半年も第六回を待つことになるなんてね。」

「あぁ、約束覚えてるなみんな。今度こそは達成するぞ。」

『おう!』



伝説を塗り替えるまでは、

俺らの物語は続く―。


むしろここからがこの戦闘ものがたりの始まりである―。
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