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『果てなき無限の戦闘』第五回編
35.霧の怖さ
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【4対2】
「これでいよいよこいつらだけか…。」
「でも春宮。なかなかきつそうだぞ。」
「あぁ、おそらくみつめはこちらに向かっているとは思うが、そう早くは着かないだろう。とりあえず片方でも倒さないと有利とは言えない状況だ。」
みつめが激闘をしていた時、こちらでも戦闘は続く。しかしなかなか苦戦していた。
「みつめが来れば有利に傾くだろう。それまで持ちこたえろ。」
「はい!」
「了解したぜ!」
「おかしいな…トランシーバーの反応がない。まぁ、あいつなら大丈夫か。」
一方、戦闘が終わった後のみつめ。
「あー疲れた。さて、春宮たちと合流~合流っと。」
みつめは周りを見渡す。
しかし、
「えーと、まず。ここはどこ?どの辺にいるの?」
戦闘に夢中で、敵を追いかけ、追いかけられあちらこちら動いてるうちに、霧の中で方向感覚を失っていた。
さらにトランシーバーは最後のいくつかの弾丸を避けた時に弾丸が命中、壊れてしまっていた。
「こっちが…進む?もどる?あれ?」
完全に迷ってしまっていた。
「よし、こういうときこそ、あれを使うべきよ。」
みつめは目をつぶる。
木々の音、風の声、枯れ葉、草の音…
すべてに耳を澄ませる。
「銃声とか聞こえないか…つまり遠い。うん、こっちかな!」
みつめの言うあれとは、
勘だった。
場面は戻る。
「咲希!敵の後ろに回れないか?」
「さすがに無茶ですよ。私の存在が敵の頭から離れていれば別ですけど。」
「存在を忘れさせればいいのか。」
「そんなことができるのか!?春宮。」
成山が驚いた。
「あぁ、無理だな。」
「無理なのかよ!やってみるくらいは言ってもいいんじゃ…。」
「じゃあ、やってみる。」
「今言うかよ!」
俺たちは悩んだ。
どうすれば咲希を敵の頭から消せるのかと。
「わかりましたよ。春宮くん、私が囮になる!」
「咲希!?それは逆だぞ!?」
成山が反対する。
咲希の言葉で俺は気づいた。
「そうか!そういうことだな、咲希。」
「そうです。」
「頼んだぞ!」
「おいおい、まじかよ。やめたほうが…。」
俺と咲希は成山の声を一切聞いていなかった。
理由は成山がこの状況を理解しきれてないこと。
そして成山のただ【危ない】というだけの反対意見を聞いていると余計混乱するからだ。
「いきます!」
咲希は敵の方に向かって走り出す!
「これでいよいよこいつらだけか…。」
「でも春宮。なかなかきつそうだぞ。」
「あぁ、おそらくみつめはこちらに向かっているとは思うが、そう早くは着かないだろう。とりあえず片方でも倒さないと有利とは言えない状況だ。」
みつめが激闘をしていた時、こちらでも戦闘は続く。しかしなかなか苦戦していた。
「みつめが来れば有利に傾くだろう。それまで持ちこたえろ。」
「はい!」
「了解したぜ!」
「おかしいな…トランシーバーの反応がない。まぁ、あいつなら大丈夫か。」
一方、戦闘が終わった後のみつめ。
「あー疲れた。さて、春宮たちと合流~合流っと。」
みつめは周りを見渡す。
しかし、
「えーと、まず。ここはどこ?どの辺にいるの?」
戦闘に夢中で、敵を追いかけ、追いかけられあちらこちら動いてるうちに、霧の中で方向感覚を失っていた。
さらにトランシーバーは最後のいくつかの弾丸を避けた時に弾丸が命中、壊れてしまっていた。
「こっちが…進む?もどる?あれ?」
完全に迷ってしまっていた。
「よし、こういうときこそ、あれを使うべきよ。」
みつめは目をつぶる。
木々の音、風の声、枯れ葉、草の音…
すべてに耳を澄ませる。
「銃声とか聞こえないか…つまり遠い。うん、こっちかな!」
みつめの言うあれとは、
勘だった。
場面は戻る。
「咲希!敵の後ろに回れないか?」
「さすがに無茶ですよ。私の存在が敵の頭から離れていれば別ですけど。」
「存在を忘れさせればいいのか。」
「そんなことができるのか!?春宮。」
成山が驚いた。
「あぁ、無理だな。」
「無理なのかよ!やってみるくらいは言ってもいいんじゃ…。」
「じゃあ、やってみる。」
「今言うかよ!」
俺たちは悩んだ。
どうすれば咲希を敵の頭から消せるのかと。
「わかりましたよ。春宮くん、私が囮になる!」
「咲希!?それは逆だぞ!?」
成山が反対する。
咲希の言葉で俺は気づいた。
「そうか!そういうことだな、咲希。」
「そうです。」
「頼んだぞ!」
「おいおい、まじかよ。やめたほうが…。」
俺と咲希は成山の声を一切聞いていなかった。
理由は成山がこの状況を理解しきれてないこと。
そして成山のただ【危ない】というだけの反対意見を聞いていると余計混乱するからだ。
「いきます!」
咲希は敵の方に向かって走り出す!
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