結界の中は銃社会

ど~はん

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『果てなき無限の戦闘』第五回編

20.静かな林の向こうは…

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「さぁ、行くぜ。」

「行くわよ。」

両者林の中からスタートする。
静かな林を前へ前へ進んでいくと次第に賑やかになっていく。

「そこが川か。」

まず、成山が川を木々の隙間から見える位置に到達する。どうやら、ここが戦いの場になるらしい。

「だんだん聞こえてきたわね。川の音が。」

続いて仲槙も近くに到達。

「どう来る?仲槙。」

まだお互いの正確な場所はわかっていない。
まだ探り合い状態で、戦いは静かな出だし。
しかし、長いこと一緒に戦っていたせいなのか、

「行くぞ!!」

「行くわよっ!」

両者飛び出すタイミングがほぼ同じだった。

木々を抜けると今まで遮られていた太陽の光線が視界を奪う。
やがてだんだん視界が戻っていくと、

「そこか!」

「そこね。」

お互いの姿を捕らえる―。


ここでお互いの使用武器の簡単な説明をしておこう。


フランキ・スパス12

主に軍・警察に使われる戦闘用の散弾銃。
セミオートとポンプアクションを切り替えて使うことができる。
ただ、セミオートで連射するとジャムる可能性が出てくるので場面によって使い分けるのが重要。
装弾数7+1発。



ウィンチェスターM1901

レバーアクション式を採用したウィンチェスターM1887をより強力な弾丸使用に対応させたショットガン。
レバーを前にひねると薬莢が排出され、戻すと次弾装填が可能。
装弾数5発。

両者散弾銃。自動銃とレバーアクションの対決だ。


場面はモニター前へ

「両者散弾銃。これは結構きつい戦いだな。お互いの距離があれはあるほど避けられなくなっていく。」

春宮が予測している。

「そうだね、でも接近戦に持ち込むならお互いに川に入るか、どちらかが川を渡らなければならない。足を取られて転びでもすればアウト。」

「どうするかな。」


場面は戦いの最中へ

「入るか!」

成山が走って足を川に入れる。足首上5センチくらいの深さなので比較的動きやすいが滑る可能性は高い。
足を入れたところで成山は止まる。

仲槙は成山から見て左に移動しながら銃を構える。
仲槙がまず最初に撃つかと思われた。
しかし、

「ほらよ!」

成山の少し前で大きな水しぶきが天高く上がり地面が唸る。


モニター前
 
「グッ、グレネード!?ありなの?」

みつめが驚いて声をあげる。

「ありだよ。ショットガン縛りとは言ったがそれは銃についてのこと。攻撃手段が銃だけどは言ってない。」


再び場面は戻る

水しぶきで成山の姿が隠れてしまい仲槙は撃つことができなかった。

その間に川を渡る成山。ついに接近戦が始まる。

「散弾銃。20~30メートル離れてし舞うと避けることが不可能。ある程度の距離を保ちつつ戦闘するしかない。」
 
「近づくしかない!」


だんだんお互いの距離が近づいていく―。

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