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義妹の旦那~バルの本心~
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「将軍のアナルもすっかり雌まんこになりましたね」
「ッツーーーー!」
魔導師のバルは、将軍の背中が羞恥心で真っ赤になるのを嬉しそうに眺めた。
バルは1年前に義妹が結婚した相手だ。それがどうしてこんなことになったのか・・・
この国の将軍アクネート・フォン・ブライトは、数年間続いていた隣国との戦争を終結させた英雄と称えられていた。長年膠着状態が続きその状態に国民が慣れ始めたころ、敵兵が村の女性をレイプするという事件が起きた。
それを聞いたアクネートは怒り狂い、単独で敵陣に乗り込むと相手側の将軍の首を打ち取ってきたのだ。戻って来たアクネートは返り血と自分の血で真っ赤に染まり、自身も矢を7本受けていた。鬼気迫る顔は味方であっても震えあがるほどだったという。
普段は怒ることもなく穏やかなアクネートに将軍職が続けられるか、問題にしていた陛下や高貴族達はそれ以降この問題を口にすることはなかった。
それから平和になった祖国の王都で、のんびり過ごす将軍がいた。
2m近い身長に分厚い筋肉を纏い、重たい剣を自在に扱う将軍の話は一見恐ろしく聞こえるが、実際に拝見すると瞳が見えないほど目が細く、垂れ目なせいかいつも微笑んで見える。
最近入った新人はそんな将軍を見て馬鹿にするが、以前からいる部下たちは忘れてはいない。戻って来た将軍の目は瞳がはっきり見えるほど見開いていた。
『将軍の目が見開いた時は自分は死んだと思え』これは新人が最初に教えられる言葉だ。
***
アクネートが王都に戻ると最初に始めたのは、義妹の結婚相手を探すことだった。遠縁の従妹であるラムは両親を戦で亡くし、ブライト家の養女にしたがその後すぐに始まった戦で屋敷をあけ婚約者も探せずにいた。
ラムも十分年頃だ、自分の結婚より先にラムの結婚相手を探さないと。そう思って釣書を手配しようとした時、ラムが『結婚したい人ができた』と連れてきたのがバルだった。
バルは王宮魔導師だという。魔導師と騎士団は持ち場が違うのであまり知り合う機会はない。バルを知ったのもこのときだ。
初めて見たバルは涼し気な目元が印象的な美丈夫だった。
結婚までの半年間はバルが屋敷を通う形でふたりは愛を育んだ。そして結婚式が終わり、今日からは屋敷で同居を始める。
本来家を継がない妹夫婦は屋敷を出るべきかもしれないが、まだ若いふたりだ。お金を貯めてから屋敷を出ても遅くはない。それに、仕事柄私は屋敷に戻らない日も多い。新婚生活の邪魔にはならないだろうと判断したのだ。
「義兄様、これからお世話になります」
「ああ、ラムを頼んだぞ」
***
食事はバルの提案で、できるだけ一緒に食べることになった。義弟はなにかと私を気遣い家族の一員として扱ってくれる。
若いのによく気が付くし、屋敷の使用人とも上手くやっているようだ。
「バル君、あまり気にするな。君は妹と仲良くやっていればいい」
「バル様は私にも優し過ぎるぐらいです。だから、義兄様も好意を喜んで受ければいいわ」
「そうか・・・」
そう言われて、バルが執務室に「そろそろ喉が渇いた頃かと思って」と言ってお茶を持ってきても遠慮なくいただくようになった。領地経営や屋敷のこともあっと言う間に覚えたし、ラムはなかなか見る目があるのかもしれない。バルは優秀と言っていいだろう。
アクネートは食事を終えると2人の邪魔にならないよう席を立った。
(ふたりは新婚だからな、私がそこは上手くやらないと)
自室に戻るといつものように書類に目を通し、風呂に入るとベッドに入った。
***
「ああ、将軍の匂いがする・・・」
寝静まったアクネートの部屋で、嬉しそうに寝顔を眺めるバルがいた。魔道具を使って屋敷にいる全員を眠らせた後アクネートの部屋に忍び込んだのだ。
ゆっくりと将軍の胸元のボタンを外すと、服を丁寧に脱がせる。
目の前には女性のバストように大きな胸筋と、薄いピンク色の乳首が見えた。
「可愛い乳首だ。それに色も綺麗・・・これから乳首でも往けるように開発しましょうね」
バムは小さな瓶と筆を用意すると、筆に紫に光る液体を付けた。その筆を乳首に近づけると、丹念に塗りつけていく。
「・・・・ふう」
薬を塗られた乳首が熱く、むずがゆく感じるのだろう。
筆で何度も触れられ感じるのかアクネートから、熱い息が漏れる。それに無意識に逃げようとしているのか腰をひねるが、バルが腰の上で跨っているせいで逃げることはできない。
「気持ちいですか?」
「・・・・・・はあ、はあ」
「さあ、お前達」
バルが呪文を紙に書いた紙を床にばらまけば、紙から黒い靄が立ち込め徐々に人型に変わった。
真っ黒な人影には目も鼻もないがそれ以外は人そのものだ。
「今日もしっかり乳首を育てましょうね」
そう言うと人影がアクネートの乳首に近づき、口を開けると器用に吸い付いた。舌で転がし、時折甘噛みを続けると、両方の乳首を別々に弄ばれるアクネートの息がさらに荒くなった。
「この影は人ではないので疲れることもなく一晩中将軍の乳首を可愛がってくれます。目が覚めるまで楽しんでくださいね」
そう言い残すとバルはアクネートの部屋を出て行った。
***
「アクネート兄上、おはようございます」
「ああ、おはよう」
朝食に現れたアクネートは普段と同じ顔だった。朝食を食べると、いつものように準備をする。最近は一緒に職場に向かうのが習慣になっている。
馬車に乗っていると服が擦れるのが気になるのか、胸元を気にするアクネート。それを気づかれないようにバルはアクネートの反応を楽しんだ。
「では、また帰りに」
「ああ・・・」
(今日も残業しないように頑張らなきゃ)
***
屋敷に戻ると、ラムが嬉しそうにふたりを迎えてくれる。
「お疲れ様。さあ、お腹が空いたでしょう。今日は料理長自慢のビーフシチューよ」
「ああ、バルも食べてみるといい、我が家の定番メニューだ」
「それは楽しみですね」
そして、今日も食事を終えると自室に戻り、帳簿を確認しベッドに入った。
「将軍、僕の唾液をしっかり飲んでくださいね」
バルはアクネートの口を犯し、反応を楽しむように服を脱がせた。鍛えられた素晴らしい筋肉を撫でまわすと心なしか乳首が大きくなった気がする。
毎日の開発で敏感になった乳首に息を吹きかけると、アクネートの腰が揺れた。
「優秀な乳首ですね。乳首が性感帯になったようなので、今日から立派な縦割まんこになるべくアナルの開発も始めましょうね」
バルがそう言って呪文を唱えだした。アクネートの身体にベビが這うように怪しげな光が伸びていく。
「乳首とちんぽとアナルの性感帯を繋げました。これからはどこを触られても3カ所が同時に疼くでしょう」
影が乳首を舐めると、じわっと亀頭からがまん汁が垂れる。ペニスも感じているのかビクビクと反応している。
「くっくっく。堪らないでしょう・・・」
そして一つの影がアクネートの股の間に陣取ると、長い指を数珠が繋がったように凸凹に変化させると、ゆっくりアナルにあてがった。
ひとつひとつアナルに珠が消えていく。
「あっ、あっ・・・・」
「上手に飲み込んでいますよ。乳首も一緒に虐めているから気持ちいでしょう」
数珠が奥まで入ると、次はゆっくりと抜いていく。抜く方が感じるのかアクネートの声が高くなった。
「ぐぅ、あ、あ、あああーーーー!」
「前立腺の気持ち良さを知ったら、もう女性を抱けなくなりますよ。目を覚まさなくっていいんですか」
「あああアアアアア!!うっーーーー!」
アクネートは自分では気づかないまま潮を噴いていた。
「将軍はこちらの才能もあったようですね」
それからは洗脳されたアクネートの排泄管理が始まった。夜になると浣腸を施され、無理やり排便をさせられると張型を尻に入れて生活するのだ。
身体を動かしているとたまに違和感を感じるが、アナルに何かを入れていることは貴族としての常識だ。
アクネートはそれが当たり前のように洗脳されている。
それに、快楽神経は仕事にいている間は切られているので人前に往くようなこともない。
「さあ、今日はどれぐらい気持ち良かったのか教えてください」
夜になるとバルによって切られていた快楽神経を元に戻される。そうなると昼間に溜め込んだ快楽が、波のように一気に押し寄せてくるのだ。
「あ゛あ゛あ゛あああああああああアアアアアアあ゛あ゛あ゛アアアアアア!!!!」
アクネートが跳ねるように痙攣を始める。往っても往っても次の波が押し寄せてくるのだ。
「ああ、涎まで垂らして本当に可愛い」
***
身体が完全にメスイキを覚えると、意識だけを戻し執事、侍女達がいる前でも犯されるようになった。
「なっ!これはどうなっている」
居間で影に後ろから足を大きく開き抱えられている。目の前にはみんなが並びアクネートのアナルを覗き込んでいる。
「見るな!誰が・・・バルか?」
「そうです」
「な、なぜ、こんなことを。今すぐ俺を開放しろ」
「どうして?」
「どうしてだと!こんな恥さらしにされて喜ぶ奴などいない」
「そうですか?だって将軍、みんなにアナルを見られているのに勃起しているじゃないですか」
「はあ?・・・・違う・・・これは、どうして」
「犯してもらうのを見て欲しいのでしょ?」
「ッツーーーーーー!」
アクネートは今までの調教の記憶は残っていない。ちんぽが腸を押し広げ入って来る感覚に、背中から登ってくる未知なる快感に混乱していた。
「腰が揺れて、気持ちいいのでしょう。こうやって義妹にまで見られて恥ずかしくないんですか」
部屋の中にはパンパンと肉がぶつかる音が響く。アクネートは真っ赤になって『イヤダ!!』と叫ぶが誰も助ける者はいない。
影の節だった太いちんぽがアクネートのアナルに出入りを繰り返す。じゅぼじゅぼと卑猥な音が大きくなるとアクネートは背中を反らした。
「・・・・・・イク、イックううううううううう!!」
「ああ、往っちゃいましたね」
影は往かないのか、腹の中で固いまま保っている。アクネートのアナルはパクパクと開閉し、その逞しいちんぽを味わっているような動きになっていた。
「さあ、そのテーブルに乗って四つん這いになりなさい」
アクネートを机の上に影が降ろすと、自分の意思とは関係なく四つん這いになり手で尻の肉を開いた。そうするとぽっかりと空いたアナルから腸壁が見えた。
「こんなに大きな穴が開いちゃいましたね」
「急に抜かれて寂しいのですか。しょうがありませんね、みんなで慰めてあげましょう」
そういうと従者や執事たちがズボンを脱ぎだしたのだ。
「な、な、なにをする・・・?」
「貴方を慰めるためじゃないですか」
「止めてくれ・・・何が狙いだ」
「・・・さあ、私が貴方の処女を奪って差し上げましょう」
そうやってズボンを脱ぐと、影と同じ形のちんぽがあった。美しいバルには似つかわしくない、節だった立派な男根が腹に付くぐらい固くなっている。
「ひぃ!」
先ほどまで犯され、柔らかくなったアナルでは抵抗できずバルのちんぽを上手そうに咥え込んだ。そして最奥に達すると、S字結腸のあたりをぐりぐりと円を描くように刺激しだした。
「嘘だッッッーーッッ」
そんなところが気持ちいいなどアクネートは知らなかった。それだけで精吐したことに気づいた。
「ここに淫紋を施します。これからちんぽを突っ込まれたらここを素直に開くのです」
S字結腸のあたりが暖かく感じると、乳首やちんぽまで疼く。
「そして、ここにも・・・」
バムがちんぽの先端を前立腺にあてがった。そこに溜まった血液がマグマのように熱く感じる。
「あ゛あ゛あ゛あああああああああアアアアアア!!!・・・しりがぁ」
今まで影に散々犯され、バルの形に慣れきったアナルはバムのちんぽを離さないと言わんばかりに、ちんぽに絡みついた。名器になったアナルは、バルでも我慢ができなかったようだ。
「往くぞ・・・くぅ!」
その後もバルに犯され続け、使用人たちの精をたっぷり口や胸に受けた。アクネートは意識を手放したのは朝も白けた時だった。
***
「ほら、しっかりしてください」
腰が立たず、アクネートが起きたのは昼頃だ。今日は休暇だったから良かったものの、バルを睨むも使用人たちは覚えていないのだ。もちろん義妹のラムもだ。
なるべく冷静に過ごそうと努力するが、使用人たちが通り次る度アクネートは顔を赤らめた。使用人たちは一切記憶がない。ただアクネートだけが、庭師のカリの太さや執事のペニスの長さ、料理長の血管が浮き出たペニスを知っている。
アクネート羞恥心のあまり馬で逃げ出そうとしたが、バムに『もし貴方が逃げたら妹にも同じことをしますよ』と脅かされ、すごすごと屋敷に戻った。
抵抗がなくなるとバルは、恋人を抱くように優しくアクネートを抱くようになった。犯されているときの方がましだったかもしれない。7つも年下の男に抱かれているのに、抵抗するどころか身体は歓喜し、溶けていくような快楽にもっともっととせがむのだ。
「ラム・・・お前達上手くいっているのか?」
ぐったりとしてソファーから立てずにいる義兄を見て、ラムが耐えきれなくなり泣きだした。
「申し訳ありません。義兄様が懸命に私の結婚相手を探してくださる姿を見て今まで言えませんでしたが、私は侍女のマーガレットを愛しています。だから、兄上を愛しているバル魔導師に協力をお願いしたのです」
「バルが俺を愛しているだと・・・?」
慌てて部屋に入ってきたのは、アクネートのために湿布を用意していたバムだった。
「そうです。私はアクネートを愛しています」
「嘘だ。ラムと結婚するまでバムと話したこともないではないか」
「私は貴方が助けた女性の息子です。父親は誰か分かりませんが、貴方に助けられた母の話を聞いて育ったのです。王宮魔導師になったのも貴方に近づくためでした。王宮で貴方を見かける度に心が締め付けられる思いでしたが、その姿をラム嬢は気付いていたのでしょう。声をかけてもらった時は踊りだしたい気分でしたよ」
「こんなひどい目に遭わせて愛を語る気か!」
「だって貴方は鈍感で令嬢たちのアプローチにも全然気づいていなかったではないですか。これは身体から落とす方が早いと直感的に感じました」
「そんなアプローチなど知らん・・・」
「ほら。半年前ある令嬢が貴方とすれ違う時ハンカチを落としましたよね。貴方は拾うこともなく、部下に知らせてやれと言って去って行った。あの後令嬢がどれだけ寂しそうな顔をしていたか知っていますか」
バルは捲し立てるように話し出した。
「それに3カ月前の夜会でわざとドレスにワインをかけて泣いていた令嬢。貴方に着替えを手伝わせ、ドレスを脱いだところ貴方に迫る気でもいたのでしょう。下品な計画ではありましたが彼女はそれほど本気だったのです」
「・・・・?」
「それなのに貴方は、近くにいた侍女にタオルでも持って行けと言って去って行った。令嬢を気の毒に思った貴方の部下は令嬢に『放っておいて!』と怒られていましたよ。それにラブレターです。貴方にラブレターを贈っても返事のひとつもないと嘆いている令嬢がどれほどいるか」
「ラブレター?令嬢からの?」
アクネートは令嬢から手紙を貰っても表現が遠回し過ぎて、何が書いてあるかさっぱり分からなかった。騎士団への苦情でもなさそうだと判断し破棄を命じたのだ。その時の部下の何か言いたそうな顔を思い出した。
「あれがラブレターなのか。何が書いてあるかさっぱりだったぞ」
「そこです!恋心が分からない将軍にまともに声をかけても意味はありません。それに私は男です、振られるなら一層貴方が女を抱けない身体にしようと」
「ぐぅ・・・」
メスイキを覚えた身体は、もう勃起すらしなくなっていた。
「では、ラムがマーガレットを愛しているなら誰が跡継ぎを産むのだ」
「それは考えています。将軍が子供を産めばいい」
「はあ?」
「そうね。義兄様が子供を産めば間違いなく直系の子供が跡を継ぐことになります」
「確かに直系の子供は欲しいがおかしいだろ。何故私が産むのだ」
「それは私が男だからです」
「いや、いや。俺も男だろ!」
「直系の子供が欲しいと言ったのはアクネートでしょう。だから最近子供が産める薬を開発して飲ませていたのです」
「・・・もしかしてあのお茶か?」
「はい。そのお陰で子供が宿ったようです。アクネートのお腹に私の魔力を感じますから」
「・・・・・」
1カ月後、新聞を読んでいたアクネートが盛大にお茶を噴きだした『宰相陛下が無事に第二王子のお子供様を出産』と大きく見出しに書かれていたからだ。
「もう汚いですね・・・」
「お、お、お前・・・あのお茶をまさか宰相陛下に」
「愛するアクネートを実験台にする訳ないでしょう。薬が欲しいと急かす第二王子に譲っただけです」
「お前、相手は王子だぞ・・・」
「それがなにか?無事に出産したようですし、うちも早く生まれてこないかな・・・」
愛おしそうにアクネートの腹を撫でるバルを困惑した目で見つめる使用人たち。
使用人たちはある日突然集められ、バル様とラム様は白い結婚だったので離婚すると告げられた。そこまでは巷でも聞く話だ。しかし、この話には続きがあった。将軍のアクネート様が元夫のバム様と結婚すると言うのだ。驚くのはまだは早い、アクネート様はすでに妊娠中だと言う。
『将軍様が抱かれる側?この厳つい筋肉達磨の将軍様が?』
男が子供を産むなど聞いたことがない。誰もが口をぽかんと開け茫然としていたが、将軍の目が見開いていた方がよっぽど怖かった。
***
英雄でもある将軍が誰と結婚するかは巷でも注目の的だった。アクネートの知らぬところで、賭けごとの対象にもなっていた。掛け金も膨らみ、白熱した空気の中で賭けに勝ったのはバル本人。
詐欺だと人々から不満が出たがバルは賭けは賭けですと言い切ると、さっさと魔導師を辞めるそのお金を元に研究所を建てたのだ。
研究所では様々なポーションが研究され、完成したポーションは庶民でも手に入る価格に設定された。やせ薬や毛生え薬など怪しい薬も多かったが、バルからすればアクネートとの幸せのために至って真面目に研究を続けている。
恩恵を受けた人々は、将軍が身体を張って犠牲になってくれたお蔭だと心から感謝するのだった。
「カールを出産したのに、なぜまた妊娠したんだ」
「アクネートが怪しむから、食べやすいアイスに改良しましたからね」
「ぐぅ・・・これでは全ての食べ物を疑わなければ」
***
10年後、ラムとマーガレットが7人目の出産祝いに義兄の屋敷を訪れていた。
「今度は何に混入されていたのです?」
「林檎だ・・・果物なら問題ないと思っていたのに、あいつその薬で林檎を育てていやがった」
「もう諦めたらどうです。誰から見てもお似合いの夫婦なのに・・・」
「嫌なんだよ!世間から見たら身体のごつい俺が無理やりバムに跨っていると思われているんだぞ。いつも襲われてるのは俺なのに・・・」
「おかしいですね。世間の皆様には僕が魔道具でアクネートを拘束して、犯していると説明しているんですが?」
「「「・・・・・・」」」
記録によると7人も子供を産んだアクネート将軍は、多産の象徴と謳われたという。
END
***
いつもいつも申し訳ありません。バルとバムが混在してました。もし、まだバムがいたら教えてくださると助かります。もしかして皆さんの印象がバムになっていたらどうしよう・・・
「ッツーーーー!」
魔導師のバルは、将軍の背中が羞恥心で真っ赤になるのを嬉しそうに眺めた。
バルは1年前に義妹が結婚した相手だ。それがどうしてこんなことになったのか・・・
この国の将軍アクネート・フォン・ブライトは、数年間続いていた隣国との戦争を終結させた英雄と称えられていた。長年膠着状態が続きその状態に国民が慣れ始めたころ、敵兵が村の女性をレイプするという事件が起きた。
それを聞いたアクネートは怒り狂い、単独で敵陣に乗り込むと相手側の将軍の首を打ち取ってきたのだ。戻って来たアクネートは返り血と自分の血で真っ赤に染まり、自身も矢を7本受けていた。鬼気迫る顔は味方であっても震えあがるほどだったという。
普段は怒ることもなく穏やかなアクネートに将軍職が続けられるか、問題にしていた陛下や高貴族達はそれ以降この問題を口にすることはなかった。
それから平和になった祖国の王都で、のんびり過ごす将軍がいた。
2m近い身長に分厚い筋肉を纏い、重たい剣を自在に扱う将軍の話は一見恐ろしく聞こえるが、実際に拝見すると瞳が見えないほど目が細く、垂れ目なせいかいつも微笑んで見える。
最近入った新人はそんな将軍を見て馬鹿にするが、以前からいる部下たちは忘れてはいない。戻って来た将軍の目は瞳がはっきり見えるほど見開いていた。
『将軍の目が見開いた時は自分は死んだと思え』これは新人が最初に教えられる言葉だ。
***
アクネートが王都に戻ると最初に始めたのは、義妹の結婚相手を探すことだった。遠縁の従妹であるラムは両親を戦で亡くし、ブライト家の養女にしたがその後すぐに始まった戦で屋敷をあけ婚約者も探せずにいた。
ラムも十分年頃だ、自分の結婚より先にラムの結婚相手を探さないと。そう思って釣書を手配しようとした時、ラムが『結婚したい人ができた』と連れてきたのがバルだった。
バルは王宮魔導師だという。魔導師と騎士団は持ち場が違うのであまり知り合う機会はない。バルを知ったのもこのときだ。
初めて見たバルは涼し気な目元が印象的な美丈夫だった。
結婚までの半年間はバルが屋敷を通う形でふたりは愛を育んだ。そして結婚式が終わり、今日からは屋敷で同居を始める。
本来家を継がない妹夫婦は屋敷を出るべきかもしれないが、まだ若いふたりだ。お金を貯めてから屋敷を出ても遅くはない。それに、仕事柄私は屋敷に戻らない日も多い。新婚生活の邪魔にはならないだろうと判断したのだ。
「義兄様、これからお世話になります」
「ああ、ラムを頼んだぞ」
***
食事はバルの提案で、できるだけ一緒に食べることになった。義弟はなにかと私を気遣い家族の一員として扱ってくれる。
若いのによく気が付くし、屋敷の使用人とも上手くやっているようだ。
「バル君、あまり気にするな。君は妹と仲良くやっていればいい」
「バル様は私にも優し過ぎるぐらいです。だから、義兄様も好意を喜んで受ければいいわ」
「そうか・・・」
そう言われて、バルが執務室に「そろそろ喉が渇いた頃かと思って」と言ってお茶を持ってきても遠慮なくいただくようになった。領地経営や屋敷のこともあっと言う間に覚えたし、ラムはなかなか見る目があるのかもしれない。バルは優秀と言っていいだろう。
アクネートは食事を終えると2人の邪魔にならないよう席を立った。
(ふたりは新婚だからな、私がそこは上手くやらないと)
自室に戻るといつものように書類に目を通し、風呂に入るとベッドに入った。
***
「ああ、将軍の匂いがする・・・」
寝静まったアクネートの部屋で、嬉しそうに寝顔を眺めるバルがいた。魔道具を使って屋敷にいる全員を眠らせた後アクネートの部屋に忍び込んだのだ。
ゆっくりと将軍の胸元のボタンを外すと、服を丁寧に脱がせる。
目の前には女性のバストように大きな胸筋と、薄いピンク色の乳首が見えた。
「可愛い乳首だ。それに色も綺麗・・・これから乳首でも往けるように開発しましょうね」
バムは小さな瓶と筆を用意すると、筆に紫に光る液体を付けた。その筆を乳首に近づけると、丹念に塗りつけていく。
「・・・・ふう」
薬を塗られた乳首が熱く、むずがゆく感じるのだろう。
筆で何度も触れられ感じるのかアクネートから、熱い息が漏れる。それに無意識に逃げようとしているのか腰をひねるが、バルが腰の上で跨っているせいで逃げることはできない。
「気持ちいですか?」
「・・・・・・はあ、はあ」
「さあ、お前達」
バルが呪文を紙に書いた紙を床にばらまけば、紙から黒い靄が立ち込め徐々に人型に変わった。
真っ黒な人影には目も鼻もないがそれ以外は人そのものだ。
「今日もしっかり乳首を育てましょうね」
そう言うと人影がアクネートの乳首に近づき、口を開けると器用に吸い付いた。舌で転がし、時折甘噛みを続けると、両方の乳首を別々に弄ばれるアクネートの息がさらに荒くなった。
「この影は人ではないので疲れることもなく一晩中将軍の乳首を可愛がってくれます。目が覚めるまで楽しんでくださいね」
そう言い残すとバルはアクネートの部屋を出て行った。
***
「アクネート兄上、おはようございます」
「ああ、おはよう」
朝食に現れたアクネートは普段と同じ顔だった。朝食を食べると、いつものように準備をする。最近は一緒に職場に向かうのが習慣になっている。
馬車に乗っていると服が擦れるのが気になるのか、胸元を気にするアクネート。それを気づかれないようにバルはアクネートの反応を楽しんだ。
「では、また帰りに」
「ああ・・・」
(今日も残業しないように頑張らなきゃ)
***
屋敷に戻ると、ラムが嬉しそうにふたりを迎えてくれる。
「お疲れ様。さあ、お腹が空いたでしょう。今日は料理長自慢のビーフシチューよ」
「ああ、バルも食べてみるといい、我が家の定番メニューだ」
「それは楽しみですね」
そして、今日も食事を終えると自室に戻り、帳簿を確認しベッドに入った。
「将軍、僕の唾液をしっかり飲んでくださいね」
バルはアクネートの口を犯し、反応を楽しむように服を脱がせた。鍛えられた素晴らしい筋肉を撫でまわすと心なしか乳首が大きくなった気がする。
毎日の開発で敏感になった乳首に息を吹きかけると、アクネートの腰が揺れた。
「優秀な乳首ですね。乳首が性感帯になったようなので、今日から立派な縦割まんこになるべくアナルの開発も始めましょうね」
バルがそう言って呪文を唱えだした。アクネートの身体にベビが這うように怪しげな光が伸びていく。
「乳首とちんぽとアナルの性感帯を繋げました。これからはどこを触られても3カ所が同時に疼くでしょう」
影が乳首を舐めると、じわっと亀頭からがまん汁が垂れる。ペニスも感じているのかビクビクと反応している。
「くっくっく。堪らないでしょう・・・」
そして一つの影がアクネートの股の間に陣取ると、長い指を数珠が繋がったように凸凹に変化させると、ゆっくりアナルにあてがった。
ひとつひとつアナルに珠が消えていく。
「あっ、あっ・・・・」
「上手に飲み込んでいますよ。乳首も一緒に虐めているから気持ちいでしょう」
数珠が奥まで入ると、次はゆっくりと抜いていく。抜く方が感じるのかアクネートの声が高くなった。
「ぐぅ、あ、あ、あああーーーー!」
「前立腺の気持ち良さを知ったら、もう女性を抱けなくなりますよ。目を覚まさなくっていいんですか」
「あああアアアアア!!うっーーーー!」
アクネートは自分では気づかないまま潮を噴いていた。
「将軍はこちらの才能もあったようですね」
それからは洗脳されたアクネートの排泄管理が始まった。夜になると浣腸を施され、無理やり排便をさせられると張型を尻に入れて生活するのだ。
身体を動かしているとたまに違和感を感じるが、アナルに何かを入れていることは貴族としての常識だ。
アクネートはそれが当たり前のように洗脳されている。
それに、快楽神経は仕事にいている間は切られているので人前に往くようなこともない。
「さあ、今日はどれぐらい気持ち良かったのか教えてください」
夜になるとバルによって切られていた快楽神経を元に戻される。そうなると昼間に溜め込んだ快楽が、波のように一気に押し寄せてくるのだ。
「あ゛あ゛あ゛あああああああああアアアアアアあ゛あ゛あ゛アアアアアア!!!!」
アクネートが跳ねるように痙攣を始める。往っても往っても次の波が押し寄せてくるのだ。
「ああ、涎まで垂らして本当に可愛い」
***
身体が完全にメスイキを覚えると、意識だけを戻し執事、侍女達がいる前でも犯されるようになった。
「なっ!これはどうなっている」
居間で影に後ろから足を大きく開き抱えられている。目の前にはみんなが並びアクネートのアナルを覗き込んでいる。
「見るな!誰が・・・バルか?」
「そうです」
「な、なぜ、こんなことを。今すぐ俺を開放しろ」
「どうして?」
「どうしてだと!こんな恥さらしにされて喜ぶ奴などいない」
「そうですか?だって将軍、みんなにアナルを見られているのに勃起しているじゃないですか」
「はあ?・・・・違う・・・これは、どうして」
「犯してもらうのを見て欲しいのでしょ?」
「ッツーーーーーー!」
アクネートは今までの調教の記憶は残っていない。ちんぽが腸を押し広げ入って来る感覚に、背中から登ってくる未知なる快感に混乱していた。
「腰が揺れて、気持ちいいのでしょう。こうやって義妹にまで見られて恥ずかしくないんですか」
部屋の中にはパンパンと肉がぶつかる音が響く。アクネートは真っ赤になって『イヤダ!!』と叫ぶが誰も助ける者はいない。
影の節だった太いちんぽがアクネートのアナルに出入りを繰り返す。じゅぼじゅぼと卑猥な音が大きくなるとアクネートは背中を反らした。
「・・・・・・イク、イックううううううううう!!」
「ああ、往っちゃいましたね」
影は往かないのか、腹の中で固いまま保っている。アクネートのアナルはパクパクと開閉し、その逞しいちんぽを味わっているような動きになっていた。
「さあ、そのテーブルに乗って四つん這いになりなさい」
アクネートを机の上に影が降ろすと、自分の意思とは関係なく四つん這いになり手で尻の肉を開いた。そうするとぽっかりと空いたアナルから腸壁が見えた。
「こんなに大きな穴が開いちゃいましたね」
「急に抜かれて寂しいのですか。しょうがありませんね、みんなで慰めてあげましょう」
そういうと従者や執事たちがズボンを脱ぎだしたのだ。
「な、な、なにをする・・・?」
「貴方を慰めるためじゃないですか」
「止めてくれ・・・何が狙いだ」
「・・・さあ、私が貴方の処女を奪って差し上げましょう」
そうやってズボンを脱ぐと、影と同じ形のちんぽがあった。美しいバルには似つかわしくない、節だった立派な男根が腹に付くぐらい固くなっている。
「ひぃ!」
先ほどまで犯され、柔らかくなったアナルでは抵抗できずバルのちんぽを上手そうに咥え込んだ。そして最奥に達すると、S字結腸のあたりをぐりぐりと円を描くように刺激しだした。
「嘘だッッッーーッッ」
そんなところが気持ちいいなどアクネートは知らなかった。それだけで精吐したことに気づいた。
「ここに淫紋を施します。これからちんぽを突っ込まれたらここを素直に開くのです」
S字結腸のあたりが暖かく感じると、乳首やちんぽまで疼く。
「そして、ここにも・・・」
バムがちんぽの先端を前立腺にあてがった。そこに溜まった血液がマグマのように熱く感じる。
「あ゛あ゛あ゛あああああああああアアアアアア!!!・・・しりがぁ」
今まで影に散々犯され、バルの形に慣れきったアナルはバムのちんぽを離さないと言わんばかりに、ちんぽに絡みついた。名器になったアナルは、バルでも我慢ができなかったようだ。
「往くぞ・・・くぅ!」
その後もバルに犯され続け、使用人たちの精をたっぷり口や胸に受けた。アクネートは意識を手放したのは朝も白けた時だった。
***
「ほら、しっかりしてください」
腰が立たず、アクネートが起きたのは昼頃だ。今日は休暇だったから良かったものの、バルを睨むも使用人たちは覚えていないのだ。もちろん義妹のラムもだ。
なるべく冷静に過ごそうと努力するが、使用人たちが通り次る度アクネートは顔を赤らめた。使用人たちは一切記憶がない。ただアクネートだけが、庭師のカリの太さや執事のペニスの長さ、料理長の血管が浮き出たペニスを知っている。
アクネート羞恥心のあまり馬で逃げ出そうとしたが、バムに『もし貴方が逃げたら妹にも同じことをしますよ』と脅かされ、すごすごと屋敷に戻った。
抵抗がなくなるとバルは、恋人を抱くように優しくアクネートを抱くようになった。犯されているときの方がましだったかもしれない。7つも年下の男に抱かれているのに、抵抗するどころか身体は歓喜し、溶けていくような快楽にもっともっととせがむのだ。
「ラム・・・お前達上手くいっているのか?」
ぐったりとしてソファーから立てずにいる義兄を見て、ラムが耐えきれなくなり泣きだした。
「申し訳ありません。義兄様が懸命に私の結婚相手を探してくださる姿を見て今まで言えませんでしたが、私は侍女のマーガレットを愛しています。だから、兄上を愛しているバル魔導師に協力をお願いしたのです」
「バルが俺を愛しているだと・・・?」
慌てて部屋に入ってきたのは、アクネートのために湿布を用意していたバムだった。
「そうです。私はアクネートを愛しています」
「嘘だ。ラムと結婚するまでバムと話したこともないではないか」
「私は貴方が助けた女性の息子です。父親は誰か分かりませんが、貴方に助けられた母の話を聞いて育ったのです。王宮魔導師になったのも貴方に近づくためでした。王宮で貴方を見かける度に心が締め付けられる思いでしたが、その姿をラム嬢は気付いていたのでしょう。声をかけてもらった時は踊りだしたい気分でしたよ」
「こんなひどい目に遭わせて愛を語る気か!」
「だって貴方は鈍感で令嬢たちのアプローチにも全然気づいていなかったではないですか。これは身体から落とす方が早いと直感的に感じました」
「そんなアプローチなど知らん・・・」
「ほら。半年前ある令嬢が貴方とすれ違う時ハンカチを落としましたよね。貴方は拾うこともなく、部下に知らせてやれと言って去って行った。あの後令嬢がどれだけ寂しそうな顔をしていたか知っていますか」
バルは捲し立てるように話し出した。
「それに3カ月前の夜会でわざとドレスにワインをかけて泣いていた令嬢。貴方に着替えを手伝わせ、ドレスを脱いだところ貴方に迫る気でもいたのでしょう。下品な計画ではありましたが彼女はそれほど本気だったのです」
「・・・・?」
「それなのに貴方は、近くにいた侍女にタオルでも持って行けと言って去って行った。令嬢を気の毒に思った貴方の部下は令嬢に『放っておいて!』と怒られていましたよ。それにラブレターです。貴方にラブレターを贈っても返事のひとつもないと嘆いている令嬢がどれほどいるか」
「ラブレター?令嬢からの?」
アクネートは令嬢から手紙を貰っても表現が遠回し過ぎて、何が書いてあるかさっぱり分からなかった。騎士団への苦情でもなさそうだと判断し破棄を命じたのだ。その時の部下の何か言いたそうな顔を思い出した。
「あれがラブレターなのか。何が書いてあるかさっぱりだったぞ」
「そこです!恋心が分からない将軍にまともに声をかけても意味はありません。それに私は男です、振られるなら一層貴方が女を抱けない身体にしようと」
「ぐぅ・・・」
メスイキを覚えた身体は、もう勃起すらしなくなっていた。
「では、ラムがマーガレットを愛しているなら誰が跡継ぎを産むのだ」
「それは考えています。将軍が子供を産めばいい」
「はあ?」
「そうね。義兄様が子供を産めば間違いなく直系の子供が跡を継ぐことになります」
「確かに直系の子供は欲しいがおかしいだろ。何故私が産むのだ」
「それは私が男だからです」
「いや、いや。俺も男だろ!」
「直系の子供が欲しいと言ったのはアクネートでしょう。だから最近子供が産める薬を開発して飲ませていたのです」
「・・・もしかしてあのお茶か?」
「はい。そのお陰で子供が宿ったようです。アクネートのお腹に私の魔力を感じますから」
「・・・・・」
1カ月後、新聞を読んでいたアクネートが盛大にお茶を噴きだした『宰相陛下が無事に第二王子のお子供様を出産』と大きく見出しに書かれていたからだ。
「もう汚いですね・・・」
「お、お、お前・・・あのお茶をまさか宰相陛下に」
「愛するアクネートを実験台にする訳ないでしょう。薬が欲しいと急かす第二王子に譲っただけです」
「お前、相手は王子だぞ・・・」
「それがなにか?無事に出産したようですし、うちも早く生まれてこないかな・・・」
愛おしそうにアクネートの腹を撫でるバルを困惑した目で見つめる使用人たち。
使用人たちはある日突然集められ、バル様とラム様は白い結婚だったので離婚すると告げられた。そこまでは巷でも聞く話だ。しかし、この話には続きがあった。将軍のアクネート様が元夫のバム様と結婚すると言うのだ。驚くのはまだは早い、アクネート様はすでに妊娠中だと言う。
『将軍様が抱かれる側?この厳つい筋肉達磨の将軍様が?』
男が子供を産むなど聞いたことがない。誰もが口をぽかんと開け茫然としていたが、将軍の目が見開いていた方がよっぽど怖かった。
***
英雄でもある将軍が誰と結婚するかは巷でも注目の的だった。アクネートの知らぬところで、賭けごとの対象にもなっていた。掛け金も膨らみ、白熱した空気の中で賭けに勝ったのはバル本人。
詐欺だと人々から不満が出たがバルは賭けは賭けですと言い切ると、さっさと魔導師を辞めるそのお金を元に研究所を建てたのだ。
研究所では様々なポーションが研究され、完成したポーションは庶民でも手に入る価格に設定された。やせ薬や毛生え薬など怪しい薬も多かったが、バルからすればアクネートとの幸せのために至って真面目に研究を続けている。
恩恵を受けた人々は、将軍が身体を張って犠牲になってくれたお蔭だと心から感謝するのだった。
「カールを出産したのに、なぜまた妊娠したんだ」
「アクネートが怪しむから、食べやすいアイスに改良しましたからね」
「ぐぅ・・・これでは全ての食べ物を疑わなければ」
***
10年後、ラムとマーガレットが7人目の出産祝いに義兄の屋敷を訪れていた。
「今度は何に混入されていたのです?」
「林檎だ・・・果物なら問題ないと思っていたのに、あいつその薬で林檎を育てていやがった」
「もう諦めたらどうです。誰から見てもお似合いの夫婦なのに・・・」
「嫌なんだよ!世間から見たら身体のごつい俺が無理やりバムに跨っていると思われているんだぞ。いつも襲われてるのは俺なのに・・・」
「おかしいですね。世間の皆様には僕が魔道具でアクネートを拘束して、犯していると説明しているんですが?」
「「「・・・・・・」」」
記録によると7人も子供を産んだアクネート将軍は、多産の象徴と謳われたという。
END
***
いつもいつも申し訳ありません。バルとバムが混在してました。もし、まだバムがいたら教えてくださると助かります。もしかして皆さんの印象がバムになっていたらどうしよう・・・
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