氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います

黄金 

文字の大きさ
上 下
92 / 98
番外編

92 ドゥノーの優しい風⑬

しおりを挟む

 ドゥノーだって考えないわけじゃない。
 流石に今のドゥノーの状況は異常だ。王族でもないのに王族の、ルキルエル王太子殿下の側にいすぎだ。
 今までドゥノーのことなんて知らなかったはずの色んな貴族が話し掛けてくるようになった。
 その度に王妃様や宰相閣下が対応の仕方を教えてくれるし、いない時は誰かが必ずついて教えるか助け舟を出すかしてくれている。
 殿下は相変わらず揶揄ってくるけど、前よりずっと一緒にいるようになった。
 食事を一緒に摂って、家族みたいだ。
 
 でも、僕だよ?平凡で特徴もないドゥノー・イーエリデだよ?

「まさか考えたこともないなんて事はないよな?」

 座ったままの殿下が見上げてくる。

「……でも、そんなこと、僕は田舎の男爵家の息子です。」

 殿下はクスリと笑った。

「少しは思ったのか?ならばいい。全く考えてもいなかったら、それはそれで望みが全くなくなるからな。」

 だってこんなに特別扱いされれば、誰だって思うじゃないか。
 皆んな言うのだ。楽しみですね。おめでとうございます。

 王太子殿下の婚約者様。

 その言葉を思い浮かべて、かあぁっと顔に血が集まる。

「今まで明確に言ってこなかったのは悪かった。改めて言わせて欲しい。」
 
 腕を引かれて、その力強さに殿下の胸に飛び込んでしまった。あっさりと殿下の足の上に跨ってしまい、慌てて降りようとしたのに腰に殿下の腕が回り動けなくなった。
 足、足が届かない!足の長さにちょっとショックを受ける。

「次の新年の挨拶でドゥノーを婚約者として発表する。」

 ドゥノーはピタリと動きを止めた。
 本気で自分を婚約者にするつもりだ。

「それから春には挙式をあげよう。」

「え!?早すぎ!!」

「大丈夫だ。既にほぼ用意は済んでいる。」

 何で!?王太子の挙式ともなれば規模も違う。勿論用意もそれ相応のお金と時間がかかるもの!

「い、いつから用意始めたの!?」

 殿下の膝の上だということも忘れて尋ねた。

「春頃だな。本当はもう少しゆっくり進めるつもりだったんだが、あの老騎士の所為で早まった。」

 バサっと机から書類を出して渡される。
 パ、パレード?馬車で城下を回るの??その為に既に街道整備済んでるの???うっわ何この馬車っ。高っ!え?この為に作るの?てかもう発注済み?リマリネ商会ってアジュソー団長のところじゃん!ドレスと装飾品も!会場も綺麗に改装しちゃうんだ!?

「い、いくらかかると……。」

 あまりの金額にブルブル震える。いや待ってよ?これやり出したの今年の春?学院に入学した頃?あれ?その頃から僕は殿下に嫁ぐことになってたの?

「お前の為に用意してたんだ。」

 ギュウっと抱きしめて殿下の赤い瞳が覗き込んでくる。
 僕にこんなお金を…、勿体ない……。でも王太子の結婚式を質素になんか出来ない。他国からも来賓がくるんだし。
 ペラペラとめくりながら口をぱくぱくさせた。
 
 殿下がドゥノーの膝の裏に手を入れ身体を持ち上げ、自分の腰の上に座り直させた。完全に膝を曲げて殿下の上に乗り上げてしまった。

「ちょっ、これ、恥ずかしいんですけどっ。」

「逃げられたら困るからな。」

 え!?えぇ……、逃げないけど、いや、逃げるかも?

「逃げ、れるんですか?」

 喉がカラカラと渇き、つっかえながら質問する。

「逃げれないな。」

 ドゥノーだって分かってる。分かってて、ここにいるのだ。自分が王太子妃になれる器とは思ってないけど、ルキルエル王太子殿下の側は楽しかった。やることも、やれることもいっぱいあって、皆んな優しくて、友達が出来ないと悩んでた時が嘘みたいだ。
 寧ろ逃げ場を無くしてくれた方が居やすいくらいだ。

「逃げるつもりなのか?」

 殿下が下から見上げてくる。赤い瞳が肉食獣みたいだ。最初はこの目も怖いって思ってたのに、いつの間にか慣れてしまった。

「逃げたらダメだぞ。」

 瞳が閉じて銀色の睫毛に隠される。スリッと頭をドゥノーの肩に落としてきた。スリスリとすり寄る姿に動けなくなる。
 ドゥノーの身体に腕を回し、首筋には殿下の息がかかってきた。
 
 まるで猛獣に懐かれた気分だ。

「逃げるつもりはありません。」

 ドゥノーはすり寄る猛獣の銀の頭に指を入れた。モシャモシャと髪に指を入れて頭を撫でる。
 小さい殿下の頭をこうやってかき混ぜる真似をしていた。
 殿下は大人しく頭をかき混ぜられている。長い髪がグシャグシャになっているのに怒らない。気持ち良さそうに目を瞑ったままだ。

 こうやってると可愛いかも。

「ふふふ。」

 思わず笑うと、首筋に生暖かい感触がした。湿っていて柔らかい。

「………んっ!?」

 チリっと痛みが走る。

「何してるんですか!?」

 ちょうど首輪があるあたりだ。しかもまだペロペロと舐められている気がする。

「ん?舐めてる。」

「なんで!?」

 殿下は舐めながら喉の奥で笑っている。本当に獣っぽい。
 股の下にゴリッと当たるのはアレなのかな…。意識しちゃうと僕のも勃ちそう。

「ふぅ~、平常心、平常心……。」

「ここではしない。続きはちゃんと用意してからにしよう。」

 首から漸く殿下の頭が離れて銀色の睫毛が開いた。赤い瞳が鮮やかに写る。
 銀の睫毛に覆われた赤い瞳が美しくて、僕は不安になる。

「殿下は僕を何故婚約者にしようと思ってるんですか?」

 もっと政略的な利害関係を考えた結婚をする人だと思っていた。誰よりも国を考えている人だ。ドゥノーには何もない。スキルはあるけど特に珍しいものでもない。田舎の男爵家の子供だし、娶ったからと言って得することは一つもない。

「俺もドゥノーから答えを聞いていない。俺の妻になるか?」

 赤い瞳がジッと見てくる。答えが来るまで逸らさないという意思が感じられる。やっぱり目力強いなぁ。

「~~~~~っな、なりますよっ!そんな、見つめないでよっ……!でも、僕と結婚しても何も…、」

 ないのに……。そこまで言い掛けて言葉に出来ない。改めて言ってしまってじゃあ辞めると言われるのが怖い。

「………………お前も利害なんて気にするんだな。」

 殿下の目が細まる。その動きが本当に肉食獣っぽい。そのうち食べられそうって感じてしまう。

「そりゃ、僕が無茶苦茶美人とかなら理解出来るけど……。」

「ふぅん?」

「家が大貴族とか…。」

「俺にそれは無意味だけどな。じゃあ、こうしよう。俺はドゥノーに撫でられるのが好きなんだ。休みたい時にこうやって抱き締めて撫でてくれ。お前にしか出来ない事だ。」

 ドゥノーはキョトンとした。そんなこと誰でも出来るだろうに…。

「他の奴に触られるのは俺は嫌なんだ。」

 言われてみれば殿下は王太子なのに着替えから何から全て一人でやっている。普通は何人でも侍従か侍女がつくはずなのに、護衛は置いても世話をさせる人間はいない。
 だからドゥノーはちょっとホッとした。

「僕も殿下の頭を撫でるの好きです。」

「利益が一致してるな。」

 殿下がにやりと笑った。僕もおかしくなって笑ってしまう。こんな小さな利益の一致でいいんだろうか。

「うん、いつでも撫でてあげるよ。」

 クスクスと二人で笑い合った。









 ドゥノーは翌日、王都にあるファバーリア侯爵家の屋敷に遊びに来た。
 妊娠したユンネにお祝いの品を持ってきたのだ。
 そして目敏いユンネに直ぐ様指摘された。

「首にキスマークだね。」

 ハッと首を両手で塞ぐ。

「え?き、キスマーク……!?」

「うん、正面からは気付きにくいけど、ちょっと横から見ると見えちゃうね。」

 昨日チクっとしたのはそういうこと!?

「目立つ?」

「わりと。」

 ううっ、誰も教えてくれなかったっ………!
 ユンネは気にした様子もなくドゥノーから貰ったお祝いの品を広げていた。
 ユンネは悪阻はないけど食べ過ぎちゃうらしいので、ゼリーと果物にした。ユンネはオヤツだ~と喜んでいる。

「一気食いしないでね。」

 ユンネは表情の読めない細目でハイハイと返事をしている。

「ところで後ろの人は専属護衛になったの?」

 ドゥノーの後ろには女性騎士が静かに立っていた。ユンネと目が合うとニコッと笑う。制服は黒銀でも白銀でもなく、淡いベージュの騎士服になっていた。

「うん、レナーシュミだよ。もう色々させるより直接護衛につけといた方がいいってことになって。」

「よろしくお願いします!」

 レナーシュミは結局白銀がやるような細々とした任務は合わないということになった。ソマルデさんに買収されてたしね。かと言って黒銀は体力勝負な騎士団で男が多い。レナーシュミはスキルを持つお陰でかなり強い。水を操るからか身体能力も高く、戦闘能力のみをみればそこらへんの騎士では太刀打ちできない。だから陰ながら護衛するよう任務を仰せつかっていたのだが、性格が任務に合わなかった。
 学園では目立たないよう静かに喋らないようにしていた所為で、何故か学生の間で王太子妃候補に担ぎ上げられ、戦々恐々としていたらしい。周りをそれとなく諌めても誰も止まらず、逆にしおらしいと白熱。
 王太子は守れと言うのに、ちょくちょく会いにきてはドゥノーを連れ去り何処にいるのか分からなくさせるしまつ。
 睨みつけてたのはルキルエル王太子殿下にだった。
 
 任務が分かりやすく公然となったお陰か、レナーシュミの機嫌はすごぶる良い。学園でも休みの日でもドゥノーについて回るのだ。殿下がいる時だけお休みしてもらっている。
 ドゥノー専属の護衛はもっと人数を増やす予定だと殿下が言っていた。なのでベージュの騎士服は王太子妃専属護衛の証になる。

「うんうん、ドゥノーが幸せそうで良かったよ。」

 ユンネは早速貰ったゼリーを食べている。

「太らないでよ?」

「結構管理されてる。ソマルデさんが責任感じて旦那様よりうるさい。」

「何でソマルデさんが?」

「うーん、ソマルデさんが殺気当てたの気にして。ソマルデさんは気付きそうだから態と隠してたのにねぇ。ラビノアもミゼミも気づいてなかったでしょ?」

「そうだね。僕も全然分からなかったよ。あ、でも殿下は『絶海』に入った時にユンネの体調がおかしいって思ったらしいけど。」

「『絶海』かぁ~、それは思いつかなかった!絶対隠し通せると思ってたのに!」

 ユンネはくそ~と言いながらもう一つ食べ出した。

「何で隠したのさ?」

「え?うーん、一番初めにノルゼに教えようねって旦那様と話してたから。ワトビさんに預けて領地に置いてきてたから、連れて来てもらったんだ。悪阻ないから安定期来てても気付いてなかったんだよ!」

 あははと笑いながらユンネはゼリーを二個食べた。もう一つ開けようとしている。

 確かにあの時ドゥノーと一緒に『絶海』入る為に殺気浴びちゃったもんね。だからソマルデさんがユンネの体調気にしてるのか。ラビノアも来てそうだなぁ。
 そして食べ過ぎだから食事制限受けてるのか。
 つまり貰ってすぐ食べてるのは、盗み食いしてるってことなんだね。
 暫くユンネが食べるのを眺めていると、満足したのか漸く止まった。
 本当に大丈夫かな。

「ドゥノーは初夜はまだなんだ?」

 ズルッと滑った。

「と、突然何言い出すんだよっ。」

 レナーシュミは少し後ろに後退した。聞いてはいけない内容だと思ったらしい。うん、流石に離れてもらえると助かる。

「え~、だって主人公の相手っていうかヒーロー?男主人公?っていうのかな?だから多分上手なんだよ。」

「え?なにが?」

閨事ねやごとが。」
 
 ……………。
 突然過ぎて言葉が出ない。

「何でそんな話になったんだよ?」

「だって一緒に妊娠してくれたら同じ年の子が産まれるじゃん。頑張ってよ。今から!」

「な、な、な、なんてこというのさ!?」

「絶対上手いって!」

「え!?意味わかんないんだけど!?」

「例え童貞だろうと主人公枠にいる奴は最初から謎に上手いって相場が決まってる!」

 ボカっとユンネの頭がお盆で叩かれた。

「ふぎゃっ!」

「あ、ソマルデさんだ。」

 噂をすればソマルデさんだった。レナーシュミは更に後ろに後退していた。
 
「本日もお世話に伺いましたが、何を話されているのです?」

「え?殿下かけるラビノアじゃないですよ?」

 ソマルデさんは当たり前ですと叱りつけていた。ゼリーの空が三つも転がっているのを見て、更にお説教をしている。

 今回まんまと皆んなソマルデさんにいいように使われてしまったけど、本当はユンネが一番最強かもしれない。
 







しおりを挟む
感想 699

あなたにおすすめの小説

異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話

深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない

てんつぶ
BL
 連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。  その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。  弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。  むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。  だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。  人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。 ※(3/14)ストック更新終わりました!幕間を挟みます。また本筋練り終わりましたら再開します。待っててくださいね♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

婚約破棄された俺の農業異世界生活

深山恐竜
BL
「もう一度婚約してくれ」 冤罪で婚約破棄された俺の中身は、異世界転生した農学専攻の大学生! 庶民になって好きなだけ農業に勤しんでいたら、いつの間にか「畑の賢者」と呼ばれていた。 そこに皇子からの迎えが来て復縁を求められる。 皇子の魔の手から逃げ回ってると、幼馴染みの神官が‥。 (ムーンライトノベルズ様、fujossy様にも掲載中) (第四回fujossy小説大賞エントリー中)

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた

マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。 主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。 しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。 平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。 タイトルを変えました。 前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。 急に変えてしまい、すみません。  

【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜

N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。 表紙絵 ⇨元素 様 X(@10loveeeyy) ※独自設定、ご都合主義です。 ※ハーレム要素を予定しています。

処理中です...