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番外編
92 ドゥノーの優しい風⑬
しおりを挟むドゥノーだって考えないわけじゃない。
流石に今のドゥノーの状況は異常だ。王族でもないのに王族の、ルキルエル王太子殿下の側にいすぎだ。
今までドゥノーのことなんて知らなかったはずの色んな貴族が話し掛けてくるようになった。
その度に王妃様や宰相閣下が対応の仕方を教えてくれるし、いない時は誰かが必ずついて教えるか助け舟を出すかしてくれている。
殿下は相変わらず揶揄ってくるけど、前よりずっと一緒にいるようになった。
食事を一緒に摂って、家族みたいだ。
でも、僕だよ?平凡で特徴もないドゥノー・イーエリデだよ?
「まさか考えたこともないなんて事はないよな?」
座ったままの殿下が見上げてくる。
「……でも、そんなこと、僕は田舎の男爵家の息子です。」
殿下はクスリと笑った。
「少しは思ったのか?ならばいい。全く考えてもいなかったら、それはそれで望みが全くなくなるからな。」
だってこんなに特別扱いされれば、誰だって思うじゃないか。
皆んな言うのだ。楽しみですね。おめでとうございます。
王太子殿下の婚約者様。
その言葉を思い浮かべて、かあぁっと顔に血が集まる。
「今まで明確に言ってこなかったのは悪かった。改めて言わせて欲しい。」
腕を引かれて、その力強さに殿下の胸に飛び込んでしまった。あっさりと殿下の足の上に跨ってしまい、慌てて降りようとしたのに腰に殿下の腕が回り動けなくなった。
足、足が届かない!足の長さにちょっとショックを受ける。
「次の新年の挨拶でドゥノーを婚約者として発表する。」
ドゥノーはピタリと動きを止めた。
本気で自分を婚約者にするつもりだ。
「それから春には挙式をあげよう。」
「え!?早すぎ!!」
「大丈夫だ。既にほぼ用意は済んでいる。」
何で!?王太子の挙式ともなれば規模も違う。勿論用意もそれ相応のお金と時間がかかるもの!
「い、いつから用意始めたの!?」
殿下の膝の上だということも忘れて尋ねた。
「春頃だな。本当はもう少しゆっくり進めるつもりだったんだが、あの老騎士の所為で早まった。」
バサっと机から書類を出して渡される。
パ、パレード?馬車で城下を回るの??その為に既に街道整備済んでるの???うっわ何この馬車っ。高っ!え?この為に作るの?てかもう発注済み?リマリネ商会ってアジュソー団長のところじゃん!ドレスと装飾品も!会場も綺麗に改装しちゃうんだ!?
「い、いくらかかると……。」
あまりの金額にブルブル震える。いや待ってよ?これやり出したの今年の春?学院に入学した頃?あれ?その頃から僕は殿下に嫁ぐことになってたの?
「お前の為に用意してたんだ。」
ギュウっと抱きしめて殿下の赤い瞳が覗き込んでくる。
僕にこんなお金を…、勿体ない……。でも王太子の結婚式を質素になんか出来ない。他国からも来賓がくるんだし。
ペラペラとめくりながら口をぱくぱくさせた。
殿下がドゥノーの膝の裏に手を入れ身体を持ち上げ、自分の腰の上に座り直させた。完全に膝を曲げて殿下の上に乗り上げてしまった。
「ちょっ、これ、恥ずかしいんですけどっ。」
「逃げられたら困るからな。」
え!?えぇ……、逃げないけど、いや、逃げるかも?
「逃げ、れるんですか?」
喉がカラカラと渇き、つっかえながら質問する。
「逃げれないな。」
ドゥノーだって分かってる。分かってて、ここにいるのだ。自分が王太子妃になれる器とは思ってないけど、ルキルエル王太子殿下の側は楽しかった。やることも、やれることもいっぱいあって、皆んな優しくて、友達が出来ないと悩んでた時が嘘みたいだ。
寧ろ逃げ場を無くしてくれた方が居やすいくらいだ。
「逃げるつもりなのか?」
殿下が下から見上げてくる。赤い瞳が肉食獣みたいだ。最初はこの目も怖いって思ってたのに、いつの間にか慣れてしまった。
「逃げたらダメだぞ。」
瞳が閉じて銀色の睫毛に隠される。スリッと頭をドゥノーの肩に落としてきた。スリスリとすり寄る姿に動けなくなる。
ドゥノーの身体に腕を回し、首筋には殿下の息がかかってきた。
まるで猛獣に懐かれた気分だ。
「逃げるつもりはありません。」
ドゥノーはすり寄る猛獣の銀の頭に指を入れた。モシャモシャと髪に指を入れて頭を撫でる。
小さい殿下の頭をこうやってかき混ぜる真似をしていた。
殿下は大人しく頭をかき混ぜられている。長い髪がグシャグシャになっているのに怒らない。気持ち良さそうに目を瞑ったままだ。
こうやってると可愛いかも。
「ふふふ。」
思わず笑うと、首筋に生暖かい感触がした。湿っていて柔らかい。
「………んっ!?」
チリっと痛みが走る。
「何してるんですか!?」
ちょうど首輪があるあたりだ。しかもまだペロペロと舐められている気がする。
「ん?舐めてる。」
「なんで!?」
殿下は舐めながら喉の奥で笑っている。本当に獣っぽい。
股の下にゴリッと当たるのはアレなのかな…。意識しちゃうと僕のも勃ちそう。
「ふぅ~、平常心、平常心……。」
「ここではしない。続きはちゃんと用意してからにしよう。」
首から漸く殿下の頭が離れて銀色の睫毛が開いた。赤い瞳が鮮やかに写る。
銀の睫毛に覆われた赤い瞳が美しくて、僕は不安になる。
「殿下は僕を何故婚約者にしようと思ってるんですか?」
もっと政略的な利害関係を考えた結婚をする人だと思っていた。誰よりも国を考えている人だ。ドゥノーには何もない。スキルはあるけど特に珍しいものでもない。田舎の男爵家の子供だし、娶ったからと言って得することは一つもない。
「俺もドゥノーから答えを聞いていない。俺の妻になるか?」
赤い瞳がジッと見てくる。答えが来るまで逸らさないという意思が感じられる。やっぱり目力強いなぁ。
「~~~~~っな、なりますよっ!そんな、見つめないでよっ……!でも、僕と結婚しても何も…、」
ないのに……。そこまで言い掛けて言葉に出来ない。改めて言ってしまってじゃあ辞めると言われるのが怖い。
「………………お前も利害なんて気にするんだな。」
殿下の目が細まる。その動きが本当に肉食獣っぽい。そのうち食べられそうって感じてしまう。
「そりゃ、僕が無茶苦茶美人とかなら理解出来るけど……。」
「ふぅん?」
「家が大貴族とか…。」
「俺にそれは無意味だけどな。じゃあ、こうしよう。俺はドゥノーに撫でられるのが好きなんだ。休みたい時にこうやって抱き締めて撫でてくれ。お前にしか出来ない事だ。」
ドゥノーはキョトンとした。そんなこと誰でも出来るだろうに…。
「他の奴に触られるのは俺は嫌なんだ。」
言われてみれば殿下は王太子なのに着替えから何から全て一人でやっている。普通は何人でも侍従か侍女がつくはずなのに、護衛は置いても世話をさせる人間はいない。
だからドゥノーはちょっとホッとした。
「僕も殿下の頭を撫でるの好きです。」
「利益が一致してるな。」
殿下がにやりと笑った。僕もおかしくなって笑ってしまう。こんな小さな利益の一致でいいんだろうか。
「うん、いつでも撫でてあげるよ。」
クスクスと二人で笑い合った。
ドゥノーは翌日、王都にあるファバーリア侯爵家の屋敷に遊びに来た。
妊娠したユンネにお祝いの品を持ってきたのだ。
そして目敏いユンネに直ぐ様指摘された。
「首にキスマークだね。」
ハッと首を両手で塞ぐ。
「え?き、キスマーク……!?」
「うん、正面からは気付きにくいけど、ちょっと横から見ると見えちゃうね。」
昨日チクっとしたのはそういうこと!?
「目立つ?」
「わりと。」
ううっ、誰も教えてくれなかったっ………!
ユンネは気にした様子もなくドゥノーから貰ったお祝いの品を広げていた。
ユンネは悪阻はないけど食べ過ぎちゃうらしいので、ゼリーと果物にした。ユンネはオヤツだ~と喜んでいる。
「一気食いしないでね。」
ユンネは表情の読めない細目でハイハイと返事をしている。
「ところで後ろの人は専属護衛になったの?」
ドゥノーの後ろには女性騎士が静かに立っていた。ユンネと目が合うとニコッと笑う。制服は黒銀でも白銀でもなく、淡いベージュの騎士服になっていた。
「うん、レナーシュミだよ。もう色々させるより直接護衛につけといた方がいいってことになって。」
「よろしくお願いします!」
レナーシュミは結局白銀がやるような細々とした任務は合わないということになった。ソマルデさんに買収されてたしね。かと言って黒銀は体力勝負な騎士団で男が多い。レナーシュミはスキルを持つお陰でかなり強い。水を操るからか身体能力も高く、戦闘能力のみをみればそこらへんの騎士では太刀打ちできない。だから陰ながら護衛するよう任務を仰せつかっていたのだが、性格が任務に合わなかった。
学園では目立たないよう静かに喋らないようにしていた所為で、何故か学生の間で王太子妃候補に担ぎ上げられ、戦々恐々としていたらしい。周りをそれとなく諌めても誰も止まらず、逆にしおらしいと白熱。
王太子は守れと言うのに、ちょくちょく会いにきてはドゥノーを連れ去り何処にいるのか分からなくさせるしまつ。
睨みつけてたのはルキルエル王太子殿下にだった。
任務が分かりやすく公然となったお陰か、レナーシュミの機嫌はすごぶる良い。学園でも休みの日でもドゥノーについて回るのだ。殿下がいる時だけお休みしてもらっている。
ドゥノー専属の護衛はもっと人数を増やす予定だと殿下が言っていた。なのでベージュの騎士服は王太子妃専属護衛の証になる。
「うんうん、ドゥノーが幸せそうで良かったよ。」
ユンネは早速貰ったゼリーを食べている。
「太らないでよ?」
「結構管理されてる。ソマルデさんが責任感じて旦那様よりうるさい。」
「何でソマルデさんが?」
「うーん、ソマルデさんが殺気当てたの気にして。ソマルデさんは気付きそうだから態と隠してたのにねぇ。ラビノアもミゼミも気づいてなかったでしょ?」
「そうだね。僕も全然分からなかったよ。あ、でも殿下は『絶海』に入った時にユンネの体調がおかしいって思ったらしいけど。」
「『絶海』かぁ~、それは思いつかなかった!絶対隠し通せると思ってたのに!」
ユンネはくそ~と言いながらもう一つ食べ出した。
「何で隠したのさ?」
「え?うーん、一番初めにノルゼに教えようねって旦那様と話してたから。ワトビさんに預けて領地に置いてきてたから、連れて来てもらったんだ。悪阻ないから安定期来てても気付いてなかったんだよ!」
あははと笑いながらユンネはゼリーを二個食べた。もう一つ開けようとしている。
確かにあの時ドゥノーと一緒に『絶海』入る為に殺気浴びちゃったもんね。だからソマルデさんがユンネの体調気にしてるのか。ラビノアも来てそうだなぁ。
そして食べ過ぎだから食事制限受けてるのか。
つまり貰ってすぐ食べてるのは、盗み食いしてるってことなんだね。
暫くユンネが食べるのを眺めていると、満足したのか漸く止まった。
本当に大丈夫かな。
「ドゥノーは初夜はまだなんだ?」
ズルッと滑った。
「と、突然何言い出すんだよっ。」
レナーシュミは少し後ろに後退した。聞いてはいけない内容だと思ったらしい。うん、流石に離れてもらえると助かる。
「え~、だって主人公の相手っていうかヒーロー?男主人公?っていうのかな?だから多分上手なんだよ。」
「え?なにが?」
「閨事が。」
……………。
突然過ぎて言葉が出ない。
「何でそんな話になったんだよ?」
「だって一緒に妊娠してくれたら同じ年の子が産まれるじゃん。頑張ってよ。今から!」
「な、な、な、なんてこというのさ!?」
「絶対上手いって!」
「え!?意味わかんないんだけど!?」
「例え童貞だろうと主人公枠にいる奴は最初から謎に上手いって相場が決まってる!」
ボカっとユンネの頭がお盆で叩かれた。
「ふぎゃっ!」
「あ、ソマルデさんだ。」
噂をすればソマルデさんだった。レナーシュミは更に後ろに後退していた。
「本日もお世話に伺いましたが、何を話されているのです?」
「え?殿下かけるラビノアじゃないですよ?」
ソマルデさんは当たり前ですと叱りつけていた。ゼリーの空が三つも転がっているのを見て、更にお説教をしている。
今回まんまと皆んなソマルデさんにいいように使われてしまったけど、本当はユンネが一番最強かもしれない。
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