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第一章 東京編
第2話
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「ウルフを?」
彼は不思議そうに聞いた。
「はい。その人は私が殺さないといけない」
星羅は窓に向かった。
「理由はまだ話せませんが、あなたが私に殺しを教えていただけるなら教えてもいいです。
だから、私を…」
ーーザワっ……
殺気を感じた。
星羅は振り向き、彼を見た。
この目、間違いない。人を殺す目だ。
「もし、君に殺しを教えることになったら…
今の生活に戻れなくなったとしてもか?」
「覚悟はしてます」
沈黙が流れる…
「……わかった。その覚悟を見せてもらう。
今日0時にこの場所に来い」
彼がメモを渡した。
「来なくてもいい。ただ…このことを口外してみろ。
その瞬間…お前を殺す」
星羅は一言も言えなかった。
彼の殺気が足がすくむくらい怖いのだから。
全神経が動いたら死ぬということがわかっていた。
「まっ、覚悟があるのならな」
彼はそのまま振り向き、部屋を出ていく。
座り込んで、自分のスカートの中が濡れていく感じがする。
覚悟が逢ってもあの殺気に恐怖をしてしまった。
しかし、チャンスをつかんだ瞬間でもあった。
その為に星羅は、わざわざこの学校に来たのだから。
「これで私は……一歩進んだのかしら」
ーーーーそして、0時
指定された場所に来た。
まだ完成していないマンションだった。
あのメモには場所以外こんなことが書かれている。
[一人で来ること]
[黒い服、靴で来ること]
[持ち物を持たないこと]
この三つだった。
その条件をクリアし、この場所にいる。
だが、時間になっても彼は来ない。
騙されたのか?
いや、あの目は絶対………
「おっ、時間通りだな」
彼が来た。
学校とは違い、全身黒い格好している。
「当たり前です!」
「じゃあついて来い」
彼に案内されてマンションの中に入って行った。
ーーコツ、コツ
階段を登る音だけが響く。
何段登ったのだろう?
だいたい6階くらいだろうか?
「ここだ」
彼が階段を止め、平地を歩き始めた。
星羅もついていく。
そして、奥には……
縄で縛られ、口を塞がれた男がいた。
衝撃だった。なんだこれは。
「さぁ、お前の覚悟を見せてもらおうか?」
彼は振り向き。
「………この男を殺せるか?」
彼は不思議そうに聞いた。
「はい。その人は私が殺さないといけない」
星羅は窓に向かった。
「理由はまだ話せませんが、あなたが私に殺しを教えていただけるなら教えてもいいです。
だから、私を…」
ーーザワっ……
殺気を感じた。
星羅は振り向き、彼を見た。
この目、間違いない。人を殺す目だ。
「もし、君に殺しを教えることになったら…
今の生活に戻れなくなったとしてもか?」
「覚悟はしてます」
沈黙が流れる…
「……わかった。その覚悟を見せてもらう。
今日0時にこの場所に来い」
彼がメモを渡した。
「来なくてもいい。ただ…このことを口外してみろ。
その瞬間…お前を殺す」
星羅は一言も言えなかった。
彼の殺気が足がすくむくらい怖いのだから。
全神経が動いたら死ぬということがわかっていた。
「まっ、覚悟があるのならな」
彼はそのまま振り向き、部屋を出ていく。
座り込んで、自分のスカートの中が濡れていく感じがする。
覚悟が逢ってもあの殺気に恐怖をしてしまった。
しかし、チャンスをつかんだ瞬間でもあった。
その為に星羅は、わざわざこの学校に来たのだから。
「これで私は……一歩進んだのかしら」
ーーーーそして、0時
指定された場所に来た。
まだ完成していないマンションだった。
あのメモには場所以外こんなことが書かれている。
[一人で来ること]
[黒い服、靴で来ること]
[持ち物を持たないこと]
この三つだった。
その条件をクリアし、この場所にいる。
だが、時間になっても彼は来ない。
騙されたのか?
いや、あの目は絶対………
「おっ、時間通りだな」
彼が来た。
学校とは違い、全身黒い格好している。
「当たり前です!」
「じゃあついて来い」
彼に案内されてマンションの中に入って行った。
ーーコツ、コツ
階段を登る音だけが響く。
何段登ったのだろう?
だいたい6階くらいだろうか?
「ここだ」
彼が階段を止め、平地を歩き始めた。
星羅もついていく。
そして、奥には……
縄で縛られ、口を塞がれた男がいた。
衝撃だった。なんだこれは。
「さぁ、お前の覚悟を見せてもらおうか?」
彼は振り向き。
「………この男を殺せるか?」
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