上 下
12 / 12
デート

12 番外編.

しおりを挟む



《天利side》







 今日は待ちに待った水とのピクニックの日、4日前にデートに誘われた時はいつも通り家で会う予定だったが気分転換にピクニックというのもカップルという空気があってより気分が上がる!

 さらに今回俺たちは住む家が隣同士でありながらバス停で待ち合わせをする事によってよりデートの雰囲気を醸し出してくれる。
 もちろん変な男に水が絡まれないように約束の時間より1時間早く待機するのも忘れない

 さらにだ、今回ピクニックが決まってからお弁当は水が自分で用意すると張り切っていた。水の手料理はなかなか食べられないからそれはもう楽しみで昨日の夜は3時間しか寝れてない。

 まぁ1人で料理すると言い出していれば心配で手を貸しまくって居たかもしれないが、玠に手伝って貰うと言うから心配はいらない。
 何せあいつは水の事は色々詳しいからまぁ危険はないと信用している。

 と言うのも水はとても不器用すぎてちょっと目を話すと何かしら爆発はするし見た目が完璧でも何故か味が大変な事になることが多い。だからこそ俺が普段から食事などの面倒を見ているって言うのもあるが面倒を見るのは9割型俺の自己満足のためだけどな

 まぁつまりだな、そこを把握してるはずの玠がついているんだ心配はないだろ?ん?俺か?俺は手伝うと言ったら手を出すなって水にキッチンから締め出されたよ
 あの時はショックでしばらく立ち尽くしたがあとから俺に手料理を食べて欲しかったから手を出して欲しくなかったって言うのを水から、聞いてそれはもうねぇ?

 思わずその場で水に手を出しそうになったがそこは理性で何とか止めたよ
 さすがに玠の部屋で始める訳には行かないだろ?と言っても未だに手は出せてないけどな、なんせあの水だぞ?そんな雰囲気になっても天然でその空気を打ち消すのが水だ。

 話がズレたがそういう訳で俺は今日という日を今か今かと待ちわびていたのだ!
 まるで俺たちを祝福するかのような晴天の空はそれはもう眩しく太陽を反射する泉はとても綺麗だ。
 そして水お手製のお弁当で今日1日いや1ヶ月以上は上機嫌で居れるはずだったのに

  「あのぅ、お二人ですかぁ~?私達も2人なんですよぉ~♡良かったらご一緒していいですかぁ~♡」

 「ごめんね、今日は家族と一緒なんだ。いつか機会があったらその時にね」

 この雌豚どもめ、よくも水と俺の2人っきりの幸せな時間を台無しにしてくれたな、さっきから代わる代わる鬱陶しい
 断ってるのを聞いてるくせに何故自分は行けると思うのか意味がわからない
 適当にするか暴言を吐きたいのに水が見てると思うとそんな事できないし

 水には優しくてカッコイイと思っていて欲しい、その為ならたとえどれだけウザいとなんならキモイと思ってようが、不必要で面倒な愛想を笑顔を浮かべてこの豚どもにお見舞いしてくれる

 「えぇ~♡でもぉ~」

 "あぁ"~本気でうぜぇ、こんだけ断ってんだからいい加減諦めろよ!
 つーかいちいちクネクネしてんなよ気持ち悪い、それで誘惑できると思ってるお前らのおつむに尊敬するわ!

 「あの、本当に無理ですから」

 「え~、ちょっとだけでいいんですよ~♡家族の方が来られるまで♡」

 お前らの言う家族が来るまでって絶対来てもどっか行かないやつだろ!なんなら彼女です~♡とか言って居座るやつじゃねぇか
 なかなか居なくならない女たちにイライラしてると隣に座る水が終わったらすぐに食べられるように準備を始めたのが見えた

 しめた!水は1度何かをし出すと周りが全然見えなくなる、さらに呼びかけてもなかなか気づかないぐらいには集中するから、少しばかりガラが悪くなってもバレない

「ねぇ~♡ダメですかぁ~?♡」

 「チッ………うぜぇ」

「え?」

「うぜぇって言ってんの聞こえないのかよこのドブス」

 「なっ!最低!」

「さっきからピーチクパーチクうっせぇんだよ!こっちが黙ってりゃ図に乗りやがって!てめぇらのようなゴミと一緒に飯食うわけねぇだろ!」

「酷い!そんな事言うなんて」

 泣いてないでとっととどっか行けよ、いつまでも居座ってんなよ、つーか1回断られたんならしつこく食い下がらずに引けよ

「こっちは優しく断ってやってたんだからとっとと目の前から消えりゃ良かったんだろうがよ」

 「な、何よ!偉そうに!」

 「"あぁ"!?」

 「ヒッ……」

 「いい加減俺がブチギレる前にとっとと消え失せろ!」

  はぁここまで言ってやっと消えた、なんで女って他のやつはダメでも自分は絶対にイけると思ってる頭の悪い奴が多いんだ?理解できない
 どう見てもあんな厚化粧のババアより水のようがよっぽど可愛くて綺麗なのに本当に意味がわからない
 
 あぁそうだ次が来ないように釘をさしとかないと

 「さっきからこっち話しかけようとしてる女ども!次1回でも俺たちの邪魔をしてみろ!どうなるか言わなくてもわかるよなぁ"」

 よし!多少ガラが悪くなったけど水にバレてないなら問題なし!さぁてようやく水と2人っきりでイチャイチャできる。その前に周りが見えてない水を呼び戻さないとなぁ






___________________________________











 「て言うことがあってさ」

 「相変わらず水が気づかないってなると人格変わるなぁ」

 「悪いのはあの女どもだろ!」

 「まぁ確かにしつこく来るのはダメだけど、口が悪すぎるよ天利」


 あの後無事にピクニックを楽しんだ俺たちは予定より少し早く切り上げてお昼ご飯のお礼をしに玠の家にきた。
 まぁお礼を兼ねてと水が玠は一緒に来られなかったから今日の楽しかったことを話したいってことで来たわけだ。

 一足先にピクニックでの話しを話し終わった水はお弁当箱を洗ってくると言ってキッチンへ向かった。もちろん俺と玠も一緒に洗うと言ったんだがゆっくりしてて!って逆に怒られたため。水がいると話せない出来事を話してたって訳だ

 「いいんだよ、水さえ気づかなかったら」

「相変わらずだなぁ、もし水に気づかれて逃げられたらどうするつもり?」

 「まさか、俺がそんなヘマする訳ないだろ?まぁ万が一そんなことになったらなんとしてでも繋ぎ止めるよ」

 「一応聞くけどちゃんと水の身の安全は保証されるんだよね?」

 「さあ?ま、もしかしたら手足の2本や4本消えるかもだけど生きてはいるだろ?俺が死なすわけないじゃん、一生生きて俺だけを見るようにしてあげないと、ね?」

 おかしいな?ちゃんと笑顔で言ったはずなんだけど、何故玠は少し顔が青くなって汗を掻き出したんだろ?

 「お前本当に恐ろしいよ」

 「?」

 何か怖くなるような事言ったか?その後しばらく他愛のない話をしてると水がキッチンから戻ってきた。

「おまたせ、長居してごめんね?玠」

 「全然いいよ、むしろいつでも来ていいから」

 「ありがとう!玠!」

 「いつもありがとな」

  「気にするな、特に天利は爆発しないようちゃんと話に来いよな」

 「あぁまぁ努力する」

 「おう!」

 「?何の話?」

 水が不思議そうに俺たちを見るが、ま問題ないだろ。今の状態だと最悪のことにはならないだろうしな

  「なんでもないよ、それよりそろそろ暗くなってきたから帰ろうか水」

 「え!?もうそんな時間?うわぁ…ごめんね玠」

「全然、楽しかったから気にしないで」

 「ありがとう、それじゃ僕たちそろそろ帰るね」

 「うん気をつけて帰るんだよ」

 「うん!」

 「じゃ玠また」

 「またね天利」

 こうして今日一日が終わったわけだけどやっぱり水と一緒にいると一日が早くてもっと一緒に居たいって思ってしまうけど、まだもう少しは我慢しなきゃだよなぁ、せめてもう少しはね?








______________________








 こんにちは!ヨミです!今回2日?連続かな?続けて投稿しました。
 たくさんの人に読んでいただけてびっくりすると共に喜びを噛み締めてます。

最近はスランプでもう小説書けないかもって思ってましたが少しずつ書けるようになってきてるような気がします!
まぁ文章書くの下手ですけどそこは少し上手くなるように頑張ります💪

 そういえば最近ほしいものがありすぎてお金が足りなく欲しいものをもっと削るべきと考えてるのですがなかなか諦められないんですよね……🤔
 なんなら食べたいものや食べる量を減らすと体重が減りダイエットになると共にその分お金浮くかなと思う今日この頃です
今回話しが長くなりましたがよろしくお願いします


それでは!
𝕤𝕖𝕖 𝕪𝕠𝕦 next again ( ^_^)/~~~
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(2件)

しろぬい
2021.08.24 しろぬい

1話の最後の方「お粗末まさ」になってます!!

ヨミ
2022.08.03 ヨミ

1年遅れの返信すみません💦
誤字報告ありがとうございます!
読んでくださりありがとうございます!ヽ( ´▽`)ノ

解除
2018.12.22 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

ヨミ
2018.12.22 ヨミ

指摘ありがとうございます
文字化けチェックして直しますm(*_ _)m

解除

あなたにおすすめの小説

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

嫌われ者の僕

みるきぃ
BL
学園イチの嫌われ者で、イジメにあっている佐藤あおい。気が弱くてネガティブな性格な上、容姿は瓶底眼鏡で地味。しかし本当の素顔は、幼なじみで人気者の新條ゆうが知っていて誰にも見せつけないようにしていた。学園生活で、あおいの健気な優しさに皆、惹かれていき…⁈学園イチの嫌われ者が総愛される話。嫌われからの愛されです。ヤンデレ注意。 ※他サイトで書いていたものを修正してこちらで書いてます。改行多めで読みにくいかもです。

悪役令嬢の双子の兄

みるきぃ
BL
『魅惑のプリンセス』というタイトルの乙女ゲームに転生した俺。転生したのはいいけど、悪役令嬢の双子の兄だった。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

超絶美形な悪役として生まれ変わりました

みるきぃ
BL
転生したのは人気アニメの序盤で消える超絶美形の悪役でした。

隠れヤンデレは自制しながら、鈍感幼なじみを溺愛する

知世
BL
大輝は悩んでいた。 完璧な幼なじみ―聖にとって、自分の存在は負担なんじゃないか。 自分に優しい…むしろ甘い聖は、俺のせいで、色んなことを我慢しているのでは? 自分は聖の邪魔なのでは? ネガティブな思考に陥った大輝は、ある日、決断する。 幼なじみ離れをしよう、と。 一方で、聖もまた、悩んでいた。 彼は狂おしいまでの愛情を抑え込み、大輝の隣にいる。 自制しがたい恋情を、暴走してしまいそうな心身を、理性でひたすら耐えていた。 心から愛する人を、大切にしたい、慈しみたい、その一心で。 大輝が望むなら、ずっと親友でいるよ。頼りになって、甘えられる、そんな幼なじみのままでいい。 だから、せめて、隣にいたい。一生。死ぬまで共にいよう、大輝。 それが叶わないなら、俺は…。俺は、大輝の望む、幼なじみで親友の聖、ではいられなくなるかもしれない。 小説未満、小ネタ以上、な短編です(スランプの時、思い付いたので書きました) 受けと攻め、交互に視点が変わります。 受けは現在、攻めは過去から現在の話です。 拙い文章ですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 宜しくお願い致します。

転生したら、ラスボス様が俺の婚約者だった!!

ミクリ21
BL
前世で、プレイしたことのあるRPGによく似た世界に転生したジオルド。 ゲームだったとしたら、ジオルドは所謂モブである。 ジオルドの婚約者は、このゲームのラスボスのシルビアだ。 笑顔で迫るヤンデレラスボスに、いろんな意味でドキドキしているよ。 「ジオルド、浮気したら………相手を拷問してから殺しちゃうぞ☆」

こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件

神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。 僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。 だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。 子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。   ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。 指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。 あれから10年近く。 ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。 だけど想いを隠すのは苦しくて――。 こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。 なのにどうして――。 『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』 えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。