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第二章 ダンジョン都市ティリアン
第十六話 かたきは取ったぞ…(?)
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「……やっと六十階層のフロアボスか……」
LV上げ重視で各階層を攻略した為、五十三階層に下りる階段と、五十八階層に下りる階段で、それぞれ一晩を過ごしてから六十階層に来た。
その為、LVはかなり上がっている。
ー--------------
名前 ユート・アラキ 不老人族 LV.86
体力 21800/21800
魔力 25200/25200
攻撃 17100
防護 31800
俊敏性 23100
スキル
・鑑定LV.MAX
・言語翻訳LV.MAX
・身体強化LV.9
・剣術LV.9
・アイテムボックスLV.MAX
魔法
・火属性
・水属性
・風属性
・土属性
・光属性
ー--------------
「ただここまでくるとこの階層の魔物でも百体以上倒さないとLVが上がらなくなってきたんだよなあ……」
昔はストーム・キャット一体でLVが8も上がったのに、今では百体近く倒してようやくLVが1上がるのだ。
「はぁ~ま、新しい魔法を覚えてからは魔物を倒す速度が一気に上がったんだよな」
LV.80で新たに覚えたのは〈獄炎地獄〉、〈暴風竜巻〉、〈石化煙柱〉だ。
この三つははっきり言ってとんでもない。
〈石化煙柱〉は当たればどんな魔物も石にしてしまう火山の噴煙のような煙を作り出せるのだ。
これは魔力を込めれば込めるほど煙の量も増えていく。ただ、この煙は風属性の魔法で簡単に吹き飛ばせるし、吹き飛んだ煙が俺の方に来たらやばいので、意外と使う機会が限られる。
〈獄炎地獄〉はダンジョンの床や壁すらも少しだけ溶かすほどの圧倒的な熱量を持った直径十メートルほどの炎の球を飛ばす魔法だ。
〈暴風竜巻〉は天井から床にかけて竜巻を作る魔法だ。更に、これは竜巻を好きなように動かすことも出来る。
ただ、使うだけでも三割ほどの魔力を使う為、そこから更に操作に必要な魔力を使うとなると、魔力量的に大体十分ほどが精一杯だろう。
まあ、そもそも〈暴風竜巻〉自体が数分で消えるので関係ないが……
あと、これらの魔法によって溶けたり削れたりした床や壁は粘土のように柔らかくなると、自然と形を変え、ものの数秒で元通りになると、再び固くなるという感じだ。
「じゃ、行くとするか」
俺の予想だが、この扉の先にはSランクの魔物がいるだろう。
「Sランクの魔物ってどんな魔物何だろうなぁ……」
俺が知っているSランクの魔物だと、シンさんの足を破壊したリッチ・ロードがいる。
この部屋にいるのがそれよりも強いのかは分からないが、大幅なLVアップが期待できると思っている。
俺はそのことを期待しながら扉を開け、中に入った。
「ん~と……あいつかな?」
部屋の中央にいたのは前に戦ったリッチだ。違うところと言えば頭に金色の王冠を乗せている所や、骨に光沢があるところだろう。
何という魔物かは既に予想がついているが、一応〈鑑定〉をしてみると、
ー--------------
名前 リッチ・ロード LV.78
体力 7000/7000
魔力 21900/21900
攻撃 3800
防護 8100
俊敏性 7800
弱点
・光属性
スキル
・超速再生LV.9
魔法
・火属性
・土属性
・水属性
リッチの上位種であり、あらゆる面でリッチを上回る。
ー--------------
と表示された。
「やはりリッチ・ロードか……」
シンさんの足を破壊するほどの強さを持っている。油断は出来ない。
「ガゴギガ……ガギャガ……」
リッチがうめき声……に見える詠唱をした。
そして、それと共に〈炎槍〉×四十が放たれた。
「ま、その程度なら……〈暴風竜巻〉!」
俺はこっちに飛んでくる〈炎槍〉をすべて破壊し、そのままリッチ・ロードへ〈暴風竜巻〉を移動させた。
「!?ガガ!」
リッチ・ロードはそれを間一髪で右に跳んで避けると、無詠唱で俺に〈火矢〉を数十個撃ってきた。
「それじゃ威力が足りないな。〈氷槍×四十!」
俺は〈氷槍〉で飛んでくる〈火矢〉をすべて破壊した。
そして、破壊してもなお、速度が下がらない〈氷槍〉は、そのままリッチ・ロードに襲い掛かった。
「ガガ……グガ……」
リッチは詠唱(?)をすると、〈氷壁〉で防いだ。
リッチ・ロードの〈氷壁〉は思いのほか固く、ほとんどが防がれてしまった。
だが、流石に全てを防ぎきることは出来ず、残り数個の所で破壊してしまった。
そして、その残った〈氷槍〉が今度こそリッチ・ロードに当たった。
「ガ…ガ」
リッチ・ロードは肩や頭が破壊され、普通の魔物ならすでに死んでいてもおかしくはないのだが、こいつは〈超速再生〉という動画の巻き戻しを疑うようなスピードで体を再生させた。
だが、再生している間は無防備なので、これで仕留めることが出来る
「では、消えろ」
俺はそう言うと素早くリッチ・ロードに近づいた。
そして、白輝の剣を高速で振り回すことでリッチ・ロードをバラバラ……というよりは細切れにした。
だが、それでも再生しようとしていたので、素早く魔石を没収し、〈アイテムボックス〉に入れた。
「よし、これでシンさんの仇は取ったな」
シンさんの足を破壊したリッチ・ロードは既に倒されているのだが、気分的な問題で言ってみた。
「じゃ、進むか」
俺はリッチ・ロードを倒したことで現れた扉を開くと、部屋の外に出た。
LV上げ重視で各階層を攻略した為、五十三階層に下りる階段と、五十八階層に下りる階段で、それぞれ一晩を過ごしてから六十階層に来た。
その為、LVはかなり上がっている。
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名前 ユート・アラキ 不老人族 LV.86
体力 21800/21800
魔力 25200/25200
攻撃 17100
防護 31800
俊敏性 23100
スキル
・鑑定LV.MAX
・言語翻訳LV.MAX
・身体強化LV.9
・剣術LV.9
・アイテムボックスLV.MAX
魔法
・火属性
・水属性
・風属性
・土属性
・光属性
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「ただここまでくるとこの階層の魔物でも百体以上倒さないとLVが上がらなくなってきたんだよなあ……」
昔はストーム・キャット一体でLVが8も上がったのに、今では百体近く倒してようやくLVが1上がるのだ。
「はぁ~ま、新しい魔法を覚えてからは魔物を倒す速度が一気に上がったんだよな」
LV.80で新たに覚えたのは〈獄炎地獄〉、〈暴風竜巻〉、〈石化煙柱〉だ。
この三つははっきり言ってとんでもない。
〈石化煙柱〉は当たればどんな魔物も石にしてしまう火山の噴煙のような煙を作り出せるのだ。
これは魔力を込めれば込めるほど煙の量も増えていく。ただ、この煙は風属性の魔法で簡単に吹き飛ばせるし、吹き飛んだ煙が俺の方に来たらやばいので、意外と使う機会が限られる。
〈獄炎地獄〉はダンジョンの床や壁すらも少しだけ溶かすほどの圧倒的な熱量を持った直径十メートルほどの炎の球を飛ばす魔法だ。
〈暴風竜巻〉は天井から床にかけて竜巻を作る魔法だ。更に、これは竜巻を好きなように動かすことも出来る。
ただ、使うだけでも三割ほどの魔力を使う為、そこから更に操作に必要な魔力を使うとなると、魔力量的に大体十分ほどが精一杯だろう。
まあ、そもそも〈暴風竜巻〉自体が数分で消えるので関係ないが……
あと、これらの魔法によって溶けたり削れたりした床や壁は粘土のように柔らかくなると、自然と形を変え、ものの数秒で元通りになると、再び固くなるという感じだ。
「じゃ、行くとするか」
俺の予想だが、この扉の先にはSランクの魔物がいるだろう。
「Sランクの魔物ってどんな魔物何だろうなぁ……」
俺が知っているSランクの魔物だと、シンさんの足を破壊したリッチ・ロードがいる。
この部屋にいるのがそれよりも強いのかは分からないが、大幅なLVアップが期待できると思っている。
俺はそのことを期待しながら扉を開け、中に入った。
「ん~と……あいつかな?」
部屋の中央にいたのは前に戦ったリッチだ。違うところと言えば頭に金色の王冠を乗せている所や、骨に光沢があるところだろう。
何という魔物かは既に予想がついているが、一応〈鑑定〉をしてみると、
ー--------------
名前 リッチ・ロード LV.78
体力 7000/7000
魔力 21900/21900
攻撃 3800
防護 8100
俊敏性 7800
弱点
・光属性
スキル
・超速再生LV.9
魔法
・火属性
・土属性
・水属性
リッチの上位種であり、あらゆる面でリッチを上回る。
ー--------------
と表示された。
「やはりリッチ・ロードか……」
シンさんの足を破壊するほどの強さを持っている。油断は出来ない。
「ガゴギガ……ガギャガ……」
リッチがうめき声……に見える詠唱をした。
そして、それと共に〈炎槍〉×四十が放たれた。
「ま、その程度なら……〈暴風竜巻〉!」
俺はこっちに飛んでくる〈炎槍〉をすべて破壊し、そのままリッチ・ロードへ〈暴風竜巻〉を移動させた。
「!?ガガ!」
リッチ・ロードはそれを間一髪で右に跳んで避けると、無詠唱で俺に〈火矢〉を数十個撃ってきた。
「それじゃ威力が足りないな。〈氷槍×四十!」
俺は〈氷槍〉で飛んでくる〈火矢〉をすべて破壊した。
そして、破壊してもなお、速度が下がらない〈氷槍〉は、そのままリッチ・ロードに襲い掛かった。
「ガガ……グガ……」
リッチは詠唱(?)をすると、〈氷壁〉で防いだ。
リッチ・ロードの〈氷壁〉は思いのほか固く、ほとんどが防がれてしまった。
だが、流石に全てを防ぎきることは出来ず、残り数個の所で破壊してしまった。
そして、その残った〈氷槍〉が今度こそリッチ・ロードに当たった。
「ガ…ガ」
リッチ・ロードは肩や頭が破壊され、普通の魔物ならすでに死んでいてもおかしくはないのだが、こいつは〈超速再生〉という動画の巻き戻しを疑うようなスピードで体を再生させた。
だが、再生している間は無防備なので、これで仕留めることが出来る
「では、消えろ」
俺はそう言うと素早くリッチ・ロードに近づいた。
そして、白輝の剣を高速で振り回すことでリッチ・ロードをバラバラ……というよりは細切れにした。
だが、それでも再生しようとしていたので、素早く魔石を没収し、〈アイテムボックス〉に入れた。
「よし、これでシンさんの仇は取ったな」
シンさんの足を破壊したリッチ・ロードは既に倒されているのだが、気分的な問題で言ってみた。
「じゃ、進むか」
俺はリッチ・ロードを倒したことで現れた扉を開くと、部屋の外に出た。
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