16 / 161
第一章 冒険者活動始めました
第八話 デート?
しおりを挟む
「ああ、何とか冒険者になることが出来たよ」
「それはよかったね。私は一回不合格にされちゃったからね。まあ、その分頑張って次に来たときは試験官に称賛されるくらいには強くなったのよね」
不合格にされてもめげずに頑張るのは凄いと思った。俺なら場合によってはあきらめてしまうだろう。
「あ、そう言えば今日はなんかギルドでトラブルがあったみたいで受付に並べなかったのよね…だから夕飯を食べ終わったらもう一度行くつもりなんだけどユートも行く?」
トラブルと言うと心当たりしかない。それで困る人が出たのは申し訳ないと思った……
「いや、まあ…俺は依頼完了の報告に行くことは出来たから…」
俺は視線を横にそむけながら答えた。
「そうなんだ…私ももう少し早く行くことが出来れば受付に並ぶことが出来たのかな…まあ、取りあえず何か頼まないの?私のオススメは日替わり定食ね」
ミリが少し暗くなった雰囲気を話題を変えることで消し飛ばした。
「俺もそれを頼もうかな。あ、すいませーん!」
すると、店員が即座に駆け付けた。〈身体強化〉を使った俺よりも速い速度で来た気がするが、気のせいだろうか……。
「日替わり定食を一つください」
「かしこまりました。では少々お待ちください」
そう言うと店員さんは厨房の方へ向かった。
「初めての依頼はどうだった?」
酒を飲み、ほろ酔い状態になっているミリが話しかけてきた。
「レッドゴブリンと森狼を討伐する依頼をやったな。まあ、依頼は大成功といったところだな」
「え?森狼の討伐はEランク冒険者以上の依頼よ。何で君が受けているの?」
冒険者は普通Gランクから始まる為、初めての依頼でEランク冒険者以上の依頼を受けるといったことはまず無いのである。
「いや、まあ試験を受けたらEランクにするって言われた」
「あなたはかなり強いのね…私はGランクからEランクになるのには三ヶ月、EランクからDランクになるには半年、DランクからCランクになるには二年かかったのよね…Bランクになるにはあと何年かかることやら…」
ミリは「はぁ」とため息をついた。
「ミリならBランクも直ぐになれると思うよ」
「そう言ってくれると嬉しいわ。まあ、この感じだといずれあなたに抜かされると思うわ」
「そうか?まあ、抜かせるように頑張るか」
と、子供っぽい笑みを浮かべながら言った。
「ふふっ私は先輩だし直ぐに抜かされるなんてこは絶対させないわ」
そんな感じで雑談をしていると、食事が運ばれてきた。
「こちらが日替わり定食になります」
日替わり定食は米、野菜スープ、オークのステーキと店員が説明した。
(この世界にご飯ってあったんだ……)
米と言う主食がこの世界にもあるというのは俺からしたらかなり嬉しい。
俺は早速ご飯をオークのステーキと一緒に食べた。
「あ~やっぱり肉はご飯と一緒に食べるに限るな~」
ご飯の味は前の世界でいつも食べているものと全くと言っていいほど食感も味も同じだった。オークのステーキは豚肉に近い味がした。ただ、豚肉よりも噛み応えがあった。スープは中にいろいろな葉が入っているものだ。葉の種類はもちろん分からない。
ちなみにオークとは何かミリに聞いてみたら、人型の魔物だが、人よりもかなり大きく、豚の顔をしていると言われた。それだけ聞くとあまりおいしそうに見えない。人型と聞くとレッドゴブリンを思い出してしまうからだ。
「あー美味かった…」
俺は十五分ほどで日替わり定食を完食した。
「余程お腹がすいていたのね…凄い食べっぷりだったわ」
ミリはくすりと笑いながら言った。
「今日は色々あったからな…」
多分疲労の七割は冒険者ギルドで絡まれたことだと思う。
「私も初めての冒険者活動の時はは慣れないことばかりでかなり疲れたわ」
俺の言いたいこととは少しずれているが、まあ気にしないでおこう。
「そう言えばミリはもう夕飯食べ終わったのか?」
「ええ、もう食べ終わったわ。今は食後の酒で休憩中なの。あなたも飲む?」
「いや、遠慮しておこう」
この世界って酒の年齢制限はないのだろうか…まあ、なかったとしても俺はあまり酒の匂いが好きではないので大人になっても飲むつもりはない。
「それは残念。まあ、そろそろ私はギルドに行かなくちゃいけないからそろそろ出るわ」
「俺も食べ終わったし出るとしよう」
ちなみに日替わり定食は千セルだ。この値段でこの大きさと量ならお値段以上いてもいいだろう。
俺は千セルを支払うと、ミリとともに店を出た。
「男女二人で食事ってなんだかデートみたいね」
ミリは笑みを浮かべながら少しからかうように言った。
「か、からかうのはやめてくれ…」
俺は少し照れて、顔を横にそむけた。
「ふふっそれじゃあね」
ミリは手を振りながら冒険者ギルドの方へ歩いて行った。
「ふぁ~……眠くなってきた…そろそろ宿に戻ろうか…」
急に眠気が襲ってきた。今日は色々あったし早めに宿で眠るとしよう。
宿に戻った俺は部屋に入ると、着ていたローブと靴を脱ぐと俺はベットの上に寝転がった。
「それはよかったね。私は一回不合格にされちゃったからね。まあ、その分頑張って次に来たときは試験官に称賛されるくらいには強くなったのよね」
不合格にされてもめげずに頑張るのは凄いと思った。俺なら場合によってはあきらめてしまうだろう。
「あ、そう言えば今日はなんかギルドでトラブルがあったみたいで受付に並べなかったのよね…だから夕飯を食べ終わったらもう一度行くつもりなんだけどユートも行く?」
トラブルと言うと心当たりしかない。それで困る人が出たのは申し訳ないと思った……
「いや、まあ…俺は依頼完了の報告に行くことは出来たから…」
俺は視線を横にそむけながら答えた。
「そうなんだ…私ももう少し早く行くことが出来れば受付に並ぶことが出来たのかな…まあ、取りあえず何か頼まないの?私のオススメは日替わり定食ね」
ミリが少し暗くなった雰囲気を話題を変えることで消し飛ばした。
「俺もそれを頼もうかな。あ、すいませーん!」
すると、店員が即座に駆け付けた。〈身体強化〉を使った俺よりも速い速度で来た気がするが、気のせいだろうか……。
「日替わり定食を一つください」
「かしこまりました。では少々お待ちください」
そう言うと店員さんは厨房の方へ向かった。
「初めての依頼はどうだった?」
酒を飲み、ほろ酔い状態になっているミリが話しかけてきた。
「レッドゴブリンと森狼を討伐する依頼をやったな。まあ、依頼は大成功といったところだな」
「え?森狼の討伐はEランク冒険者以上の依頼よ。何で君が受けているの?」
冒険者は普通Gランクから始まる為、初めての依頼でEランク冒険者以上の依頼を受けるといったことはまず無いのである。
「いや、まあ試験を受けたらEランクにするって言われた」
「あなたはかなり強いのね…私はGランクからEランクになるのには三ヶ月、EランクからDランクになるには半年、DランクからCランクになるには二年かかったのよね…Bランクになるにはあと何年かかることやら…」
ミリは「はぁ」とため息をついた。
「ミリならBランクも直ぐになれると思うよ」
「そう言ってくれると嬉しいわ。まあ、この感じだといずれあなたに抜かされると思うわ」
「そうか?まあ、抜かせるように頑張るか」
と、子供っぽい笑みを浮かべながら言った。
「ふふっ私は先輩だし直ぐに抜かされるなんてこは絶対させないわ」
そんな感じで雑談をしていると、食事が運ばれてきた。
「こちらが日替わり定食になります」
日替わり定食は米、野菜スープ、オークのステーキと店員が説明した。
(この世界にご飯ってあったんだ……)
米と言う主食がこの世界にもあるというのは俺からしたらかなり嬉しい。
俺は早速ご飯をオークのステーキと一緒に食べた。
「あ~やっぱり肉はご飯と一緒に食べるに限るな~」
ご飯の味は前の世界でいつも食べているものと全くと言っていいほど食感も味も同じだった。オークのステーキは豚肉に近い味がした。ただ、豚肉よりも噛み応えがあった。スープは中にいろいろな葉が入っているものだ。葉の種類はもちろん分からない。
ちなみにオークとは何かミリに聞いてみたら、人型の魔物だが、人よりもかなり大きく、豚の顔をしていると言われた。それだけ聞くとあまりおいしそうに見えない。人型と聞くとレッドゴブリンを思い出してしまうからだ。
「あー美味かった…」
俺は十五分ほどで日替わり定食を完食した。
「余程お腹がすいていたのね…凄い食べっぷりだったわ」
ミリはくすりと笑いながら言った。
「今日は色々あったからな…」
多分疲労の七割は冒険者ギルドで絡まれたことだと思う。
「私も初めての冒険者活動の時はは慣れないことばかりでかなり疲れたわ」
俺の言いたいこととは少しずれているが、まあ気にしないでおこう。
「そう言えばミリはもう夕飯食べ終わったのか?」
「ええ、もう食べ終わったわ。今は食後の酒で休憩中なの。あなたも飲む?」
「いや、遠慮しておこう」
この世界って酒の年齢制限はないのだろうか…まあ、なかったとしても俺はあまり酒の匂いが好きではないので大人になっても飲むつもりはない。
「それは残念。まあ、そろそろ私はギルドに行かなくちゃいけないからそろそろ出るわ」
「俺も食べ終わったし出るとしよう」
ちなみに日替わり定食は千セルだ。この値段でこの大きさと量ならお値段以上いてもいいだろう。
俺は千セルを支払うと、ミリとともに店を出た。
「男女二人で食事ってなんだかデートみたいね」
ミリは笑みを浮かべながら少しからかうように言った。
「か、からかうのはやめてくれ…」
俺は少し照れて、顔を横にそむけた。
「ふふっそれじゃあね」
ミリは手を振りながら冒険者ギルドの方へ歩いて行った。
「ふぁ~……眠くなってきた…そろそろ宿に戻ろうか…」
急に眠気が襲ってきた。今日は色々あったし早めに宿で眠るとしよう。
宿に戻った俺は部屋に入ると、着ていたローブと靴を脱ぐと俺はベットの上に寝転がった。
7
お気に入りに追加
1,661
あなたにおすすめの小説
→誰かに話したくなる面白い雑学
ノアキ光
エッセイ・ノンフィクション
(▶アプリ無しでも読めます。 目次の下から読めます)
見ていただきありがとうございます。
こちらは、雑学の本の内容を、自身で読みやすくまとめ、そこにネットで調べた情報を盛り込んだ内容となります。
驚きの雑学と、話のタネになる雑学の2種類です。
よろしくおねがいします。
呪われた悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される
伽羅
恋愛
交通事故に遭って死んだはずなのに、気が付けば猫になっていた。
前世の記憶と共に、昨夜の夜会でセドリック王太子に婚約解消を告げられた事を思い出す。
そしてセドリック王太子の傍らには妹のキャロリンの姿が…。
猫になった私は家を追い出され、彷徨っている所を偶然通りかかった人物に拾われて…。
各話のタイトルで少し遊んじゃってます。
笑って流していただけると幸せます。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
【完】大きな俺は小さな彼に今宵もアブノーマルに抱かれる
唯月漣
BL
「は? なんで俺、縛られてんの!?」
ゲイである事をカミングアウトの末、ようやく両想いになったと思っていた幼馴染みユウキの、突然の結婚の知らせ。
翔李は深く傷付き、深夜の繁華街でやけ酒の挙げ句、道路端で酔い潰れてしまう。
目が覚めると、翔李は何者かに見知らぬ家のバスルームで拘束されていた。翔李に向かってにっこり微笑むその小柄な彼……由岐は、天使のような可愛い外見をしていた。
「僕とセフレになってくれませんか。じゃないと僕、今すぐ翔李さんを犯してしまいそうです」
初めての恋人兼親友だった男から受けた裏切りと悲しみ。それを誤魔化すため由岐に会ううち、やがて翔李は由岐とのアブノーマルプレイの深みにハマっていく。
「お尻だけじゃないですよ。僕は可愛い翔李さんの、穴という穴全てを犯したい」
ただのセフレであるはずの由岐に予想外に大切にされ、いつしか翔李の心と体はとろけていく。
そんなおり、翔李を裏切って女性と結婚したはずの親友ユウキから、会いたいと連絡があって……!?
◇◆◇◆◇◆
☆可愛い小柄な少年✕がたいは良いけどお人好しな青年。
※由岐(攻め)視点という表記が無い話は、全て翔李(受け)視点です。
★*印=エロあり。
石鹸ぬるぬるプレイ、剃毛、おもらし(小)、攻めのフェラ、拘束(手錠、口枷、首輪、目隠し)、異物挿入(食べ物)、玩具(ローター、テンガ、アナルビーズ)、イキ焦らし、ローションガーゼ、尿道攻め(ブジー)、前立腺開発(エネマグラ)、潮吹き、処女、無理矢理、喉奥、乳首責め、陵辱、少々の痛みを伴うプレイ、中出し、中イキ、自慰強制及び視姦、連続イカセ、乳首攻め(乳首イキ、吸引、ローター)他。
※アブノーマルプレイ中心です。地雷の多い方、しつこいエッチが苦手な方、変わったプレイがお嫌な方はご注意ください。
【本編完結済】今後は時々、番外編を投下します。
※ムーンライトノベルズにも掲載。
表紙イラスト●an様
ロゴデザイン●南田此仁様
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
ソーダの魔法〜ヘタレな溺愛初彼氏は炭酸飲んだら人格変わってドSになっちゃうやつでした〜
緒形 海
BL
真野深月(まの・みつき)20歳、最近自分がゲイであることを自覚し始めた大学生。
ある日のバイト帰り、深月は居酒屋ホールスタッフ仲間・篠原蒼太(しのはら・そうた)から突然の愛の告白を受けてしまう。
デカい図体に似合わず気弱で優しすぎるヘタレ気味な蒼太。はっきり言ってあまり好みのタイプではなく……考えた末、深月はお試しとして1週間の期間限定で交際okの返事をすることに。
ただ、実は…蒼太にはある秘密があった。
彼は炭酸の飲み物がめちゃくちゃ苦手で、一口でも飲んでしまうと人格がチェンジしてしまうという謎体質の持ち主だったのである…。
受け⚪︎真野 深月 まの みつき MM
攻め⚫︎篠原 蒼太 しのはら そうた SS
人格豹変もの&ソフトSMチックな話が書きたくて生まれた作品です。
R18指定。過激描写のシーンがあるエピソードには▽マークが入ります。背後にご注意くださいませ。
いろんな炭酸が出てくる予定…です。
ヘタレでドSでヤンデレ気味な溺愛攻めに愛されるといういろいろてんこもりのよくばりセット☺︎ハピエン保証♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる