70 / 140
第二章
第十八話 俺流ダンジョン無双
しおりを挟む
「ん~順調順調」
第六階層を、傍から見れば呑気に散歩しているような風貌で歩きながら、気分良くそう言った。腕の中にはネムが居り、「きゅきゅ!」と嬉しそうに鳴き声を上げる。
相変わらず可愛いね。
俺はより一層、ネムを愛でてあげる。
「……だけど、俺自身は全然何もしないから、ちょっと暇になって来たなぁ……」
これじゃあダンジョン探索と言うより、ただのお散歩だよ……と、俺は小さく息を吐いた。
だが、実際は他のテイマーが知れば即倒ものの所業をやり続けている……という自覚はあるし、そのせいでそれなりに脳のリソースを使っている為、気持ち的な疲れは多少なりともある。
例えるなら、ぶっ通しで何時間もゲームをしている的な感じ。
楽しいし、いくらでもやり続けられる感じではあるけど、限界はいつか唐突に来るってやつ。
「ん~まあ、スライムたちの動向を見るのは結構面白いかな」
例えるなら、某動画サイトに投稿されている探索系のゲーム配信を見ている気分。
コメントを送れば、必ずそれに応えてくれるっていうサービス付きで。
ある場所では、俺の指示通りに魔物を倒し、またあるところでは、脇道の深くまで探索をして。
「ん~大量大量」
スライム越しに空間収納を使い、懐が潤っていく感覚を覚えながら、俺はより上機嫌になる。
すると、脇道の探索に行かせていたスライムの1体から、連絡が来た。
すぐさま右目を移してみると、そこには2つの迷宮紅水晶が岩肌から突き出ていたのだ。
「お~運がいい」
そう言って、俺は腰にぶら下げているツルハシを持つと、転移門の詠唱を紡ぐ。
そうして虚空に出現した穴に両手を突っ込むと、片手で迷宮紅水晶を支え、もう片方の手に握られたツルハシを振り下ろして、採掘した。
「お~悪くない大きさだな」
穴から手を引っ込め、手にした迷宮紅水晶を見て、俺は満足そうに頷くと、背中に背負うリュックサックの中に放り込んだ。
その後、もう1つもしっかり採掘した後、転移門を閉じる。
因みにその間も魔物が接近してきていたが、片手間に処理すると、魔石をスライムに掴ませ、リュックサックの中に召喚した。
その後、スライムを元の場所に召喚して戻せば、万事オッケーって訳。
「ま~我ながら、結構能力を使えてる感あるよなぁ」
もし他の人がこの能力を手にしたとしても、ここまで使いこなすのは難しいと思う。
今やってる、他のテイマーが見たら涙目必死の高速並列指揮とかも、最初は全然出来なかった。だけど、何年もやってたら、ここまで出来るようになった。
言うなれば、あれだ。
ゲーム初心者が、同じゲームを何年もアホみたいにプレイして、プロゲーマーになったみたいな。そんな感じ。
ほぼ無意識にやっている魔物の処理も、ゲームと同じようなもので……ほら。ゲーマーって、自分のコントローラーを見ながら操作してないだろ?
どうすれば、画面上でどのようにキャラが動いてくれるのかが、感覚で染みついている。そんな感じ。
「さ~て……ん?」
フラッシュ暗算の如く、高速で視界を切り替えて、周囲の情報を確認していた俺は、脇道の奥から主道たるこっちに向かって歩いて来る人の集団を見つけた。
このまま歩けば、丁度バッタリ出くわすことだろう。
「ん~脇道の深くまで入る冒険者ってあまり居ないからなぁ……もしかして迷賊かな?」
俺はそんな疑問を浮かべた。
ダンジョンは、基本的に今俺が歩いている主道と、そこから伸びる主道よりも狭い脇道で構成されている。そして、脇道は全て行き止まりとなっており、尚且つ入り組んでいて迷いやすい。魔物と挟み撃ちになる可能性も高く、ここよりも狭いあの道で挟み撃ちにあったらキツい。しかも、やっと倒したと思ったら、漁夫りにくる迷賊たち。
ハッキリ言って、あそこに入るのはマジで割に合わない。
ハイリスク、ローリターンとか、誰が行くかってんだ。
だが、誰も行かないからこそ、迷賊の住み家として、良く使われているんだよねぇ……
「会話、聞いてみるか」
俺は極小のスライムをその集団から一番近いスライムの下へ召喚すると、その集団の1人の服に張り付かせる。
さて、会話内容はどんなのかな……?
「まさか1人でダンジョンを歩いている奴が居るとは思わなかったな」
「ああ。しかも、気配的に子供だ」
「Dランクになったことで調子に乗って、1人で潜るアホか。いつになっても居るよな、身の程知らず」
「ま、旨味はそこまでだが、確実に狩れるからお得だお得」
はい。アウト~!
その4人組は、バッチリアウトでした~!
”気配感知”でも使って俺を見つけ、「鴨が来たぜ。イエーイ!」している迷賊たち。
だが、残念。それはこっちも同じ。
こっちもこっちで、「鴨が来たぜ。イエーイ」って内心思ってる。
何せ、極小スライムを張り付けてしまった時点で、そのスライムを取り除かない限り、ここからどれだけ離れても俺の攻撃を受ける羽目になるのだから。
だが、スライムを召喚できるのは、半径5メートルまで……という制約がある為、一応他3人にもつけられる時に付けておこうと思った俺は、その極小スライムに視覚を移すと、そこから他3人の所にも極小スライムを召喚し、張り付かせる。
これで万が一4人がバラバラに逃げたとしても、攻撃できる。
「ま、まだやらんけど」
残念だが、変異種スライムによる溶解は確殺じゃない。祝福や魔法によって無効化まではされずとも、そこそこ耐えられる可能性があるのだ。
ある程度時間があれば、原因を理解し、対処できる人も少なくはないと思っている。
だから、目の前まで引き摺り出し、確実に殺る。絶対に逃さない。
そんな事を思っていたら、とうとう迷賊4人組が、脇道から出てきた。
奴らは俺の顔を見るなり、ほくそ笑んだ。
「舐め腐ったガキが――」
「開け」
転移門の短縮詠唱と同時に、俺は奴ら4人の防具裏に、変異種スライムを2匹ずつ召喚した。
「なっ……ぎゃああああ!!!」
「いぎゃあ、なんだあ!?」
体を溶かされ、激痛が走る。
その内、スライムからの報告で、良く溶けている2人――つまり、身体強化の術を持って無いだろう2人は後回しにして、溶ける速度が少し遅い2人――つまり、祝福等による身体強化で耐えている2人を先に狙う。
「死ね」
即座に俺は展開していた転移門の位置を、2人の内の片方にズラすと、勢いよく剣を突き刺す。
「がはっ!」
突然の激痛から、考える暇すら与えず、俺は首を断ち斬って殺した。
「はあっ!」
もう片方は、普通に接近して、首を断つ。
転移門を使わなくても大丈夫そうなら、魔力温存の為にも、直接動くのが俺クオリティー。
ここでひよって魔力を無駄遣いし、本当にヤバい時に「あの時使っていなければ……!」ってなるのはごめんだからね。
「で、2人は……ああ、もう死んでるか」
後回しにしていた2人は、背骨を溶かされたことがとどめになったようで、地面に斃れ伏して動かなくなっていた。
やっぱえげつねぇなあ……これ。
「さて。そんじゃ、戦利品ゲットしますか」
そう言って、俺は金や使えそうな物を漁り始めた。
結果、3万2000セル分の硬貨と、そこそこの値段で売れそうな短剣2本を手に入れた。他にも売れそうなものはあったが、かさばるから遠慮しといた。
ま、いい臨時収入だったな。
ラッキー!
「よし。行くか」
いい感じの臨時収入を得た俺は、再び先へと向かって歩き出すのであった。
第六階層を、傍から見れば呑気に散歩しているような風貌で歩きながら、気分良くそう言った。腕の中にはネムが居り、「きゅきゅ!」と嬉しそうに鳴き声を上げる。
相変わらず可愛いね。
俺はより一層、ネムを愛でてあげる。
「……だけど、俺自身は全然何もしないから、ちょっと暇になって来たなぁ……」
これじゃあダンジョン探索と言うより、ただのお散歩だよ……と、俺は小さく息を吐いた。
だが、実際は他のテイマーが知れば即倒ものの所業をやり続けている……という自覚はあるし、そのせいでそれなりに脳のリソースを使っている為、気持ち的な疲れは多少なりともある。
例えるなら、ぶっ通しで何時間もゲームをしている的な感じ。
楽しいし、いくらでもやり続けられる感じではあるけど、限界はいつか唐突に来るってやつ。
「ん~まあ、スライムたちの動向を見るのは結構面白いかな」
例えるなら、某動画サイトに投稿されている探索系のゲーム配信を見ている気分。
コメントを送れば、必ずそれに応えてくれるっていうサービス付きで。
ある場所では、俺の指示通りに魔物を倒し、またあるところでは、脇道の深くまで探索をして。
「ん~大量大量」
スライム越しに空間収納を使い、懐が潤っていく感覚を覚えながら、俺はより上機嫌になる。
すると、脇道の探索に行かせていたスライムの1体から、連絡が来た。
すぐさま右目を移してみると、そこには2つの迷宮紅水晶が岩肌から突き出ていたのだ。
「お~運がいい」
そう言って、俺は腰にぶら下げているツルハシを持つと、転移門の詠唱を紡ぐ。
そうして虚空に出現した穴に両手を突っ込むと、片手で迷宮紅水晶を支え、もう片方の手に握られたツルハシを振り下ろして、採掘した。
「お~悪くない大きさだな」
穴から手を引っ込め、手にした迷宮紅水晶を見て、俺は満足そうに頷くと、背中に背負うリュックサックの中に放り込んだ。
その後、もう1つもしっかり採掘した後、転移門を閉じる。
因みにその間も魔物が接近してきていたが、片手間に処理すると、魔石をスライムに掴ませ、リュックサックの中に召喚した。
その後、スライムを元の場所に召喚して戻せば、万事オッケーって訳。
「ま~我ながら、結構能力を使えてる感あるよなぁ」
もし他の人がこの能力を手にしたとしても、ここまで使いこなすのは難しいと思う。
今やってる、他のテイマーが見たら涙目必死の高速並列指揮とかも、最初は全然出来なかった。だけど、何年もやってたら、ここまで出来るようになった。
言うなれば、あれだ。
ゲーム初心者が、同じゲームを何年もアホみたいにプレイして、プロゲーマーになったみたいな。そんな感じ。
ほぼ無意識にやっている魔物の処理も、ゲームと同じようなもので……ほら。ゲーマーって、自分のコントローラーを見ながら操作してないだろ?
どうすれば、画面上でどのようにキャラが動いてくれるのかが、感覚で染みついている。そんな感じ。
「さ~て……ん?」
フラッシュ暗算の如く、高速で視界を切り替えて、周囲の情報を確認していた俺は、脇道の奥から主道たるこっちに向かって歩いて来る人の集団を見つけた。
このまま歩けば、丁度バッタリ出くわすことだろう。
「ん~脇道の深くまで入る冒険者ってあまり居ないからなぁ……もしかして迷賊かな?」
俺はそんな疑問を浮かべた。
ダンジョンは、基本的に今俺が歩いている主道と、そこから伸びる主道よりも狭い脇道で構成されている。そして、脇道は全て行き止まりとなっており、尚且つ入り組んでいて迷いやすい。魔物と挟み撃ちになる可能性も高く、ここよりも狭いあの道で挟み撃ちにあったらキツい。しかも、やっと倒したと思ったら、漁夫りにくる迷賊たち。
ハッキリ言って、あそこに入るのはマジで割に合わない。
ハイリスク、ローリターンとか、誰が行くかってんだ。
だが、誰も行かないからこそ、迷賊の住み家として、良く使われているんだよねぇ……
「会話、聞いてみるか」
俺は極小のスライムをその集団から一番近いスライムの下へ召喚すると、その集団の1人の服に張り付かせる。
さて、会話内容はどんなのかな……?
「まさか1人でダンジョンを歩いている奴が居るとは思わなかったな」
「ああ。しかも、気配的に子供だ」
「Dランクになったことで調子に乗って、1人で潜るアホか。いつになっても居るよな、身の程知らず」
「ま、旨味はそこまでだが、確実に狩れるからお得だお得」
はい。アウト~!
その4人組は、バッチリアウトでした~!
”気配感知”でも使って俺を見つけ、「鴨が来たぜ。イエーイ!」している迷賊たち。
だが、残念。それはこっちも同じ。
こっちもこっちで、「鴨が来たぜ。イエーイ」って内心思ってる。
何せ、極小スライムを張り付けてしまった時点で、そのスライムを取り除かない限り、ここからどれだけ離れても俺の攻撃を受ける羽目になるのだから。
だが、スライムを召喚できるのは、半径5メートルまで……という制約がある為、一応他3人にもつけられる時に付けておこうと思った俺は、その極小スライムに視覚を移すと、そこから他3人の所にも極小スライムを召喚し、張り付かせる。
これで万が一4人がバラバラに逃げたとしても、攻撃できる。
「ま、まだやらんけど」
残念だが、変異種スライムによる溶解は確殺じゃない。祝福や魔法によって無効化まではされずとも、そこそこ耐えられる可能性があるのだ。
ある程度時間があれば、原因を理解し、対処できる人も少なくはないと思っている。
だから、目の前まで引き摺り出し、確実に殺る。絶対に逃さない。
そんな事を思っていたら、とうとう迷賊4人組が、脇道から出てきた。
奴らは俺の顔を見るなり、ほくそ笑んだ。
「舐め腐ったガキが――」
「開け」
転移門の短縮詠唱と同時に、俺は奴ら4人の防具裏に、変異種スライムを2匹ずつ召喚した。
「なっ……ぎゃああああ!!!」
「いぎゃあ、なんだあ!?」
体を溶かされ、激痛が走る。
その内、スライムからの報告で、良く溶けている2人――つまり、身体強化の術を持って無いだろう2人は後回しにして、溶ける速度が少し遅い2人――つまり、祝福等による身体強化で耐えている2人を先に狙う。
「死ね」
即座に俺は展開していた転移門の位置を、2人の内の片方にズラすと、勢いよく剣を突き刺す。
「がはっ!」
突然の激痛から、考える暇すら与えず、俺は首を断ち斬って殺した。
「はあっ!」
もう片方は、普通に接近して、首を断つ。
転移門を使わなくても大丈夫そうなら、魔力温存の為にも、直接動くのが俺クオリティー。
ここでひよって魔力を無駄遣いし、本当にヤバい時に「あの時使っていなければ……!」ってなるのはごめんだからね。
「で、2人は……ああ、もう死んでるか」
後回しにしていた2人は、背骨を溶かされたことがとどめになったようで、地面に斃れ伏して動かなくなっていた。
やっぱえげつねぇなあ……これ。
「さて。そんじゃ、戦利品ゲットしますか」
そう言って、俺は金や使えそうな物を漁り始めた。
結果、3万2000セル分の硬貨と、そこそこの値段で売れそうな短剣2本を手に入れた。他にも売れそうなものはあったが、かさばるから遠慮しといた。
ま、いい臨時収入だったな。
ラッキー!
「よし。行くか」
いい感じの臨時収入を得た俺は、再び先へと向かって歩き出すのであった。
599
お気に入りに追加
1,247
あなたにおすすめの小説
【完】前世で種を疑われて処刑されたので、今世では全力で回避します。
112
恋愛
エリザベスは皇太子殿下の子を身籠った。産まれてくる我が子を待ち望んだ。だがある時、殿下に他の男と密通したと疑われ、弁解も虚しく即日処刑された。二十歳の春の事だった。
目覚めると、時を遡っていた。時を遡った以上、自分はやり直しの機会を与えられたのだと思った。皇太子殿下の妃に選ばれ、結ばれ、子を宿したのが運の尽きだった。
死にたくない。あんな最期になりたくない。
そんな未来に決してならないように、生きようと心に決めた。
いらないと言ったのはあなたの方なのに
水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。
セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。
エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。
ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。
しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。
◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬
◇いいね、エールありがとうございます!
貴方様の後悔など知りません。探さないで下さいませ。
ましろ
恋愛
「致しかねます」
「な!?」
「何故強姦魔の被害者探しを?見つけて如何なさるのです」
「勿論謝罪を!」
「それは貴方様の自己満足に過ぎませんよ」
今まで順風満帆だった侯爵令息オーガストはある罪を犯した。
ある令嬢に恋をし、失恋した翌朝。目覚めるとあからさまな事後の後。あれは夢ではなかったのか?
白い体、胸元のホクロ。暗めな髪色。『違います、お許し下さい』涙ながらに抵抗する声。覚えているのはそれだけ。だが……血痕あり。
私は誰を抱いたのだ?
泥酔して罪を犯した男と、それに巻き込まれる人々と、その恋の行方。
★以前、無理矢理ネタを考えた時の別案。
幸せな始まりでは無いので苦手な方はそっ閉じでお願いします。
いつでもご都合主義。ゆるふわ設定です。箸休め程度にお楽しみ頂けると幸いです。
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
中七七三
恋愛
わたしっておかしいの?
小さいころからエッチなことが大好きだった。
そして、小学校のときに起こしてしまった事件。
「アナタ! 女の子なのになにしてるの!」
その母親の言葉が大人になっても頭から離れない。
エッチじゃいけないの?
でも、エッチは大好きなのに。
それでも……
わたしは、男の人と付き合えない――
だって、男の人がドン引きするぐらい
エッチだったから。
嫌われるのが怖いから。
聖女の辞め方〜庶民聖女は今日も元気に規律を破る〜
イセヤ レキ
恋愛
神殿による管理のもと、治癒の力を持った神に選ばれし聖女たちは、今日も健気に奉仕する。
……というのは、庶民が抱く幻想だ。
神殿の内部は聖女とその護衛騎士が夜な夜な交わるほどに堕落し、寄付金次第で患者の優先順位をつけるよう腐敗している。
また、神殿は寄付金を目当てに、聖女たちは治癒の力が枯渇することを恐れて自らの力を出し惜しみし、人々を完治させることはないのである。
そんな中、元々庶民であるのに膨大な治癒力を持ったとして神殿に保護された聖女のシアナは、一刻も早く聖女を辞めるために、護衛騎士のウォリスを連れて、夜な夜な街に繰り出すのであった。
※全17話、完結済
※脇で本編に全く絡まない同性愛あります
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
vamps
まめ太郎
BL
当たり前のように人間と吸血鬼(vamps)が共存する世界。
大学生の草場アレンは自分が吸血鬼であることがずっとコンプレックスだった。
そんな彼に吸血鬼の能力が最大限に開花する出来事が起こり……。
まめ太郎初めてのファンタジー作品です。
私の書くファンタジーですから、本格ではございません。
色々ご都合主義がまかり通りますので、地雷の多い方お気をつけください。
噂好きのローレッタ
水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。
ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。
※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです)
※小説家になろうにも掲載しています
◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました
(旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる