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ツンデレクラスメイトとの眠れぬ夜
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しばらくして、ベッドのほうから物音がしたので見てみると、今見がベッドから降りるのが暗闇でうっすらと見えた。
ん、トイレか?
しかし、彼女はトイレではなく、こちらへ向かってきた。
うわ、なんだろ...すげードキドキする。
思わず俺は、寝たふりをした。
すると彼女は、だんだんと俺に近づき、そのまま耳元に顔を近づけてきた。
「ねえ…起きてる?」
彼女は耳元でそう囁いてきた。その気持ちよさで一瞬ブルっとしてしまった。
「うーん...なんだよぉ...」
とりあえず、今まで寝ていたかのようなリアクションを取り、起き上がった。
「全然眠れないんだけど…」
「目を閉じて体リラックスさせれば、疲れが取れるらしいよ」
俺はとりあえず、適当に助言をする。
「やったけど、眠れないの…」
うそつけ。まだ電気消してから三十分も経ってないぞ。
「うーん、どうすればいいものか…」
俺はわざとらしく、考えるフリをした。
「…てよ」
彼女が何か耳元で小さく囁いた。
「え? いまなんていった?」
「だから...一緒に寝てよ…」
まじで? そんな素晴らしいイベントを、女の子ほうから持ってきてくれるの?
しかも、いつも俺に口の悪い今見が?
「い、いいのか?」
「今日は特別だからね...」
善は急げ。ということで、さっさと布団に潜り込んだ。
一人用のベッドのため、ぴったりくっついて寝るしかなかった。だが、それは俺にとって好都合だった。
うおー! 今見の顔が! 体が! こんな近くにある!
緊張と興奮が入り混じる。
「どうしたの?」
俺が落ち着きないのが気になったのか、目の前の少女は声をかけてきた。
「いや、こういうの慣れてないから…」
「慣れてないんじゃなくて、初めてなんじゃないの?」
うるさいなー、このビ○チが。
そうですよ。俺は女子と一緒に寝るのは初めてですがなにか?
「どーせ、お前みたいにモテないですよーだ」
「なに拗ねてるんだし。ていうか、なんで私がモテるって思ってるの?」
「だってお前、今までにけっこうな人数と付き合ってんじゃないの?」
「どこ情報だしそれ」
なぜだか彼女は不服そうだ。
「いや、勝手な想像だけど」
「私、今まで誰とも付き合ったことないんだけど...」
「え、まじで?」
にわかには信じがたいが、わざわざそんな嘘をつくこともあるまい。
「悪い?」
「いや、意外だな~って思って」
以前、こいつに告白をした勇者がいた。
だが、そいつは散々言われてフラれたそうだ。
それ以来、誰も告白するどころか近寄らなくなった。
どうやらこいつは、理想が高いせいで誰とも付き合ったことがないようだ。
「石口は、今までに彼女いたの?」
「いや、いないけど…」
「へえ…そうなんだ」
意外そうな反応だが、俺なんて需要ないに決まってるだろ。
俺みたいな2次元大好きなオタクが…。
「それにしても、付き合ってもないのに一緒のベッドで寝ているのはどうなんだろうな」
「こういうのって…"ソフレ"って言うんじゃないの?」
「"ソフレ"? なにそれ?」
頭文字を変えたワードなら知っているが…きっと似たような意味なのだろう。
「えっと…添い寝とかする友達みたいなやつだったと思う…」
彼女は恥ずかしそうに言った。
「なるほど、それでソフレか。俺らってソフレなの?」
俺は覚えたてのワードを連呼した。
「な、なんでよ?」
「だって、付き合ってないからそういうことになっちゃうのかな~って思って」
学校で話したりもしているから、ソフレだけの関係というわけではないが。
「アンタ...アタシと付き合いたいの?」
「な、なんでそうなる?」
「だって…さっきから付き合うのがどうのって言ってんじゃん……」
「いや、例えばの話だよ」
「じゃあ、私と付き合う気はないの?」
なんだこいつ、俺に"付き合ってくれ"とでも言わせたいのか?
「うーん、どうなんだろうね」
「ハッキリしないわね...」
「お前は俺のことどう思ってるんだよ」
もし、こいつが俺のこと好きなら、告白する気になるかも。
とは言っても、こいつに対して脈アリだと感じたことがないから望み薄だけど…。
「アタシは別に…なんとも思ってない」
なんとも思ってないんかい!
「なんだよ~」
「ガッカリした?」
「まあ、そんな気はしたけどな」
「ふーん…」
彼女は意味ありげな感じで反応した。
「石口ってさ、好きな人とかいるの?」
唐突に彼女が聞いてきた。さっきから唐突にいろんな質問されてるけど。
「うーん…特別好きって人はいない」
「なにそれ。ほんっと、石口って中途半端だよね~」
お前にだけは言われたくない!
「じゃあ、お前はいるのかよ?」
なんだか呆れた様子で言われたので、少し反撃したくなった。
「アタシは…いるよ」
なんだ、いるのか...。
「好きな人がいるのに、こんなことしてていいのか?」
「べつに…まだその人と付き合ってないし」
いいのかよ。一途な感じしないな~。
「誰が好きか教えてくれたりする?」
「はあ? なんで教えなきゃいけないんだし。そんなにアタシの好きな人が気になるわけ?」
「べつに、いやならいいよ」
「…ていうかさ、アタシとこんなことしていること、学校で絶対言わないでよね」
「わかったわかった」
「なんか…すぐ自慢しそうだから信用できない…」
まあ、自慢したいのは図星だ。自慢しないのがもったいないくらいだ。
「俺、全然信用されてないなー」
「日頃の行いが悪いからでしょ~」
「え、俺なんかしてるか?」
「…アタシに全然優しくないじゃん」
「そんなのお前だって一緒じゃねーか」
むしろこいつのほうが優しくない。
そして、俺は優しくしてるつもり。
「アタシはいいの!」
なんだそりゃ、そんなの不平等じゃねーか!
彼女の理不尽さに返す言葉もなかった。
「もう寝る!」
そう言って彼女は寝返り、背を向けて寝始めてしまった。
マイペースだなあ、おい…。
「ねえ...さっきうやむやにされたから聞くけど、結局石口はアタシのこと好きなの?」
しばらくして彼女は背を向けたまま聞いてきた。
うやむやもなにも、今見のこと好きかどうかは聞かれてない。
「まあ、嫌いではないよ」
「なにそれ。じゃあ、好き?」
「あんまりそういう風に考えたことなかったな」
「はあ…ほんっとありえない」
「え、なんで?」
「もういいよ」
彼女は俺に背を向けて寝始めた。
えー、なにそれ。だってさっき俺のことなんとも思ってないって言ってたじゃん。
てか、好きなやついるんだろ?
なんで「ありえない」って言われたのか全く理解できない。
彼女が寝始めたのをきっかけにスマホを開くと、時刻は1時を示していた。
「だいぶ話し込んだな。そろそろ寝るか」
俺の独り言に対し、彼女はなんとも言ってこなかった。
◇ ◇ ◇
俺があおむけになって寝始めるとしばらくして、隣で寝ている女子は体ごとこちらに向いてきた。
「アタシこっち向いて寝るから、あっち向いてよ」
「えー。なんだよ、急に」
「…いいから、あっち向いてよ」
「仕方ないなー」
仕方なく俺は言われるがまま彼女に背を向けて寝ることにした。
すると突然、彼女が後ろから俺の背中にぴったりくっつき、抱きついてきた。
「えっ...? どうした?」
急に体を密着させられてゾクゾクした。
「…いいから、こうさせてよ…」
腰に手をまわされ、背中に柔らかいものが当たっていて、このままでいたら俺がイロイロと危ない。自転車のときと同じような状況ではあるが、ここはベッドの上だ。
そう思いながらも、この気持ち良さを感じながら、俺は自制心を保ちながら自然と眠りについた。
ん、トイレか?
しかし、彼女はトイレではなく、こちらへ向かってきた。
うわ、なんだろ...すげードキドキする。
思わず俺は、寝たふりをした。
すると彼女は、だんだんと俺に近づき、そのまま耳元に顔を近づけてきた。
「ねえ…起きてる?」
彼女は耳元でそう囁いてきた。その気持ちよさで一瞬ブルっとしてしまった。
「うーん...なんだよぉ...」
とりあえず、今まで寝ていたかのようなリアクションを取り、起き上がった。
「全然眠れないんだけど…」
「目を閉じて体リラックスさせれば、疲れが取れるらしいよ」
俺はとりあえず、適当に助言をする。
「やったけど、眠れないの…」
うそつけ。まだ電気消してから三十分も経ってないぞ。
「うーん、どうすればいいものか…」
俺はわざとらしく、考えるフリをした。
「…てよ」
彼女が何か耳元で小さく囁いた。
「え? いまなんていった?」
「だから...一緒に寝てよ…」
まじで? そんな素晴らしいイベントを、女の子ほうから持ってきてくれるの?
しかも、いつも俺に口の悪い今見が?
「い、いいのか?」
「今日は特別だからね...」
善は急げ。ということで、さっさと布団に潜り込んだ。
一人用のベッドのため、ぴったりくっついて寝るしかなかった。だが、それは俺にとって好都合だった。
うおー! 今見の顔が! 体が! こんな近くにある!
緊張と興奮が入り混じる。
「どうしたの?」
俺が落ち着きないのが気になったのか、目の前の少女は声をかけてきた。
「いや、こういうの慣れてないから…」
「慣れてないんじゃなくて、初めてなんじゃないの?」
うるさいなー、このビ○チが。
そうですよ。俺は女子と一緒に寝るのは初めてですがなにか?
「どーせ、お前みたいにモテないですよーだ」
「なに拗ねてるんだし。ていうか、なんで私がモテるって思ってるの?」
「だってお前、今までにけっこうな人数と付き合ってんじゃないの?」
「どこ情報だしそれ」
なぜだか彼女は不服そうだ。
「いや、勝手な想像だけど」
「私、今まで誰とも付き合ったことないんだけど...」
「え、まじで?」
にわかには信じがたいが、わざわざそんな嘘をつくこともあるまい。
「悪い?」
「いや、意外だな~って思って」
以前、こいつに告白をした勇者がいた。
だが、そいつは散々言われてフラれたそうだ。
それ以来、誰も告白するどころか近寄らなくなった。
どうやらこいつは、理想が高いせいで誰とも付き合ったことがないようだ。
「石口は、今までに彼女いたの?」
「いや、いないけど…」
「へえ…そうなんだ」
意外そうな反応だが、俺なんて需要ないに決まってるだろ。
俺みたいな2次元大好きなオタクが…。
「それにしても、付き合ってもないのに一緒のベッドで寝ているのはどうなんだろうな」
「こういうのって…"ソフレ"って言うんじゃないの?」
「"ソフレ"? なにそれ?」
頭文字を変えたワードなら知っているが…きっと似たような意味なのだろう。
「えっと…添い寝とかする友達みたいなやつだったと思う…」
彼女は恥ずかしそうに言った。
「なるほど、それでソフレか。俺らってソフレなの?」
俺は覚えたてのワードを連呼した。
「な、なんでよ?」
「だって、付き合ってないからそういうことになっちゃうのかな~って思って」
学校で話したりもしているから、ソフレだけの関係というわけではないが。
「アンタ...アタシと付き合いたいの?」
「な、なんでそうなる?」
「だって…さっきから付き合うのがどうのって言ってんじゃん……」
「いや、例えばの話だよ」
「じゃあ、私と付き合う気はないの?」
なんだこいつ、俺に"付き合ってくれ"とでも言わせたいのか?
「うーん、どうなんだろうね」
「ハッキリしないわね...」
「お前は俺のことどう思ってるんだよ」
もし、こいつが俺のこと好きなら、告白する気になるかも。
とは言っても、こいつに対して脈アリだと感じたことがないから望み薄だけど…。
「アタシは別に…なんとも思ってない」
なんとも思ってないんかい!
「なんだよ~」
「ガッカリした?」
「まあ、そんな気はしたけどな」
「ふーん…」
彼女は意味ありげな感じで反応した。
「石口ってさ、好きな人とかいるの?」
唐突に彼女が聞いてきた。さっきから唐突にいろんな質問されてるけど。
「うーん…特別好きって人はいない」
「なにそれ。ほんっと、石口って中途半端だよね~」
お前にだけは言われたくない!
「じゃあ、お前はいるのかよ?」
なんだか呆れた様子で言われたので、少し反撃したくなった。
「アタシは…いるよ」
なんだ、いるのか...。
「好きな人がいるのに、こんなことしてていいのか?」
「べつに…まだその人と付き合ってないし」
いいのかよ。一途な感じしないな~。
「誰が好きか教えてくれたりする?」
「はあ? なんで教えなきゃいけないんだし。そんなにアタシの好きな人が気になるわけ?」
「べつに、いやならいいよ」
「…ていうかさ、アタシとこんなことしていること、学校で絶対言わないでよね」
「わかったわかった」
「なんか…すぐ自慢しそうだから信用できない…」
まあ、自慢したいのは図星だ。自慢しないのがもったいないくらいだ。
「俺、全然信用されてないなー」
「日頃の行いが悪いからでしょ~」
「え、俺なんかしてるか?」
「…アタシに全然優しくないじゃん」
「そんなのお前だって一緒じゃねーか」
むしろこいつのほうが優しくない。
そして、俺は優しくしてるつもり。
「アタシはいいの!」
なんだそりゃ、そんなの不平等じゃねーか!
彼女の理不尽さに返す言葉もなかった。
「もう寝る!」
そう言って彼女は寝返り、背を向けて寝始めてしまった。
マイペースだなあ、おい…。
「ねえ...さっきうやむやにされたから聞くけど、結局石口はアタシのこと好きなの?」
しばらくして彼女は背を向けたまま聞いてきた。
うやむやもなにも、今見のこと好きかどうかは聞かれてない。
「まあ、嫌いではないよ」
「なにそれ。じゃあ、好き?」
「あんまりそういう風に考えたことなかったな」
「はあ…ほんっとありえない」
「え、なんで?」
「もういいよ」
彼女は俺に背を向けて寝始めた。
えー、なにそれ。だってさっき俺のことなんとも思ってないって言ってたじゃん。
てか、好きなやついるんだろ?
なんで「ありえない」って言われたのか全く理解できない。
彼女が寝始めたのをきっかけにスマホを開くと、時刻は1時を示していた。
「だいぶ話し込んだな。そろそろ寝るか」
俺の独り言に対し、彼女はなんとも言ってこなかった。
◇ ◇ ◇
俺があおむけになって寝始めるとしばらくして、隣で寝ている女子は体ごとこちらに向いてきた。
「アタシこっち向いて寝るから、あっち向いてよ」
「えー。なんだよ、急に」
「…いいから、あっち向いてよ」
「仕方ないなー」
仕方なく俺は言われるがまま彼女に背を向けて寝ることにした。
すると突然、彼女が後ろから俺の背中にぴったりくっつき、抱きついてきた。
「えっ...? どうした?」
急に体を密着させられてゾクゾクした。
「…いいから、こうさせてよ…」
腰に手をまわされ、背中に柔らかいものが当たっていて、このままでいたら俺がイロイロと危ない。自転車のときと同じような状況ではあるが、ここはベッドの上だ。
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