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エーデルワイス 11
しおりを挟むスーパーで必要な物を買って優輝の家に向かう。
食材は優輝が持ってくれていた。
「鞄、大きいな。そんなに色々持ってきたの?」
「必要な物を考え出したらあれもこれもになっちゃって…」
私の鞄の中にはエプロンと泊まれる用意が入っている。通常使っている鞄よりだいぶ大きいので志賀さんと西村さんにニヤニヤされてしまった。もっとスマートに出来ればいいのだけど、社会に出てから彼氏の家に泊まるということ自体が滅多に無かったからどうも慣れない。
「……何でそんなニヤニヤしてんのよ?」
「いや…何でもない」
「何でも無くないでしょ」
「いや、その何か…嬉しくて」
「え」
「早く帰ろう」
繋いでいた手に力が入る。歩くスピードが少し速くなった。
手早くオムライスを作ってローテーブルに並べる。
簡単なサラダを添えて2人向かい合う。
「「いただきます」」
自然と手を合わせて食べ始めた。優輝は食べるスピードが早いけど、私はゆっくり食べる。
2人とも食べ終わって食器を洗っていた。
「亜樹…後で、ちょっと話があるんだけど」
「ん?今じゃダメなの?」
「ん…座って話したいんだ」
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