恋とは落ちるもの。

藍沢咲良

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嫉妬 2

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「はああ……」

「デカイな、溜息」
今日何度目かの溜息をついた私を見て、優輝が苦笑いした。


「また新井がゴネたんか?」
「そう。私の練習メニューは厳しすぎるって」


防具付けて竹刀振れればそれで良し。
「剣道やってる」って言えればそれでいいらしい新井くんとは、とことん意見が合わない。

そのくせ、隙あらばおしゃべりばっかりしている。
真剣に練習したい私にもしつこく絡んできて正直迷惑している。


私が優輝と付き合ってることは新井くんも知っていて。「そんなに強く逞しい女は可愛くないって。桐生に振られるよ?」って言われた時は過去最高にキツい練習メニューにしてやった。打ちのめしてやったのは言うまでもない。


初心者どうこうの問題ではない。
お願いだから、足引っ張るのだけはやめて欲しい。
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