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「あの子…何なの?」
「随分親しげだよね。調子乗ってない?」
「今までそんな素振り全く無かったのにね。案外やり手だったのね」
亜樹は梨沙達とお弁当を食べていた。
松田さん達が亜樹に聞こえるように大きな声で話しているが、当の亜樹は無視していた。
「ねぇ亜樹、大丈夫…?」
一緒にお弁当を食べている梓が松田さん達をちらちら見る。
「何が?」
「明らかに松田さん達に敵視されてるっていうか…さっきから全部聞こえてるでしょ?」
亜樹はケロッと2個目のおにぎりを頬張る。
「そう言われましても。私、特別何かやったわけじゃないじゃん?」
「そうだけど…」
「じゃあ別に気にする必要は無いよ」
「亜樹が良いならいいんだけど…」
「桐生くんのせいでしょ?目立つからね。今度会ったらクレーム言わないと…」
マイボトルの麦茶を飲み込んだ。
「あんまり我慢されると私にも影響が…」
梨沙がボソッと呟く。
「何で?」
「亜樹のメンタル次第で部活のメニューが変わったり…」
「そんな事無いって!掛かり稽古は元から好きなだけで」
「掛かり稽古って聞いただけで食欲が…」
「随分親しげだよね。調子乗ってない?」
「今までそんな素振り全く無かったのにね。案外やり手だったのね」
亜樹は梨沙達とお弁当を食べていた。
松田さん達が亜樹に聞こえるように大きな声で話しているが、当の亜樹は無視していた。
「ねぇ亜樹、大丈夫…?」
一緒にお弁当を食べている梓が松田さん達をちらちら見る。
「何が?」
「明らかに松田さん達に敵視されてるっていうか…さっきから全部聞こえてるでしょ?」
亜樹はケロッと2個目のおにぎりを頬張る。
「そう言われましても。私、特別何かやったわけじゃないじゃん?」
「そうだけど…」
「じゃあ別に気にする必要は無いよ」
「亜樹が良いならいいんだけど…」
「桐生くんのせいでしょ?目立つからね。今度会ったらクレーム言わないと…」
マイボトルの麦茶を飲み込んだ。
「あんまり我慢されると私にも影響が…」
梨沙がボソッと呟く。
「何で?」
「亜樹のメンタル次第で部活のメニューが変わったり…」
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