恋とは落ちるもの。

藍沢咲良

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卯月雲 4

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梨沙と駅までの道を歩く。

高校から駅までは一本道だ。

駅から高校に向かうときは坂道が若干辛いのだが、駅に向かうときは下り坂なので足取りが軽い。

「ねぇ亜樹、何かあった…?」

「んー…言うほどの事でも無いんだけど…」

「言うほどの事でも無いのに掛かり稽古頻発されたらたまんないよ」

「やったら強くなるじゃん」

「しょっちゅうはしんどいってば」

「…んー…桐生くんってわかる?たぶん7組の」

「…背の高い、遊び人ぽい人…?」

「たぶん合ってる」

「その、桐生くんがどうかした?」

「最近9組によく来るんだけどね。私、今廊下側の一番前の席で。引き戸の真横なんだけど。」

「うん」

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