初恋

藍沢咲良

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スノードロップ 7

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共通テストの翌日の朝刊には、共通テストの解答が載る。

美和のクラスで共通テストを受けた人は全員、新聞を持参して授業中に自己採点をしていた。

勿論美和もだ。



思ってたより出来が悪い。

美和が受験する大学には傾斜配点というものがある。

国語教師養成コースは国語・英語・社会は2倍の得点が、理科はそのまま、数学は2分の1の得点で合計することになる。

数学は予想通り悲惨だ。

それでも2分の1しか得点を貰えないが、マイナスも2分の1だから問題無い。

合計点、あと50ぐらい欲しいところだった。

でもしょうがない。

どんなに嘆いても点数が上がるわけではない。

2次試験は国語と社会。

社会は世界史だ。得意科目だ。




一ノ瀬をはじめ、私大しか受けない面々は当然共通テストを受けていない。

黙々と答え合わせをする共通テスト組をぼんやり見ていた。

「ああ、なんか緊張してきた」

「共通テスト終わると、俺らも本番だもんな」

一ノ瀬と木野の会話が教室内に響く。

まだ勝負の前であることが、美和は少し羨ましくなった。
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