初恋

藍沢咲良

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オープンキャンパス 4

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「一ノ瀬くん⁉︎……距離…近くない…?」

一ノ瀬は美和の真後ろに立っていた。
美和を驚かせて満足そうにくっくっと笑って一歩下がった。

「これ、私じゃなかったら通報されるやつ…」

「矢崎さんだから大丈夫でしょ?」
いつか見たドヤ顔で答えている。

「大丈夫って何がよ…。」

「今からお昼?」

「うん。一ノ瀬くんも?」

「ああ。腹ペコでさぁ。俺、倒れるかも。」

「いや倒れないでしょ。」

美和に順番が回ってきた。

迷った末、エグチバーガーセットを注文する。
何だかんだ、ほぼ毎回このセットだ。

お金を支払い、ハンバーガーの載ったトレイを持って席の方に目をやっていた。

「矢崎さん、先に席取っといて。」
一ノ瀬はそれだけ言うと、レジのお姉さんの方に顔を向けた。

えっと…一緒に食べるということかしら?

でも前にラーメン一緒に食べたし…まあいいか。
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