27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある？

6.

「怜って私のこと、よく見てるよね」
怜の背中にまわした腕の力を少し抜いて、彼の顔を見る。自然と笑みが零れた。

「もしかしたら、唯よりも唯のこと知ってるかもな」
「ドヤ顔」
「唯についてのクイズ、多分全問正解できると思うよ？」
「どんなクイズよ」

くすくす笑うと、怜も笑っていた。そのまま唇が重なる。今日もこの人の唇は柔らかくて気持ちいい。






「結婚式の準備で、時間が取れずに間に合わないものは、どうしても時間が取れなくて無理でしたって言えばいいんだよ」
「でもそれじゃ、準備が進まないじゃない」

情事の後。ベッドの掛け布団の中で、何も身につけないまま脚を怜の脚に絡ませた。怜の肌と温もりが気持ちいい。

「誘惑してんの？」
「してないよ？」

余裕そうな表情をする彼の腰に、自分の腰も近づけた。というより、くっつけた。ダメ押しに唇もさっと奪った。

「唯……悪い子だな」
「どうして？怜にくっついてるの、好きなの。気持ちいいの」
「煽ってんの？」
「煽ってないよ？」

はい嘘。腰に感じる怜自身が硬くなってきた。そっと指先でなぞると、硬度が増した。

「怜、話の続きは？」
「続きって……？」
「だから、結婚式の準備の話」

耳元で囁く。私の息が怜の耳にかかるように。怜の息が、荒くなってきた。