地球人のふり

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第4章 幼少期

19話

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キヨは2年生になった、




下の学年に
東依人が入学してきた、





これで、幼なじみが全員同じ学校に集合した、


きっと幼稚園の頃のように、6人仲良く過ごすのだろう、





しかし違った


上田愛だけが、グループから抜けたのだ、


無理もない、
愛は1人だけ年上、


小学生時代の1歳はとても大きな差だった、



とても美しく、大人っぽく成長し始めた愛は、
少し派手めなグループに入っていた。




非常に仲の良かった
日高歌とは交流を続けているようだったが、


他の4人とはもう全く話さなかった。





歌は、飛び抜けた優しさをもつ少女であった、


そのため、愛が気に入るのも無理はない


他人にあまり干渉しないキヨでさえ、

仲良くしたい、友達になりたい、
と思ってしまうよな優しい少女であった、








しかしキヨは


関わり方が分からない、



仲良くしたいのに、
どう話せばいいか分からない。







ある日キヨは



悪気なく言った一言で


歌を傷つけてしまった。









「歌……ごめんね…泣かないで……」







キヨの言った言葉に傷つき
涙する歌


キヨは混乱した

自分のどの言葉で歌が傷ついたのか全く分からなかった。





"あーぁ、泣かした"

という言葉が教室のあちこちから聞こえる

キヨまで泣いてしまいそうだった。






「歌!?どうしたの!?」





誰かが呼んできたのだろうか、


2年生の教室に
3年生の愛が飛び込んできた、



愛と歌の仲が良いのは
割りとクラスでも有名な事だった。







「駒井さんが泣かせたんだよ」

「駒井さんが酷い事言ったんだよ」





クラスメイトが
次々にキヨを指差した。



愛は、とても冷たい目で
キヨを睨んだ。







「歌に何言ったの」


「…私は…何も…」


「何言ったの!?
なんで泣かせたの!?」




愛は完全に怒っていた、

キヨは恐怖のあまり動けない、
口もきけない。





「清ちゃん、サイテー
もう歌にも私にも話しかけないで
先生にも言うから」






愛は歌を連れて
教室から出て行った。






ただでさえクラスで浮いていたキヨ、





その上こんな目立つような事をしてしまって

何も起こらないわけがなかった。








この日から、キヨへのイジメが始まった、





愛がみんなに言ったのか、

それともクラスの誰かが、いじめようと決めたのか、



誰から始まったか分からないが、





キヨは無視され、
色々な言葉の暴力を受けることになった。






















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