マスクドアセッサー

碧 春海

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エピローグ

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 朝比奈は、姉から借りた車を運転して帝王ホテルの駐車に止めると、後部座席に置かれてあった大きな花束を抱え、少しサイズが大きかったボアハイカットのシューズで歩きにくそうな恵子を連れて、ホテルのフロントへと向かった。
「すみません、こちらに白井社長がいらっしゃるとお聞きして伺ったのですが、どちらに伺えばよろしいでしょう」
 フロントの女性に声を掛けた。
「失礼ですが、どちら様でしょう」
 立ち上って尋ね返した。
「白井社長に大変お世話になっております、朝比奈と申します」
 恵子に花束を渡すとポケットから姉の事務所の名刺を差し出した。
「確認を取りますので、しばらくお待ちください」
 女性は内線電話の受話器に手を伸ばした。
「あっ、ちょっと待ってもらっていいですか」
 朝比奈は慌ててその手を制した。
「えっ」
 朝比奈の行為に驚いた。
「申し訳ありません。白井社長には突然顔を見せて驚かしたいんです。部屋だけ教えていただけませんか」
 恵子が手にした花束を指差した。
「そうですか、分かりました。社長は7階の701号室です」
 弁護士事務所の名刺をもう一度確認して答えた。
「ありがとうございました」
 頭を下げるとエレベーターへと向かった。
「朝比奈さんは嘘をつくのもうまいですね。詐欺師にも向いているかもしれませんよ」
 女性に接する態度に驚きながらも、朝比奈の後を追った。
「えっ、僕、嘘つきましたか。白井社長には、2人の男に夜道で襲わせたり、大切な女性を苦しませるなど、大変お世話になりましたからね」
 7階のボタンを押す朝比奈の言葉に、やっぱり変人だと改めて納得した。
「でも、そんな白井社長に花束なんですか」
 色々な花で彩られた花束に違和感を感じた。
「ちょっと豪華すぎたかな。流石に経費では落ちないよな」
 エレベーターを降り、部屋の番号が書かれている案内板を確認していた。
「そう言う意味じゃなくて、どうしてあんな奴に花束を贈るのかってことです」
 部屋の番号を確認しながら歩く朝比奈に声を掛けた。
「そのうちに分かりますよ」
 目的の部屋に立ちドアを3度ノックすると恵子の後ろに隠れた。
「えっ、えっ、どうしました」
 突然の行動に動揺している間にドアが開いた。
「お祝いの花をお届けしました」
 恵子の後ろで朝比奈が声を発した。
「そうですか、どうぞお入りください」
 恵子が花束を持つ姿に安心したのか部屋に招き入れた。
「なんだね、君は」
 後ろからついて入ってきた朝比奈に声を掛けた。
「あれ、人に名前を尋ねる前には、まず自分から名乗りなさいと教えてはもらいませんでしたか。まぁ、僕はあなたが誰なのか知っていますけどね。名古屋地方検察庁の杉浦正検事、確か先日の裁判でお会いした沢口検事の上司なんですよね。それでは、改めて紹介させていただきます。こちらのお嬢様が月見里恵子さんで、私がそのお供の朝比奈優作と申します。さぁ、お嬢様、白井社長に花束の贈呈をお願いします。ご苦労様でした」
 朝比奈の言葉に仕方なく花束を白井の前に差し出した。
「月見里さん、どこかでお会いしましたかね」
 花束は受け取ったが、恵子の顔には見覚えがなかった。
「それは今からの話をお聞きいただければ思い出していただけると思いますよ。それにしても、ホテルでも最高級な部屋で大企業のオーナーと名古屋地検の検事さんが何を話されていたのでしょうね」
 見たこともない広々とした部屋を見渡しながら尋ねた。
「仕事のことではなく、あくまでもプライベートの話だ」
 慌てて杉浦が答えた。
「プライベートですか、それにしてはお2人が楽しまれていらっしゃる、ウイスキーはザ・マッカラン・ラリックですよね。日本でもシングルモルトの定番で人気を誇る銘柄です。62年もので550万円程、これは57年ですので600万円はしますね。グラス1杯に換算するといくらになりますかね。ああっ、バイトでバーテンダーもしていますのでこれくらいは知っていますよ。でも、いくらプライベートでも不味いんじゃないでしょうか」
 ウイスキーのボトルを手にして語った。
「私としては、普段飲んでいる酒を出しただけ、別に特別な接待をしている訳じゃないんだけどね」
 開き直って白井が言い返した。
「それじゃ、私も1杯いただきましょうか。先日の裁判ではあなたのご子息を無罪に導いたのですからね。あっ、それは反対に不味かったのでしょうか。それでこうしてここで、次の作戦を2人で練っていたのですね。でも大丈夫ですよ、結論は出ましたから」
 一応グラスを探す仕草を見せた。
「なんのことかさっぱり分からん。申し訳ないが、忙しいので出て行ってくれないか」
 杉浦に目で合図を送った。
「えっ、分からない・・・・それでは、子供でも分かるようにご説明させていただきます」
 そう言うと、恵子に横の席を勧めながら、朝比奈は白井の前に腰を下ろした。
「そう、今から15年前、あなたのお父さんとあなたの2人は、白井グループの計画倒産を企てた。その計画で得た資金を元に、あなたは帝王グループを立ち上げ、今の巨大な企業に作り上げた。その為に数多くの犠牲者を生むことになり、その中に月見里フーズの社長夫婦がいました」
 白井の顔を鋭い視線で見詰めた。
「ああっ、思い出しました。月見る里と書いてやまなしと読むんだったね。確か、ご夫婦で自殺なさったんだったかな。まぁ、父の会社の倒産の煽りを受けてうけて倒産なさったのなら申し訳なかったとは思いますが、あなたがおっしゃるような計画倒産ではなかったので逆恨みされてもね。国もちゃんと認めてくれていますから」
 杉浦に横に座るように合図を送った。
「国ですか、その計画倒産に、当時名古屋地裁の吉田検事が絡んでいたんですよね。まぁ、それについては、後でしっかりと責任を取ってもらうことにして、先ずは今回の殺人事件について説明させていただきます。ただ、その15年前の事件のことを他に調べていた人物がいまして、それが月見里さんの叔父であった石川由幸さんなのです。彼は、地道に証拠を集めいつか復讐の時を待っていた。そして、その時はついにやってきた。運は巡り、彼はミシュランガイドブック専属の覆面調査員となり、各ホテルや飲食店を調査すると三ツ星の評価をしていた、帝王レストランの食品偽造に気付いた。取引業者など詳しく調べて、レストランの三ツ星やホテルの五ツ星の取り消しは勿論、その事実をマスコミを通じて大々的に報じる予定でいた。ところが、そのことに気がついたあなたは焦った。そんなことになれば、業績はますます悪化し名古屋第一銀行からの融資も受けられない。何とかならないかと、あなたは吉田弁護士を使って石川さんと何度も交渉させたが、間接的とは言え姉夫妻を死に追いやったあなたを許すことはできなかった。それでもあなたは最終交渉として、吉田弁護士に三千万円を持たせて石川さんを名古屋駅の路地裏まで呼び出した。勿論、そんな交渉に応じるはずもなく、吉田弁護士は最終手段として殺害を選ばざるを得なかった。最悪の事態を想定していたのかどうかは分かりませんが、吉田弁護士はあなたの息子を身代わりにして、同期や後輩の力を借りあらゆる手を打って正当防衛で無罪にしようとしたのです。それも、私が裁判員として現れたことで、予定通りに運ばずこうして次の手を相談していたのですよね」
 最後の贅沢とばかりに白井のグラスにウイスキーを注いだ。
「素晴らしい、実に素晴らしいストリーですね。きっと、読者受けするミステリー作家になれますよ」
 ウイスキーを注いでくれたお礼も兼ねて大きな拍手を送った。
「お褒めいただきありがとうございます。しかし、残念ながらフィクションの文字は表示されませんよ。白井さんは、証拠が出てこなければ、吉田弁護士が自分を裏切ることは決してないと考えているのでしょうが、石川さんはパソコンにデータを残してくれていました。1台は吉田弁護士が持ち去ったのですが、もう1台は自宅に残されていました」
 杉浦のグラスにもウイスキーを足した。
「何のことなのかさっぱり分かりませんね」
 顔を左右に振った。
「心配はいりませんよ、ちゃんとご用意させていただきました」
 朝比奈はショルダーバックの中から石川さんのパソコンを取り出した。
「吉田弁護士から聞いているとは思いますが、石川さんのパソコンには12桁のパスワードが設定されていまして、本人が亡くなってしまいましたのでデータを取り出すのは不可能だから安心だと。でもね、分かっちゃったんですよね。石川さんが大切にしている、絶対に忘れない言葉がパスワードに使われているんじゃないかってね」
 朝比奈はパソコンの電源を入れると、パスワードを入力画面へと進めた。
「恵子さんよく見ていてください」
 そう言うと朝比奈は、MITUKO&KEIKOの12文字を打ち込むと、メニュー画面が表示された。
「これと同じもの、そう吉田弁護士の自宅から押収した石川さんのパソコンが取り調べ室に持ち込まれているんですよ。貴重なデータが沢山残されていまして、特に驚いたのは帝王レストランの一般の人に出されていたフルコースに使われていた肉は、松阪牛ではなくアメリカやオーストラリアから輸入した肉、キャビアもフォアグラもまがい物、とんだぼったくりですよ。それと、吉田弁護士から掛かってきた電話の内容もしっかりと残されていました」
 朝比奈がパソコンを操作すると、交渉をする2人の会話が流れてきた。
「彼が勝手にやったこと、私は何も知らないんだよ」
 ここまで証拠を提出しても全て吉田弁護士に罪を着せて逃れるつもりが見え見えだった。
「全て秘書の責任にしてしまう悪徳政治家と一緒ですね。先程、メールがありまして、吉田弁護士が全面自供したそうですよ。彼も、司法試験に受かった悪党の端くれ、流石に抜け目無いですね。あなたとの会話や経営に関する資料も全て保存してあったそうです」
 そう言って、朝比奈はテレビのリモコンを手に取り電源を入れた。
『只今、名古屋地検特捜部が、帝王グループ本社及びオメガシード等の傘下企業の強制捜査に入った模様です』
 帝王グループ本社前に立つ女性リポーターの声がマスク越しに流れてきた。
「今度は、一斉捜査の情報は漏れなかったようですね」
 朝比奈は杉浦検事の顔を見た。
「そんな馬鹿な、有り得ない・・・・・・」
 杉浦は呆然として言葉が続かなかった。
「あなたも次の就職先を考えた方がいいんじゃないですか。吉田弁護士の弁護士事務所もなくなってしまうでしょうし、あなたを雇おうと思う弁護士事務所もないでしょうからね」
「なんとかなる。なんとかできる」
 白井は自分に言い聞かせるように呟いた。
「大丈夫です。総帥の力があれば大丈夫です。私も手伝いますので」
 杉浦が白井に近づいて落ち着かせようとした。
「白井社長、杉浦検事では荷が重いと思いますよ。どこの世界でも上には上がいますからね。杉浦検事、先程も名乗りましたが、私の苗字は朝比奈です。聞き覚えがあるでしょう」
 首を傾げて微笑んだ。
「まっ、まさか・・・・・」
 ある人物の顔が頭に浮かんだ。
「悔い改めな」
 朝比奈の言葉に杉浦も観念して肩を落とし、その言葉を待っていたように高橋刑事が姿を現した。
「朝比奈さん、本当にありがとうございました」
 二人きりになった部屋で恵子が真剣な表情で頭を下げた。
「何とか上手くいきましたね。これも恵子さんの協力のお陰です。こちらこそ、お礼を言いたいくらいです」
 頭を掻きながら答えた。
「なんか、糸川さんが羨ましいな」
 恵子の口から本音が漏れた。
「えっ、彼女が羨ましいのですか」
 意外な言葉に少し戸惑っていた。
「こんなに近くに素敵な男性が居るんですもの。もし、私や姉さんが朝比奈さんともっと早く出会えていたなら、2人の人生も変わっていたのかなって思っちゃいました」
 悲しそうな表情で下を向いた。
「よく変人とは言われますが、僕を素敵とは恵子さんも変人かもしれませんね。糸川さんは、僕が今まで見たこともない変わった人間だから、ただ珍しく思えて付き合っているのだと思います。ただし、僕と出会ったことが、良かったかどうかは分かりません。そうだ、恵子さんは、シンガーソングライターの中島みゆきさんを知っていますか」
 テーブルに残された花束を手に取った。
「詳しくは知りませんが、曲を聴いたことはあります」
 本人が歌う姿は頭に描くことはできなかった。
「僕の姉が彼女の大ファンでよく聴かされたのですが、その中に『空と君とのあいだには』
という題名の曲があり、その歌詞の中には『空と君とのあいだには、今日も冷たい雨が降る。君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなる』と書かれています。もし、僕があなたやお姉さんともっと以前に親しくなっていたら、勿論白井親子を許すことはできなかったでしょう。特に、白井良二を生かしておくことができたかどうか自信はありません」
 朝比奈は花束を恵子に渡した。
「元々、あいつに渡すつもりはありませんでした。お姉さんを弔ってあげましょう」
 朝比奈の言葉に涙を堪えて頷いた。
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みんなの感想(2件)

住庭月
2021.12.03 住庭月

完結おめでとう御座います\(^o^)/!
スッキリ♪(*´ω`*)

変人様の、スパスパサクサク♪♡快感♪
空気読まず はありがたやです!(๑•̀ㅂ•́)و✧GJです!

スパスパスパコーンと、犯人に対応して下さり、ホンにスッキリ救いです、ありがとうございます!面白かったです!

変人様最高です!*+.٩(๑>▽<๑)۶.+.゚♡☆!

碧 春海
2021.12.07 碧 春海

応援ありがとうございます。
あなたの応援のおかげで、なんとか書き終えました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回作も書き始めましたが、期待しないで読んでいただければ有難いです。

変人変人変人でした(笑)

解除
住庭月
2021.11.28 住庭月

このシリーズのおかげで知識が増えました♪

シリーズ通読中です、面白いです!
変人様応援!\(^o^)/

怪我しないで、気をつけて、くれぐれもお気をつけて〜(/´Д`)/

エール!応援!♡♡(*ノ´O`*)ノ☆☆☆☆☆!♡

碧 春海
2021.11.28 碧 春海

コメントありがとうございます。

これからも変人で頑張ります!(笑)

解除

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