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8 母の秘密

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(sideイヴリン)
 
 
「イヴリンさん、改めまして、私はミハエル・オスマンサスの妻、ローズマリーよ、息子が七人いるのは聞いた? 全員が私が産んだ子なのよ? 凄いでしょう。」
 
 はい、とても真似できそうにないほど、凄いと思います。
 


 ……私は今、とんでもない御方を目の前にしている。

 
「改めまして……夫人……いいえ、ヘキシルカノール王国、第二王女殿下にご挨拶申し上げます。私はヘキシルカノール王国、チュベローズ伯爵家長女、イヴリン・チュベローズと申します。この度は、私の勘違いから大変失礼なことを……」
 
「あーあーあーっいいわ、いいのよ! 気にしないで?」


 私が謝罪しようとすると、夫人はそんな堅苦しい挨拶はいいの、と言って遮られてしまう。
 
 
「ところでイヴリンさん、貴女は一体、伯爵家でどんな生活を送っていたの? 荷物は極端に少ない、侍女の一人も連れて来ていない、マーベルの話では、出発時の見送りすら誰一人いなかったと聞いているわ。」
 
「……どんな生活、と言われますと……?」
 
 なんだろう、全てを見透かすようなこのチカラ強い眼差しは……隙がなく、逃れられない気持ちになる。
 さすがは王族の血……。 


「お気づきのとおり、私はイヴリンさんの故郷、ヘキシルカノールの第二王女だったわ。今の国王陛下は私の兄にあたるのよ。」
 
「っ! はい、お会いした瞬間、すぐにわかりました……国王陛下によく似ていらしたので……。お二人とも奇跡のようにお美しいです。」

 そう、辺境伯様の奥様は、なんとヘキシルカノールの第二王女だったのだ。
 輝く銀色の髪に澄んだ青空のようなブルーの瞳。
 ヘキシルカノール王国の国王陛下は同じ銀色の髪に、パープルの瞳をされている。

 そして王女殿下と私のお母様は、貴族学校での御学友だったと聞いている。


「ふふ……嫌だわ。歳をとると、どんどん兄達と似てくるの……っではなくて……だからね、私は貴女と同郷だからこそ、チュベローズ伯爵がどんな男かは知っているわ……当時はただの令息だったけどね。」
 
「ち、父をご存知なのですか?」
 
 なんということだろう……殿下が我が家の存在を把握していらしたなんて……悪い意味でなければいいのだけど。
 
 
「ん~……ちょっと違うわね、貴女の母親のクリスティナが、私の親しい友人だったのよ。聞いてないかしら?」
 
「母とでございますか? 御学友だったとは聞いていましたが……そんなに親しい関係だとは知りませんでした。あ……申し訳ございません、母は三年前に病気で……。」
 
 母が生きていたら、私のオスマンサス行きを止めただろうか? それとも、王女殿下がいらっしゃるからと、喜んでくれただろうか。

「ええ、もちろん知っているわ……本当に残念よね……素敵な女性だったのに……でもね、だから、クリスティナと同じイヴリンさんのそのモスグリーンの髪を見ると、懐かしくなるの、どこか雰囲気も似ているわ。」


 まさか、見知らぬ土地でお母様の話しを誰かと出来るなんて……。チュベローズ伯爵家にいる時は、誰もお母様の話しはしてくれなかったから、凄く嬉しい。

 
「はい、私のこの髪と瞳は母の血を受け継いでおります。母は、森の民と言われたエレミ族の末裔でした。」
 
 エレミ族とは、かつて森で生活していた精霊信仰が強い部族の事で、中には実際に精霊と親交のあった者もいた、と記録が残されている。
 部族自体は大昔に若者達が森から出たことで、現在その血はすでに途絶えたとされているのだが、実際は各地に散らばった若者達の末裔がその血を、ひっそりと繋いでいるのである。
 ……私のお母様のように。

 
「まぁ、やっぱりそうだったのね! 珍しい髪の色だし、どこか普通と違う感じがしたから、何度か尋ねたのに、あの子ったら、頑なに教えてくれなかったのよ? ひどいわよね。」
 
 教えなかったのではなく、言えなかったのだろう。
 当時は王族にエレミ族の末裔と知られれば、監視対象にされてしまう時代だったというから。

 でも、今はそんな事はない。

 今の国王陛下が王位を継承された際に、“いかなる部族もその末裔も、私の民に違いはない、差別は許されない”と公言してくださったのだ。

 だから、私は今のヘキシルカノールの国王陛下が大好きなのである。



「実は……私の父、チュベローズ伯爵家は、何故かエレミ族の宝珠の一つを持っていました……ですので、母は仕方なく父と結婚したのだそうです……宝珠を守るために……。」

 
 この話しは、お母様が死に際に私にだけに話してくれた事実だ。恐らく、知る人は少ないであろう内容なので、今まで誰にも話した事はなかった。
 
 でも、なぜだろう、第二王女殿下には知っていて欲しい。そんな事を思ってしまったのである……初対面にも関わらず、凄く不思議だけれど。
 
 
「……やっぱりそんな事情があったのね……あんな(クソ)男と結婚するなんて、おかしいと思ったのよ……! あの時私が結婚を止めていたらっ……もしかしたらクリスティナは今も生きていたかもしれないのにっ……」

 王女殿下とお母様の間にどんなやり取りがあったのかはわからないが、そのやるせない想いからか、王女殿下は目に涙を溜めておら、ついにはその涙は溢れ、零れ落ちた。
 
「……そうかもしれませんが、そうでないかもしれません……王女殿下、いえ、夫人……私の母の為に涙を流してくださり、ありがとうございます……」
 
 美しい女性は涙さえも美しい……。
 (クソ)と聞こえた気がしたのは、気の所為よね。

「これは秘密なんだけどね? ……私の兄はずっとクリスティナを愛していたの。でもそっか……クリスティナはエレミ族の件があったから、兄を受け入れられなかったのね……可哀想にお父様のせいね……」

 なんというスキャンダラスな話しをっ! 王族だけの秘密を、私が聞いても良かったのでしょうか……消されたりしませんか? ……。

 それにしても……お母様ったら、以外と面食いだったのね。


「もしかして……国王陛下は母がエレミ族の末裔だとご存知だったのではないでしょうか?」

 だからこそ、継承式典であのような事を公言されたのかもしれない。

「だとしたら、我が兄ながらロマンチストねぇ~! 国民の前でクリスティナに告白したようなものじゃない! くぅ~! あの時、クリスティナも、チュベローズ伯なんかと結婚した事を後悔したに違いないわね!」

 そうだったのかな……お母様に聞いてみたかったな。
 お母様も、陛下となら幸せになれたのかもしれない……愛する人に愛される結婚が出来たのかもしれない。……そう思うと、増々父が憎たらしく思えてきた。


 
「でも、そうなると……クリスティナの血を引くイヴちゃん・・・がこんな隣国の辺境に来ちゃったら、チュベローズ伯爵家にあるエレミ族の宝珠? は大丈夫なの? クリスティナが人生をかけてまで守りたかったものなのでしょう?」
 
 何故か突然イヴちゃん・・・・・と呼ばれ、若干戸惑うが、気にしないようにして話しを進める事にした。
 
 
「……夫人、私、母が亡くなってからすぐに現れた継母と義理の妹からこの三年間ずっと、酷い扱いを受けていました……なので、いつか仕返ししてやろうと決めていたのです!」
 
「うんうんっそれでそれで??」
 
 何故か楽しそうな夫人につられて、ついつい私も熱が入り、説明が芝居がかってしまう。
 
 
「……こちらに出発する日の早朝、私はやりました! 宝珠を、偽物とすり替えて来てやったのです! 褒めてくださいませっ!」
 
 私は首にかけた宝珠入りのペンダントを高々と掲げ、やりましたとばかりに夫人に見せた。
 
 チュベローズ伯爵家の人間は、偽物にすり替わった事にすら、誰も気付かないだろう……馬鹿な連中だから。
 
「イヴちゃん! よくやったわ! さすがはクリスティナの子ねっ!」
 
 ……この話しで、“さすがはクリスティナの子”……とは言われるとは、夫人にとって、お母様はどんな印象だったのかしら。

 しかし、その後夫人はまるで本当の母親のように私を優しく抱きしめ、頭を撫でて褒めてくださった。
 
「クリスティナが生きていたら、きっとこうしたわ。三年間、よく耐えたわね……。」

 その言葉に、私も涙が出そうになるが、私は泣かないと決めたから、耐えた。私が泣くと……ちょっと大変だから……。

 
「……っこのエレミ族の宝珠の一つは、私が母の意志を受け継ぎ、責任を持って管理するつもりです」
 
「そうね、それがいい……在るべき所に戻って、良かったわね。」
  
 この宝珠は、エレミ族の血を引く者以外が触れても何も起きない。つまり、私のいないチュベローズ伯爵家にあっても、ただの石ころなのである。
 
 


「……夫人、私は伯爵家で辛い状況の時に辺境伯様の優しさに触れ、お慕いしたのは本当です……ですが……今になって冷静に考えてみると、辺境伯様ヘの気持ちは、恋愛感情ではなく、その……最近ちまたで流行りの推し・・を見つけた感覚に近かったのかもしれません……」
 
 夫人と話して、お母様の事や宝珠の事を口にしたら、なんだかぐちゃぐちゃだった頭の中が、スッキリしてきた。

 私は結婚、というよりも、伯爵家を出れる、という事が最大の目的だった気がする。
 心の奥底では、父親ほどに歳の離れた辺境伯様との、全く想像もつかない結婚生活を隠れ蓑にしていたのかもしれない。

 本当は結婚に対してなんの覚悟もなかったのだろう。

 だからこそ、結婚相手がアギット様だと知って、少しばかり動揺してしまい、感情的になったに違いない。

 ……恥ずかしいわ。

 
「ええ、もちろん、ミハエルは性格だけではなくて、見た目からしても推せる・・・わ。それは間違いない……イヴちゃん、ミハエルを慕ってくれてありがとう……貴女、男を見る目あるじゃない。」
 
 なんて懐の深い方なんだろうか……自分の夫に横恋慕した私なんかに……優しくしてくださるなんて……。
 でも、もしかしたら、夫人は私の気持ちなんて、とっくにご存知だったのかもしれない……。
 
 
「夫人、私はこれからもずっと、心の安定のためにも辺境伯様を推しを愛でる意味として、陰ながらお慕いしていてもよろしいでしょうか? ……お許し頂けますか?」

 例えお側にいられずとも……。
 
「もちろんよイヴちゃんっ、いつでも一緒に私達の推しについて語り合いましょうよ、約束っ。」
 
 今日はまだ、辺境伯様について語り合ってはいない気がするが、まぁいいや。
 
 
 
「ありがとうございますっこれで思い残す事はありません! ……夫人、先ほど辺境伯様にもお伝えいたしましたが、私は二度とチュベローズ家に戻るつもりはありません。ですので、せっかく自由になれたのですし、このまま平民になろうと思うのです。」

 平民が貴族になるには、結婚以外はとても大変な手続きが必要となるが、貴族が平民になる分には、本人と、その他二名の成人した貴族の証人の署名があれば簡単に手続きが済むのだ。

 私はその証人の署名を夫人と辺境伯様にお願いしたいと思っている。

 
「まぁ! 本気で貴族籍を抜けると言うの? なぜなの? そんなにうちのアギットとの結婚するのは嫌? 我が家の一番の美男子なのよ?」
 
「……アギット様がどうというわけではございません。むしろ、私には不釣り合いなほどの御方かと。ですが……やはり、結婚は心からお慕いした方としたいのです。母のように愛のない結婚は嫌なのです……どうかお許しください……。」
 
 お願い、わかった、と言って。
 私にはもう、平民として仕事をしながら自由気ままに暮らす事以外、生きていく方法がわからない。

 母のように翼を折られたように生きていくのは嫌。
 
 
「……うーん……ミハエルはああ言ってたけど、平民になるくらいなら、貴族籍のまま、ひとまずは私の侍女になる気はない?」

「夫人の侍女、ですか?」

「そう。侍女と言ってもね、身の回りのお世話みたいなことではなくて、私のお喋りの相手とか、仕事のお手伝いをしてもらいたいの。本来なら息子達のお嫁さん達に頼むんだけど、皆子育てがあるから、そちらに専念してもらいたいの。……私の側にいると、ミハエルに会える機会も多いわよんっ」

 う、それは……素晴らしい職場環境……!
 でもそんな大事な事を、はい喜んで、と今すぐには決められない。

「まぁ、すぐに決めろとは言わないわ、今夜ひと晩でも何日でもじっくり考えてみてくれる? 前向きな返事を期待しているわっ」

「……はい、ありがとうございます。」

 
 夫人は私の意向について、辺境伯様に話しを通しておく、と言ってくれたので、私はひとまずその晩、母屋敷のゲストルームに滞在させて頂く事になった。
 
 アギット様とのデパンダンスとやらでなくてひと安心である。


 
 
 
 
 
 その夜……。
 
 
 与えられた部屋のバルコニーに何やら動く影が……。
 
 
「……誰?」
 
 ……返事はない。
 
 こんな時間にバルコニーにいるなんて、一体どうやって? まさか外部からの侵入者?!
 
 
 私は部屋にあった武器になりそうな、ペーパーナイフを手に持ち、恐る恐る窓に近づく。
 
 その間にも、バルコニーの影は動き続けている。
 
 大丈夫よ、ここはオスマンサス辺境伯様のお屋敷だもの……犯人の狙いは100パーセント私じゃない。だって私はまだ、いるはずのない人間だもの。
 
 いざとなったら、叫べばきっと誰かが駆けつけてくれるはずよ。
 
 
 自分にそう言い聞かせながら、バルコニーの窓を開けるためのドアノブにゆっくりと手をかけ、静かに窓を開く。
 
 影はゆっくりと動き続けている。
 
 
 ……よし、行くわよ……行くんだから! 大丈夫、きっと大丈夫よ。
 
 
「っ! 動かないで! ここがどこかわかってのことかしら!」
 
 
 ペーパーナイフを前に突き出し、わずかな月明りがたよりのバルコニーに向かって叫ぶ。
 
 しかし、その後もいたはずの侵入者が慌てる様子がないどころか、物音すらしない……とても静かだ。
 
「……おかしいわね……確かにいたはずなのに……木の影だったのかしら……?」
 
 キョロキョロと辺りを見回し、バルコニーの中央付近まで進んでみたが、全く気配がない。
 ……勘違いだったのだろうか、と思いながら部屋へと戻ろうと振り返った、その時だった。
 
 
 スンスンスン……
 
「っっ……?! っっキャ、キャァーーーーーー!!」
 
 ビクッ!
 
 
 私の顔の目の前に大きな何者か・・・がいた。
 
 スンスンと私の顔から耳、首にかけてを生温かな鼻息を感じるほどの距離で、臭いを嗅いでいたのである。
 
 思わず出てしまった悲鳴に、その何者か・・・も驚き跳ねるように私から離れ、距離を取っているが、まだそこにいる気配がする。
 
「な、なに?! 誰?!」
 
 おそらく、人間ではない。
 
 動物? 正体がわからず恐ろしいは恐ろしいが、動物であれば威嚇している様子もなければ攻撃してくる様子もない。
 
 少し冷静になり、状況を把握できると、恐怖よりも探求心が勝ってくる。
 
 
「……大きな声を出してごめんなさい、そこにいるの?」
 
 人間でないだろうから、もちろん、返事など返ってはこない。
 
「もう大丈夫、叫んだりしないわ……姿を見せてくれない? ……あ、これもほらいらないわよね」
 
 私は手に持っていたペーパーナイフをポイっと投げ捨てる。
 
 静まり返ったその場に、カチャンというナイフの落ちる音だけが響いた。
 
 
 その後、少しすると暗闇からのそりと大きな影が動き、ゆっくりとこちらの様子を伺うように近づいてくる。
 


 その頃、ようやく周囲の薄暗さに私の目が慣れてきたこともあり、ついにその正体が判明した。
 
 
 
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