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5 いざ辺境伯領へ

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(sideイヴリン)
 
 
 数日後……。
 
 期待はしていなかったが、娘が嫁に行くと言うのに最後の最後まで見送りすらないのだから、父は本当に私の事がどうでもいいのだろう。
 
 自分が生まれ育った場所であり、母との思い出の残るチュベローズのお屋敷を離れるのは少し寂しくもあるが、思い出はいつまでも私の中に残っている。
 
 それに、最後の最後に自分のやるべき事はやった。
 
 もうチュベローズ伯爵家の家門にも屋敷にも、思い残す事は何も無い。二度帰って来る事はないだろう。
 
 
 
 私は嫁ぎ先がよこしてくれた立派な迎えの馬車に、僅かな荷物と身一つで乗り込み、静かにチュベローズ伯爵家を出発した。
 
 
 
 
 
 
 結局、父からも継母からも、この婚姻に関して詳しい事は何も教えて貰えなかったため、私は自分の嫁ぎ先がどこにあるのかすらわからない。
 得られた情報は、ラウラからのあの愛人がたくさんいるという情報のみだった。
 
 ただ、出発してこれまでにわかった事は、嫁ぎ先までのその道のりは遠く、待てど暮らせど到着しないほどに遠方であるという事だ。
 
 とはいえ、途中途中で立ち寄る宿などは、全て嫁ぎ先がその街で最も高級であろう宿を手配してくれており、それはそれは快適な旅路となった。
 
 
 旅の相棒であり、案内人でもある馬車の御者のマーベルは、とても気さくな中年男性で、出発して最初の休憩場所で、すぐに打ち解け、意気投合。
 
 そのおかげで、道中は退屈しなかった。
 
 天気の良い日にはマーベルの隣に座り、一緒に御者の真似事をしながら、謎に包まれた私の嫁ぎ先について教えて貰う事が出来たのである。
 
 
 
 マーベルによれば、私が向かっているのは、隣国のオスマンサス辺境伯領だという事だった。
 隣国の辺境と言う事は、私の国からしても国境付近に位置しているわけで、まさに私にとっては未知の世界である。
 
 隣国の事はあまり知らないので、その名を聞いても、いまいちピンと来なかったが、マーベルは、領主様はとてもお優しい方で人を見る目も人望も厚い方だ、と言っていたので、私はますますお会いするのが楽しみになった。
 
 
 
 
 
 そして馬車の旅も六日目の朝をむかえ、マーベルが馬を替える、と言い、何度目かの馬屋へ寄った。
 
「ねぇマーベル、さっき変えたこの馬達はなんだか普通の馬と違う気がするわ」
 
「良くお気づきになりやしたね、こいつらは軍馬なんですよ。辺境に入ると普通の馬は怯えてしまって走れませんので……」
 
「……怯える? 何に?」
 
「あ、いや、とにかく、こいつらは訓練を積んでますので大丈夫です。安心してくだせい!」
 
 
 ……辺境伯領には馬が怯える何かが存在するのかしら……? でも、あまり私には掘り下げてほしくないみたいね。
 
 マーベルの少し挙動不審な態度が気になりつつも、あと数時間で到着すると言うので私はオジサマとどんな会話をしようか、愛人の先輩達にはどんな挨拶をすれば印象がいいかを考えながら、心の準備をすることにした。
 
 
 
 
 
 
 
 ふと思い返せば、仮面舞踏会マスカレードで初めてを捨てたあの日……正直、とんでもない目に遭ったと少し後悔していた。
 
 あの後、様々な本や友人の話を聞いた所、共に初めてを済ませたあの男性は、何も間違った事などしておらず、それどころかずいぶんと時間をかけて丁寧にしてくれたのだと言うことがわかった。
 
 しかし、痛いものは痛い。
 
 私はそんなに痛みに弱かっただろうか? そんなことはないと思うのだけど……。
 ただ、最後の方は痛みにも慣れたのか、なんだか痛いけど少し気持ちがいいとも感じないわけではなかった気もするが、全体的な印象としては“痛いっ”が一番強く残っている。
 
 ……このような状態で、初夜で辺境伯様にご満足いただけるかしら……。
 ……でもきっと、あの男性のアレが大きすぎたのよ! きっとそう。辺境伯様のはもう少し小さいはずだから、何とかなるわよね。そう思いましょ。
 
 
 ただ少し申し訳ない気持ちになるのは、あの夜、“下手くそ”、だとか、“最低男”、だとかずいぶんと失礼な事を言ってしまった気がする。でも、もう二度と会うことのない相手なのだから、今さら後悔しても遅い……忘れてしまおう。
 
 一人馬車の中でそんなことを考えていると、外のマーベルから声がかかった。
 
 
「イヴリン様! あっしがいいと言うまで、ちょっと外を見ないでくだせい!」
 
「え? 外? ……わかったわ!」
 
 ……何故かしら?
 
 と、その時、何かの咆哮のようなものが聞こえた気がした。
 
 
 ……今の声は何? 聞いたことがないわ……何かの生き物の鳴き声かしら? 鳥? それにしてはなんだか……。もしかすると、さきほど外を見るな、と言ったマーベルの言葉と何か関係があるのかもしれない。
 
 ……。
 
 しかし、やはり、見るなと言われると、見たくなるのが人間の性というもの。
 
 私はこっそりと窓を開け、隙間から外を覗き込んだ。
 
 
 
「っ!?」
 
 
 なんと言う事だろうか……。
 
 
 窓の外に見えた光景……それは美しく澄んだ青空。そしてその大空を自由気ままに羽ばたき飛び回る“ドラゴン”の群れだった。
 
 間違いない、あれはドラゴンだ。
 
 昔読んだ絵本や、大人になってから読んだ書物にある挿絵のままのその姿……ドラゴン達のあまりの美しさに、私は言葉を失い、しばらくの間無言で空を見つめ続けていた。
 
 
 ……あ、だから軍馬でなければ怯えて走れないと言ったのね……マーベルはドラゴンを私に見せたくなかったのかしら? 私が怖がるとでも思ったの?
 
 近くにいれば怖いけど、今みたいに遠くで飛んでいるくらい、どおってことないわ。
 
 
 
 ドラゴンの群れの姿が遠くなり、再び視界が青空だけになると私は静かに窓を閉め、何事もなかったかのように気づかぬふりをして過ごす。
 
 すると……。
 
「イヴリン様、見えてきましたぜい! オスマンサス領です! 一番高台にあるでっかい城が領主様のお屋敷です。あ、もう窓を開けてもいいですぜぇ」
 
 嬉しそうなマーベルの声が聞こえたので、外を見ながら窓を開けてみる。
 
 
 オスマンサス辺境伯領はとてつもなく広い要塞都市のような造りをしており、高い壁の中に牧場や果樹園、田畑のようなものが見え、街の中心部には住宅が規則正しく並び建っていた。
 
 高台の方に視線をむければ、そこには王都にある王宮に遜色ないほどに立派な城がそびえ立ち、城を中心になぜか七つの小さなお屋敷が、これまた規則正しく並び建っているように見える。
 
 
「わぁ……素敵な街ね! ……ん? 何かしら……いい香り……ねぇマーベル、これはなんの香り? いい香りね!」

 窓を開けると、甘い香りが鼻いっぱいに抜けていった。

 
「ああ、オスマンサスの花の香りですよ、今の時期は花が満開なのでどこもかしこもこの香りが充満してるんです! あ、あれですよ、あの木についてる黄色い花が匂いの元です!」
 
 
 ……オスマンサスの由来は花の名前だったのね。とても濃いけど、いい香り……好きな香りだわ。
 
 
 
 
 
 
 そうこうしていると、馬車は辺境伯様のお屋敷の門を通り抜け、中央の一番大きな城のエントランスに停まった。
 
 
 ……さすがに少し緊張してきたわね。
 
 
 気持ち程度に身なりを整えるため、馬車の窓は閉めておいたので外の様子はわからないが、御者席から降りたらしいマーベルが、馬車のドアの前で誰か男性と会話する声が聞こえてきた。
 
 
「マーベル、ご苦労だった。」
 
「只今戻りました。無事に大事な大事な花嫁さんをお連れいたしましたぜい。途中、キュアノエイデスの群れに出くわしましたが、上空からおりては来ませんでしたので、問題ございやせんでした。」
 
「キュアノエイデスが? ……ならばエリュトロンも来るかもしれない、一応警戒するようにみんなに伝えておいてくれ」
 
「承知!」
 
 
 何やら不思議な会話がなされていたが、群れだの上空だのと言うからには、先ほどのドラゴンの事だろう。

 ……群れに名前がついているのね。
 
 
 二人の会話が終わると、馬車のドアがノックされた。
 
 
「はい」
 
「扉を開けてもよろしいでしょうか?」
 
「……はい」
 
 誰だかわからないが、先ほどマーベルと話していた若い男性の声だった。
 辺境伯様の執事か誰かだろうか?
 
 
 カチャリとゆっくり開いた扉の先にいたのは、ブルーブラックの髪に鮮やかなブルーの瞳をした、なんとも美しい若い男性だった。
 
 
 ……辺境伯様は、女性だけでなく、男性まで美しい人を集めていらっしゃるのかしら……。
 
 
 そんな失礼なことを考えていると、スッと男性から手が差し出されたので、私はその手を取り、馬車を降りる。
 
 ここでもオスマンサスの優しい香りが、ふわりと鼻を抜けていき、少し緊張がほぐれる気がした。
 

 
「はじめまして花嫁殿、私はアギット・オスマンサス、オスマンサス家の7番目の息子です。ようこそお越しくださいました。」
 
 ……な、7番目の息子?! 噓みたい、こんなに大きな息子さんが7人もいらっしゃるなんて……でも、それもそうよね、愛人が沢山いらっしゃるのだから……当然よね……。

 何とか自分の中で驚きを飲み込み、平然を装う。


 
「はじめまして、ヘキシルカノール王国より参りました。チュベローズ伯爵家長女、イヴリン・チュベローズと申します。よろしくお願いいたします。」
 
 私が一礼し名を名乗ると、アギットと名乗る男性は目を丸くして私を見ていた。
 
「……?」
 
「……そうですか、ヘキシルカノールから……ならば馬車では大変でしたね、お疲れでしょう? お部屋にご案内しますので、休まれますか?」

 馬車では大変とは、馬車以外に交通手段はないと思うが、何を言っているのだろうか……。
 しかし、辺境伯のご子息であることもあり、今はあまり気にしないことにした。

 
「……お恥ずかしながら、こんなに遠くまで来たのは初めてでしたので、新鮮で楽しい旅でしたわ。お気遣い頂き感謝いたします。」

 辺境伯様と結婚したら、この大きなご子息は私の息子になるのだろうか、なんだか不思議な感じである。

「そうでしたか、それは良かった。」

 初対面であり、互いに笑顔ではあるが、若干の気まずさを感じるのはなぜだろうか……。



「あの……辺境伯様に、この度の馬車や宿のお礼をお伝えしたいのですが、お会いできますでしょうか?」
 
「父にですか? ええ、案内しましょう。」

 辺境伯様に会えると思っただけで、なぜか急にドキドキしてきてしまう。

 ……顔は赤くなってはいないかしら……恥ずかしいわ。



 
 
 コンコンッ
 
 
「父上、チュベローズ伯爵令嬢が到着されました」
 
「おお、入りなさい」
 
 
 ドキッ。
 
 優しげな辺境伯様の声が聞こえ、急に心臓が大きく音を立てた。
 
 
「おお、イヴリンさんっ、遠い所よく来てくれた! 今日からよろしくね。まずはアギットから部屋に案内してもらって、旅の疲れを癒すといい。具体的な話しはそれからにしようね。うんうん。」

 ……ああ、なんて優しい笑顔……こんなにも他人から笑顔で出迎えられたのなんて、いつぶりかしら……。私まで自然と笑顔になってしまうわ。


「お気遣い頂きありがとうございます辺境伯様。再びお会い出来る日を指折り数え楽しみにしておりました……この度は立派な馬車に素敵なお宿を手配してくださりありがとうございました。とても快適な旅でしたわ。」

「私もまた会えて嬉しいよ。我が家に来てくれて本当にありがとうね。マーベルはちょっと運転が荒いから心配だったけど、無事で何よりだ。」

 ……え? 無事って……マーベルの信用無さすぎじゃないかしら……。


 終始ニコニコとしている辺境伯様に癒やされ、挨拶を済ませると、私は再びご子息に部屋まで案内してもらう事となった。



「花嫁殿は私の父をずいぶんと慕っていらっしゃるのですね。」

「花嫁殿だなんて……どうぞイヴリンとお呼びください」

 ……義母上でもかまいませんが……(うふっ)

「では、私の事もアギットと。イヴリンは父から私の事を何か聞いていらっしゃいますか?」

 ……いいえ、私が知っていた事といえば、貴方の父親に愛人が沢山いることだけです。……とは言えない。

「いいえ何も。ご子息が沢山いらっしゃる事も、先ほどアギット様から伺って、初めて知りましたわ。」

 愛人も息子も、何人だろうが気にしないわ。家族が沢山いるなんて、凄く賑やかで楽しそうでいいじゃない。

「そうなのですね、実は我が家の結婚のしきたりで、私も父からイヴリンの出身や年齢、名前すらも教えては貰えないまま、今日を迎えております。おかしいですよね。」

 そうなのね。
 でも、アギット様は笑ってらっしゃるけど、しきたりができるほど、数多くの愛人が増えていったという事よね。

 辺境伯様ったら、息子の容姿が整いすぎているから、どうにかなると心配で、愛人の素性は秘密にしていらっしゃるのかしら?
 私にいたっては、そんな心配は全く不要ですのに。


「ですが、これから時間は沢山ありますし、ゆっくりと焦らずに、お互いを知っていきましょう。どのみち私達は数日後には神に誓い、夫婦になるのですから。」




 ……ん?

 
 
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