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8.寝た子を起こしたら?
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いいのですか、とマリエアリカは心底驚いた様な声で彼に問い返す。彼は手をひらひら、と振った。ありがとうございます、と彼女はその場から立ち上がった。一瞬後に、その気配が消える。
ふとその時彼は、彼女の手に縛ったヴェールをまだ解いていなかったことに気付いた。はっ、と彼は上着のポケットに慌てて手をやった。
やられた、と彼は苦笑する。
別に他の何も抜かれている訳ではないが、所持していた現金の半分が抜かれていた。
彼の足元には、綺麗に解かれた赤いヴェールが落ちていた。
それにしても。
彼は思う。
この地に、他の反帝国組織が居る、ということだろうか。女の言葉を丸ごと信じる訳ではない。しかし可能性は否定できない。
組織がこの地にシンパを作った歳のメリットというものを彼は考えてみる。辺境と言えば辺境であるし、独立性もある。そしてその独立性は、中央に対する脅威になるだろうか。
居住地区が多くない惑星から、他の住み易い気候の惑星を求める、というのは考えられなくはない。ただそれは、人口が必要以上にあふれている場所において言えることであり、確かに混み合った街は存在するが、そうでない場所も、この地には存在する。
それに、宗教的な問題。女性が顔を見せない、のも、結局はこの地の住民が最も多く持つ宗教のせいだった。もともとこの地とよく似た気候の場所で発生したと言われる一神教の宗教は住民にとって大きな存在である。
無論、植民する前の宗教とは、解釈も形も変化はしている。それでも一神教であるとか、時期によっては昼間の断食もあり得るとか、そんな特性は今でも存在する。
正直言って、帝都政府には面白くない存在だろう。いや、無視しておきたい存在かもしれない。
無理に寝た子を起こさない限り、特に問題は起こらないだろう、とも考えられる。
では寝た子を起こしたら?
確実に言えるのは、まともに帝都政府に反抗したところで、この星系には何の勝ち目も無い、ということである。反抗する理由も無い。
ではその反抗する理由もない惑星を、その活動に引きずり込んだ時に、起こした側にどの様なメリットが存在するのか。
彼はスタンドライトの光量を落とし、せっかく眠りかけたのに醒めてしまった頭を回転させる。
メリットが無いから、おそらく彼の所属する組織も、この地には手を出さないのだ。
……いや、あるかもしれない。
ふっとあの男の姿が浮かぶ。自分と同じ様に、この地へ休暇のためにやってきた男。イェ・ホウはおそらくここにはたびたびやってきていた。メリットの無さをいいことに、同業者のリゾート地となっている可能性はある。少なくとも、自分にとって、この地の空気は休暇そのものだった。
とすれば。
それ専門の刺客が、送り込まれている可能性もある訳だ。
そこまで考えて彼は苦笑する。考えてみれば、自分自身、つい朝まで側に居た相手を殺せ、と命令されているのだ。そして追っている。
追ったからと言って、そこで自分が命令通り、相手を殺せるとは限らない。殺せない可能性の方が高いことを、今の彼は気付いている。
だがそうすれば、今度は自分が追われる身となるだろう。
また眠れない夜になりそうだ、と彼は思う。
*
「あ、おはよう」
朝食を摂りに昨日の店に出向いたら、若い料理人は明るい声をかけた。
ひげのマスターは、カウンターに座った彼に、何を食べるか、と問いかける。彼は昨日の飲み物と、薄い平たく焼いたパンを頼む。
客は昼間程には多くはない。昨日は全部埋まっていたテーブルが、今は空席の方が多い。
「朝は皆自分の家で摂るものだからね」
とん、とロォズ色の杯に、昨日と同じ飲み物を入れて店主は彼の前に置く。へえ、とGは身体を半分横に向けながらうなづく。
「……ああ、そう言えば店主、この近くに、キャッシュカウンターはあるかな?」
「この近くには、どうかな。旅行者用の換金場所だったら、駅近くのラフダ銀行が取り扱っていると思うけど。足りなくなったのかい?」
「いや、昨夜物取りに入られてね」
やや苦々しそうな顔をしてGは言う。思い出せば思い出すほど、悪い気分になる。
結局自分はあの女にしてやられたのだ。まあ、下手に場慣れしているところを見せるのも別の意味で危険なのだろうが、あの過剰な程の演技に気付かなかったあたり、自分自身に腹が立つというものである。
「物取りとはまた物騒だね」
パンと、その上に乗せるちょっとしたシチュウに似たものをアルミのトレイに乗せて、イアサムも口を挟む。
「油断は大敵だよ。特にあんた、綺麗だから」
「だけど物取りって、女だったんだよ?」
「へえ。返り討ちにしてやれば良かったじゃないの」
「……気が抜けたんだよ」
彼はパンをちぎるとくるくると巻き、シチュウをつけ口へ運ぶ。よく煮込まれた濃い茶色のそれは、朝からやや濃いか、と思われる程だったが、不思議と口にしてみるとそうでもない。
薄いパンの、あるかないか程度の薄い塩味のせいかもしれない。ほんの少し塩味は、何も無いところより、小麦粉の甘味を引き出す。
そして昨日と同じ、濃い飲み物。寝不足の身体に、それらはいきなり大量のエネルギーを注ぎ込むかの様だった。
「駅前に、その銀行はあるんだね」
「そう。ロゥベヤーガ駅前に出る道は知ってるかい?」
「そのくらいだったら…… 地図もあるし」
彼はごく控えめに、そう言った。Gはこの街に関しては、地図を頭の中に叩き込んである。組織の人間としての基本でもある。初めて行ったどんな場所でも、大まかな目印から、いざという時の逃走経路を把握しておかなくてはならない。身に付いた習性とは悲しいもので、ここでは休暇だ休暇だ、と考えていたとしても、どうしてもまずは現在位置と地図との関係を把握することから初めてしまう。
もっとも、カッフェー・アーイシャをいちいちこの店の人間に聞かなくてはならなかったように、個々の店まで把握している訳ではない。そんな細かいところまで記憶しておくと、逆にいざという時混乱するのは目に見えている。
それにしても。
彼は思う。
あのマーシャイ、というのは一体何のことなのだろう。
人の名前と取るのが一番てっとり早いのだが、そもそものカッフェー・アーイシャが現在は無い以上、その固有名詞につながる線は細くなる。
時間は無い。だが時間をずるずると延ばしたがっている自分も居る。
いずれにせよ、今しばらくこの地に留まる以上、盗まれた分の当座の金は補充しておかねばなるまい。無くてもある程度は動けるが、無いよりはあった方が自由度は高い。
「まあ今度は送ってやれないけど、気を付けてね」
にやにやと笑いながらイアサムは言った。その笑顔にやや口を歪めながらも、Gはちょいちょい、と彼を手招きする。なあに、と大きな目をぱっちりと見開きながら、この少年の様な青年は客に近づく。Gはその彼にさらにぐっと近づいた。一瞬相手が退くのを彼は見逃さなかった。軽く、発汗した時のにおいが漂う。
彼は極上の笑みを浮かべながら、囁く。
「……昨夜の物取りってさ、君が言ってた子なんだけど。マリエアリカ」
え? とイアサムは問い返す。目がほんの少し、細められる。
「そんなことを?」
「うん。君何か心当たりない?」
「いや…… そうかそんなことを……でも」
でも? Gは目で問い返す。
「でも、そんなことすることができるなら、とっとと故郷へ帰ればいいのに。できないのかな」
と言うことは、無関係なのだろうか?
Gはしかし、それでもその笑みを崩すことはしなかった。
ふとその時彼は、彼女の手に縛ったヴェールをまだ解いていなかったことに気付いた。はっ、と彼は上着のポケットに慌てて手をやった。
やられた、と彼は苦笑する。
別に他の何も抜かれている訳ではないが、所持していた現金の半分が抜かれていた。
彼の足元には、綺麗に解かれた赤いヴェールが落ちていた。
それにしても。
彼は思う。
この地に、他の反帝国組織が居る、ということだろうか。女の言葉を丸ごと信じる訳ではない。しかし可能性は否定できない。
組織がこの地にシンパを作った歳のメリットというものを彼は考えてみる。辺境と言えば辺境であるし、独立性もある。そしてその独立性は、中央に対する脅威になるだろうか。
居住地区が多くない惑星から、他の住み易い気候の惑星を求める、というのは考えられなくはない。ただそれは、人口が必要以上にあふれている場所において言えることであり、確かに混み合った街は存在するが、そうでない場所も、この地には存在する。
それに、宗教的な問題。女性が顔を見せない、のも、結局はこの地の住民が最も多く持つ宗教のせいだった。もともとこの地とよく似た気候の場所で発生したと言われる一神教の宗教は住民にとって大きな存在である。
無論、植民する前の宗教とは、解釈も形も変化はしている。それでも一神教であるとか、時期によっては昼間の断食もあり得るとか、そんな特性は今でも存在する。
正直言って、帝都政府には面白くない存在だろう。いや、無視しておきたい存在かもしれない。
無理に寝た子を起こさない限り、特に問題は起こらないだろう、とも考えられる。
では寝た子を起こしたら?
確実に言えるのは、まともに帝都政府に反抗したところで、この星系には何の勝ち目も無い、ということである。反抗する理由も無い。
ではその反抗する理由もない惑星を、その活動に引きずり込んだ時に、起こした側にどの様なメリットが存在するのか。
彼はスタンドライトの光量を落とし、せっかく眠りかけたのに醒めてしまった頭を回転させる。
メリットが無いから、おそらく彼の所属する組織も、この地には手を出さないのだ。
……いや、あるかもしれない。
ふっとあの男の姿が浮かぶ。自分と同じ様に、この地へ休暇のためにやってきた男。イェ・ホウはおそらくここにはたびたびやってきていた。メリットの無さをいいことに、同業者のリゾート地となっている可能性はある。少なくとも、自分にとって、この地の空気は休暇そのものだった。
とすれば。
それ専門の刺客が、送り込まれている可能性もある訳だ。
そこまで考えて彼は苦笑する。考えてみれば、自分自身、つい朝まで側に居た相手を殺せ、と命令されているのだ。そして追っている。
追ったからと言って、そこで自分が命令通り、相手を殺せるとは限らない。殺せない可能性の方が高いことを、今の彼は気付いている。
だがそうすれば、今度は自分が追われる身となるだろう。
また眠れない夜になりそうだ、と彼は思う。
*
「あ、おはよう」
朝食を摂りに昨日の店に出向いたら、若い料理人は明るい声をかけた。
ひげのマスターは、カウンターに座った彼に、何を食べるか、と問いかける。彼は昨日の飲み物と、薄い平たく焼いたパンを頼む。
客は昼間程には多くはない。昨日は全部埋まっていたテーブルが、今は空席の方が多い。
「朝は皆自分の家で摂るものだからね」
とん、とロォズ色の杯に、昨日と同じ飲み物を入れて店主は彼の前に置く。へえ、とGは身体を半分横に向けながらうなづく。
「……ああ、そう言えば店主、この近くに、キャッシュカウンターはあるかな?」
「この近くには、どうかな。旅行者用の換金場所だったら、駅近くのラフダ銀行が取り扱っていると思うけど。足りなくなったのかい?」
「いや、昨夜物取りに入られてね」
やや苦々しそうな顔をしてGは言う。思い出せば思い出すほど、悪い気分になる。
結局自分はあの女にしてやられたのだ。まあ、下手に場慣れしているところを見せるのも別の意味で危険なのだろうが、あの過剰な程の演技に気付かなかったあたり、自分自身に腹が立つというものである。
「物取りとはまた物騒だね」
パンと、その上に乗せるちょっとしたシチュウに似たものをアルミのトレイに乗せて、イアサムも口を挟む。
「油断は大敵だよ。特にあんた、綺麗だから」
「だけど物取りって、女だったんだよ?」
「へえ。返り討ちにしてやれば良かったじゃないの」
「……気が抜けたんだよ」
彼はパンをちぎるとくるくると巻き、シチュウをつけ口へ運ぶ。よく煮込まれた濃い茶色のそれは、朝からやや濃いか、と思われる程だったが、不思議と口にしてみるとそうでもない。
薄いパンの、あるかないか程度の薄い塩味のせいかもしれない。ほんの少し塩味は、何も無いところより、小麦粉の甘味を引き出す。
そして昨日と同じ、濃い飲み物。寝不足の身体に、それらはいきなり大量のエネルギーを注ぎ込むかの様だった。
「駅前に、その銀行はあるんだね」
「そう。ロゥベヤーガ駅前に出る道は知ってるかい?」
「そのくらいだったら…… 地図もあるし」
彼はごく控えめに、そう言った。Gはこの街に関しては、地図を頭の中に叩き込んである。組織の人間としての基本でもある。初めて行ったどんな場所でも、大まかな目印から、いざという時の逃走経路を把握しておかなくてはならない。身に付いた習性とは悲しいもので、ここでは休暇だ休暇だ、と考えていたとしても、どうしてもまずは現在位置と地図との関係を把握することから初めてしまう。
もっとも、カッフェー・アーイシャをいちいちこの店の人間に聞かなくてはならなかったように、個々の店まで把握している訳ではない。そんな細かいところまで記憶しておくと、逆にいざという時混乱するのは目に見えている。
それにしても。
彼は思う。
あのマーシャイ、というのは一体何のことなのだろう。
人の名前と取るのが一番てっとり早いのだが、そもそものカッフェー・アーイシャが現在は無い以上、その固有名詞につながる線は細くなる。
時間は無い。だが時間をずるずると延ばしたがっている自分も居る。
いずれにせよ、今しばらくこの地に留まる以上、盗まれた分の当座の金は補充しておかねばなるまい。無くてもある程度は動けるが、無いよりはあった方が自由度は高い。
「まあ今度は送ってやれないけど、気を付けてね」
にやにやと笑いながらイアサムは言った。その笑顔にやや口を歪めながらも、Gはちょいちょい、と彼を手招きする。なあに、と大きな目をぱっちりと見開きながら、この少年の様な青年は客に近づく。Gはその彼にさらにぐっと近づいた。一瞬相手が退くのを彼は見逃さなかった。軽く、発汗した時のにおいが漂う。
彼は極上の笑みを浮かべながら、囁く。
「……昨夜の物取りってさ、君が言ってた子なんだけど。マリエアリカ」
え? とイアサムは問い返す。目がほんの少し、細められる。
「そんなことを?」
「うん。君何か心当たりない?」
「いや…… そうかそんなことを……でも」
でも? Gは目で問い返す。
「でも、そんなことすることができるなら、とっとと故郷へ帰ればいいのに。できないのかな」
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