82 / 113
80.「もう、いなくなられるのは嫌なんだ」
しおりを挟む
もう知らない、と夏南子は勢いよく立ち上がった。そしてカウチに無造作に置いた上着を取ると、そのまま立ち去ろうとした。
……が、それはできなかった。
まずは手だった。強い力で捕らえられる。
そして次の瞬間、背中から自分が抱きしめられているのを彼女は感じた。十年間友人で愛人だった男は、彼女の前でしっかり手を組んで、決して放そうとはしなかった。
「何やってんのよ! 放してよ!」
「やだ」
「人が珍しく努力して言ったのに何よあんたその台詞っ!」
「だからごめん。本当に、ごめん。謝る」
彼女が首まで真っ赤だ、と彼はその時やっと気付いた。そして改めて東風は手に力を込める。
「……本当にごめん。だけど……」
「どうせあんたのことだから、あたしが逃げたんじゃないかとかいろいろ考えてたんじゃないのっ! どーしてそんなこと考えるのよっ! 馬鹿じゃないの? あんたの悪いとこなんて、あたしは山程知ってるわよ! それでもあんたみたいな奴に十年間もくっついているんだから……」
「判った! 俺が悪い!」
「あんたは悪くないわよ! そうじゃなくて!」
ああもう嫌だ、と夏南子はもがく。身体のせいで、ひどく不安定な気分の上、一世一代の報告をしたのだ。これ以上つつかれれば、それこそ、滅多に働かない涙腺が特別労働を始めてしまう。
「放してよ!」
「嫌だ。放さない。もう、いなくなられるのは嫌なんだ」
夏南子の動きが、止まる。男は背中ごしに、彼女の耳もとで、繰り返す。
「……それってすごく身勝手な言葉じゃな……い?」
喉が詰まる。声がかすれる。だが彼はそれに気付いているのかいないのか、必死な調子で、繰り返す。
「身勝手だよ。そんなの判ってる。だけど本当だ。ずっと、一緒に、居たいんだ」
「……」
がくん、と首から力が抜けるのが彼女は判る。
ああもう嫌だ。夏南子は思う。涙腺が過剰反応している。いつまでたってもこの馬鹿が手を放してくれないから、ぽろぽろと涙がこぼれるのに全然止められないじゃないの。
「……責任とってよ! 一生!」
「うん」
*
その翌日、壱岐が釈放された。
彼は夜、電話で二人をSKまで食事を口実に呼び出した。
メニューを見ながら、ついでのように籍を入れた云々の報告をすると、ことのなりゆきを聞いた彼は、意外にもこうあっさり言っただけだった。
「何だまだお前ら結婚してなかったの?」
夏南子が黙ってメニューで壱岐の頭をはたいたことは言うまでもない。
「―――ってえなおい。変わらないな夏南子。でももう十年だぜ。とっくにお前らくっついてると思ってた」
「こいつが馬鹿だから悪いのよ」
東風は苦笑する。
「ところでお前の、あの部下のガキ、どうしたの?」
「……津島?ああ、まだ捕まってる」
やや壱岐の表情が曇る。
「まあね、あの騒ぎもダズルのせいだから、もう少し取り調べがあるとか言ってたけど、そうそうひどいことにはならないと思うよ。最も奴がダズル吸ってたこと自体変といや変なんだけどさ」
「変?」
「変だよ、奴は普通の煙草だって吸えないんだ…… 安岐の方がよっぽどよく……」
ふっとそこで彼は言葉を切った。
「結局俺、何してきたんだろな…… あん時、お前にあんなこと言って、逃げるように安岐連れ出して、都市ん中戻ってきたのにさ…… 結局安岐を川に落とすようなことにさせちまったし……」
「お前のせいじゃないさ」
東風はできるだけ軽い口調で言う。
「お前に責任があるなら、俺にだってあるんだ。俺は朱夏が安岐に会うのを止めなかった」
「止められる訳ないでしょ? 恋する若い子達を」
まあそれはそうだ、と男達はうなづいた。
「帰ってくるかしら、朱夏」
「やらなくてはならないことがあるって言ってた」
「本当?」
東風はうなづく。
「それをやり終えたら戻ってくる…… と俺は思ってる」
「希望的観測、という奴だな」
「希望は持たなきゃ」
夏南子が口をはさむ。
しばらくして、注文した料理が来た。多国籍料理という奴である。さほど豪華なものではないが、箸でつつきあいながら、壱岐は何やらひどく感動している。
「やっぱり美味いなあ……」
「何、そんなに食事、あそこは悪かったのか?」
「いや、そう悪いってものじゃないけれど、ただ、毎度毎度献立が変わらないのがな…… 自分で作った方がよっぽどマシかと思った」
「お前昔っから器用だったからな」
「お前だって器用だろ…… チューナーなんかやってる奴が何言ってる。……あ、そうだ、もしかしたら、お前にもお呼びが来るかもな」
「お呼び?」
「赤の長官が、チューナーを捜していた」
「ああ、じゃああの話かな」
何の話よ、と夏南子が訊ねる。うん、と東風は肉の塊を一つ口に放り込む。そしてそれをかみ終えてから、
「ちょっと仕事を頼まれてね」
「仕事?」
「全くよく調べてるもんだ。俺の裏稼業のルートきっちり押さえてる」
「何かやばい仕事?」
「やばいも何も…… 公安じきじきだぜ? 安全もいいとこ。ただ、ちょっと時間かかるから…… 泊まり込みにはなるかも」
「やだなああたし」
「あ、だけど家族なら来れるでしょ」
それもそうだ、と一瞬うなづきかけて、夏南子ははた、と籍を入れたばかりの自分のパートナーをにらむ。
「……あんたまさか、それもあってあたしに……」
「いやこれは単なる偶然。人生ってタイムリーだね」
……が、それはできなかった。
まずは手だった。強い力で捕らえられる。
そして次の瞬間、背中から自分が抱きしめられているのを彼女は感じた。十年間友人で愛人だった男は、彼女の前でしっかり手を組んで、決して放そうとはしなかった。
「何やってんのよ! 放してよ!」
「やだ」
「人が珍しく努力して言ったのに何よあんたその台詞っ!」
「だからごめん。本当に、ごめん。謝る」
彼女が首まで真っ赤だ、と彼はその時やっと気付いた。そして改めて東風は手に力を込める。
「……本当にごめん。だけど……」
「どうせあんたのことだから、あたしが逃げたんじゃないかとかいろいろ考えてたんじゃないのっ! どーしてそんなこと考えるのよっ! 馬鹿じゃないの? あんたの悪いとこなんて、あたしは山程知ってるわよ! それでもあんたみたいな奴に十年間もくっついているんだから……」
「判った! 俺が悪い!」
「あんたは悪くないわよ! そうじゃなくて!」
ああもう嫌だ、と夏南子はもがく。身体のせいで、ひどく不安定な気分の上、一世一代の報告をしたのだ。これ以上つつかれれば、それこそ、滅多に働かない涙腺が特別労働を始めてしまう。
「放してよ!」
「嫌だ。放さない。もう、いなくなられるのは嫌なんだ」
夏南子の動きが、止まる。男は背中ごしに、彼女の耳もとで、繰り返す。
「……それってすごく身勝手な言葉じゃな……い?」
喉が詰まる。声がかすれる。だが彼はそれに気付いているのかいないのか、必死な調子で、繰り返す。
「身勝手だよ。そんなの判ってる。だけど本当だ。ずっと、一緒に、居たいんだ」
「……」
がくん、と首から力が抜けるのが彼女は判る。
ああもう嫌だ。夏南子は思う。涙腺が過剰反応している。いつまでたってもこの馬鹿が手を放してくれないから、ぽろぽろと涙がこぼれるのに全然止められないじゃないの。
「……責任とってよ! 一生!」
「うん」
*
その翌日、壱岐が釈放された。
彼は夜、電話で二人をSKまで食事を口実に呼び出した。
メニューを見ながら、ついでのように籍を入れた云々の報告をすると、ことのなりゆきを聞いた彼は、意外にもこうあっさり言っただけだった。
「何だまだお前ら結婚してなかったの?」
夏南子が黙ってメニューで壱岐の頭をはたいたことは言うまでもない。
「―――ってえなおい。変わらないな夏南子。でももう十年だぜ。とっくにお前らくっついてると思ってた」
「こいつが馬鹿だから悪いのよ」
東風は苦笑する。
「ところでお前の、あの部下のガキ、どうしたの?」
「……津島?ああ、まだ捕まってる」
やや壱岐の表情が曇る。
「まあね、あの騒ぎもダズルのせいだから、もう少し取り調べがあるとか言ってたけど、そうそうひどいことにはならないと思うよ。最も奴がダズル吸ってたこと自体変といや変なんだけどさ」
「変?」
「変だよ、奴は普通の煙草だって吸えないんだ…… 安岐の方がよっぽどよく……」
ふっとそこで彼は言葉を切った。
「結局俺、何してきたんだろな…… あん時、お前にあんなこと言って、逃げるように安岐連れ出して、都市ん中戻ってきたのにさ…… 結局安岐を川に落とすようなことにさせちまったし……」
「お前のせいじゃないさ」
東風はできるだけ軽い口調で言う。
「お前に責任があるなら、俺にだってあるんだ。俺は朱夏が安岐に会うのを止めなかった」
「止められる訳ないでしょ? 恋する若い子達を」
まあそれはそうだ、と男達はうなづいた。
「帰ってくるかしら、朱夏」
「やらなくてはならないことがあるって言ってた」
「本当?」
東風はうなづく。
「それをやり終えたら戻ってくる…… と俺は思ってる」
「希望的観測、という奴だな」
「希望は持たなきゃ」
夏南子が口をはさむ。
しばらくして、注文した料理が来た。多国籍料理という奴である。さほど豪華なものではないが、箸でつつきあいながら、壱岐は何やらひどく感動している。
「やっぱり美味いなあ……」
「何、そんなに食事、あそこは悪かったのか?」
「いや、そう悪いってものじゃないけれど、ただ、毎度毎度献立が変わらないのがな…… 自分で作った方がよっぽどマシかと思った」
「お前昔っから器用だったからな」
「お前だって器用だろ…… チューナーなんかやってる奴が何言ってる。……あ、そうだ、もしかしたら、お前にもお呼びが来るかもな」
「お呼び?」
「赤の長官が、チューナーを捜していた」
「ああ、じゃああの話かな」
何の話よ、と夏南子が訊ねる。うん、と東風は肉の塊を一つ口に放り込む。そしてそれをかみ終えてから、
「ちょっと仕事を頼まれてね」
「仕事?」
「全くよく調べてるもんだ。俺の裏稼業のルートきっちり押さえてる」
「何かやばい仕事?」
「やばいも何も…… 公安じきじきだぜ? 安全もいいとこ。ただ、ちょっと時間かかるから…… 泊まり込みにはなるかも」
「やだなああたし」
「あ、だけど家族なら来れるでしょ」
それもそうだ、と一瞬うなづきかけて、夏南子ははた、と籍を入れたばかりの自分のパートナーをにらむ。
「……あんたまさか、それもあってあたしに……」
「いやこれは単なる偶然。人生ってタイムリーだね」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
リアゼノン・オンライン ~プレイ中のゲームから異世界に連行された俺は、多くの人に学ぶ中で最強を目指す。現在地球は大変だそうです
八ッ坂千鶴
SF
レベルアップするとステータスの数値が減少するデスゲーム
〈リアゼノン・オンライン〉
そんなゲームにログインしたのは、要領が悪い高校1年生宮鳥亜蓮十六歳。
ひょんなことから攻略ギルド【アーサーラウンダー】へ参加することになり、ギルド団長ルグア/巣籠明理に恋をしてしまう。
第十層で離れ離れになっても、両思いし続け、ルグアから団長の座をもらったアレン。
スランプになりながらも、仲間を引っ張って行こうとしていたが、それは突然崩されてしまった。
アレンはルーアという謎の人物によって、異世界【アルヴェリア】へと誘拐されて行方不明に……。
それを聞きつけてきた明理は、アレンを知っているメンバーと共に、異世界から救出するため旅に出る。
しかし、複数の世界が混じり合い、地球が破滅の一途に進んでいたとは、この時誰も知らなかった。
たった一人を除いて……。
※なろう版と同じにしている最中なので、数字表記や記号表記が異なる場合があります
銀河太平記
武者走走九郎or大橋むつお
SF
いまから二百年の未来。
前世紀から移住の始まった火星は地球のしがらみから離れようとしていた。火星の中緯度カルディア平原の大半を領域とする扶桑公国は国民の大半が日本からの移民で構成されていて、臣籍降下した扶桑宮が征夷大将軍として幕府を開いていた。
その扶桑幕府も代を重ねて五代目になろうとしている。
折しも地球では二千年紀に入って三度目のグローバリズムが破綻して、東アジア発の動乱期に入ろうとしている。
火星と地球を舞台として、銀河規模の争乱の時代が始まろうとしている。
シンギュラリティはあなたの目の前に… 〜AIはうるさいが、仕事は出来る刑事〜
クマミー
SF
これは未来の話…
家事、医療、運転手、秘書など…
身の回りの生活にアンドロイドが
広まり始めた時代。
警察に事件の一報があった。それは殺人事件。被害者は男性で頭を殴られた痕があった。主人公風見刑事は捜査を進め、犯人を追う最中、ある事実に到達する。
そこで風見たちは知らぬ間に自分たちの日常生活の中に暗躍するアンドロイドが存在していることを知ることになる。
登場人物
・風見類
この物語はコイツの視点のことが多い。
刑事になって5年目でバリバリ現場で張り切るが、
少し無鉄砲な性格が災いして、行き詰まったり、
ピンチになることも…
酔っ払い対応にはウンザリしている。
・KeiRa
未来の警察が採用した高性能AI検索ナビゲーションシステム。人間の言葉を理解し、的確な助言を与える。
常に学習し続ける。声は20代後半で設定されているようだ。常に学習しているせいか、急に人間のような会話の切り返し、毒舌を吐いてくることもある。
オービタルエリス
jukaito
SF
人類が生活圏を太陽系全域に広げた遥かな未来。
姿を消した純粋な地球人が神格化された時代に、
火星人のエリスはある日、宇宙を漂流していた地球人のダイチと出会う。
封印された刻は動き出し、太陽系が震撼する壮大なる冒険の幕開ける。
待ちに待ったVRMMO!でもコミュ障な僕はぼっちでプレイしています…
はにゃ
SF
20XX年。
夢にまでみたVRMMOゲーム機『ダイブオン』と剣と魔法を駆使してダンジョンを踏破していくVRMMORPG『アトランティス』が発売された。
五感全てで没入できるタイプのゲームに、心奪われ、血湧き肉躍る僕の名は、佐藤健一(高校2年生)。
学校でぼっちでいじめられっ子な僕は、学校を休んでバイトに明け暮れ、バカ高いゲーム(本体二十九万八千円+ソフト九万八千円也)と面倒くさい手続きと倍率の高い購入予約券を運良く手に入れることができた。
普通のオンラインRPGでギルドのタンク(壁役)を務めていた僕は、同じく購入できたギルメンのフレとまた一緒にプレイするこのを約束した。
そして『アトランティス』発売初日、学校を休んだ僕は、開始時間と同時にダイブした。
…はいいんだけど、キャラがリアル過ぎてテンパってしまう!
みんなキャラメイキングでイケメンや美少女、美女ばかりだし(僕もイケメンキャラだけど)、コミュ障な僕はテンパりすぎてまともに会話ができない!
目を合わせられないし、身体も壊れたロボットのようにギクシャクしてしまう。
こんなはずじゃなかったのに!と嘆く僕を陰で嘲笑うプレイヤーとフレ達…。
ブルータスよ、お前もか………。
ゲームの中でもイジメられ、ある出来事をキッカケにソロでやっていくことを決意する。
これは、NPCを仲間にギルドを立ち上げ、プレイヤーと対峙し、ダンジョンに挑む僕の独りよがりだけどそうでもないぼっちな話。
ただいま不定期更新中m(_ _)m
モチベーションが上がらないので半ば打ち切り状態です。
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
アークティカの商人(AP版)
半道海豚
SF
戦乱が終息して3年。アークティカに新たな異界物が現れます。神聖マムルーク帝国と東方騎馬民によって、国民の9割が、連れ去られるか、殺されるか、他国に逃れてしまったアークティカという国の物語です。物語の始まりは、東京から異界に転移した1人のサラリーマンから始まります。アークティカから拉致され、奴隷となっていた少女と東京のサラリーマンが出会い、アークティカに帰還しようとするところから始まります。そして、つかの間の平和が……。しかし、アークティカの対岸には新たな強敵が現れます。アークティカが生き延びるための模索が始まります。
魔法犯罪の真実
水山 蓮司
SF
~魔法犯罪~
現代社会において数多くの技術が発展し、人々の日常生活を支えているネットワーク。
そのネットワークと共に少しずつ人類にも変化が見られてきている。
生まれながらにして天性の才能で幼少期から使える人がいれば、数か月から数十年と個人の能力によって体得する人がいるといわれる『魔法』である。
その魔法によって人間にとって更に新しく促進していき技術を編み出していこうと前向きに考える人がいる一方、これを異なる方法で用いて利益を得ようと悪用して犯罪を企む組織や集団がいるこの現代社会である。
その犯罪を未然に防ぐために、警視庁の最高位である警視総監が独立組織を設立して選抜されし者がその犯罪に立ち向かう。
あらゆる犯罪に立ち向かう中には、文字通り命懸けの任務が含まれているが、それをものともせずこなしていく精鋭を揃えて事件を一掃していく。
人々にも様々な力が備わり多方面で作用し、一層目まぐるしく変化する世界の中で今、日常で起こる犯罪、魔法によって起こる犯罪、その両局面で巻き起こる犯罪の追求、精鋭メンバーが織りなす心理追求アクションがここに開幕する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる