39 / 113
38.「あんたは誰のためにそうしようとしているんだ?」
しおりを挟む
「俺と朱夏が出会ったのも、彼女が暗闇が嫌いなのも、あんたは知っていたんだ」
「……」
「確かに偶然に偶然が重なったとは思ったけれど… お膳立てされていたなんて、知らなかったよ」
「安岐?」
目を大きく広げて、朱夏は安岐を見上げた。
安岐にしても、そこで腹が立つのは子供っぽいとは思うのだ。
何しろ目的はひどく重要なことなのだ。だが、何か無性に腹が立っていた。止まらない。だがそれは、彼が自分をだましたからということではないのだ。
何処がどうなっているのか安岐には判らなかったが、おそらく彼は自分以外の何かにもっと広く網の目を張っている。
そしてその中で、自分が駒の一つのように扱われている。目的のために。
確かに目的が大きければ大きいほどそれは仕方がないことなのかもしれない。そしてその目的は、自分が望んだことでもある。だが。それでも。
「君が怒るのも判るよ」
「あんた俺の心まで読めるの?」
「いいや、それは無理だ。俺は『彼女』じゃない。だから俺のできることなんて、たかが知れてる。『彼女』だったら、君達をぽんと捕えて『行ってらっしゃい』の一言で送り出させるさ。でも俺にはせいぜいこんなことしかできない。それにもうこれより先は、俺がどうしたからって仕方ない。君達が了解しなくちゃ」
「だから、こうやって俺達を拉致してきたって訳?」
「人聞きが悪いなあ」
「事実だろ」
「事実だね。でも俺はどうしても君達に協力してもらいたい」
「嫌だ、と言ったら?」
HALは黙る。腕を組んで、無表情と傲慢の混ざった視線で安岐を見据える。そして安岐はその視線を受けとめる。
彼もまた、本気なのだ、と安岐には判る。本気でなかったら、こうも拉致した相手にべらべらと喋る訳はないのだ。だが、感情が拒否している。何処かで感情が、そのまま従うんじゃない、と拒否しているのだ。
「『川』に沈んだ人達だけど」
ぴく、と安岐の身体が震える。
「あの人達は、沈んではいるけれど、死んではいないんだよ」
「え」
「あの『川』は、便宜的に『川』と呼んでいるだけ。『橋』があるから『川』なんだ。だけど水がある訳じゃないよ。あれは次元の狭間。そうだね、ここと似たようなところ」
「ここと? ここは通常の空間じゃないっていうのか?」
「嫌だね、最初から言ったじゃないか。この空間にはそうそう生身の人間は呼べないって。地下鉄を媒体にして君たちを運んできたんだ。列車というのは、向こうとこっちをつなぐものだからね」
「それで『川』に落ちた人達は…… じゃあ、生きてるのか?」
「死んではいない。でも生きているとは言いにくい」
ほら、と彼はショウケースの中の自分を指す。
「この俺は、死んではいない。だけど呼吸している訳ではない。動きもしない。だけど死んでいない。あの時点で時間が止まっている」
「それと同じように、落ちた人々は、その時点で時間を止められているってこと?」
「ご明察」
ぱちぱち、とHALは手を叩く。
「『川』はこの都市と『外』を区切っている次元の境だ。都市が元に戻れば、『川』に沈んだ人々の時間も元に戻る。死んではいないから、彼らは彼らの家族の元に帰ることができる。君の兄さんのようにね」
「兄貴のことを……」
「黒の公安が、逃走者を『川』へ叩き込む理由が判る? 無論あれも知ってるんだ。『川』が何であるかなんてね。今まで黒の公安は一人として殺してはいないよ。奴にそんなことができる訳がない。俺だってさせたくはない」
「じゃあ都市が元に戻れば…… 兄貴も……」
「そう。君の兄さんも元に戻るんだよ。やや君と歳が近付いてしまうのは仕方ないけどね」
心が動く。
兄のことが気がかりだったのは、自分だけではないのだ。
友人だった壱岐もそうだし、だいたい自分達には、隣の県に両親が居るはずなのだ。本気で連絡を取ろうと思ったら取れた。それを未だにしていないのは、兄のことが口に出せないからだったのだ。
だけど。
安岐は協力しようと勧める自分の心を押さえる。
「じゃあ何でHALさんは、今になって突然そうしようと思ったの?」
やっと形になった疑問を口にする。
「え?」
「あんたは確かに俺に嘘をついてないとは思う。これが全部嘘だったら、すごくよく出来た筋立てだと思う。だけどあんたは何か隠してる」
「隠して?」
そんなこと、と彼は笑う。だが安岐の表情は真剣になる。
「何でBBのFEWを呼ばなくてはならないの」
「それは」
「あんたの言ったことでは、彼がこの都市を元に戻すということに引っかかってくる理由が判らない」
「……」
「それが判らなくちゃ、彼を呼んでくるとしても不利じゃないのか? だって彼は有名人なんだろ? 『外』のヒットチャートの常連なんだから。あんた自身が表だって動けなくとも、あんたを守る公安の誰かを使ってもいい。この都市の代表が彼らを客として呼び寄せてもいいはずじゃないか」
「まあそれはそうだね」
「大して学はない俺だってその位考えつくんだよ? それとも彼にはそうするのでは来れない理由があるって言う?わざわざ俺達を使わなくてはならない理由があるっていう?」
すぐに答えが返ってくるとは、さすがに安岐も思わなかった。だから彼は思ったことを次々に口に出す。出さなくてはならない、と思った。
「それに、どうしてあんたは、今になってそうするんだ?」
びく、とHALの肩が震えたように見えた。
「俺が何か言ったから、という訳じゃないはずだろ?」
「君の言ったことも大きいよ」
「でもそれは、引き金みたいなものだ。あんたは何のために、そうしようとしてるんだ?」
自分が言ったことに彼は驚いていた。
言ったことは勢いだった。ほとんど言いがかりに近い、と思っていた。だが次の瞬間、それが彼の何処かに鋭く突き刺さったことに気がついた。
そうか。
そして彼は言い直す。
「あんたは誰のためにそうしようとしているんだ?」
大きな目が、一杯に見開かれる。
その時だった。扉が開いた。
「うわっ!」
安岐はとっさに朱夏の身体に手を回す。突風がショウケースの向こうから吹き込んでくる。吹き込んだ風は、その部屋を回って、安岐達の背中を押した。
バランスを崩す。なるべくだったら左腕からは落ちたくなかった。まだすり傷が痛いのだ。
風が身体を押し出す。
いや違う、吸い込まれているんだ。
安岐は呼吸が半ばできない自分に気付く。それでも両手を固く組んで、その中の彼女は離さないように。
ちら、と開ければ風で涙だらけになる目を、一瞬開けた時、安岐は見た。
ショウケースの上で、動かないHAL。だけどその手が、白くなるまで握られているのを。
「……」
「確かに偶然に偶然が重なったとは思ったけれど… お膳立てされていたなんて、知らなかったよ」
「安岐?」
目を大きく広げて、朱夏は安岐を見上げた。
安岐にしても、そこで腹が立つのは子供っぽいとは思うのだ。
何しろ目的はひどく重要なことなのだ。だが、何か無性に腹が立っていた。止まらない。だがそれは、彼が自分をだましたからということではないのだ。
何処がどうなっているのか安岐には判らなかったが、おそらく彼は自分以外の何かにもっと広く網の目を張っている。
そしてその中で、自分が駒の一つのように扱われている。目的のために。
確かに目的が大きければ大きいほどそれは仕方がないことなのかもしれない。そしてその目的は、自分が望んだことでもある。だが。それでも。
「君が怒るのも判るよ」
「あんた俺の心まで読めるの?」
「いいや、それは無理だ。俺は『彼女』じゃない。だから俺のできることなんて、たかが知れてる。『彼女』だったら、君達をぽんと捕えて『行ってらっしゃい』の一言で送り出させるさ。でも俺にはせいぜいこんなことしかできない。それにもうこれより先は、俺がどうしたからって仕方ない。君達が了解しなくちゃ」
「だから、こうやって俺達を拉致してきたって訳?」
「人聞きが悪いなあ」
「事実だろ」
「事実だね。でも俺はどうしても君達に協力してもらいたい」
「嫌だ、と言ったら?」
HALは黙る。腕を組んで、無表情と傲慢の混ざった視線で安岐を見据える。そして安岐はその視線を受けとめる。
彼もまた、本気なのだ、と安岐には判る。本気でなかったら、こうも拉致した相手にべらべらと喋る訳はないのだ。だが、感情が拒否している。何処かで感情が、そのまま従うんじゃない、と拒否しているのだ。
「『川』に沈んだ人達だけど」
ぴく、と安岐の身体が震える。
「あの人達は、沈んではいるけれど、死んではいないんだよ」
「え」
「あの『川』は、便宜的に『川』と呼んでいるだけ。『橋』があるから『川』なんだ。だけど水がある訳じゃないよ。あれは次元の狭間。そうだね、ここと似たようなところ」
「ここと? ここは通常の空間じゃないっていうのか?」
「嫌だね、最初から言ったじゃないか。この空間にはそうそう生身の人間は呼べないって。地下鉄を媒体にして君たちを運んできたんだ。列車というのは、向こうとこっちをつなぐものだからね」
「それで『川』に落ちた人達は…… じゃあ、生きてるのか?」
「死んではいない。でも生きているとは言いにくい」
ほら、と彼はショウケースの中の自分を指す。
「この俺は、死んではいない。だけど呼吸している訳ではない。動きもしない。だけど死んでいない。あの時点で時間が止まっている」
「それと同じように、落ちた人々は、その時点で時間を止められているってこと?」
「ご明察」
ぱちぱち、とHALは手を叩く。
「『川』はこの都市と『外』を区切っている次元の境だ。都市が元に戻れば、『川』に沈んだ人々の時間も元に戻る。死んではいないから、彼らは彼らの家族の元に帰ることができる。君の兄さんのようにね」
「兄貴のことを……」
「黒の公安が、逃走者を『川』へ叩き込む理由が判る? 無論あれも知ってるんだ。『川』が何であるかなんてね。今まで黒の公安は一人として殺してはいないよ。奴にそんなことができる訳がない。俺だってさせたくはない」
「じゃあ都市が元に戻れば…… 兄貴も……」
「そう。君の兄さんも元に戻るんだよ。やや君と歳が近付いてしまうのは仕方ないけどね」
心が動く。
兄のことが気がかりだったのは、自分だけではないのだ。
友人だった壱岐もそうだし、だいたい自分達には、隣の県に両親が居るはずなのだ。本気で連絡を取ろうと思ったら取れた。それを未だにしていないのは、兄のことが口に出せないからだったのだ。
だけど。
安岐は協力しようと勧める自分の心を押さえる。
「じゃあ何でHALさんは、今になって突然そうしようと思ったの?」
やっと形になった疑問を口にする。
「え?」
「あんたは確かに俺に嘘をついてないとは思う。これが全部嘘だったら、すごくよく出来た筋立てだと思う。だけどあんたは何か隠してる」
「隠して?」
そんなこと、と彼は笑う。だが安岐の表情は真剣になる。
「何でBBのFEWを呼ばなくてはならないの」
「それは」
「あんたの言ったことでは、彼がこの都市を元に戻すということに引っかかってくる理由が判らない」
「……」
「それが判らなくちゃ、彼を呼んでくるとしても不利じゃないのか? だって彼は有名人なんだろ? 『外』のヒットチャートの常連なんだから。あんた自身が表だって動けなくとも、あんたを守る公安の誰かを使ってもいい。この都市の代表が彼らを客として呼び寄せてもいいはずじゃないか」
「まあそれはそうだね」
「大して学はない俺だってその位考えつくんだよ? それとも彼にはそうするのでは来れない理由があるって言う?わざわざ俺達を使わなくてはならない理由があるっていう?」
すぐに答えが返ってくるとは、さすがに安岐も思わなかった。だから彼は思ったことを次々に口に出す。出さなくてはならない、と思った。
「それに、どうしてあんたは、今になってそうするんだ?」
びく、とHALの肩が震えたように見えた。
「俺が何か言ったから、という訳じゃないはずだろ?」
「君の言ったことも大きいよ」
「でもそれは、引き金みたいなものだ。あんたは何のために、そうしようとしてるんだ?」
自分が言ったことに彼は驚いていた。
言ったことは勢いだった。ほとんど言いがかりに近い、と思っていた。だが次の瞬間、それが彼の何処かに鋭く突き刺さったことに気がついた。
そうか。
そして彼は言い直す。
「あんたは誰のためにそうしようとしているんだ?」
大きな目が、一杯に見開かれる。
その時だった。扉が開いた。
「うわっ!」
安岐はとっさに朱夏の身体に手を回す。突風がショウケースの向こうから吹き込んでくる。吹き込んだ風は、その部屋を回って、安岐達の背中を押した。
バランスを崩す。なるべくだったら左腕からは落ちたくなかった。まだすり傷が痛いのだ。
風が身体を押し出す。
いや違う、吸い込まれているんだ。
安岐は呼吸が半ばできない自分に気付く。それでも両手を固く組んで、その中の彼女は離さないように。
ちら、と開ければ風で涙だらけになる目を、一瞬開けた時、安岐は見た。
ショウケースの上で、動かないHAL。だけどその手が、白くなるまで握られているのを。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
リアゼノン・オンライン ~プレイ中のゲームから異世界に連行された俺は、多くの人に学ぶ中で最強を目指す。現在地球は大変だそうです
八ッ坂千鶴
SF
レベルアップするとステータスの数値が減少するデスゲーム
〈リアゼノン・オンライン〉
そんなゲームにログインしたのは、要領が悪い高校1年生宮鳥亜蓮十六歳。
ひょんなことから攻略ギルド【アーサーラウンダー】へ参加することになり、ギルド団長ルグア/巣籠明理に恋をしてしまう。
第十層で離れ離れになっても、両思いし続け、ルグアから団長の座をもらったアレン。
スランプになりながらも、仲間を引っ張って行こうとしていたが、それは突然崩されてしまった。
アレンはルーアという謎の人物によって、異世界【アルヴェリア】へと誘拐されて行方不明に……。
それを聞きつけてきた明理は、アレンを知っているメンバーと共に、異世界から救出するため旅に出る。
しかし、複数の世界が混じり合い、地球が破滅の一途に進んでいたとは、この時誰も知らなかった。
たった一人を除いて……。
※なろう版と同じにしている最中なので、数字表記や記号表記が異なる場合があります
シンギュラリティはあなたの目の前に… 〜AIはうるさいが、仕事は出来る刑事〜
クマミー
SF
これは未来の話…
家事、医療、運転手、秘書など…
身の回りの生活にアンドロイドが
広まり始めた時代。
警察に事件の一報があった。それは殺人事件。被害者は男性で頭を殴られた痕があった。主人公風見刑事は捜査を進め、犯人を追う最中、ある事実に到達する。
そこで風見たちは知らぬ間に自分たちの日常生活の中に暗躍するアンドロイドが存在していることを知ることになる。
登場人物
・風見類
この物語はコイツの視点のことが多い。
刑事になって5年目でバリバリ現場で張り切るが、
少し無鉄砲な性格が災いして、行き詰まったり、
ピンチになることも…
酔っ払い対応にはウンザリしている。
・KeiRa
未来の警察が採用した高性能AI検索ナビゲーションシステム。人間の言葉を理解し、的確な助言を与える。
常に学習し続ける。声は20代後半で設定されているようだ。常に学習しているせいか、急に人間のような会話の切り返し、毒舌を吐いてくることもある。
バンクエットオブレジェンズ~フルダイブ型eスポーツチームに拉致ッ、スカウトされた廃人ゲーマーのオレはプロリーグの頂点を目指す事に!!~
NEOki
SF
廃人ゲーマー『群雲疾風』は極めていた鬼畜ゲーのサービス終了によって生きがいを失っていた。しかしそんな中バーチャルアイドルとして活躍する妹から案件を受けたという今巷で大人気のフルダイブ型対戦ゲームを勧められ、難易度の低い一般ゲーでは満足出来ないと思いながらも善意を無碍にできず一日だけプレイしてみる事に。しかしその一日でまさかのプロリーグで活躍するトッププロとマッチングし、ゴミスキルだと思われていた0.1秒の無敵を鬼畜ゲーで鍛えた異常な動体視力により敵の攻撃へ合わせ続け勝利目前という所まで追い込む。しかし流石にトッププロの壁は厚くあと一歩が足りず敗北した疾風は、その対戦した№1プレイヤー『レッドバロン』と自らの間に大きな隔たりを感じ新たな鬼畜ゲーの発見に胸を踊らせたのであった。
そしてその後限定スキン目当てで参加したリアルイベントでセミプロレベルの選手を打ちのめし、怪しげな三人組に目を付けられた彼は巨大な黒いワンボックスカーへと引き摺り込まれ………?
ゲームに熱く成った事のある全ての人へ送るEスポーツ青春譚!!
毎日1話確定更新ッ!! お気に入り、評価等々を一つでも頂けたら一日2話更新ッ!!
待ちに待ったVRMMO!でもコミュ障な僕はぼっちでプレイしています…
はにゃ
SF
20XX年。
夢にまでみたVRMMOゲーム機『ダイブオン』と剣と魔法を駆使してダンジョンを踏破していくVRMMORPG『アトランティス』が発売された。
五感全てで没入できるタイプのゲームに、心奪われ、血湧き肉躍る僕の名は、佐藤健一(高校2年生)。
学校でぼっちでいじめられっ子な僕は、学校を休んでバイトに明け暮れ、バカ高いゲーム(本体二十九万八千円+ソフト九万八千円也)と面倒くさい手続きと倍率の高い購入予約券を運良く手に入れることができた。
普通のオンラインRPGでギルドのタンク(壁役)を務めていた僕は、同じく購入できたギルメンのフレとまた一緒にプレイするこのを約束した。
そして『アトランティス』発売初日、学校を休んだ僕は、開始時間と同時にダイブした。
…はいいんだけど、キャラがリアル過ぎてテンパってしまう!
みんなキャラメイキングでイケメンや美少女、美女ばかりだし(僕もイケメンキャラだけど)、コミュ障な僕はテンパりすぎてまともに会話ができない!
目を合わせられないし、身体も壊れたロボットのようにギクシャクしてしまう。
こんなはずじゃなかったのに!と嘆く僕を陰で嘲笑うプレイヤーとフレ達…。
ブルータスよ、お前もか………。
ゲームの中でもイジメられ、ある出来事をキッカケにソロでやっていくことを決意する。
これは、NPCを仲間にギルドを立ち上げ、プレイヤーと対峙し、ダンジョンに挑む僕の独りよがりだけどそうでもないぼっちな話。
ただいま不定期更新中m(_ _)m
モチベーションが上がらないので半ば打ち切り状態です。
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
アークティカの商人(AP版)
半道海豚
SF
戦乱が終息して3年。アークティカに新たな異界物が現れます。神聖マムルーク帝国と東方騎馬民によって、国民の9割が、連れ去られるか、殺されるか、他国に逃れてしまったアークティカという国の物語です。物語の始まりは、東京から異界に転移した1人のサラリーマンから始まります。アークティカから拉致され、奴隷となっていた少女と東京のサラリーマンが出会い、アークティカに帰還しようとするところから始まります。そして、つかの間の平和が……。しかし、アークティカの対岸には新たな強敵が現れます。アークティカが生き延びるための模索が始まります。
魔法犯罪の真実
水山 蓮司
SF
~魔法犯罪~
現代社会において数多くの技術が発展し、人々の日常生活を支えているネットワーク。
そのネットワークと共に少しずつ人類にも変化が見られてきている。
生まれながらにして天性の才能で幼少期から使える人がいれば、数か月から数十年と個人の能力によって体得する人がいるといわれる『魔法』である。
その魔法によって人間にとって更に新しく促進していき技術を編み出していこうと前向きに考える人がいる一方、これを異なる方法で用いて利益を得ようと悪用して犯罪を企む組織や集団がいるこの現代社会である。
その犯罪を未然に防ぐために、警視庁の最高位である警視総監が独立組織を設立して選抜されし者がその犯罪に立ち向かう。
あらゆる犯罪に立ち向かう中には、文字通り命懸けの任務が含まれているが、それをものともせずこなしていく精鋭を揃えて事件を一掃していく。
人々にも様々な力が備わり多方面で作用し、一層目まぐるしく変化する世界の中で今、日常で起こる犯罪、魔法によって起こる犯罪、その両局面で巻き起こる犯罪の追求、精鋭メンバーが織りなす心理追求アクションがここに開幕する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる