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3年後、アルク再び(俯瞰視点三人称)
56 リルは決め手をゾフィーに告げる
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泊まって行ってもいいのに、という眠そうなリタリットの声を丁重に断り、リルは慌てて駅行きのトロリーに乗り込んだ。
急がなくては。
上手く行けば、ここから夜出る首都行きの夜行列車に乗り込むことができる。
できるだけ早く、リルは首都へ、ゾフィーの元へ舞い戻りたかった。
そして切符を手にすると、飲み物のパックを一つ買ってバッグに突っ込み、通信端末の回線を開いた。
今の時間、彼女にそのまま通じるかどうかは判らなかった。
だが、通じて欲しかった。
自分の感じた確信とも言えるものを、早く、彼女に伝えたかったのだ。
数回、呼び出し音が耳に飛び込む。
時間帯的に、あのテルミン宣伝相との打ち合わせをしている可能性はあった。
だが、ぷ、という音とともに、彼女の声が耳に飛び込んできた。
リルはふっ、と目の前が明るくなった様な気がした。
「レベカさん! 俺っす。リルす」
『何? 今うち合わせ中なのよ。定時報告だったら後にして……』
「定時報告じゃないす。報告、なんす」
途端に、耳にかん、という音が飛び込んできた。どうやら端末を落としたらしい。
『あ、ああ…… ごめんなさい』
「でも、打ち合わせ中なら」
『彼は知ってるわ。待ってもらう。で!』
「間違いない、と思うんす」
彼はかいつまんで、リタリットと会った時の様子を話した。
『それで、君がそのリタリット君をハイランド・ゲオルギイで、ヴァーミリオンだっていう決め手は?』
「一つは顔。そりゃ、あの映像とはやや違いますよ。だけど、大学のクラスメートが持っていたフォートとは同じす」
『どういう意味?』
「お坊ちゃまは、大学でたがが外れてしまったってことすよ。良くも悪くも。で、次が、声。声質が、ゲオルギイ前大統領に似てるんす。あの妙な響きかたとか。で、決定的だったのが、……無意識…… じゃないかな、と俺は思うんすが」
『無意識?』
「リタリット君は、記憶を無くしてる、って彼の友達が言ってました。ちょうど時期的には、水晶街の騒乱と時期は合うんす。じゃあその時何があったのか、失踪してからその二年、時々キャンバスに姿は見せていたらしい彼は何をしていたのか、それは俺には判らないすが」
『だけど?』
「彼は、別の人間から、ヴァーミリオンのことは、聞いている様な口振りでした」
『何それ。じゃあその時のことは彼は覚えていなくても、知ってるってこと?』
「ということになります。でもやっぱり記憶は変な様です。確かに忘れていると思うんすよ。だいたいドクトル…… あ、彼の友人が医者らしいんですが、その医者も、そう断言してました。ただ」
『じれったいわね』
「俺が中央大なんて言葉出さないうちに、彼はハイランド君の中等卒業後の進路を言ってしまったんすよ」
『……』
「だから、無意識じゃないすかね。それに、言葉」
『言葉?』
「あんなに、上流階級のクセをアクセントに残しちゃいけないと思うんすよ」
リルは苦笑する。
「あれが決定打す。アクセントは無意識だから。俺、前に局アナちゃんから聞いたことがあるんすけど、どんだけ方言って、直そうとしても、言葉に掛けるアクセントとかは、無意識に育った環境のものが出てしまうって言うんすよ。彼が隠す気だったら、隠してるでしょうね。でも彼は隠す気が無い。というか、隠そうという意識すら無かったす。もしくは、それが上流階級アクセントということを、忘れている」
端末の向こう側に、沈黙があった。
リルはその向こう側に、ばたばたと駆け寄る足音を聞いた。
「それじゃ、これからすぐに戻ります」
リルは短くそう言って、通信を切った。
*
その場にへたり込んでしまったゾフィーに、テルミンは駆け寄った。
掴んだままの端末は、既に切れている。
スイッチを切ると、テルミンは彼女を自分の方へ向けさせ、肩を持つと揺さぶった。
「ゾフィー! おいちょっと!」
「あ……? あ、あたし、どうしてた?」
「急に見えなくなるから、倒れたかと思った……」
「倒れない、わよ…… こんなことくらいで……」
「だけど、ひどい顔色だ」
テルミンは首を横に振る。
「大丈夫よ、だってもう年末も近いのよ? とにかくいい加減段取りを決めないと、セットを作る方も、発注出せないわ」
「そう…… だね」
額に湧いてくる冷や汗をぬぐいながらそう言う彼女に、テルミンは上手い言葉が返せなかった。
「大丈夫よ。ただ、一つ、次の行動が決まってしまったのよ」
「え? それは……」
「見つかったのよ、彼」
「彼…… というと、あの」
「そう、あの、彼よ」
ここには周囲の目がある。
固有名詞は二人の口からは決して出なかった。
「ちょっと手貸して、テルミン。立つから」
「気を付けて」
「ナジャレス! スタジアムの図面貸してちょうだい!」
彼女は立ち上がりながら声を張り上げる。
そして図面を持ってたアシスタントの青年から大丈夫ですか、と問われる。
「何、ちょっと足ひねったぶんよ。後で湿布でもしとけば大丈夫」
そして図面をざっとテーブルの上に乗せる。
強いな、とテルミンは思う。
先日の醜態が嘘の様だ。
覚悟を決めると、こうも強いのだろうか。
そういう意味では、自分か覚悟もへったくれもないな。
あの夜から、ずっとテルミンの頭の中で、複雑な感情が渦を巻いていた。
ヘラもケンネルも、自分達の関係のことは決して口にしない。
官邸で出会う時も、ある一定の線は守っている様に見える。
時には言葉でふざけ合うこともある。
だがどう見ても、この二人にそんな関係がある様には見えない。
自分が見たのが何か夢か幻だったのかもしれない、と彼は時々思う。
思いたいのだ。
だがあの光景は生々しすぎた。
そして、どちらにもその事実があるのかどうかを問いただすこともできない。
そもそも「総統閣下」が誰を愛人に持とうが、そんなことは「総統閣下」の勝手なのだ。
それがこの星系でテルミンがヘラに送った地位なのだから。
「テルミン」
ゾフィーの声に、不意にテルミンは我に戻った。
「どう思う?」
「え?」
「やだ、あなたがぼんやりしてどうするのよ。この図面からすると、こっちとあっちに、二つ放送用ブースがあるじゃない。どっちをメインにして、どっちをサブにした方がいいかしら」
「それは君達に任せるよ」
「任せられて嬉しいわ。だけど、傾向として、総統閣下はどちら側からの方が映りがいいのか、って問題もあるのよ?」
「うーん…… どっちかなあ…… あれ、真ん中のこの小さい奴は?」
「あ? これは違うわよ。ここにはカメラは置けないはずよ。機材置き場になってるんじゃないかしら」
「ふうん」
テルミンはそううなづくだけだった。
急がなくては。
上手く行けば、ここから夜出る首都行きの夜行列車に乗り込むことができる。
できるだけ早く、リルは首都へ、ゾフィーの元へ舞い戻りたかった。
そして切符を手にすると、飲み物のパックを一つ買ってバッグに突っ込み、通信端末の回線を開いた。
今の時間、彼女にそのまま通じるかどうかは判らなかった。
だが、通じて欲しかった。
自分の感じた確信とも言えるものを、早く、彼女に伝えたかったのだ。
数回、呼び出し音が耳に飛び込む。
時間帯的に、あのテルミン宣伝相との打ち合わせをしている可能性はあった。
だが、ぷ、という音とともに、彼女の声が耳に飛び込んできた。
リルはふっ、と目の前が明るくなった様な気がした。
「レベカさん! 俺っす。リルす」
『何? 今うち合わせ中なのよ。定時報告だったら後にして……』
「定時報告じゃないす。報告、なんす」
途端に、耳にかん、という音が飛び込んできた。どうやら端末を落としたらしい。
『あ、ああ…… ごめんなさい』
「でも、打ち合わせ中なら」
『彼は知ってるわ。待ってもらう。で!』
「間違いない、と思うんす」
彼はかいつまんで、リタリットと会った時の様子を話した。
『それで、君がそのリタリット君をハイランド・ゲオルギイで、ヴァーミリオンだっていう決め手は?』
「一つは顔。そりゃ、あの映像とはやや違いますよ。だけど、大学のクラスメートが持っていたフォートとは同じす」
『どういう意味?』
「お坊ちゃまは、大学でたがが外れてしまったってことすよ。良くも悪くも。で、次が、声。声質が、ゲオルギイ前大統領に似てるんす。あの妙な響きかたとか。で、決定的だったのが、……無意識…… じゃないかな、と俺は思うんすが」
『無意識?』
「リタリット君は、記憶を無くしてる、って彼の友達が言ってました。ちょうど時期的には、水晶街の騒乱と時期は合うんす。じゃあその時何があったのか、失踪してからその二年、時々キャンバスに姿は見せていたらしい彼は何をしていたのか、それは俺には判らないすが」
『だけど?』
「彼は、別の人間から、ヴァーミリオンのことは、聞いている様な口振りでした」
『何それ。じゃあその時のことは彼は覚えていなくても、知ってるってこと?』
「ということになります。でもやっぱり記憶は変な様です。確かに忘れていると思うんすよ。だいたいドクトル…… あ、彼の友人が医者らしいんですが、その医者も、そう断言してました。ただ」
『じれったいわね』
「俺が中央大なんて言葉出さないうちに、彼はハイランド君の中等卒業後の進路を言ってしまったんすよ」
『……』
「だから、無意識じゃないすかね。それに、言葉」
『言葉?』
「あんなに、上流階級のクセをアクセントに残しちゃいけないと思うんすよ」
リルは苦笑する。
「あれが決定打す。アクセントは無意識だから。俺、前に局アナちゃんから聞いたことがあるんすけど、どんだけ方言って、直そうとしても、言葉に掛けるアクセントとかは、無意識に育った環境のものが出てしまうって言うんすよ。彼が隠す気だったら、隠してるでしょうね。でも彼は隠す気が無い。というか、隠そうという意識すら無かったす。もしくは、それが上流階級アクセントということを、忘れている」
端末の向こう側に、沈黙があった。
リルはその向こう側に、ばたばたと駆け寄る足音を聞いた。
「それじゃ、これからすぐに戻ります」
リルは短くそう言って、通信を切った。
*
その場にへたり込んでしまったゾフィーに、テルミンは駆け寄った。
掴んだままの端末は、既に切れている。
スイッチを切ると、テルミンは彼女を自分の方へ向けさせ、肩を持つと揺さぶった。
「ゾフィー! おいちょっと!」
「あ……? あ、あたし、どうしてた?」
「急に見えなくなるから、倒れたかと思った……」
「倒れない、わよ…… こんなことくらいで……」
「だけど、ひどい顔色だ」
テルミンは首を横に振る。
「大丈夫よ、だってもう年末も近いのよ? とにかくいい加減段取りを決めないと、セットを作る方も、発注出せないわ」
「そう…… だね」
額に湧いてくる冷や汗をぬぐいながらそう言う彼女に、テルミンは上手い言葉が返せなかった。
「大丈夫よ。ただ、一つ、次の行動が決まってしまったのよ」
「え? それは……」
「見つかったのよ、彼」
「彼…… というと、あの」
「そう、あの、彼よ」
ここには周囲の目がある。
固有名詞は二人の口からは決して出なかった。
「ちょっと手貸して、テルミン。立つから」
「気を付けて」
「ナジャレス! スタジアムの図面貸してちょうだい!」
彼女は立ち上がりながら声を張り上げる。
そして図面を持ってたアシスタントの青年から大丈夫ですか、と問われる。
「何、ちょっと足ひねったぶんよ。後で湿布でもしとけば大丈夫」
そして図面をざっとテーブルの上に乗せる。
強いな、とテルミンは思う。
先日の醜態が嘘の様だ。
覚悟を決めると、こうも強いのだろうか。
そういう意味では、自分か覚悟もへったくれもないな。
あの夜から、ずっとテルミンの頭の中で、複雑な感情が渦を巻いていた。
ヘラもケンネルも、自分達の関係のことは決して口にしない。
官邸で出会う時も、ある一定の線は守っている様に見える。
時には言葉でふざけ合うこともある。
だがどう見ても、この二人にそんな関係がある様には見えない。
自分が見たのが何か夢か幻だったのかもしれない、と彼は時々思う。
思いたいのだ。
だがあの光景は生々しすぎた。
そして、どちらにもその事実があるのかどうかを問いただすこともできない。
そもそも「総統閣下」が誰を愛人に持とうが、そんなことは「総統閣下」の勝手なのだ。
それがこの星系でテルミンがヘラに送った地位なのだから。
「テルミン」
ゾフィーの声に、不意にテルミンは我に戻った。
「どう思う?」
「え?」
「やだ、あなたがぼんやりしてどうするのよ。この図面からすると、こっちとあっちに、二つ放送用ブースがあるじゃない。どっちをメインにして、どっちをサブにした方がいいかしら」
「それは君達に任せるよ」
「任せられて嬉しいわ。だけど、傾向として、総統閣下はどちら側からの方が映りがいいのか、って問題もあるのよ?」
「うーん…… どっちかなあ…… あれ、真ん中のこの小さい奴は?」
「あ? これは違うわよ。ここにはカメラは置けないはずよ。機材置き場になってるんじゃないかしら」
「ふうん」
テルミンはそううなづくだけだった。
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