12 / 62
快楽の苦闘
12
しおりを挟む
「お嬢様、報告がございます」
「なんでしょうか?」
「占領地で抵抗を続けていた女騎士ノエルが捕虜となり、当家に護送されて来ました。これより尋問を行なう手配をしております」
フリージアに、ダークエルフの執事が告げる。
女騎士ノエルは、旧王国の騎士で頑迷に抵抗を続けていた。
若く、美しく、武勇も備えている。
抵抗勢力の中でも、救国の乙女として象徴となっている。
それが捕虜となったとなれば、敵方の士気も大きく低下するであろう。
「そうですか。もしかしたら、エリンと関係があるのかも知れませんね」
「私も、その点を疑っています。ひょっとしたら、繋がりがあるかも知れません」
「旧王国側を支援している者たちを聞き出すことができれば、一挙に賊徒どもを突き崩すことができるでしょう」
それは、王国内部の敵かもしれないのだ。
敵対した旧王国側を支援して鎮圧を担当するギュスターランド公爵家の不手際を攻める、そのくらいはする連中もいるし、見当もついている。
ただ、証拠が必要である。女騎士ノエルの証言があれば、一気に追い詰められるはずだ。
「そのとおりです。なによりも、女騎士めの口を割らせるのが肝要です」
「ですが、かの女騎士が素直に口を割りますでしょうか?」
「あの少年……エリンを使えば、あるいは」
エリンのことを思うと、フリージアははしたない感情が湧き上がってくる。
童貞を喪失させられたこと、自分の身体を洗わせたこと。
それは甘美な快楽を伴うものでもあった。
今も自由を奪われて投獄されている。まだ、口は割っていない。
いかなる羞恥に晒されようが、性を弄ばれようが、彼の心は挫けてはいないのだ。
「なにやら考えがあるようですね。ならば、任せましょう」
「はっ、それでは用意ができましたら地下の方へ」
そう言って、執事は下がる。
フリージアの心には不安と期待が渦巻いていた。
少年エリンを苦しめるというのは、フリージアも本意ではない。かわいそうにも思う。
しかし、その憐憫がありつつも快楽に悶える姿も焼き付いている。
必要な執務を終えると、フリージアは地下へと向かう。
冷たい地下室には、メイド長と数名のメイドたち、そして執事長が待っていた。
「さっ、こちらへ」
メイド長が、牢獄に捕らえられているノエルのもとに案内する。
捕らえられた女騎士は、甲冑どころか素っ裸に剥かれ、亀甲縛りで自由を奪われていた。
「殺せ! いかなる屈辱を受けようと屈するものか!」
凛とした表情と、短めに切られた美しい銀髪。
挑むような目の中にも、不安と羞恥が宿っている。
体つきも柔らかに見えながらも、よく引き締まっている。
戦う女の身体だ。
劣勢の戦場を駆けていたのだから、その強い意志はなかなか折れないだろう。
「あら、簡単には殺しませんよ。あなたにはいろいろしゃべってもらわないといけませんから」
メイド長がなぶるように言う。
神聖な魅力というものは、汚したくなるのだ。
それを十分持っている相手である。
「では、まずはご対面だ」
執事がいうと、同じように縄に駆けられたエリンが引き立てられてくる。
女騎士と少年暗殺者の顔に、驚きがまず浮かんだ。
「おやおや、お互いの顔をご存知のようだ」
「知らん! お前たち、こんな年端もいかぬ子に何をしたのだ!」
「その年端もいかぬ子に、あなたたちはお嬢様を殺すように命じたのではなくて?」
「知らんと言っている! ……その子も私のことは知るまい、無関係だ」
「そうなの、坊や? そんなふうには見えなかったけど」
「女騎士ノエル……見かけて知っているだけだ」
「ふうん、面識はないというつもりですね。でも、それを素直に信じるわけにはいかないのよ。今から、それを試すことにしましょう」
「試す、だと?」
メイド長は、いきなり少年エリンの貞操帯を外す。
彼の勃起した男性器が露わになる。
思わずノエルは顔を反らし、エリンも羞恥に頬染めた。
「な、何を考えている!?」
「よく見知っている相手だったら、こういうときに知らないふりをしてもボロが出るのよ。さっきの反応、二人とも怪しかったわ。顔だけ知っている相手に、こんなに腫らしたものを晒すなんてねえ」
「馬鹿げた理屈だ! そんなことあるわけがない!」
「馬鹿げているかどうかを判断するのは、あなたじゃない。私たちよ」
メイド長は戸惑う女騎士に囁いた。
それはさらに羞恥極まる要求であった。
「あの子のおちんちん、しゃぶってあげなさい――」
「なんでしょうか?」
「占領地で抵抗を続けていた女騎士ノエルが捕虜となり、当家に護送されて来ました。これより尋問を行なう手配をしております」
フリージアに、ダークエルフの執事が告げる。
女騎士ノエルは、旧王国の騎士で頑迷に抵抗を続けていた。
若く、美しく、武勇も備えている。
抵抗勢力の中でも、救国の乙女として象徴となっている。
それが捕虜となったとなれば、敵方の士気も大きく低下するであろう。
「そうですか。もしかしたら、エリンと関係があるのかも知れませんね」
「私も、その点を疑っています。ひょっとしたら、繋がりがあるかも知れません」
「旧王国側を支援している者たちを聞き出すことができれば、一挙に賊徒どもを突き崩すことができるでしょう」
それは、王国内部の敵かもしれないのだ。
敵対した旧王国側を支援して鎮圧を担当するギュスターランド公爵家の不手際を攻める、そのくらいはする連中もいるし、見当もついている。
ただ、証拠が必要である。女騎士ノエルの証言があれば、一気に追い詰められるはずだ。
「そのとおりです。なによりも、女騎士めの口を割らせるのが肝要です」
「ですが、かの女騎士が素直に口を割りますでしょうか?」
「あの少年……エリンを使えば、あるいは」
エリンのことを思うと、フリージアははしたない感情が湧き上がってくる。
童貞を喪失させられたこと、自分の身体を洗わせたこと。
それは甘美な快楽を伴うものでもあった。
今も自由を奪われて投獄されている。まだ、口は割っていない。
いかなる羞恥に晒されようが、性を弄ばれようが、彼の心は挫けてはいないのだ。
「なにやら考えがあるようですね。ならば、任せましょう」
「はっ、それでは用意ができましたら地下の方へ」
そう言って、執事は下がる。
フリージアの心には不安と期待が渦巻いていた。
少年エリンを苦しめるというのは、フリージアも本意ではない。かわいそうにも思う。
しかし、その憐憫がありつつも快楽に悶える姿も焼き付いている。
必要な執務を終えると、フリージアは地下へと向かう。
冷たい地下室には、メイド長と数名のメイドたち、そして執事長が待っていた。
「さっ、こちらへ」
メイド長が、牢獄に捕らえられているノエルのもとに案内する。
捕らえられた女騎士は、甲冑どころか素っ裸に剥かれ、亀甲縛りで自由を奪われていた。
「殺せ! いかなる屈辱を受けようと屈するものか!」
凛とした表情と、短めに切られた美しい銀髪。
挑むような目の中にも、不安と羞恥が宿っている。
体つきも柔らかに見えながらも、よく引き締まっている。
戦う女の身体だ。
劣勢の戦場を駆けていたのだから、その強い意志はなかなか折れないだろう。
「あら、簡単には殺しませんよ。あなたにはいろいろしゃべってもらわないといけませんから」
メイド長がなぶるように言う。
神聖な魅力というものは、汚したくなるのだ。
それを十分持っている相手である。
「では、まずはご対面だ」
執事がいうと、同じように縄に駆けられたエリンが引き立てられてくる。
女騎士と少年暗殺者の顔に、驚きがまず浮かんだ。
「おやおや、お互いの顔をご存知のようだ」
「知らん! お前たち、こんな年端もいかぬ子に何をしたのだ!」
「その年端もいかぬ子に、あなたたちはお嬢様を殺すように命じたのではなくて?」
「知らんと言っている! ……その子も私のことは知るまい、無関係だ」
「そうなの、坊や? そんなふうには見えなかったけど」
「女騎士ノエル……見かけて知っているだけだ」
「ふうん、面識はないというつもりですね。でも、それを素直に信じるわけにはいかないのよ。今から、それを試すことにしましょう」
「試す、だと?」
メイド長は、いきなり少年エリンの貞操帯を外す。
彼の勃起した男性器が露わになる。
思わずノエルは顔を反らし、エリンも羞恥に頬染めた。
「な、何を考えている!?」
「よく見知っている相手だったら、こういうときに知らないふりをしてもボロが出るのよ。さっきの反応、二人とも怪しかったわ。顔だけ知っている相手に、こんなに腫らしたものを晒すなんてねえ」
「馬鹿げた理屈だ! そんなことあるわけがない!」
「馬鹿げているかどうかを判断するのは、あなたじゃない。私たちよ」
メイド長は戸惑う女騎士に囁いた。
それはさらに羞恥極まる要求であった。
「あの子のおちんちん、しゃぶってあげなさい――」
0
お気に入りに追加
244
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる